レクサスＬＳ、私のスタイリング的感想

これ、書いちゃって大丈夫かしら？（汗）

最近話題のトヨタセルシオ、じゃないレクサスＬＳ。
ハイテク満載・気合の入れ方も初代セルシオ（ＬＳ）並み、私としては「技術的に」楽しみなクルマの一台であります。
絶対に「技術的」そして「クルマへの気合」は一流品であることは間違いない、そう思います。

しかし、私スタイリングに関しては正直「？？？」と思っています。
要するにこの類のクルマって「機能性･実用性」よりも「見栄が張れるか」なのですよね？
だったら何で初代ＬＳの、あのスタイリングコンセプトを貫かなかったのだ、と。
ベンツはスリーポインテッドスターとあのグリル、ＢＭＷだってキドニーグリルがあり、ジャガーはそのスタイリングから一目見て「ジャガー」と分かるのに。

初代ＬＳ、もとい初代セルシオのスタイリング、今見ても「カッコイイ」と思います。
しかも、当時のベンツ･ＢＭＷ･ジャガーのスタイリスト陣はそのセルシオのスタイリングにショックを受けたとか、受けていないとか･･･。
そしてそれ自体はきちんと初代後期、２代目前期までそのスタイリング基調は変わってない、つまりメーカー自身も「この類のクルマはキープコンセプトが重要」と分かっていたはずです。

なのに２代目後期、アレを見たとき私は９歳、まだ小学校３年生でしたが･･･。
「これはセルシオではない、別のクルマだ」と思いましたもの。
フロントだけ今までのスタイリングを、蝋細工を火で炙ったかのごとく各部が丸くなり、今までの直角的なデザインは何処かへ吹き飛んでいきました。
そのくせ、フロントフェンダー以降は基本的に変わらず、妙にチグハグなデザインとなり、すごくがっかりした記憶があります。
そして何より「セルシオ」ではない別の車、と感じるようになったのは３代目の登場時。
アレを見たときは「ベンツのＳクラスを焼き直しただけではないか！」と思いました。
各部は丸く、まるでイルカかクジラのようになっているものの、そんなデザインもう２年前に見ちゃっているよ、と。
３代目の後期で少し角っぽくなり、私の目が見慣れてきたせいかやっと「セルシオっぽい」と思うようになりましたが、未だに街中では初代や２代目セルシオの方が「セルシオ！」と思います。

４代目セルシオ、つまり今回のＬＳはもうモーターショーで見ていましたが、あの色のせいもあり、またスタイリングからかやはり「クジラ」としか思えませんでした。
まだ同じモーターショーで日本プレミアだったＳクラスのほうが「ベンツらしい」と思いました。

初代セルシオは今までの「保守的な高級車」をぶち壊した車でありました。
しかし、またそれと同時に「高級車としての風格」も、「高級車はビラカシ目的のクルマ」という存在意義からして重要であったはずです。
今度のセルシオ、じゃないレクサスＬＳ、スタイリングからしてもう既に、ベンツやＢＭＷ、ジャガーに負けてしまっている気がしてなりません。