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2016年08月15日

【試乗】トヨタ・カローラアクシオ(4WD車)

【試乗】トヨタ・カローラアクシオ(4WD車) 会社の出張ネタついでに、わがまま言ってレンタカーで少しいいクラスを借りてみました。
というわけで、今回のお題はそんなクルマでトヨタのカローラアクシオです。車種指定でこれを借りてみましたが…何と配備されたのは後期型の4WD(!)というものでした。もっとも、今回は積雪地で借りたことも4WD車が配備された一因だと思いますが。

そんなこんなで、仕事のお供で250kmほどをこれで走ってみました。総走行距離はおよそ26,400kmほど、登録は'15年の春ごろ(だったと思う)、タイヤは今年製造のヨコハマ・エコスが装着されていました。グレードは1.5Xグレード、オプションでスペアタイヤとトヨタ・セーフティセンスCが付いていました。

借り受けてさっそく高速に乗り、目的地へ向けて走ります。走り出して感じたことは、同じエンジン型式のプロボックスと比べてエンジンの印象がまるで違うことです。ミッションがCVTと5速MTの違いがあるにせよ、踏んだ時の力強さがないのです。CVTの利点である「適切なギヤ比の選択」を考慮すると、まるで1.3Lエンジンでも乗っているかのような力のなさです。これの一因として、エンジンそのものが実は違うということに注目しています。カローラ用の1.5Lエンジンは、アイドリングストップや耐環境規制用のチューンが異なっており、プロボックス用のエンジンからはまるで別物(確か80%別…重量比か部品点数比かは不明)になっていることです。おそらく吸排気タイミングなどを含めてエンジンの制御や燃焼マップがまず違うのではないかと思います。

CVTの制御は、これ以前に借りたヴィッツの1.0L、ラクティスの1.3Lと比べて遥かにマトモになっています。強くアクセルを踏み込んだ時にブーッとCVTらしい息の長いエンジン音を聞かせますが、それ以外では変速マナーもいたって普通で取り立てて違和感を覚えませんでした。

乗り心地はリヤサスペンションがかなり硬い印象を抱きました。高速道路の継ぎ目を超えても、フロントサスペンションのマナーの良さに比べて明らかに1段マナーが悪いのです。フロントはサスペンションが暴れたり、ステアリングが取られるなどのような事がないのですが、リヤは思いっきりショックを伝えます。ボディそのものの建付けが比較的頑強であることもあり、ブルッとした不快な振動は残らないのですが、明らかに角がきつい「ガツッ」としたショックを乗員に伝えます。
静粛性そのものはエンジンからの音が(巡航状態で)概ねシャットアウトされ、ノイズのメインはタイヤから伝わる固体伝播音(=ゴーッ音)が80%、残りは同じくタイヤのパターンノイズ(=やや甲高いサーッ音)が20%といった感じです。

高速を降り、仕事を終えて山道を走って宿泊先のホテルへ向かいます。
ステアリングの手応えはやはり薄く、フロントタイヤの舵取り感覚は"ないに等しい"希薄さです。もっとも、グリップが妙に太く力が入りやすいステアリングホイールのリム形状も運転感覚の違和感に繋がっていると思います。ここまで軽いのならば、もう少しリムが細くても良いように思います。

道中、高速・山道ともにセーフティセンスを使ってみます。レーンディパーチャアラートの精度は結構なもので、はみ出しそうになるとすぐに警告音を発してドライバーへ伝えます。自動ブレーキは試しませんでした。もっとも父の車でセーフティセンスP(=レーダークルーズコントロール付)の便利さを知っていると、セーフティセンスCは正直「あまり必要ではないかな…」と思うところもあります。

最後に燃費測定。返却寸前にガソリンスタンドで満タンに入れ、それまでのトリップメーター上の走行距離と重ねてみます。249.5km走行で17.4Lの給油となり、燃費は14.34km/Lとなりました。カタログ値と比較して87.44%の結果となり、なかなかの好燃費という結果になりました。

個人的な総合印象として、1.5L車の普通に使うアシ車としてアクシオは十二分の性能を有していると思います。高速道路を1.5時間ほど走ってもシートは疲れ知らず、運転していてもパワートレインに変な癖もなく、燃費も測ってみれば結構いい結果です。多少の不満点はあるにせよ、それは自動車に対してうるさ型だからこそ抱く印象にすぎません。普通の人が普通に使うにあたって、普通に運転できるクルマであることには変わりません。値段も今回の車両で179万円(メーカーオプション・消費税込)ほどでサラリーマンの平均年収(およそ400万円)から考えて半額以下、十分に維持していける値段です。
他を求めるのであればこれよりも大きいの、小さいの、人が乗れるの…と考えていけばいいわけで、カローラは日本で乗るには十分な性能を有していることに変わりはないと思います。
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Posted at 2016/08/15 21:28:27

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この記事へのコメント

2016年8月15日 21:38
1NZというと、そういえば法人でプロサクを買い続けてるようなところでは、最近こういう説明を受けることがあるみたいですね。

「環境対策で前よりもパワーが無くなってます」

って。

カローラだけじゃないみたいですよ。
コメントへの返答
2016年8月16日 20:34
とみ~☆かいらさん、コメントありがとうございます。

>カローラだけじゃないみたいですよ。
聞くところによると、現行ポルテ・スペイドもカローラと同系列のエンジンだったと記憶しています。
もっとも、'04年カローラのFF/AT車から第2世代に変わり、このカローラ('12年~)から第3世代に変わる、1NZ系もバリエーションが多すぎることにも遠因はありそうですが…。
2016年8月27日 20:49
こんばんは。

やはりセッティングが燃費重視ってことですかねぇ。
また、CVTは燃費効率が良くても、走りの印象ではマイナスですよね。

それでも標準的と言えば未だにその地位をキープしているのでしょうね。
しかし、所有する喜びが感じられないところが、食指が動かないところでしょうか・・・。
コメントへの返答
2016年9月4日 20:13
センちゃんさん、コメントありがとうございます。
返信が大変遅くなりまして、申し訳ありません。

>セッティングが燃費重視
まさにその通りだと思います。と言っても、踏み込んだその時までは違和感を覚えない程度にはマナーが良くなっています。
CVT本体よりもエンジン本体の制御の方が燃費重視で違和感を覚えます…。

>所有する喜びが感じられない
良くも悪くも、それがカローラの美点で欠点なのかな、と思います。
いつでも喜びを感じるクルマは幸せかもしれませんが、人によっては鬱陶しいとか疲れると思うときもあるのでは?と思います。
そんな人のための「無印良品」的良さはあると思います。それが気に入らない人は徹底的に嫌うクルマ・・・だと思います。

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