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イイね!
2012年04月19日

今の車は拘りがない?今のユーザーは拘りがない?

ブルマウさんのブログ記事を拝見させて頂き
今のクルマってそんなに拘りがなくて味気ないものか
と疑問に思い、また長くなりそうなので記事にします。

私の答えは「No」です。今のクルマでも、例えどんなクルマでも(どこの誰に向かって拘っているかは別にして)拘りってあるのだと思っています。魂のないクルマは世に出る前にボツ案になっている。じゃあそう感じる理由は?
私たちはクルマジャンキーであっていいクルマの話や経験には事欠かない。だからよほど拘りの強いクルマにしか反応できないのではないか、という一つの推測もできます。

しかしそれより大きいのは「日本の購買客が稚拙だから」と思います。
例えば「リビングルーム並みの広さ」「子供が不用意にドアを開けてもぶつけない」「いい音響」などの自動車とは関係ないユーザーニーズが優先されるから、クルマが自動車になっている所以じゃないかと思います。

つまり自動車の本質を理解していない。
自動車とは?という問いに対して、客観的に見てみるとざっと以下のことが書き出せます。
・1000kg以上の重量を持つ物体
 (訂正:1000kg以下の重量を有するクルマもたくさんあります。ここではF1などのレーシングカーを
  除いた、現在の市販乗用車での単純な重量として表しております。)
・物体内部に人間の存在する空間を有する
・物体自身の運動能力は、殆どの場合100km/hまでの速さを有する。
・地面に接して運動するものである
・一般に「移動手段」の一つである
・人間の手において操作される機械である
平たく言えば「1t以上で時速100km出せる、人間が操作する移動手段」です。
移動手段に対して「居住性」を望むのは自由ですが、リビングルームが走るようにしたらもっと重く、走りは鈍く、止まりにくく、曲がりにくく、維持するにもお金がかかるという「高望み」というのは少し考えれば分かる(ハズ)です。
そしてリビングと勘違いしているから「シートベルトなんて…」とか「チャイルドシートは要らない」という考え方も生まれる。
そもそもクルマは「走るソファーやリビングルーム」じゃないのに、です。

しかし、それをメーカーに「お仕着せる」あるいは「責任を押し付ける」のはあまりにも酷です。自動車メーカーは自動車を作って売るのが主たる業務で、使い方を強制させるためにある企業じゃないからです。もちろん警察でもない。警察は決まりを守っているか見張り、破ったものを見つけることが仕事です。
(罰を決めるのは司法であって警察ではないと認識しています…閑話休題)
本来は私たち「使う側それぞれ」がキチンと性格や本質を理解し、危険性も認識したうえで「自ら進んで」考え、行動し、提案して実践していくべきなのだと思います。

話は本題に戻ると、クルマの拘りは各車にあるもので、問題は方向性が自動車の本質ではないから、愛着のない無機質で味気ないものにたらしめているのだと思います。
しかしその責任はメーカーじゃなくてユーザー側であり、ユーザーが少し(いえ、本当は相当に)自動車に対する認識が甘いのです。私たちがやるべきはメーカーに「そうしろよ!」とお仕着せさせることではなく、まずはクルマ好きから脇をしめて自動車に接することです。
やってはいけない事は法律にも書いてあるわけですし、難しいことはないのです。まずは法を守ること。次に自ら考えて行動し、広めていく。
メーカーを「変えさせる」のは難しくても、自らを「変えていく」のはあまりにも簡単です。まずは己からはじめていくべきでは、と思います。
ブログ一覧 | 自動車関連 | 日記
Posted at 2012/04/20 00:04:00

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この記事へのコメント

2012年4月20日 16:50
>>自動車とは?
>>・1000kg以上の重量を持つ物体
これはどこから定義付けしているのですか?
コメントへの返答
2012年4月20日 18:58
プリパルさん、コメントありがとうございます。
よくよく考えてみたら、1000kg以下の自動車もありますね…(汗)
ご指摘、ありがとうございます。

この項は「重量」について述べたかったもので、重量は物体(自動車)のエネルギーを産出するうえで重要だったので述べました。
数値そのものについては訂正を入れさせていただきます。
2012年4月20日 23:07
これは興味深い内容ですね(^^)

私もクルマの本質的な部分とは大きく異なった点を優先して開発している姿勢に疑問を抱きます。
それ故家電のような印象が強くなったように感じます。
しかもその代償が走行性能と安全性という車種があるから驚きです。

トヨタ~さんが指摘している居住性ですが、シートの出来でクルマがある程度評価できるように感じます。
ちゃんとドラポジが取れない、正しくシートベルトが出来ないクルマがあることに驚きです。
特にリアシートや3列目のシートで感じます。

メーカーの姿勢ですが「ニーズに応えた」といえば聞こえはいいですが、クルマに必要な最低限の安全性を確保した上でやらなくてはならないことではないかと思います。
具体例は先ほど書いたシートです。
そうした点を蔑ろにした車種がまかり通ってるのが現状に感じます。
ユーザーの視点がもっと厳しくならないと改善は難しいかもしれませんね。

こうした点を真摯に作ったクルマが増えることを願ってやみません。
長文失礼しました。
コメントへの返答
2012年4月20日 23:31
ailaさん、コメントありがとうございます。
いつもくだらん記事にお付き合い頂き、こちらこそありがとうございます。

ailaさんも仰せの「ニーズに応えた」のところで、「最低限の安全性」ってどこまででしょうか?
…実はこれ、かなりの可能性を秘めていると思うのです。
その現状に対して、自動車メーカーが国内に販売する車両については「法律に合わせた」や「売れる装備だから」が殆どです。
つまりはユーザーが望んでいるのではなくて、この点はメーカーのお仕着せに近いのではないか?と思うのです。

問題とするのは安全性に限らず、走行性能や旋回性能、制動性能の点でも同じです。
メーカーからの「提案」だけであって、本来はユーザーも参加した上での「両者参加型」の議論があってもいいはずです。しかし実際はない。これは悪く言えば「ユーザーをナメている」とも言えますが、ユーザー自身がメーカーに声を発しない、「そんなものどうだっていい」と自動車を馬鹿にしているからじゃないか、と思うのです。

メーカーにお仕着せてもらうのは簡単ですが、その「お仕着せ」さえ使わなければ無意味なのです。材料もそれを作った人の労力も解体する時の仕事も「無駄」になってしまうのです。
その現状を打破する、しなければならないのならば一方だけでなく双方が認識を改めなければならないのだと思います。
2012年4月23日 0:32
こんにちは。
とても興味深く読ませていただきました。

私はメーカーの人間なので自己弁護になってしまいそうですが、トヨタ~さんの指摘は一理あると思いました。
メーカーでのクルマの開発はとてつもなく膨大な試験を元にレベルの高い状況から低レベルな状況まであらゆる状況を考慮して実施されます。一方で車を安く作ることや限られた予算でトレンドに沿った魅力ある車を作ることもメーカーの競争力の一つですから、どこかで線引きをせざるを得ないのも事実です。

特に大衆車メーカーでは、安さこそが武器というところもあるので、その線引きを出てしまう使い方をするレベルの高いユーザーさんには物足りない車と映ることもありえるだろうなと思います。まして、車は他にないくらい様々な使われ方をされる製品ですから。しかし、その線引きが低いところにあったり、適当にきめられているかといえばそうではないと思います。
また、工業製品には全て想定使用環境というものがあって、それを逸脱する使い方をすれば当然想定した機能が得られなくなってしまいます。日本国内では、自動車の使用環境その物がそれ程レベルが高くないということもあって、そういう部分がないがしろにされているきらいがありますね。

そういう諸々の事情を無視して無責任なことを書かれているのを見かけると無力さを感じると共に悲しくなることも多いですね。それでも出来る限り、利益度外視でレベルの高い車を提供していくこともメーカーの社会的責任でもあるので、そこは常に意識しないといけないとは思いますけどね。
コメントへの返答
2012年4月23日 22:11
コー@MR2さん、コメントありがとうございます。

メーカーのお方から直々に話を伺えるとは、とても光栄に思います。

仰せになられている「レベルの高いクルマを供給していく」ことは確かにして頂きたいのですが、それでメーカーが無くなってしまったら酷く困りますし、メーカーはメーカーでしっかりしたものを作って頂きたいですし、その労力になるべくなら割いて頂きたい、というのが個人的な意見です。

自動車メーカーとして、ユーザー側にあらゆる提案をして頂くことも大切ですが、本当は「提案がどういうものか」「今ある状態がどういうものか」を使う側が把握して、かつ「本当はこうあった方がいいんじゃないの?」と考える環境にあれば、もっといいクルマが、いい自動車文化が醸成されていくのではないかな、と思います。

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