2018年03月05日
プロボ、買い替え計画白紙の件…。
先日のブログで、修理したことを報告した我がプロボックス。
一方で、実はかなり真剣に買換え計画を発動したのも事実で、前回の候補以外で色々見て回っていました。そんな記事を紹介したいと思います。
(1)トヨタ・プレミオ/アリオン
正直、これが第一候補(かつ最大の有力候補)でした。
試乗車で1.8L、1.5Lのそれぞれを探して、出向いて見てきて乗ってみました。
どっちに乗っても街中での動力性能は十分、CVTの癖も初期のころから比べて洗練され、ほとんど意識することのないレベルになっています。ステアリングは鈍い反応、シャキッと作ってある車ではなくボディもサスペンションも65点の部品を65点の味付けをしているクルマです。
設計が古くても、ほどほどのバランスでまとめているので現代でもやっていけるレベルです。
しかし…ブレーキがとにかく効かない。プロボックスと同じ感覚で踏むと半車身停止線から飛び出すレベル。ブレーキの設計が正直甘すぎて、ちょっと怖さを覚えたのも事実です。
1.5L、1.8Lのそれぞれで見積も取ってみましたが、1.5Lで初回提示240万円、1.8Lだと260万円。
そこまでの値段を出して買う価値があるかと言われると…正直、逡巡してしまったことがご縁に至らなかった理由です。
(2)ホンダ・フィット(1.5Lガソリン車)
プロボックスの使い勝手と、プロボックスのネガ(自家用に見られない)をつぶしたクルマとして候補になったクルマです。これも1.5Lガソリン車の試乗車を探すと…何とRSのMT車というちょっとキワモノが出てきました。
これも試乗しました。パワー感は十分、MTなのでミッションフィールは省略します。(候補は15XL)
ブレーキはプロボックス比で少し怖さを覚えるものの、プレミオほどではありませんでした。
しかし問題は乗り心地と、そこから起因するボディ関係の弱さです。足回りが街乗りでもややハードなRSグレード、ちょっと座りが甘い直進感を覚えるのですが、その時のボディ剛性感がやや弱いのです。プロボックスは旧世代的、太い骨が撓まない感じを覚えるのですが、フィットの場合骨が細くてガッチガチな感じと言いますか…。
「このクルマで、10万km走った時はプロボックスほどシャキッとしていないだろうな…」と感じたことが、ご縁に至らなかった理由です。
(3)日産・ノート
このクルマそのものに正直、あまり関心を持っていなかった(失礼)のですが、フィットがそういう感じならノートなら大丈夫かも…、と思ったので見に行ってみました。
確かにこのクルマ、気になるポイントはありませんでした。よくまとまっています。足はやや柔らかめ、ボディ剛性感もシャシーとサスペンションの相性が良いです。シートの出来はあまり良くありませんが、この中では(1台を除き)どれも似たり寄ったり、これが取り立てて悪いわけではありません。
一方で、「このクルマが欲しい!」とちっともワクワクしません。レンタカーのような、カーシェアのような、「このクルマで暮らす生活」が全くイメージできませんでした。
それがノートとご縁がなかった理由です。
(4)スズキ・スイフト(とスイフト・スポーツ)
スイフトは1.0ブースタージェットターボ、スポーツは単一グレードなのでそのまま、ポロとの互換性はあるかな、くらいの期待で見に行きました。
試乗もしたのですが、ポロと雰囲気はよく似ています。1.0Lターボでも動力性能は十分、CVTとの相性もまぁ悪くなく、足回りはほどほどにスポーティーです。パッケージングも4m未満では中々秀逸です。(それでもやっぱり少々狭いのですが…。)
スイフトスポーツも乗せてもらいましたが、こっちはモア・パワーバージョンという感じで、サスペンションも昔のスイフトスポーツ程のガチガチ感もなく、結構しなやかです。街中ではやや硬さを意識する場面も多いですが、ボディ剛性感も悪くないです。(プロボックスの剛性感とは違うフィール。)
スイフト1.0ターボのRSで見積を出してもらうと、この中では割合安めの210万円。払っていけない額ではないです。
しかし…。最後の一歩、背中を押される感じが全くしないのです。良いものなのですが「それ以上」の感じが受けない。とびっきり良いものである必要もないのですが、すごく上澄みだけが良いもので底が見えない、あるいは浅い「良いもの」なのかもしれません。懐の深さが見えてこない。
何だか騙されているような、狐につままれている様な…そんな「違和感」があるのもまた事実で、そうなると毎月ウン万円のローン払って買う対象にはできないな…というのがご縁のなかった理由です。
(5)シトロエン・C3
一部ではかなり愛好する人が多いというシトロエン・C3。カーグラフィックでも2017年のアワードを取っていたり、モーターショーで見た時も「悪いクルマじゃない、むしろいいかも」と思ったことは事実です。そういうわけで試乗まではしてみました。
確かに良く走ります。ATの組み合わせは日本車よりもヘタクソで元来はMTで乗る車を意識する場面が多いです。ギヤを低い段で維持しようとするクセがあり、アクセルを放して巡航するにはちょっとやりづらい(コースティング時に速度が落ちすぎる、すぐにダウンシフトしてエンブレを利かせる方向に持っていく)のです。好みの問題ですね。
足回りも、コーナーを速いペースで回ってもアシが付いてきます。例えは変ですが、納豆のようにサスは粘る、タイヤは重いホイールのように地面に一定の力で荷重がかかり続ける、確かにフランス車の乗り味でこんな良いのは(私の記憶の中では)初めてといっても過言でないレベルです。
シートもこの中ではとびっきりに出来が良いです。ざっくりしたニットのような生地、シートはやや柔らかいですがコシがあり、座っている尻と太ももの力がどこをとっても変な感じのしないシートです。
ただし、このクルマ…正直、パッケージングが破たんしているように思いました。
それを強く思ったのは、説明を受けるときに助手席に座った時です。フロア位置が高く、シート位置がフロア位置に対して低いのです。つまり(たとえは極端ですが)ミニのようなシートポジションなのです。ちっとも快適な実用車ではない座らせ方です。
加えて、最も高額で3ナンバーになってしまう、さらに整備拠点だって限られますし整備費用も未知数、となると「普段のアシ」で買うには贅沢過ぎる…。これがC3とご縁のなかった理由です。
(6)BMW・1シリーズ(認定中古、走行50km…つまり登録済未使用車)
個人的にパッケージングとかそういう話抜きで、1シリーズ好きなのです。(笑)
買うなら118i(1.5Lガソリンターボ)のStandardか118d(2.0ディーゼルターボ)のSport、というわけでBMW認定中古を見に行ったのです。確かに未使用車で、118d Sportのメタリック・カラー装着車で300万円を割っているのは魅力的です。(新車価格389万円+OPカラー)
で見積を出してみましょう、という話になって出てきた見積もりが…350万円。(←卒倒)
推奨OPをいくつか入れて貰っていますが、にしても新車買うのと大きく差は出てこないんじゃない?と思うと、思いっきり萎えてしまったのも事実です…。
…一通り見て回ってきて、どれも最終候補案にもならず落選。
(デミオはポロ見ていた時の候補にしていたのですが、出てこないあたり…そういうことです。)
買換え候補、予算もその他諸々取り払っても全滅です。何もありません。振っても出てきません。
…というわけで、しばらく乗り続けることを決めたわけです、プロボックスを。
ここまで買換えするときに困るクルマになるとは思っていませんでした…。
プロボックスが今の私にとって最も「ちょうど良いクルマ」なのです。唯一無二、代替候補なし。
嬉しいやら悲しいやら困るやら…。
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Posted at
2018/03/05 23:11:31
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