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2014年03月07日 イイね!

80年代ならもう一度生きても良い

80年代ならもう一度生きても良い最近再び、レコードを聴くようになりました。

去年、ヨーロッパ製のベルトドライブの
プレーヤーを、安い機種ですが30年ぶりに買い、
それまで使っていたマイクロの中級期が45回転を
サーボしなくなり久しく不満も長かったので、
結構楽しめていると思います。


レコード文化と言うのは、1980年代まででしょう。

83年頃にコンパクトディスクが出て来て、87年頃には
そろそろ地位が入れ替わり、89年には新譜をレコードで聴く
人は稀になっていました。

80年代の10年間は、思い切り音楽に浸かれていたのは、独身であったからで、
同居人の気兼ねも無く朝から寝るまでずっとFMかレコード、カセットテープを
聴いていたように思います。

今回購入したのは、当時FMで聴いていて、とても欲しかった香坂みゆきの
「Nouvelle Adresse」という1987年のLPが、入手出来ました。

「夏の夜は三たび微笑む」、「水の中のナイフ」「ラスト・ピクチャー・ショウ」、
タイトルは皆、昔の映画に因んだ曲名で、「…三たび微笑む」なんて87年が、こんな
大時代がかった曲のタイトルを、市販LPに付けられた、ぎりぎりの時代だと
感覚的に思います。


僕はなぜ80年代が好きなのかについては、何度か理由について考えました。

クルマは、もうちょっと古いのが好きなのですが、自分自身の20歳代とほぼ重なり
遅い青春を、せい一杯楽しんでいたこと。
音楽シーンがオーディオ世界を含めて、空前の活況にあったこと。
自動車の世界地図が、前半と後半で大きく色が塗り変わったことなどがあります。

しかし彼女のLPを聴いていて、ふと額に納得がいくところがありました。

ラストの曲パサジェルカ、Pasazerka(ポーランド語でpassengerの意味)という歌は
偽名を使ってホテルに1泊して、煩わしい人のつながりから逃げ出して、たどり着いた
夜の底の雰囲気が、実に自由できままな生き方が、伝わってきました。

「今夜の予定は、短い電話でキャンセル」…
このシーンを思い浮かべるうちに
そう、いい女というのは、自由な女のことだと、思い至り、あっと思ったのです。

この時代までは、機械文明がどんなに進歩しても、断線、人間側から連絡を絶てば
人類はフリーで、何時間でもエスケープ、自由でいられたのです。

携帯電話と、コンピュータ端末が人類に及ぼした最大の悪は、時間を自由から奪った
ことです。
80年代は、機械文明の中でアナログステップが、最後の1段を上がり終えた時代でした。

しかしその頃までは、機械が進歩しても主人公は人間でした。
僕もその頃までは、最新の機械文明に対応はしても、ストレスは少なかったと思います。

そうか、80年代は単に輝いていただけでなく、人類が悲しい呪縛から、歴史上最大限
自由だったんだな、ということを確認して、1枚のアルバムを聴き終えました。


Posted at 2014/03/07 14:05:27 | トラックバック(0) | 思うこと | 日記
2014年03月03日 イイね!

28年目の近況

28年目の近況1987年3月3日
フィアット850クーペを京都の街角で見かけて
驚き感心しつつも、購入に迷いもあり
翌日に仕事場の近いVWビートルに乗る学校時代の
先輩に相談。2日後に仕事終わって一緒に見に行き
迷う私に「○クン、これは運命だよ!」とお尻を押されて
判をつくことを決意して、それから2週間後に
フィアットは私の愛車になりました。



当時27歳のサラリーマン5年目目前のころ、
よくこれを買ったなと、いう気持ちと感想が残ります。

前にも話したかもしれませんが、大学時代に京都の叡電元田中駅近くの
古本屋でカーグラフィックの「69年世界のスポーツカー特集」号という
古い雑誌を古本で買いました。

フェアレディSRやいすゞ117クーペのオリジナル。
こういった今で言う旧車が好きで、いつか買おうと思っていた。
117ハンドメイドの中古は、京都いすゞでも2台くらい売っており、
1台は安い(19万くらい)けどぼろぼろでした。

ランサー、セリカで国産のやや古いクルマは学習というより懲りており
出来た頃の堀井トレーディングでも安いアルファも売ってましたが
手強いイメージが強かった。

それでもやっぱり古いクルマに乗りたいという願望。
それと京55ナンバーが残っているというのにひかれました。

初めてクルマと出会った日、家に帰って参考書はあるのかと思ったら
くだんの雑誌に一発で写真と記事が載っていた。
こんな偶然がなければ、私も未知の外車の中古車には、手を出さなかった
と思います。

先の一緒に見聞した先輩には、このことを話しており「運命だよ」と
いう後押しは、同じマニア体質を共有する人ならではの、「決断一瞬、
後悔一生」のマニア勘だと思います。



それからの27年の星霜は、ベストカー誌上で半分は話していると思います。

いろんなことを、人間はやりたいと思っても、中々行動できません。
実はその2年前に、ボクはサラリーマンの味気なさと限界も感じて、
毎週、仕事が終わってから夜に2日、音楽学校に通っていました。

学生時代は、例の先輩のいた鉄道好きのサークルに行って、すぐに溶け込め
歓迎されましたが、本当は音楽がやりたかったのでした。
ただ、実演に自信が無く、門を叩こうと迷って第2希望の鉄道サークルを
のぞいた所、メジャーなSLや特急列車でなく、廃線跡や廃車体、古い
地方私鉄の好きな先輩に、捕まって、入部させられたのです。

でも4年間がすごく幸せで、他のサークルに目移りする時間がありません
でした。
人生は、この年になっても2毛作は、ありだと思います。

社会人になってすぐ、自動二輪の中型の免許を取りに行きました。
返納しなかった学生生協の割引を活用して、安くとれました。

音楽学校は、個人レッスンのローカルでなく、キーボードマガジンに載っている
レベルの高い所を見比べて、京都に関西校のあったアン・スクールオブ
ミュージックに入り、高度な音楽理論もきちんと学びました。
実技は、自信がありませんが、理論はいつもトップで解答できています。



適当に生きているようでも、やりたいことはやってみることが大切です。

夜学でジャズ理論とアレンジメントを学んでいた1年は、学費が60万かかり
頭金をのぞいても毎月の支払いで、給料貰って半月もしないうちに赤信号
が点きそうな状態。クルマを乗らなかったのはこの時のことですが、
やがて大型キーボード類を運ぶのに、クルマが要ると判断して、タダのクルマは
ないかと、口コミで後輩の自宅の庭にセリカLBが転がっており譲り受けたと
いうわけです。

ミュージシャンや音楽家に25歳の時には、とても資金が続かずなれないと思い
学校は1年で“卒業”しました。
それでもいろんな音楽を聴きながら、加古隆が主宰する学校で学んだことは
伊達でなく、コード展開や進行の妙は聴いていても、いつも気になり
この音はどのルートと照らし合わせているんだろうと、品詞分解しながら
聴く癖がついています。


さて、今日で850の連続滞空時間は、28年目に入ります。
昨年夏より、豊中市の修理工場に入れて本格的な再生作業に入りました。

かなりの時間がかかることを覚悟していたのですが、雑誌に載るという
“ハプニング”もあり、不可能と思われたドアのヒンジ部や、ヘッドライト周りの
台座も、ご覧の通りに見事な再生です。











この近況を、しばらく工場に行っていなかったのですが、工場の家族従業員
の娘さんが、ブログに上げていることを思い出して、久しぶりに見て
びっくりするとともに、大変勇気とエネルギーを貰い、喜んでいるところです。


28年の愛車ライフにも、思い出はいっぱいあります。

15年の付き合いになる、紺の豚さんが日記に書いていることを、ご存じの
方もいるかもしれませんが、私たちの共通の付き合いの、長い友人が最近
急逝されました。

悔やんでも帰って来ない日々。



当時の私が主催したイベントの記念写真を掲載して、彼の魂を偲び追悼
したいと思います。


私は、ここまで来れたことは、自動車の友たち、愛車を整備し、心骨砕いて
クルマを維持してくれる工場スタッフ。それから理解してくれた家族たち。
こうやってストーリーとして読んでくれる皆さんまで含めて、支えられて
きたのだと、理解いたします。

まだまだ、走ることを止める訳にはいけないだろうと、新しく生まれ変わり
つつある我が愛車に思いを込めて、万感の28年目を迎えている明け方です。

Posted at 2014/03/03 01:29:32 | トラックバック(0) | つれづれ日記 | クルマ

プロフィール

「「自動車趣味人」38号に取り上げていただきました。」
何シテル?   06/14 14:37
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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