• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2017年10月25日

【データ的考察】トヨタ・新型センチュリー(参考出品車)

【データ的考察】トヨタ・新型センチュリー(参考出品車) 今回のお題は、まず簡単な文章のみアップロードして後日、比較した車両ほかとのイラストをアップデートする方式でいきます。

お題に据えるのは左の写真、2017年の東京モーターショーで世界初公開されたトヨタの新型センチュリー、3世代目になります。

このサイドシルエット、あるいはプレス発表された写真を基に国内の評判は「ロールスチックに見える」というものでした。
果たしてそれは本当か?というのを、公表されているボディサイズから追ってみようというのが今回の記事です。

新型センチュリーのボディサイズを下記に記します。
全長×全幅×全高:5335×1930×1505 mm
 ホイールベース :3090 mm
(参考・旧型センチュリーは全長×全幅×全高:5270×1890×1475mm、ホイールベース3025mm)
単純に考えると、全長は65mm(旧型比+1.23%)、全幅は40mm(同+2.12%)、全高は30mm(同+2.03%)、ホイールベースは65mm(同+2.15%)延長されています。
比率で考えると、全長の拡大率に対してそれ以外の寸法の拡大率が2倍近くあることになります。

さて、他車と比較してみましょう。比較対象は各国のショーファードリブンからノミネートしてみます。
イギリス代表:ロールスロイス・ファントム(現行型、SWBとEWB)、ベントレー・ミュルザンヌ(SWB※)
              ※一部仕向地にはEWB仕様がありますが、日本市場未導入のためSWBのみで比較
アメリカ代表:キャデラック・フリートウッドブロアム('93年)、キャデラック・コンコース('94年)
         リンカーン・タウンカー('89年、'98年)
ドイツ代表:マイバッハ57・62('04年)

これらのボディサイズから、まずは全長を全高で割ってみます。横から見た時の縦横比を比べます。
この数値が大きければダックスフンドのように長く見え、小さければミニバンのように背高ノッポに見えるわけです。
並べてみると、以下の表の通りになります。

…なるほど、確かにファントムっぽく見えるわけです。数値上最も近いクルマがファントム、しかし旧型センチュリーも大して変わらない。…?

そこでもう一つ、ホイールベースを全長で割って(計算数値上50何%と出る)、それを100%から引きます。分かるのは全長に対するオーバーハングの比率、つまり視覚的な踏ん張り感を数値から追ってみます。

…面白いことに、新旧センチュリーでアメ車的な旧型から、イギリス・ドイツ車的な新型に切り替わるような様になりました。それでも本当に中間をとったような数値です。

つまりセンチュリーのサイドシルエットがファントムチックに見えることが数値上からもある程度類推できたわけで、サイドシルエットで考えると
全長に対して、全高を高くした上にホイールベースを伸ばして踏ん張り感を増したスタイリング
に持って行ったことになります。

さて、ではなぜそんなことをしたのか。ここからは個人的な推測の範囲になります。
…おそらくですが、今度のセンチュリーは座りやすくなったと思います。それは人間が乗り込む際に、シートのクッション面が高くなっているのではないかと想像します。
その理由は昨今の潮流になっている、ハイヤー・リムジンにアルファードなどのミニバンを使うことではないかと思います。ここからさらに考えれば高齢化社会ということです。
高齢になればなるほど、乗り降りの際に大きな腰の上下動は辛くなります。ミニバンは背高であるゆえに頭をかがまず、また立った状態と座る状態で腰の高さ変化が少ない、つまり乗り降りしやすいことが人気の秘密ではないかと考えているのです。

そうなると、センチュリーの立場がありません。また、国会議事堂や一流ホテルでミニバンが並ぶさまも欧州・米国などの先進国ではまずめったにお目にかかれません。それなりの場に乗り付けるにはそれなりのスタイリングを持った車が必要ではないかと思うのです。

つまりセンチュリーが新型に切り替わる理由は、V12→V8ハイブリッドへの環境対策と「人にやさしいクルマ」に変わるためではないか、と考えるのです。


・・・・・
文章ばかりの見づらさ満点記事ですが、時間を見つけてイラストを追加します…。
まずは今年の東京モーターショーが開幕したということで、速報的な簡易アップロードで失礼!
ブログ一覧 | 新車紹介 | 日記
Posted at 2017/10/25 22:41:05

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

愛車と出会って6年!
kosakazu73さん

こんな月が出ている夜に
F355Jさん

日本海オフに行ってきました
灰色さび猫さん

秋高しマイナカードを更新し…
CSDJPさん

入道雲
TAKU1223さん

創業50周年!! 30%OFF!! ...
倉地塗装さん

この記事へのコメント

2017年10月25日 23:48
こんばんは。

いつも独自の視点での考察には感心致しております。

実はこの新型を見た時に一番ロールスを感じたのはドアの断面で、ドアハンドルのあたりから下に向ってサイドシルまでの絞りが無くなってストンと落ちている所でした。ロールスは何度か乗っておりますが、車の横に立った時にこの絶壁感が一番最初に目に入るのです。(これは車がゴツく見えるデメリットもあるのですが…)

あと足の不自由な高齢者が家族に居た者の体験として、ミニバンは腰をかがめずに乗れる利点はあるものの、足の筋力が衰えた人にはステップを上がる事が出来ず、ハイヤーを頼む時は「セダンのみ」というお願いをしていたものです。そういう意味ではご指摘の通り、新しいセンチュリーの後席はものすごく乗降性が良いのだろうと思います。

この新型、だんだん良く見えて来ました。まだ先ですが今回はセンチュリーからセンチュリーへの代替も悪くないですね(笑)
コメントへの返答
2017年10月26日 22:38
大熊猫@さん、コメントありがとうございます。

>独自の視点での考察
…というほどでもないです。(照・笑)
今度こっそり、どういう風に考えたか、なんてやってみるのも面白いかもしれません…。

>一番ロールスを感じたのは…
なるほど、と膝を打ちながらコメントを読ませて頂きました。実は正直なところ、ミュルザンヌの展示車に座ったことがあっても新生RR系の展示車は間近で見たこともなく(当然触ったこともない)、そのような感覚はついぞ持ったことがありませんでした。
余談ですが、シルバーセラフ時代のRRはワクイミュージアムで見せて(乗せて)頂いたことがあって、ミュルザンヌはそのRRにそっくり、コンチネンタル系はどちらかと言えば現行最新型のドイツ勢高級サルーンにそっくり、という印象は持っています…閑話休題。

>足の不自由な高齢者が家族に居た者の体験
親戚でもそのような者がおりましたが(ちなみに車はカローラフィールダー)、頭をかがめて上半身を無理くり押し込み、ステップの高さだけ足を上げるのが精いっぱいの感を横で見ていてつくづく思いました。確かにミニバンのステップ高さは乗用車系のそれと比べ物にならず高いので、セダンのみというご指定もよく分かります…。

>センチュリーからセンチュリーへの代替
…おそらく大熊猫@さんは、正式発表前か直後に内覧会のご案内へお声がかかるのではないかと個人的には思います。
私たち一般庶民よりも早く見て触ることができるのではないかと思いますので、その折には是非ともこっそりで構いませんので印象をお教えいただきたいと思っております。(笑)
2017年10月26日 6:53
おはようございます。
>つまりセンチュリーが新型に切り替わる理由は、V12→V8ハイブリッドへの環境対策と「人にやさしいクルマ」に変わるためではないか、と考えるのです。

的を得た要約に感心しました。
車種の特性上、アイドリングの時間が他車に比べものすごく多いことも考慮してのことでしょうね。
あとはメガウェブでの試乗が可能になったらつぶさに観察すること、それからカタログを入手することですね。
先代初期のように輸出もしてほしいと思います。
コメントへの返答
2017年10月26日 22:42
凌志さん、コメントありがとうございます。

>的を得た要約
ありがとうございます。センチュリーというクルマの特性上、頻繁に改良を繰り返す車でもなく「何か特別な理由」があるのだろうと思っていて、スタイリング写真とデータを突き合わせ、そういう結論に至った次第です。

>メガウェブでの試乗が可能になったら…
目下、その時の展示車・試乗車が一番の楽しみでしょうか…。
私の場合はカタログ入手が実車見学後になるパターンが大半なので、それまではカタログとモーターショーでの印象で想像するしかありませんが…。

>輸出もしてほしい
…これまた個人的感想ですが、今度は結構大々的にやりそうな気がします…。
2017年11月6日 22:02
こんばんは。

僕もロールスっぽく見えた一人です。
特にそう思った点は、壁のようになったフロント全面、少し立って?太くなったCピラーあたりからですね。

窓枠付近だけを見ると、先代と同じに見える点が、センチュリーらしさを強調しているように思います。

さて、今回は数値で考察されたようですが、おもしろい結果がでましたね。
なかなか興味深く読ませていただきました。
コメントへの返答
2017年11月7日 20:47
センちゃんさん、コメントありがとうございます。

>僕もロールスっぽく見えた一人
オーナーさんであるがゆえに、特にそう思われたのかもしれません。
私も正直その一人ですが、ロールスっぽく見えたのはリヤドアとリヤタイヤの位置関係、タイヤの大きさ、サイドから見た時の下半分(窓枠から下)と上半分の比率、でしょうか。
でもよく見ると、メッキの使い方とか比率、プレスラインを使わない面構成がハッキリとセンチュリーらしく見えるのですから、不思議に思います。

>数値で考察
数値と自らの感が当たったので、ちょっと嬉しくてデータで表してみました。(笑)

プロフィール

「土日に渡って、妙に重くて動作しないのはこっち側の問題?
いずれにしても、今週のブログアップは見送ります。申し訳ありません。」
何シテル?   08/17 20:21
※当方パーツレビューの情報について 情報は当該パーツ購入時点での参考情報となります。 品番、価格、品物等は予告なく変更、廃止されますので注文の際は各販売店等...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/9 >>

 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    

愛車一覧

トヨタ プロボックスバン トヨタ プロボックスバン
初の愛車。'11, 7/21に正式発注。'11, 9/29に納車。 5ナンバーサイズで立 ...
ポルシェ 718 ボクスター ポルシェ 718 ボクスター
2023年モデルの718ボクスターです。 購入したモデルは2.0ターボの4気筒エンジン搭 ...
トヨタ プリウス トヨタ プリウス
父の愛車です。'16年 2月登録。 色はシルバーメタリック(1F7)、内装色はクールグレ ...
トヨタ ビスタ トヨタ ビスタ
1990年11月から2003年3月まで使っていた、父親のビスタです。 私にとってこの車の ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation