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イイね!
2020年09月06日

【考察】スバル・新型レヴォーグのボディ構造

今週の土日休みで、恵比寿のスバルスタースクエアにて新型レヴォーグを見てきました。
クルマ自体は…展示車(STI SPORT)にちょこっと座って眺めてきただけなので詳細を報告するようなものはありません。

かいつまんで説明すると…
・フロントドア自体は軽いがドアを閉めた時の「ガチンッ」と閉まる音が最近の国産車にしては独特
・フロントシートに腰掛けると、前方視界は悪くない。ステアリングセンターは若干左寄り。
・ステアリングの上端を持って揺さぶってみると剛性感は結構高い。
・目玉装備のアイサイトEXが装着されなくても、何かのモニターがセンターコンソールに
装着されている。
・リアシートに座ると足元の広さは十分。しかし頭上の横(天井のグリップがあるところ)
が頭に迫ってくる感じ。
・ラゲッジスペースは広い。トノカバーはディーラーオプション?ひっかけるところが足りない。
 (カタログを貰ってこなかったので詳細は不明)
といった感じです。どこかのタイミングでレンタカーなりカーシェアリングなり借りてみようと思います。
(極めて個人的な感想…新型レヴォーグのスタイリングセンスについていけません…)

その展示会場に置いてあったこちらの方。これは興味がある人もいると思ったので、個人的に気になったポイントを撮影して紹介します。

レヴォーグのボディカットモデルです。主にはボディの骨格構成を紹介するためのモデルです。

まずはここ。同じ写真ですが〇がしてある箇所にカーキ色に塗られた剛性向上骨格が入っています。

続いて、リアサスペンション周辺骨格の車室内側から見た写真です。
赤色に塗られたところの説明には「フルインナーフレーム」との説明があります。
内側2か所からリアサス⇔ルーフで輪っか状の骨格材を通していて、外側からは1枚目の剛性向上骨格を入れることでその輪っかをつなぐ、リアフェンダーまで応力負担させる構造?にしているようです。
ちなみにカーキ色の剛性向上骨格はリアハッチ上方の骨格材にも適用されています。

またまた同じ画像の使いまわし、別の〇部分に赤いラインが入っていることが確認できます。
これは対インプレッサ比で「構造用接着剤の使用拡大箇所」として紹介されている部分です。
スタイリング上でその上にあるリアクオーターウィンドウが小さくなって後方確認しづらくなった…という意見はあると思いますが、この感じからすると剛性向上のために小さくなった、小さくせざるを得なかったことも考えられます。

つまり新型レヴォーグ、リアサス周りに対現行インプレッサ、または先代レヴォーグ比でけっこうな補強を加えていることが推測されます。

完成車の室内で気になった「リアシートに座った時の、頭上側方の出っ張りが大きい問題」をフレームで見てみるの図。
〇を付けた部分がグリップの取付用骨格(ブラケット)になります。
思っていたよりもフレームそれ自体が大きいわけではありません。となると、ここにあるもの…カーテンシールドエアバッグの部品が結構大きいことが示唆されます。
これは単純に「エアバッグユニットを小型化できなかった」というネガティブ理由か、あるいは「エアバッグ自体が大型化されている」または「エアバッグユニットに何らかの新機構がある」ことによるポジティブ理由があると考えられます。

後席ドアの蝶番(ヒンジ)がある部分を見てみるの図。
青色は1500MPa級プレス鋼板、緑色が500MPa級プレス鋼板の色分けです。
テーラードブランク材(注:板材段階で違う性質・板厚を持つ鉄板を溶接しておき、製造段階で同時にプレス加工して部品・製品にする材料)が使われています。
よく見るとレーザー連続溶接の後が残っていますし、緑と青色の境目で板厚も変わっています。
ちなみに上に書かれている1500MPa級、500MPa級は鉄板を引っ張った時に「どれだけ強いか」を示す数値と思っていただければOKです。


次の2枚は、リアドアのサブキャッチ部分とリアドアの内部骨格構造を示したものです。
サイドドアビームとメインフレームをきっちり繋げるためのキャッチはこのため…と言えると思います。これをやっているからこそ、側面衝突なりスモールオフセット衝突時の衝撃吸収・分散がうまくいっている…と考えられます。

ボディ構造の素人が見る限り、気になったのはこんなところでしょうか。
ご興味のある関東圏在住の方は、一度実物をご覧いただければもう少しよくお分かりになると思います。
(本当はいろんな皆様にご覧いただきたいですが、この情勢下でもありますので健康に配慮してお越しください。)
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Posted at 2020/09/06 23:32:13

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この記事へのコメント

2020年9月7日 3:45
スバルは「新環状力骨(こつ)構造」の頃からボディに対しての剛性感はかなり得られていたと思いますが、如何せん他社と比べると堅牢な印象もありましたよね。

しかし、GTインプレッサやSKフォレスターに乗った限り、SGPに変わってからは軽量さと高剛性を高次元で両立させる方向に向いているように感じます。
レヴォーグもSGPに変わったことで、どれだけシャキッとした走りになるのか個人的に楽しみです。

ただ、それ以上に色々な意味で気になるのがスターリンクとアイサイトXですね。
前者はトヨタのディスプレイオーディオのように悪評の嵐とならないことを、後者は日立オートモーティブからヴィオニア製のカメラに変えたことで不具合が出ないことを祈らんばかりです。





コメントへの返答
2020年9月8日 21:49
セフィローさん、コメントありがとうございます。
返信が遅くなりまして、申し訳ありません。

>SGPに変わってからは…
私もインプレッサXVとG4の試乗経験がありますが、個人的にはボディの印象が弱くなった気がします。よくまとめられているのでしょうが、少し昔の「いいもの感」が薄くなったような気がします。

>スターリンクとアイサイトX
スターリンクは調べてみるとトヨタのG-BOOK/T-Connect、ホンダのinternaviのような車両通信機能のようで…。
アイサイトは…うーん、判断できるだけの材料も判断基準も持っていないので明言は避けます。
ですが、個人的には「安全装備のお守り」であって、これを常用するような運転はしたくないなぁ、と思う印象が強いです…。

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