
ミストのシャワーが髪を濡らす
いたずらな笑顔と僕と渇いた夏
「気持ち確かめてバニティミラー」
「朝ごはんこれからでしょ?」
「うん」
「これ...一緒に食べようよ」
「あ!サンドイッチ!...ふたつ?」
「シロミさんの分、今日会えそうな気がして」
「...やっぱりあたしたち似てる...ほら」
「あ!ロールケーキ!ふたつ!」
「しろみさんの分、今日会えるかもって」
「考えることは同じね」
「そうだね」
「...ねえ」
「なに?」
「となり、座っていい?」
......
チュンチュン
小鳥のさえずりが聞こえてくる
わたしたちの朝ごはんにピッタリの音
彼女の車の助手席に座ってみたのはいいけど
何話したらいいんだろうって迷走してる今わたし
チュンチュンチュン
わたしの名前は...
あ、おぼえてるよね?
もう次は教えないって言ったよ
あはは
チュンチュンチュチュン
海の近くの休憩所
夜勤明けの朝ごはん
今日は...ひとりじゃない
こんなに幸せなことはないって思うの
チュチュンチュンチュ
わたしの職場は男のひとばっかりで
気軽に話せるひとなんていなくって
ひとりよがりな気持ちだけど
彼女と友達になりたい
チュッチュンチュチュッチュン
彼女の車の中
わたしと同じ車なんだけど
違う車に乗ってるみたいな不思議な感じ
なんかいい匂いがする
チュチュチュチュ!チュンッ!チュンッ!
ふたり黙ったままサンドイッチを食べ続ける
助手席から見る景色はいつもと違って新鮮ね
モグモグモグモグ
ベーコン&ポテトサラダサンドを食べるふたり
チュ!チュチュッ!チュンチュン!
チラッと横目に彼女を見てみる
まっすぐ前を向いてモグモグしてる彼女
あっ...視線に気づいた彼女がこっち見た
すぐにうつむくわたし...って、あれ?何この感じ?
チュン!!!!チュチュンチュン?!
アイスコーヒーの氷が溶けてきた
彼女といろいろ話したいのに
彼女のこともっと知りたいのに
言葉が出てこない不思議
チュ...チュン?!...チュッチュッチュチュッ!!
ロールケーキを食べ終える頃
彼女がわたしに話しかけてくれた
バニティミラーを見ながら
ちょっと恥ずかしそうに
「しろみさんて...歳いくつ?」
「25」
「...え?」
「25歳だよ?そういうシロミさんは?」
「...」
「ん?」
「...うっそー!!!」
「やだびっくりした!急におっきな声!」
「あ!ごめんごめん」
「何?もっと老けて見えてたりとか?」
「ううん違う違うの」
「何なにどうしたの?」
「...おんなじなの」
「おんなじ?」
「あたしも25」
「...」
「同い年なのあたしたち!」
「......」
「あれ?しろみさん?」
「...わぁーっ!!!」
「えっ!えっ!!何どうしたの?!」
「へへへ、さっきのお返し」
「もぅ、ほんとにびっくりしたんだから」
「あはは」
「びっくりすぎて車、エンジンかかりそうだった」
「えーなにそれー」
「しろみさんのイジワル」
「えーお返しって言ったじゃん」
「ふふふふ、そうか~そうか~」
「え~シロミさん変な笑い方してる~」
「あたしもお返し!!こちょこちょこちょ~!!」
「きゃっ!いやあはは!ダメやだくすぐっあっ無理無理!!」
「どうだまいったか」
「もーぅ!お返しのお返しはズルいよー!」
「いいえ、これはお仕置きです」
「なんでそうなるのよー」
「怒った?」
「怒ってないけど」
「よかった、あ、しろみさんまだ時間あるでしょ?」
「うん?」
「このまま海まで行かない?あたしの車で一緒に」
彼女はそう言って車のエンジンをかけた
キューキュッキュッキュッキュ
ブゥォン!! ブゥォォォー
運転席の彼女の横顔を見つめてみる
名前も年も、乗ってる車も同じふたり
MAZDASPEED AXELA
ときめいて今、新しい世界の扉が開く
...あ、ロンパメです。
前回放送の連続テレビ小説的ドラマの第三話で発生したクレーム上等しろみシロミ渋滞事故から半年が経った頃プロデューサー不在の中でも諦めきれずに制作を続けていたディレクターが局には内緒でこっそりとインターネット配信で第四話を無料公開した結果ほとぼりが冷めた効果も相まって『しろみとシロミってもはやどっちがどっちでもよくない?』っていう心の広い視聴者のコンセンサスを得られるようになってにわかに巻き起こった第五話待望論がローカルテレビ局の社長の耳にまで届いちゃって制作ディレクターがプロデューサーに昇進しそうでしたが、先日はとってもおっきなシャッターの前に行ってきました。
このシャッター、大きさが尋常ではありませんでした。今までに見たことのない大きさのシャッターだったので、それを見たわたしは「へぇー」って思いました。
そんな中、「いやでもちょっと待てよ、シャッターが大きいんじゃなくて、もしかしたらしろデミちゃんが小さくなったのかも知れないな」とも思い始めました。
こんな風にね!

(完全にシャッターの勝ち)
ミニチュアしろデミちゃんです。

(いやシャッターの大きさに驚こうよ)
あれ?やっぱりシャッター...大きい?

(さっきから言ってんじゃんそうだって)
あはは。

(さすらって哀愁)
さて、こちらのシャッターですが、前回のブログでご紹介した近畿地方整備局福井河川国道事務所九頭竜川鳴鹿大堰管理署が陰で糸を引く(言い方)九頭竜川地域防災センターと九頭竜川資料館わくわくRivewCANの間にそびえ立っていました。恐らくですが、九頭竜川に架かる鳴鹿大橋のダムに関わる壮絶な大きさの何か重要ものが中に格納されていることでしょう。まあそんなことより、地味すぎるシャッター(言い方)の前でギャップ映えをあざとく狙ったかわいすぎるしろデミちゃんはマジすげーかわいさで最強モチベでスーパーやばい!(語彙力)
それってこんな感じかも!

(過ぎる!あざとさが過ぎる!)
シャッターの中には何があるのかしら。

(重要なやつだよ!きっとたぶん知らんけど!)
気になるなぁ。

(なんだろうね一体)
どうでもいっか!

(どうでもいいぜ! Yeah! )
☆前回のかくれんぼinダム付近ブログはこちら
fragileな軌跡スーパーシュプール!さよならは言わないわ、いってきますしろデミちゃん
“星が降り注ぐ駐車場
ふたりきり、一瞬、時間が止まった”
春は近くって。なんて言うか...
やっぱりしろデミちゃんはかわいいです。
ロンパメバーグ
Posted at 2024/03/17 11:45:47 | |
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