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LONPAMEのブログ一覧

2024年08月18日 イイね!

securityの代償いっつも用尺ハプニング!明日から全員短パンねしろデミちゃん

securityの代償いっつも用尺ハプニング!明日から全員短パンねしろデミちゃん山車と太鼓とチョコバナナ
 夏祭りの思い出結局チョコバナナ


「だとしても狙うは8等身」


ガラス越しに映る人影
その影は動かない
向こう側の暗い部屋からこっちを見ている
その表情は分かるはずもないけれど
どこか悲しげ
...これは、わたしの影


......


ラ...ラララ...ラ...♫


ビルの窓ガラス越しに聞こえてくる声
いえ...これは歌声のようね
歌声の場所を探してわたしは空を見上げた
太陽の光を反射するいくつもの窓
よくある四角い窓

麗しい歌声に浸りながら
心の中でわたしはこう叫んだ
“ 許さないわよ絶対 ”
強すぎるこの負の心情は
四角い窓を割ってしまいそうなほど

でも美しい歌声に惹かれてしまって
思わずわたしも心の中で口ずさんだ
ラララ...
わたしの痛ましく震える心も和ませる
海に抱かれるような心地のメロディー
そんな感想


歌声が響くビルの中に入った


ビルの中では歌声が聞こえなくなった
少しほっとして階段を上がる
荒ぶる気持ちは悟られたくない
静かな胸の鼓動は緩やかなカーブを描き
心の内をグルグルと回りだす

14年前
わたしの家族は離散した
...父親は姿を消し
...母親はひとりアパート
そして...わたしは施設に預けられた

今欲しいものはあたりまえの幸せ
過去には戻れないし
戻っても意味がないことも分かってる
だからこの気持ちにけじめをつけたいの
そんな感情


ビルの階段を7階まで上がってきた


長くのびるフロアの廊下を見渡す
1...2...3...4つめのドア
一家離散に追い込んだ憎いやつは
あのドアの向こうにいるはずたぶん
探偵さんありがとう

少し息が切れて落ち着かない
どうしよう
頭の先まで昇りつめてくる興奮が
いわゆる悪魔のそれとよく似ていて
止められそうにないわ

ドアに向かってゆっくりと歩き出す
握りしめたこぶしが震えて息荒く
何をしたって状況が変わるわけじゃない
ただ一発ぶん殴ってやりたい
そんな感覚


ドアの前に立ちサングラスをかけた


うそ...信じられない...
ドアの向こうから聞こえてくる声
それはさっきまでの歌声だった
わたしは混乱してしまって
だいたい2秒くらいの時間の中で叫んだ


『え!えーっ?!えっえっえっ?!なになにうそうそないないないそんなのあるわけないよー!!やだやだやめてなんでこのドアの向こうから歌声聞こえちゃうわけー?!この部屋にいるのはわたしの憎いやつなんだよー?!そのにっくーいやつがこんな小鳥のさえずりみたいな極上ささやきボイスで歌ってるとかありえなーい!!しかもこの予約の取れない超人気アロマヒーリングエステで流れてそうなリラクシングメロディーのせいでわたしってばまるで青く輝く湖に浮かぶ小舟の中ですやすやお昼寝中に天使の王子様にkissで起こされるっていう憧れ設定を妄想しちゃってハッピーラッキーガールみたいな気分に陥りそうになってるのを必死に我慢してるのにー!!あーだめだめ信じないよこんなのわたし!憎いんだから!歌声なんかにだまされないんだから!一発ぶん殴ってやるんだから!絶対変な顔のやつが歌ってるに違いないわ!うんうんいっかい落ち着こうわたし!...ふ~...うん...あれ...神?...これって神...あっ!応援してくれてる神がたぶんきっと!こうなったらやぶれかぶれ神頼み戦法しかないわ!!いっけぇーっ!!』


勢いよくドアを開けて
サングラスを床に投げ捨て
相手をにらみつけながら
こぶしを高く振りかざしながら
わたしは大声で叫んだ


「た、たのもぉーっ!!!!」


まさかのアレを彷彿とさせる
奇声にも似た声が部屋中に響き渡り
白い消しゴムみたいに歌声をかき消した
失敗した...
わたしは道場破りをしにきたわけじゃない

憎いやつの後ろ姿が見える
背が高くてスラっとしてる天使体型
天使は驚きもしない様子で
こっちに背を向けたまま
極上ささやきボイスで話しかけてきた


「ふふ、まさか道場破りのつもりかい?」


くっそー見透かされてるわ
風になびくサラサラの髪...
触れたくなるくらいに見とれて...
だめ...
相手のペースになってる

神頼み戦法が効いてない
果たし状を忘れたからかも
とにかく...
とにかく何か言わなきゃ...
負けたくない...


「そ、そんな道場なわけない」


謎のセリフを口にしたわたしは
こぶしをさらにグッと握りしめた
戦いはここから
まだ終わってないわ
道場は破ってなんぼのもんよ

全力ダッシュで天使に駆け寄って
その胸ぐらをつかんで
一発ぶん殴ってやるって
そう考えていた時
天使から思いがけない言葉が出た


「君に会えてうれしいよ」


なっ...
この天使は何を言っているのか
理解力の範疇を越えたセリフ
わたしはまた混乱してしまって
だいたい2秒くらいの時間の中で叫んだ


『ちょっちょっちょっ!ちょっとちょっとえー!!うっそーえっえっえっうそでしょ今わたしもしかしてもしかして天使に告白されちゃったのー?!えーだって「君に会えてうれしいよ」って今言ったよー?!え~なになに天使ってばわたしのこと好きになっちゃったってことか~そうか~わたしに惚れちゃったか~やむをえんな~まあ今のところシルエットはわたし的に合格なんだけど~もしそのフェイスがイケてたりしたら考えてあげなくもないかな~...ってばかばかばかわたしのばかっ!!憧れ設定天使の王子様から告られるバージョンの妄想はかどらせてどうすんのよー!!相手は天使っぽいけど憎いやつだった!うんうんいっかい落ち着こうわたし!...ふ~...うん...あれ...ロマンス?...これって...ああああっ!ロマンス詐欺よたぶんきっと!あぶないところだったわ!でもでも詐欺じゃない可能性も信じて恋人募集中です!!』


床に落ちたサングラスを拾い
冷静さを取り戻そうとするけど
困惑した表情を隠せてない気がする
そんなわたしを弄ぶかのように
天使は振り返った

揺れる髪
細くて長い指
透き通るような肌
いい人オーラ全開の瞳
8等身のパーフェクト天使


「えっ...あなた...」


目の前の天使は
わたしの知っている人だった


「あなた...シュレーゲル...?!」


......


ガラス越しに映る人影
その影は別の影に抱かれている
ふたつの影は許しを請うように
口づけに至らない距離で求め合う
寂しさを絡ませて
...これが、わたしの影





あ、ロンパメです。





「え、あ、ごめん、ちょっと待って...うん、その...何の話してたっけ?」っていう感じでたとえ聞いたところで耳にも頭にも残ることのない聞くと逆に損した気持ちになるであろう尋常ではない不利益加減を放つおぞましい話がこともあろうに深夜のラジオで放送されるというあってはならない重大事故が発生しちゃった結果その破壊力たるや凄まじく偶然とはいえ不幸にもそのラジオをリアタイしたほぼ全員が壮絶な不利益を感じてしまって電子掲示板の不利益に関するお悩み相談スレが光の速さで伸びに伸びて損害賠償的な大人の話にまで発展してその矛先は当然のことながら放送したラジオ局でそのことに焦ったラジオ局のプロデューサーが海外逃亡の道を画策していそうでしたが、先日は森林にある駐車場に行ってきました。



森林と言えば、クル活ベストスポットの第一候補ですよね。では皆さん想像してみてください...もしもその森林に駐車場があったとしたら...ほら、ね。分かりますよね?つまりこれがどういうことかと言うと、その言葉の通りです。で、そんな奇跡とも言える誰得森林駐車場(言い方)を発見したしろデミちゃんは「そっか...じゃあとりあえずかくれんぼね!」っていう脈絡とか伏線とかをすべて無視する暴れん坊セリフを言ったかと思ったら『あれ?しろデミちゃんは?』ってなってうそもうかくれんぼ始まっちゃってた!!

こんな風にね!

(哀愁かくれんぼ)

かくれんぼに依存してしまうわ。

(もういーかい)

かくれんぼの甘い罠...か。

(まーだだよ)

これも神の仕業かしらね。

(もう暗いし帰ろうよ)

ほら、出ておいで。

(はーい)

さて、法定12か月点検という言葉がありますが、しろデミちゃんも今月か来月には実施することになりました。そんな誘いがありました。点検というのはナイーブになりがちですが、この先もずっとしろデミちゃんと一緒にいるために必要なことなので負けたくはありません。(意味不明)しろデミちゃんはと言うと、そんなナイーブな気持ちなんてパァーッと吹き飛ばすようなかわいさをアピールし始めちゃってあざとくて上等ひとり勝ち狙ってかわいさMAXレッツファイヤー!!(語彙力)

それってこんな感じかも!

(こ、これは?!)

ナイーブなんてそんなの!

(くる...くるぞ)

関係ないね!

(閃光ひらきなおりの術!)

いっくよーっ!!

( Let's Kawaii ! Carnival Dance ! )

パァーッ!!!!

(なんとぉーっ!!)






“僕の左手と君の左手
 手をつないでなくても繋がってる”





夏っていつ始まっていつ終わるの?
知らないよそんなの。
あ、見て、流れ星。
ほら、やっぱりしろデミちゃんはかわいいです。


ロンパメバーグ
Posted at 2024/08/18 13:00:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2024年08月11日 イイね!

rivalは自意識コップの水がこぼれても!その才能に自信をお持ちなさいしろデミちゃん

rivalは自意識コップの水がこぼれても!その才能に自信をお持ちなさいしろデミちゃんこの先春になったら
 家の裏手で育つ竹の子を見かける絶対


「基本無理ゲー巻き起こせ夢のクロスゲーム」


♯特別展示
『 勇気をくれる言葉展 - The True Courage - 』


...え~ただいまご紹介に与りました、当美術館の学芸員であり副館長を務めております、城実と申します。本日はこの特別展示の解説をさせていただくわけですが、最初に皆さんにお聞きします。実はもうすでに展示をご覧になられたという方はいらっしゃいますか?...はい、いいですよ手を挙げていただいて...いち...に...さん...はぁー!そうですかそうですか!なるほどよくわかりました。それでは皆さんもう手を下ろしていただいて結構ですよ。

というわけでですね、本日は皆さん当美術館へようこそお越しくださいました。早速これから解説を始めていきたいと思います。

今回の特別展示の題目ご存じですよね?...そう、『勇気をくれる言葉』ですよね。つまり、皆さんは何かしらの勇気がほしくて今ここにいらっしゃる。そして最初にお聞きした、すでに展示をご覧になられた方はすでに勇気を手に入れているはずです。もうそんなの目を見れば分かります。正直手を挙げてもらわなくても分かっていたんですよ私は。みなぎっているんですよ勇気が。つまり、すでに展示をご覧になられた方はこんな風にご自身でも感じていらっしゃるのではないでしょうか。

『え!なんかわたし勇気しかなくない?!』
『今勇気すさまじくてオムライスおかわりしそう』
『勇気と無謀の境界線など最初から無かったのか』
『心境マジパラダイス勇気』
『誰か気づいて、この勇気』
『勇気代1,500円とかマジお得感が神そのもの』
『なんかさーこの辺勇気渋滞してない?』
『勇気って見えないけどみんな持ってるんだよね』
『日本の奇祭、勇気100年記念祭はじまる』
『焼き鳥をお箸で食べる程度の勇気』
『その勇気、見境なく』


どうですか?展示をまだご覧になられていない方はさぞかし驚かれたことでしょう。でもご安心ください。この展示をご覧になれば皆さんこうなりますから。

さてここから本題に入っていくわけですけれど、この特別展示『勇気をくれる言葉展』では、実に580もの言葉が展示されています。そしてそのひとつひとつが私たちに勇気をくれるわけですが、人によってその感じ方は千差万別です。これがどういうことかと言うと、その言葉の通りです。

それで、その580の言葉のすべてをここで今解説するというのは非現実的ということで、絞りに絞って厳選した6つの言葉を解説させていただきます。この6つの言葉に関しては誰でも共感できて、間違いなく勇気をくれる言葉となっています。耳にするだけでも勇気が湧いてくるほどの言葉の真意を知ることで、より深い勇気を手に入れることが出来るでしょう。すでに展示をご覧になられた方も、これからご覧になられる方も、ぜひ最高の勇気を持ち帰ってください。

ちなみに昨日もこの解説をしておりまして、来場された方に『この解説を聴く前と聴いた後で心境に何か変化はありましたか?』という質問をしてみました。するとこのような答えが返ってきました。

『本当の勇気はみんなを平和にするんですね』
『悩んでいた時間は壮絶な無駄でした』
『愚問ですな』
『心境の変化っていうか生まれ変わった的な』
『心境マジカーニバル勇気』
『勇気ダダ漏れでアレがバレそうでこわい』
『もはやそういうレベルの話ではない』
『やだそんなこと聞いてどうするつもりですか』
『魂胆見え見えで勘違い勇気炸裂』
『ハートが磨かれたので勇者気取りです』
『冷やし中華はじめました』


という感じで、来場された方のほぼ全員が勇気を手に入れられて満足されたご様子でした。これは解説する側としてもうれしい限りです。

さあ前置きが長くなりましたが、先ほど申し上げた通りこれから6つの言葉のご紹介と解説をしてまいります。ひとつひとつお聞き逃しのないように、集中して、勇気を正しく理解していただきたくよろしくお願いいたします。



それではまいりましょう。



『 勇気をくれる言葉 - To Carefully Select - 』




-解説-
勇気とは何か...そのことを考えた時、真っ先に思い浮かぶほど私たちに勇気を与えてくれるこの言葉。勇気をくれる言葉の群の中では歴史的とも言えるほどにかなり古い部類のもので、すでに各国の言語で訳され世界中を飛び回り、勇気を惜しげもなく供与してくれている。
ぎょうざ一人前は6個という世界共通認識...いや、常識という枠を超えてまさかの15個という尋常ではない数のぎょうざを一人前だとサラッと言い放つ挑戦的な言葉に、聞いた者は確実に勇気が奮い立つというストラクチャー。そう、愛と勇気があれば何個だって食べられる。


-解説-
勇気をくれる言葉の群の中では比較的新しい部類に入るこの言葉。私の経験則にはなるが、勇気をくれる言葉ではないように感じる人が多いというある意味謎めく言葉。しかし、この言葉の作者の深海のそれよりも深い想いを汲み取ってほしい。文尾の『ま、いっか』にとてつもない勇気が込められているのだから。
人は勇気次第で仏にも鬼にもなる。寛容の精神。溢れんばかりの勇気を備えていれば、戦慄の光景を目の前にしても動揺したりしないものだ。...みんな、勇気を持とう。


-解説-
伝説というのは勇者が作るもの、という多くの人々の固定概念を軽くあしらうかのような偉大なひと言。全国の洋食屋をはじめとして、各家庭においても日常的に作られ食べられているナポリタンを伝説と言い放つ、もはやそこには作者の勇気しか感じられない。
この作者が何をもってナポリタンを伝説としているのか。残念ながらそれを推し量る術は現代ではすでに存在せず、本当の意味で伝説となってしまった言葉。故によくある勇気もらえる系の展覧会では煙たがれる存在。だがあえて私見を言わせてもらうとすれば、冷製パスタやスープパスタ、さらには濃厚海老トマトクリームパスタなどの新参者を伝説と呼ぶには躊躇するし、なにより私はナポリタンが好きだ。


-解説-
人の心の奥を揺さぶり嘲笑うかのようなセンセーショナルな言葉。聞く者の勇気を試すかのような極めてアグレッシブな言葉。その反面、勇気をくれる言葉の群の中でも非常にプログレッシブな部類に入るという、世俗的な言い方をすればイケイケエキサイト。
この言葉はその性格上意味を誤解されやすく、『あ~今日の言葉染みたわ~今の俺って勇気しかないわーってわけでこの焼きたてのたこやきを一気に口に入れちゃおっかなー...ん?そんなのやけどするからやめろって?...あっははは!平気だって!俺勇気すごいんだよ今?...てか、いいじゃん別にやけどしたって』といった具合に間違った勇気を手に入れた人たちのやけど事件が後を絶たない。だがしかし、それも想定内か。


-解説-
初心者向けという訳ではないが、親しみやすい言い回し、丁寧に、かつストレートに勇気を感じられる一品。今回の特別展示でもひと際大きく展示されているし、メインポスターにも採用されている。というか、一度は聞いたことがあるという方も多いのではないだろうか。それくらいに有名な言葉。今となっては投げるシリーズの第一弾として神のように崇められている。
賽銭箱にお金を投げ入れ、お祈りをする。これは初詣などでよく見られる光景。皆がお祈りに全力を注ぐ中、賽銭箱にお金を投げ入れることに全力を注ぐというありそうで無かった勇気のお話。勇気は千差万別...そう、自由なんだ。


-解説-
言わずと知れた投げるシリーズの第二弾。遡ること約50年前、作者匿名ながら彗星のごとく現れ、世界中に勇気を振りまいた言葉。因果関係は今なお精査中ながら、当時世界規模で経済や産業が活発に動き始めたことから、各国のGDP水準を押し上げた要因のひとつとも言われている。
私の知る限り投げるシリーズは現在のところ第八弾まで登場しているが、この第二弾の勇気加減は圧倒的だ。これからビビンバを食べようとしている人の『あ、ごめんちょっと温泉卵とってくれない?』に対する返し言葉。そしてとにかく早く温泉卵を相手に届けることを優先した場合に使いたい言葉。温泉卵は投げてはいけないものではないが、投げるものでもない。そこには『割れる』というリスクが存在するからだ。だが、どれほどのリスクを負おうが、実際に割れてしまいそうな危殆に瀕しようが、投げた温泉卵の最終着陸地点がビビンバの上であればそれは勇気でしかないでのだ。これこそが勇気のパラドックス。



いかがでしたか?...はっはぁー!どうやら皆さん、勇気の核心に近付けたみたいですね。しかしこれで終わりではありませんよ。解説のおまけスペシャル、勇気を欲しがるわがままな皆さんへ送る、私の取って置きの勇気の言葉を最後に本日はお別れです。

この言葉を聞いた時私は『あーきたー斬新系の勇気きたー最近ありきたり勇気多めだったからたまにはこういうのもいいよね』と思ったものです。



それではまいりましょう。



『 勇気をくれる言葉 - Special Edition - 』




-解説-
バレンタインデーにチョコレートを渡すという儀式を過去のものにすべく、全国の和焼菓子メーカーが結束して壮大な計画のもとに世に放たれた勇気の言葉。この言葉が生まれたのは約30年前。各和焼菓子メーカーの経営陣による集中マネジメント会議の中で『バレンタインデーってチョコレートだけ売れてなんかずるくない?』という思いからチョコレートに寄せたチョコレート風和焼菓子を製造するのではなく『いやだったらそもそもバレンタインデー自体無くせばよくない?』という無遠慮かつ大胆過ぎる発想に行きつく。
元気のない人にはとにかく桃山、気負いせず楽な気持ちでとにかく桃山、大切な人への贈り物にとにかく桃山、好きな人へ告白するならとにかく桃山、暑い日も寒い日もとにかく桃山、笑えた日も泣いた日もとにかく桃山。そんな風に展開した『とにかく桃山ゴリ押し大作戦』だったが、確かにその年の桃山の売り上げ高大幅増や全国的な桃山への意識の変化は顕著であって目を見張るものがあった。つまり、勇気の力で常識の壁を超えようとしたのだ。...しかしバレンタインデーの歴史の壁はあまりにも高く、その力及ばず、現在でもチョコレートと桃山の需要という立ち位置に大きな変化は無い。修羅の妄執...ほら元気だして、はい桃山。





あ、ロンパメです。




この謎解説を聞いてしまったほぼ全員が勘違い勇気を胸に帰路に就いてその道中『よし、明日からはとにかく桃山』って感じの謎モチベーション高めになってとりあえず桃山買わなきゃってなって美術館付近のスーパーで桃山を買い占めてたらそのスーパーの店舗マネージャーが桃山が売り切れていることに気付いちゃってすぐさま店長を呼び出して『あのさ、桃山売り切れてるの気付いてる?品切れがあると客が“なにこのスーパー売り切ればっかりだわ”って思っちゃうからつまりスーパーとしての質が下がるんだよってあれだけ言ってたのになにやってんの?!」って怒鳴り散らした結果スーパーの店長は“なんで急に桃山ばっかり売れるんだよ?!”って感じでむしゃくしゃしながらレジ打ちの応援に入ってたら桃山目当ての客同士の「美術館で桃山の話聞いて買いに来たけど売ってなかったわ」っていう話を耳にして“これは?!”って思った店長が逆恨みで美術館の城実という副館長は勇気ゼロの臆病者だなんていう根も葉もない噂話を店中に流して憂さ晴らしをしていそうでしたが、先日はガードレールクロスオーバーに行ってきました。



ガードレールと言えば不測のアクシデントから私たちを守ってくれるものですよね。普段は気にも留めないけれど、そんなガードレールとクロスオーバー。で、そんな普段は気にも留めないけれど実は重要な役割を担うガードレールのそばにいたしろデミちゃんは『おんなじ色、奇遇だね』って感じでガードレールに妙な親近感をおぼえてテンション&かわいさうなぎ登りでそれってつまり不測のアクシデントかも!!

こんな風にね!

(停車しているだけだよね)

斬新クロスオーバー。

(いやだから停車しているだけだよね)

ガードレールも悪くないですね。

(その感情が不測のアクシデント)

いつかきっと、ね。

(え?)

さて、前回のブログ投稿から1か月以上が経ってしまいました。実は写真も7月に撮影したものです。めくるめく大人の諸所の事情によりこのような形になってしまいました。そして8月。運転免許の更新、MSC(マツダセーフティチェック)、お盆、花火まつり、揺れる風鈴、実る夏野菜、心ざわつく冷麺、落ち着きを取り戻してアイスミルクコーヒー、アザラシ優遇しがちな水族館。夏はやりたいことがすっごくあってワクワク♪

それってこんな感じかも!

(そっか)

あ!サイレンだあぶない!

(うんうんそっか)

いっけぇーっ!!

(なんとぉー!!)





“時々不思議に感じるけれど
 今確かに僕のとなりには君がいて”




いつからか、
MSC(マツダスーパーキュート)代表でした。
やったね!
うん、やっぱりしろデミちゃんはかわいいです。


ロンパメバーグ
Posted at 2024/08/11 14:30:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2024年07月07日 イイね!

avecの夢希望まかせてエターナリー!ふ...どこかで聞いたようなセリフねしろデミちゃん

avecの夢希望まかせてエターナリー!ふ...どこかで聞いたようなセリフねしろデミちゃん青白い朝に曇るフロントガラス
 少しのホットコーヒーと優しいくちづけ


「禁断の先走りシリーズその手があったか」


「網走の夏も悪くないな...」


......


どうでもいいことかも知れないけど、俺は今、網走にいる。いるっていうか、住んでるんだけどね自分でも驚くけど。だってさ、これまで自分が歩んできた人生の中で網走に住みたいなんていう気持ちっていうか、そもそも網走ってワードすら出てきてないからね。だから、人生って何が起こるか分かんないもんだなって最近思ったり。
でもそんな言い方すると運命に身をゆだねてるようなニュアンスに取られるかも知れないから一応言っておくけど...ちゃんと自分で選択してきた人生なんだって思ってる。ある意味、自分の人生なんだから覚悟してるっていうのかな。何が起きたって、後悔はしても絶望はしない。


......


前の職場の上司が網走に一緒に来ないかって俺を誘ってくれて...あ、上司って女性ね。で、当時の俺は生きる目的も何も無かったような状態だったから、それも悪くないかなって思って彼女と一緒にのこのこついてきたってわけ。なんで俺なんかを?って正直戸惑ったんだけど、彼女の言葉の力強さには敵わなかった。


いつもあなたに言ってるけど、
人生楽しんだもん勝ちよ。
だってそうじゃない。
つまらない時間を過ごすより、
楽しい時間を過ごす方がいいに決まってる。
自分が自分でいられるうちはとにかく楽しく過ごすの。
そのためにはわがままでも欲張りでもいいの。
やりたいことをまずはやってみるの。
やってだめなら次に行けばいいの。
今のあなたは可能性のかたまりよ。
このわたしが言うんだから間違いないわ。
暗い顔も悪くないけど...笑った顔も見てみたい!
ってことで急だけど、
わたし明日の昼には実家に帰ることになってて、
両親も待ってるしもしあれだったら一緒にどう?
寒空の下で食べるおでんは最高よ?



今思うと変な誘い文句なんだけど、おでんが気になっちゃって。とりあえず着の身着のまま彼女と一緒に網走へ向かったんだ。慌ただしかったけど、女満別空港に降り立った瞬間のこととか、その時の彼女との会話なんかも今でもはっきりと覚えてて...もうその時人生が変わった気がした。


「どう?」
「え?何がですか?」
「何がって、この空気よ」
「空気?ああえっと、これはなかなかの...」
「も~う、はっきりしないわね~!」
「え、そうですか?」
「こういう時はイエスかノーで答えるの」
「はあ」
「で、どう?」
「...めっちゃ寒いです」


......


空港から網走行きのバスに乗った。左を向けば車窓から見える美しい雪景色、そして右を向けばうつむいてうとうととする彼女。昨日までの残念な生活から一変したそんな状況に混乱もしたけど、これから始まる新しい生活へのワクワクの方がすごかったんだ...なんでだろうね。
バスに乗って30分ほどで網走市内に入ってきた。目を覚ました彼女が、外を眺める俺に話しかけてきた。


「何考えてるの?」
「あ、起きたんですか」
「やだ、寝てないわよ」
「しろみさん、いびきかいてましたよ」
「...ばか」
「あはは」
「で、何考えてたの?」
「...今日はホテルですけど、アパート探さなきゃって」
「アパート?」
「ええ」
「なんで?」
「え?なんでって、これから暮らすのにずっとホテ...」
「あれ?言ってなかったっけ?」
「え?何をですか?」
「わたしの実家」
「実家?」
「部屋空いてるから」
「へ?!」
「嫌?」
「...ちょちょちょっ!いやそんな実家とかいきな...」
「石油ストーブも冷蔵庫もあって快適よ?」
「ほほぅ...っていやそういうことじゃな...」
「はい決まりー」
「えっ?!」
「これからよろしくね」


......


網走駅に到着したバスを降りると、凍てつくような冷たい空気が薄手のジャンパーを軽々と突き抜けてきて、俺の体を震え上がらせた。でも、吐く息の白さに興奮もした。
知らない空気、知らない土地、知らない街並み...。すべてが新鮮で心洗われるような気持ち。そして、駅まで迎えに来てくれていた彼女の両親が着ていたモコモコのロングダウンコートをうらやましいと思う気持ち。


「お帰りなさい、しろみ」
「ただいま...お母さん」
「しろみ、元気そうだな」
「うん...お父さん」
「3年ぶりか?」
「そうね」
「それはそうと...」
「ん?なに?」
「君か?しろみの彼というのは?」
「...ふぇ?!お、俺ですか?!」
「や...やだお父さん!その話はまた後でね!」
「いやー!そうかそうか父さんうれしいよ!」
「ほ...ほらほら早く帰ろう!お母さん車どこ停めた?」
「しろみが幸せになってくれて母さん涙が出そうだよ」
「もーぅ!お母さんまでー!ほら車はどこ?!く・る・ま!」
「母さん、金箔入りの酒を冷やしといてくれ」
「はい、あなた」
「今日はお祝いだ!」
「ふたりとも勝手に話進めないでよ~!!」


......


彼女の家に向かう車の中で初めて知ったんだけど、彼女の実家はおでん居酒屋をやってて、夫婦二人で切り盛りしてるんだってこと。あの時に彼女がおでんを勧めた訳が分かったよ。
俺たちが帰ってくるってことで、わざわざお店を休みにしてごちそうを用意してくれていた。もちろんそこにはおでんもあって。金箔入りの酒を酌み交わしながら、今までのこと、これからのこととかをたくさん話した。そして、お父さんが酔って眠り始めた頃...彼女からの誘い。


「そろそろ行こっか?」
「え?どこに?」
「はい、このお皿におでん入れて」
「おでん...ですか?」
「で、これ着て」
「あ、これって...」
「ほら、約束したでしょ?」


......


モコモコのダウンジャケットを着て、熱々のおでんを入れたお皿を持って俺たちは外に出た。さすがにかまくらは無かったけどテーブルとイスが置いてあって、酔いも冷めるほどの寒さの中で俺たちは二人きりで話をした。


「あっつ!」
「はは、やけどしました?」
「したかも~」
「しろみさんっておもしろいですね...ってあっつ!!」
「ふふ、お互い様じゃない」
「あのこれ、あえて外で食べる必要ありま...」
「...ねえ」
「ん?なんですかしろみさん」
「さっきはごめんね親が変なこと言って」
「あーあの...かれ...とかなんとかって」
「ふたりとも心配性だから...」
「ええ」
「そうでも言わないとあなたを連れてこられなくて」
「ええ」
「まあでもわたしとしてはね...その...あなたがその...」
「ええ」
「あなたが良ければ...ほらなんていうか...か...か...」
「俺...しろみさんの彼になってもいいですよ」
「?!」
「...しろみさん?」
「も...もう!冗談は言わないの!」
「その...好きになっちゃったんで...しろみさんのこと」
「...本気?」
「ええ」
「...ありがとう」
「俺も...ありがとう...」
「うん...」

......

「...あ、おでん冷めちゃいますよ」
「そうだった、で、どう?」
「え?何がですか?」
「何がって、寒空の下で食べるおでんよ」
「あーこれ?ああえっと、これはなかなかに...」
「も~う、はっきりしないわね~!」
「え、そうですか?」
「だから~こういう時はイエスかノーで答えるの」
「でしたね」
「で、どう?」
「...めっちゃ寒いです」


......


自分では何も起きない人生でよかった気でいたけど、本当は変わりたかったのかも知れない。そんな密かな思いに彼女は気付いてくれて、それを叶えてくれた。
あれから1年半が経つ。彼女と色々な場所に行き、一緒の時間を過ごし、今、網走での二度目の夏を迎えようとしている。そういえば今日は彼女の誕生日だった。...恥ずかしいけど、今あらためてラブレターを送るよ。


- しろみへ -

誕生日おめでとう

いつも言っていることだけど

ありがとう 好きだよ

君の声 言葉 表情 コミカルな動き

すべてが愛おしいと思う

今の俺があるのは君のおかげだよ

ふたりの幸せな未来のために

これからも毎日を楽しく暮らしていこう

ていうか俺たち 結婚しよう!!

- おわり -





...あれ?これってプロポーズ?






あ、ロンパメです。






前回の “一週間程度はどこかのベンチに座って寒空の下でおでんを食べる人たちをあちらこちらで見かけることになりそうな気がしてならない夢のような話” の展開から8か月も経ってから続きの話をされてもほぼ全員が『いや前回の話とか遠い昔すぎてもはや闇』レベルの曖昧な記憶しかなくて前回の話を探すのに2時間くらいかかっちゃって網走市のホームページも検索したりした結果ほぼ全員がどうしてもやっぱり網走の寒空の下で食べるおでんのことが気になって網走駅観光案内所へのおでんに関する問い合わせが続出してその対応に追われた網走駅観光案内所の職員という職員の声が枯れてきちゃって付近のコンビニののど飴が軒並み売り切れてしまっていそうでしたが、先日は繁忙期を過ぎたスキー場に行ってきました。



☆前回の武士かわいい発見ブログはこちら
fashionableに衝動的に!ときめきコラージュしろデミちゃん

このスキー場に到着した途端、「あ、繫忙期を過ぎたな」って思いました。そう思った直後、私の中でこの場所のクル活ベストスポット入りが決定しました。静かで、広くて、人も車もいなくて、快適に愛車撮影が出来たからです。で、そんな静かで広くて人も車もいない繫忙期を過ぎたスキー場にいたしろデミちゃんは繁忙期の輝きを彷彿とさせるようなかわいさ(意味不明)が辺り一帯にダダ漏れでマジ繫忙期かわいいとか世界最強クラスじゃんやばっ(語彙力)!!

それってこんな感じかも!

(廃墟でしかない)

リフト券売場がありますね。

(過去の話な)

お、レンタルスキーとか便利ですね。

(え、バリケード見えんのか)

入口を見つけましたよ♪

(二度と開くことの無い入口な)

あ、奥にソフトクリーム屋さんがある!

(うんうんうん)

残念、今日はお休みのようですね。

(そっか)

さて、廃墟とかわいさのギャップ映えをあざとく狙ってみた結果、『廃墟のすぐ近くなのにどんだけかわいいんだよっていう白い車部門』で優勝しそうになりました。本当です。さっき聞いたんです。嘘なんかじゃありあません。

こんな風にね!

(あざとい白い車部門で優勝)

わたしあきらめないから!

(ん?どうした急に)

絶対に振り向かせてみせる!

(えっなになにどういうこと?!)

だってかわいいんだもーん!!

(なんとぉー!!)





“雨上がりの夕暮れの淡い色たち
 君との時間を優しく包むそれは希望の色”





ほらフラフープってあるじゃない?
あれ得意な人ってなんかすごいんだってさ。
ちょっと...ねえ聞いてる?
うん、やっぱりしろデミちゃんはかわいいです。


ロンパメバーグ
Posted at 2024/07/07 15:01:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2024年06月30日 イイね!

showの幕開け直感デスティニー!わたくしにだけかしらねしろデミちゃん

showの幕開け直感デスティニー!わたくしにだけかしらねしろデミちゃん穏やかな気持ちと秋の風が舞って
 縁側の風鈴が季節外れの音色を奏でて揺れる


「落ちた瞬間焼きたてラブロマンスそして沼」


1892年、わたしは初めて恋をした。


......


「シロミ―、あなたにお手紙よ」
「ありがとうございます、シンディ様」
「ご両親からかしら?」
「...そのようです」
「律儀なものね」
「ご迷惑をおかけします...」
「ふふ冗談よ、お返事、書くわよね?」
「そのつもりです」
「はい便箋、これ使ってくれて」
「そんな、恐れ多い」
「その分しっかり働いてくれればいいわ」
「はい...ありがとうございます」


......


家事使用人として働く彼女の名前はシロミ―。
地方の山間にある静かな農村で生まれ育ったシロミ―は、12歳になった頃に両親の元を離れ、国家王室からほど近いいわゆる都市部、このナミローク男爵家に雇われて毎日をあくせくと働いて過ごしていた。
趣味などに費やす時間はあって無いようなもので、毎月の両親への仕送りのためだけに身体を酷使して働き続け、ただいたずらに時間が過ぎ...気が付けば16歳。心と身体がちぐはぐになるほどに年齢だけを重ねてきてしまっていた。事実、鏡に映る自分の姿を見るたびにそう思わざるを得なかった。
とはいえ、シロミ―が気付いていないだけで、心の方も時間と共に確実に大人へと成長していたのも事実。闇雲ではない、しっかりと...はっきりとした感情が芽生えるようになってきていた。


......


「シ ・ ロ ・ ミ ー !!」
「えっ?!あ、はいはい!お待ちください今行きます!」

「はやくー!シロミーこっちきてー!!」

テテテテテ...

「はぁはぁはぁ...キャンディお嬢さま...」
「おっそーい」
「はぁはぁ...も、申し訳ございません今お皿を洗って...」
「ねえねえシロミ―」
「え?えっ、なんでしょう?」

ヒラヒラヒラ

「どう思う?」
「?」
「ねえどう思う?」
「あ...えっと、何がですか?」
「もう!シロミ―ってば!ほらわからない?!」

ヒラヒラヒラ

「あ...クルクルと回られて...新しいダンスですか?」
「ちっがーう!!」
「え?!」
「ドレスよ!ド・レ・ス!!」
「あぁそちらでしたか」
「あぁそちらでしたかじゃないわよ!もぅ...それでどう?」
「とても素敵ですよ、キャンディお嬢さま」
「あ、やっぱりー?」
「ええ、お嬢さまには白のドレスがよくお似合いです」
「そっかーありがとシロミ―」
「そんな、恐れ多い」
「今日のパーティ―用なのよ」
「確かご学友の9歳のお誕生日」
「そうね」
「キャンディお嬢さま、素敵です」
「ねえシロミ―」
「はい、キャンディお嬢さま」
「あたし、おいしいパンが食べたい」
「パン...ですか?」


......


昼時、人で賑わう市場を抜けて。
日々の目が回るような忙しい毎日の中では買い出しに費やせる時間もさほどなく、令嬢の言いつけとはいえ、こんなところまで来られたのも久しぶりでシロミ―は心躍っていた。
色鮮やかで新鮮そうな魚、丸い野菜たち、塩、ソーセージ。多くの店が連なり様々なものが売られ、大勢の客が買い付けていく。その独特な雰囲気に圧倒されて足がすくむ思いの中、ふいに風にのってやってきた香ばしい匂いにつられ、市場を抜けた先に最近できたばかりのおいしいと噂のパン屋の前にシロミ―は立っていた。
シロミ―を見て微笑む好青年な店主と、顔を赤らめてぎくしゃくとした動きを見せるシロミ―。


......


「いらっしゃい」
「...」
「どれにします?」
「...」
「お嬢さん?」
「あ...あ、あの!!」
「はい?」
「パンをください!!」
「ふぇ?!」
「おいしいパンをください!!」
「...」
「あ、ダ...ダメ...です...か?」
「...あはははは!」
「え?」
「お嬢さん、おもしろいね」
「な、なんで笑うんですか...」
「あーごめんごめんなんか分かんないけど笑えた」
「おいしいパンを買わないと帰れないんです...」
「それならお嬢さんうちに来て正解だね」
「?」
「だって俺が作るパンは全部うまいから」
「ほんと?!」
「今日はとりあえずおすすめを買っていきなよ」
「はい!はい!はい!」
「はは、ほんと笑える...はい、これとこれとこれ」
「ありがとうございます!」
「あとこれ...ほら手出して」
「え?」
「はい、サービス」
「これ...かわいいパン...」
「帰りにでも食べてみて」
「...」
「気に入ったらまた買いにきてくれよ」
「はい...また...来ます」


......


ナミローク男爵、男爵夫人、男爵令嬢。
シロミ―が腕によりをかけた料理とお酒ととっておきのパンで始まった一日の終わりの晩餐。その一日が無事に終わり、胸を撫でおろした表情でキャンディ令嬢の後ろに少し離れて立つシロミ―。
微笑み振る舞い、体は一日の疲れを感じながらも、今日のパン屋の店主の顔が頭に浮かんで気持ちが高ぶってくる。そして、妙に幸せでふわふわとした不思議な気持ち。

なんでだろう...。

若すぎるシロミ―にはその答えは出せなかった。


......


「いやあ酒がうまい」
「随分と楽しまれたご様子ですわね」
「わかるかい?」
「顔に出てらっしゃいますもの」
「はは、実は今日デッミモンド男爵にお会いしてね」
「あら」
「実に愉快な方でね、いい友になりそうだ」
「だれー?アーモンドってー?」
「キャンディ、デッミモンド男爵よ」
「はははシンディ、よいではないか」
「あなたはキャンディに優しすぎますわ」
「ははは、まあそう怒るな」
「シロミ―もそう思うでしょ?」
「え、あ、は...いえ、その...」
「こらこら、シロミ―が困っているではないか」
「キャンディにもナミローク家としての誇りを...」
「あーそれはそうとシロミ―、このパンだが...」
「...え?!あっ、はい!」
「実にうまいではないか」
「またそうやってはぐらかして...あら、悪くないわね」
「ムフフ」
「どうしたのキャンディ変な笑い方して」
「へへ、あたしがシロミ―に買ってきてって頼んだの」
「そうなのシロミ―?」
「え?!あっ、あー...はい!」
「さすがはキャンディだな」
「また!すぐに褒めるのはあなたの悪い癖です」
「褒めて何が悪いのだ」
「訳も聴かずに褒めるのが悪いと言っているのです」
「パンがうまければそれでよいではないか」
「まーまーまーおちついて」
「キャンディ!大人の真似ごとをするんじゃありません!」
「こわーい」
「はははシンディ、よいではないか」
「まったく二人とも...」
「さてと...それでだがシロミ―」
「え?!あっ、なんでしょうナミローク男爵」
「このパンはどこで手に入れてきたのだ?」
「あ...あの、市場を抜けた先に最近新しくできた...」
「ほぅ、で、パンの種類はほかにもあるのか?」
「はい、わたしが見た限り沢山ございました」
「それはいい!是非ほかのパンも食べてみたい!」
「は、はい、仰せのままに!」


......


また...会える...。

街の灯りが消える頃、幸せな眠りが訪れる。
...恋の始まりに気付ける人などいない。
気が付いた時にはすでに落ちてしまっているのだから。





あ、ロンパメです。




てっきり貴族と家事使用人との禁断の恋的な既視感モリモリ物語かと思ったらまさかのパン屋の店主と家事使用人との極普通過ぎる恋的アリキタリ物語だったから『いやこれそもそも貴族設定とか必要?』って感じでほぼ全員が思っちゃったけどそのほぼ全員の中の恋をしたくてしょうがない女子という女子がパン屋の好青年店主を狙って街中のパン屋を手あたり次第に漁りまくった結果『ただいまクリームパン焼きたてでーす』って言って奥から出てくる店主という店主が軒並みヒゲモジャおじさんっていう残酷ゲンジツ物語の主人公になっちゃって『終わった...』って心底思って2週間くらい落ち込んで家にこもっていそうでしたが、今日は最高のロケーションに行ってきました。



最高の天気、最高の景色、そして誰もいない駐車場。これは最高のロケーションですよね。これまでのクル活人生史上(言い過ぎ)、トップをねらえるくらいの最高さ加減でした。で、そんなトップをねらえるくらい最高なロケーションに到着したしろデミちゃんは『え?!うそ!これってなにやだそういう感じもしかして?!』ってなって最高のロケーションには最高のかわいさも必要だよねって感じでそれってつまりトップをねらえ!!(語彙力)

こんな風にね!

(確かに誰もいないね)

果てしない大空が味方してくれていますよ。

(悪天候極まりない)

景色に溶け込むかわいさ。

(溶け込みすぎててもはや行方不明)

落ち着くことも必要です。

(それな)

さて、今日は雨降りでした。梅雨入りした以上、これからしばらくは雨クル活を強いられます。雨が降っていても、しろデミちゃんはかわいいです。なのでこれからは、梅雨入りして雨続きだけどそれでもかわいいしろデミちゃんの写真を撮影する活動を引き続きしていこうと思います。あ、略すと雨ちゃん(略し方)ですね。

それってこんな感じかも!

(こ...これが...雨ちゃん...?!)

まさかですよね。

(夢かと思った)

でもね...。

(?)

これが雨ちゃんトップってこと!!

(なんとぉー!!)





“焼きたてのパンと笑顔の君
 それはもう幸せの予感しかない”





駅近に最近できたパン屋さん知ってる?
噂だけどシナモンロールだけがおいしいらしいよ。

やっぱりね、それでもしろデミちゃんはかわいいです。


ロンパメバーグ
Posted at 2024/06/30 20:08:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2024年06月16日 イイね!

chronicleは大荒れ現実プリンシプル!まかせて...絶対に命中させるわしろデミちゃん

chronicleは大荒れ現実プリンシプル!まかせて...絶対に命中させるわしろデミちゃん夜の南風が夏の匂いを届け
 ホタルがすべり落ちて幸せ溢れ


「アナタニコイシテコイコガレ」


episode - 2

ぐう~

日曜、昼の11時半。ショッピングセンターに着いた途端、わたしのおなかが鳴った。だってあっちこっちからいい匂いがするんだもーん。

ウィーン...カタカタカタ...

『ドチラヘイカレルノデスカ・オジョウサマ』
「んー?しろみんちゃんとついてきてねー」

しろみんって、AIロボットの名前。ちっちゃいしカタカタ動くし、なんかかわいいし、今日は一緒にショッピングセンターで買い物するのだ。

『クツウリバハハンタイデス・オジョウサマ』
「いいからついてきてー」

お目当ての靴を買いにきたんだけど、足はまっすぐにフードコートに向かってる。人生気の向くまま足の向くままって誰かが言ってたもん。いいよね。

ウィーン...カタカタカタ...

『オマチクダサイ・オジョウサマ』
「もうちょっとだよー」


『オジョウサマ・オジョウサマ』
「...」


『ヒトリボッチ二シナイデ・オジョウサマ』
「...」


バタン!


その音でわたしはハッとして振り返った。誰かとぶつかったのか、しろみんが倒れちゃってる。ちっちゃいしろみんが遠くにいてもっとちっちゃく見えた。

ウィーン...カタカタカタ...

『オジョウサマ...』

しろみんごめん!泣きそうなくらいにごめん!おなか空いてて足の向くまま生きちゃってたわたし大反省しかない!しろみん待ってて!今走って助けにいくからね!

テテテテテ...
「ごめんしろみん大丈夫っ?!」

ウィーン...カタカタカタ...

『ダイジョウブデス・オジョウサマ』
「よかった!けがしてない?」

『ダイジョウブデス・オジョウサマ』
「ほんとごめんねー」

『イインデス』
「これからはちゃんと一緒に歩くね」

『キニシナイデクダサイ』
「しろみんって優しいね」

『ドウセクウフク二マケルテイドノミブンデスカラ』
「なんか嫌みたっぷりね...」


......


日曜、昼の11時45分。フードコートにいるわたしとしろみん。人がいっぱい!誘惑もいっぱい!とりあえず一周ぐるりとまわってみる。わくわく♪

ウィーン...カタカタカタ...

『ハラゴシラエデスカ・オジョウサマ』
「なんかしろみん武士っぽーい」

『ガイショクハウシニナリマス・オジョウサマ』
「どこでそんな言葉覚えてきたのよ~」

うどん、ラーメン中華、韓国ビビンバ、海鮮丼、ハンバーガーショップ、クレープ屋さん、ソフトクリーム、たこやき屋さん...うーん迷っちゃうよー。

『ナニヲタベルノデスカ・オジョウサマ』
「ん~?」

『マヨッテイルノデスカ・オジョウサマ』
「そうねー」

『イソガバマワレ・オジョウサマ』
「いやそれ使いどころ間違ってるー」

『ソロソロアルキツカレマ...』
「これにきめたー!たっこやきー♪」

『ヤットキメタカ・オジョウサマ』
「なんかタメぐち...」


......


日曜、昼の12時。今、わたしの目の前にはたこやきがいる。焼きたてで中はとろとろのたこやき。たこやきという名の幸せ。つまりそういうこと。

ウィーン...カタカタカタ...

『コレハナンデスカ・オジョウサマ』
「えー知らないのー?」

『マルヤキデスカ』
「...変な言葉は知ってるのね」

しろみんてば変なの。でもやっぱりしろみんかわいいな。お外で一緒にランチなんて初めてだけど、案外楽しいかも。しろみんはどう思ってるのかな。

『タベナイノデスカ・オジョウサマ』
「まだーたこやきってあっついんだからね」

『ヤケドシソウデスネ」
「そういうこと」

ウィーン...カタカタカタ...

『フウフウシマショウカ・オジョウサマ』
「あはは」

『ドウシテワラウノデスカ』
「たこやきはふうふうしたって無駄なのよ」

『?』
「中のとろとろにふうふうは届かないでしょ?」

『タコヤキハガンジョウデスネ』
「まあそういうこと」


......


『マダタベナイノデスカ・オジョウサマ』
「えーまだ熱そうだけどー?」

『オソラクモウダイジョウブソウデス』
「えー?ほんとにー?」

『チョウセンアルノミデス』
「わかったわよ~あーん...あっつ!!」

『デショウネ』
「なにそれー?!いじわるしないでよー」

ウィーン...カタカタカタ...

『キットモウダイジョウブデショウ』
「やだー、絶対うそだしー」

『...』
「はーい図星ね」

『イソガバマワレ・オジョウサマ』
「...だからそれ使いどころ間違ってるって」


......


日曜、昼の12時半。やけどしながら食べるたこやきはやっぱり最高だった。こんなに楽しいならまた来たいな。

『カンガエゴトデスカ・オジョウサマ』
「...ちょっとね」

『オシエテクダサイ』
「ん?うん...たこやきまた食べたいなって」

『オヒトリデデスカ』
「そんなわけないじゃん」

『...』
「ん?しろみん?」

『ダレトデスカ・オジョウサマ』
「...なに、気になるの?」

『オシエテクダサイ』
「やーだよ」

ウィーン...カタカタカタ...

『マタタベ二クレバイイデスヨ』
「そうするー」

『...』
「いつにしよっかなー」

『イッテラッシャイマ...』
「もうバカね!あんたと一緒に食べるの!」

ウィーン...カタカタカタ...

『...ハイ・オジョウサマ』


......


「じゃあしろみん、靴買いに行こっか」



これはロボットが一般女子に恋をする未来の物語。
その関係はあくまでも一般女子はご主人様であって、
ロボットは雇用契約を結んだ使用人でしかなく...
思ったとしても叶うことはない恋。
そんな未来の物語。






あ、ロンパメです。





第二話となるこの物語の制作者サイドの制作意図としては儚い恋という誰しもが経験しそうなシナリオを大筋として展開しつつロボットが人間に恋をするなんていうまさかそんなありえないドラマを強引に組み合わせてえぐいほどのギャップを生み出すことで壮絶な笑いとドキドキな感動が巻き起こるウルトラダブルアップチャンスストーリーによって見てくれたほぼ全員がなんとなくでもほっこりして素敵な人生を歩んでいってくれたらいいかなって感じだったけど現実はそううまくはいかなくてこの物語を知ったほぼ全員がネット通販で¥26,800で買ったAIロボットを連れてショッピングセンターに駆け込んだ結果AIロボットたちがショッピングセンター内で転びに転んじゃって週末をショッピングセンターで楽しく過ごしたい家族という家族から『なんかアレ邪魔なんですけど』っていうクレームにつながっちゃって困り果てたショッピングセンターの店長がショッピングセンターのすべての入り口に『ロボット進入禁止』の立て看板を置こうか置くまいか夜な夜なひとりで悩んでいそうでしたが、先日は峠に行ってきました。



以前に峠に行った際は、峠の中腹で断念して峠の中腹にある神社でクル活をしましたが、今回は本当の峠でクル活をしてきました。

☆以前の“友達はクロミちゃん”ブログはこちら
神社の鳥居と、しろデミちゃん

ただ本当に残念なことに、私には峠をザザザッと攻められるような運転技術が無いのは確かなので、峠に差し掛かったところにある駐車場でのクル活となりました。で、そんな峠に差し掛かったところにある駐車場で壮大な空と山をあざとく利用してかわいさを盛りまくったしろデミちゃんをご覧ください。

それってこんな感じかも!

(盛りがえぐい)

どうでしょうか。

(距離感がえぐい)

恐怖の峠にいるとは思えないかわいさ。

(どんな峠だよ)

じゃあみんなも盛っていこうか!

(断る)

さて、峠にいようが神社にいようが永遠のかわいさ(言い過ぎ)がそこにはありました。なのでシャッターを押す回数が自然と増えていってしまって、この日はちょっと写真を撮り過ぎました。だいたい1000枚(言い過ぎ)くらい撮りましたが、その中からかわいいが最高な4枚にまで厳選してみました。

こんな風にね!

(今はその厳選力に驚いているよ)

厳選するのに丸一日かかりました。

(逆に落選した996枚が気になる)

THE・峠映えの3枚目。

(峠感ゼロ)

みんな一緒に Let's 峠映え!

(賛同者ゼロの予感しかない)





“毎朝食パンを食べるように
 毎朝君におはようを言いたい”





ほら、焼く前の食パンってまっ白じゃない?
だから、やっぱりしろデミちゃんはかわいいです。


ロンパメバーグ
Posted at 2024/06/16 23:08:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「deepが本命パケ買いしてなお幾久し!それで...勝てる見込みはあるのかしらしろデミちゃん http://cvw.jp/b/1746028/48437524/
何シテル?   05/18 16:14
こんにちは、LONPAMEです。 あ、ロンパメで大丈夫です。 車が好きで、車を運転するのも好きです。 でも整備系は全く出来ないので、 全部プロにお任せしてい...

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2013/10/05 21:26:50

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マツダ デミオ しろデミちゃん (マツダ デミオ)
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