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2020年09月19日

【試乗】レクサス・LC500

【試乗】レクサス・LC500 The Driver’s Lexus!
今週月曜日のことですが、有休を頂いて所用を済ませたのちにレクサスの試乗をしてきました。
お借りしたクルマは今回のお題目に据えた、レクサス・LC500です。

レクサスLCはレクサスの中で最も上等な車種シリーズに据えられているもので、基本シャシーは現行型のレクサスLSと共通のものです。ハイブリッドシステムを搭載した「LC500h」はレクサスLSと同じ3.5Lガソリンエンジン+モーターの組み合わせですが、今回試乗させて頂いた「LC500」は5.0Lガソリン自然吸気エンジンに10速オートマチックトランスミッションを搭載するものとなります。

例によって試乗させて頂いたのは「LEXUS meets... HIBIYA」の「TOUCH AND DRIVE」という試乗プログラムを使っております。

試乗させて頂いた車の詳細を報告します。レクサス・LC500 Lパッケージ装着車で、オプション装備品として21インチホイール+ランフラットタイヤが装着されていました。
装着銘柄はブリヂストン・ポテンザS001Lというものでランフラットタイヤ、サイズはフロントが245/40RF21、リアが275/35RF21という巨大サイズとなります。
空気圧は借り受け時点のメーター表示値で4輪とも250kPaと一定でした。


借り受けの説明を受け、エンジン始動スイッチを押します。
その途端、吠えるように「ファーン!」とエンジンが目を覚まします。レクサスと聞いてイメージする「おとなしい」「静か」「退屈」とはかなり異なる音色に驚きを覚えます。
シフトレバーをドライブにセレクトし、静々と走り出すと…ものすごくジェントルに走り出します。アクセルの踏み加減とドライバーの心理とクルマの反応が全てピッタリと合うのです。


東京ミッドタウン日比谷の車寄せからレクサスを連れ出し、すぐの信号待ちで気づくことは2つです。
一つ目は目線位置がかなり低いこと。二つ目はその割にボディサイズが小さく感じることです。理由は視界がこの手のスポーツカーにしては広いことと、車両の特性が人間の感覚に近いため操作に対する恐怖心が薄いことの2点が考えられます。

意外と、ドアミラーの見え方もこのクルマなら気になりません。


街中をゆったり、流れに乗って走ってみます。
車両の性格そのものは落ち着いています。サスペンションそれ自体はレクサスにしてはやや硬め、この手のスポーツカーとしてはやや柔らかめな部類に入ります。乗り心地自体は不快になることがほとんどなく、ボディ剛性感も高いため路面の段差や凸凹の衝撃でクルマの方向が乱されることも、飛び跳ねるようなことはありません。

街中のタウンスピード、やや空いている道で少し速度を乗せた時の静かさは流石のレクサスです。エンジン音も静かですし、風切り音もほとんど気になりません。わずかにフロントドアガラスの前側でスーッと抜けるような音がする感じがする(それもオーディオを切って耳を澄ませてはじめて分かるレベル)くらいです。


湾岸方面まで足を延ばし、前走車との間隔を十分に取ったうえでアクセルを深く踏み込んでみます。オートマチックのキックダウンレスポンスは十分に早いものの、即応するほどではありません。キックダウンされると0.5秒であっという間に危険と呼べる速度域まで加速しようとします。運転しているドライバーさえも、軽い脳震盪になったかのように「グワッ」と加速します。エンジン音はV8の独特な音が車内に響き渡ります。キックダウンするまでの静かで上等な乗り物からば想像できないくらい、スポーツカーらしさのある荒々しさと獰猛さを表すように調律したエンジン音が車内に吠えます。
この時のステアリング感覚も通常通り…つまり、ボディそれ自体も強いですがサスペンションのセッティングも十分に、入念に作りこんであります。

レインボーブリッジの下道を渡ってお台場から芝浦方面に向かうと、ループ橋になっているため左に270°のカーブが続きます。速度を落とすために路面には段差がつけられていますが、コーナーに入ってもスッと曲がりだし、途中でステアリングを切り足したり、切り戻したりする必要がありません。本当にピッタリと合っています。

1時間くらい乗っていると、個人的に気になる点が3つあります。


一つ目は車両設定がナビとメーターに分かれていること。どっちから設定すればよいのか、すぐには理解できないことです。

二つ目はウィンカーレバーの操作感が良くないです。グラグラしていて、触り心地がプラスチックのそれです。他の操作感は革の感触、しっかり固定された上等な機械の感触であるため、よりミスマッチ感が引き立ってしまっています。
三つ目はシートの座面が良くないです。太ももの端(サイドサポートがあるところ)だけ強く押し付けられている感触があり、1時間も座っているとそこが痛くなってきます。

芝浦から銀座方面に向かい、銀座の街中渋滞に少しはまりながら東京ミッドタウン日比谷の車寄せにLCを滑り込ませます。正味75分、距離34kmを走って、5.0L自然吸気ガソリン車の燃費はどのくらいかというと…

こんなものです(メーター読み)。想像では5km/L台、良くても6km/L台と思っていたのでこれだけの燃費が出れば「かなり良い」方だと思います。


まとめます。正直言いますと、借りるときにはここまでの期待をしていませんでした。
それはレクサスLS500でひどく裏切られたと思った印象が強かったこと、それと同じシャシーを使っていること、そして今のレクサスの方向性はLSの方向性だと思っていたからです。
クルマを返す時に正直な印象として思ったことは「まだ返したくない、もっと乗り続けていたい」と思いました。LC500は車両本体価格で1350万円からのクルマですが、この金額が払えるのならばこの値段は安い部類だと思います。そして出来は良いです。乗り味の好みはあるでしょうが、この乗り味を「ザ・レクサス」とするならば私は大いにアリだと思います。
LC500というクルマは、普通に乗ればレクサスらしい静かで快適に移動できる上等なクルマ、求められればスポーツカーとしての荒々しさと獰猛さを表現しながらドライバーの意に沿って颯爽と駆け抜けるスポーツカーの二面性があります。相反するような表現をドライバーの右足と両腕でどちらにも引き出すことができる、まさに「ドライバーの心と腕を試されるクルマ」だと思います。

いやぁ、お金あったらこれ欲しい…。(本音)
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Posted at 2020/09/19 22:43:58

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この記事へのコメント

2020年9月19日 23:02
こんばんは。

21インチはタイヤ銘柄が一気に少なくなる上、対応するチェンジャーも少ないから交換出来る業者は限られますよね。
(ましてやランフラットはパンク時は交換するしかない)

いくらレクサス純正とはいえ、金銭云々以前に困るシーンが出るのでは・・・と思います。

先日、栃木県警察がLC500を投入しましたが、これを運転出来る交機の皆さんが羨ましいです(笑



















コメントへの返答
2020年9月20日 19:15
セフィローさん、コメントありがとうございます。

>21インチはタイヤ銘柄が…
確かにそれはあるかもしれません。一方で、既にチェンジャー類については大手カー用品店やタイヤ専門店には導入が進んでいるらしく「意外と困りません」という声もあります。
いずれにしても「タイヤがない」ということについては否定できません。ですが、このクルマの場合「そんな細かいことはどーでもいい」と思えるくらい良かったです。
久々に、試乗させて頂いて「あ、良かった♪」と思えるクルマに出会えました。

>先日、栃木県警察が…
寄贈車とのことで、一般の交通取り締まりにはちょっと使いづらい気がするのですが…。(苦笑)
もっともアクセル踏めば怒涛の加速ですから、担当できるドライバーさんも相当気を付けないと「ミイラ取りがミイラになる」可能性が高いクルマだと思います。
2020年9月20日 10:57
おはようございます。

実はこれのコンバーチブルは結構期待していたのですが…

ボディカラーに関してはともかく、内装とソフトトップの色に関しての選択の余地が無さすぎて興醒めしてしまいました。ソフトトップ&5リッター自然吸気のV8には大いに魅力を感じたのですが。

それでも今のLSよりはこちらのほうが色々な意味で完成度が高いように感じるので、意外とアリかなと思っております。
コメントへの返答
2020年9月20日 19:21
大熊猫@さん、コメントありがとうございます。

>内装とソフトトップの色に関して…
確かに内装の選択肢は、この手の車種にしては少ない気がします。
まだコンバーティブル導入間もない時期ですので「今は」無理にしても、いずれ先代LSにあった「L-Select」の復活をしても良いのではないか、と思います。
(もともと少数生産を織り込んで設計をしているフシも見受けられますし、あとは素材が品質基準さえ満たせば導入は案外遠くない気がします。)

>今のLSよりはこちらの方が…
遥かにこっちの方がいいです。
今度のマイナーチェンジ版LSでどこまで改良されるか把握しきれていないので断言はできませんが、おそらく今のLCほど良くはないと思います。

ただし、良いクーペは良いオープンカーになるとは「限らない」ので、コンバーティブルもこの美点を引き継いでいるかどうかは、まだ分かりません…。
大熊猫@さんご自身でステアリングを握って判断されることをお勧めします。
2020年9月20日 21:47
こんばんは。
LC500良いですね。
上京できるようになったら、ぜひレンタルしてみたいと思います。
ソアラの現代版なのではないか、なかでもV8版は贅沢でいいなあと思っております。
コメントへの返答
2020年9月22日 20:57
凌志さん、コメントありがとうございます。
返信が遅くなりまして、申し訳ありません。

>ソアラの現代版なのではないか、…
仰せのような雰囲気はものすごくあると思います。
これを買って乗り回せるほどの諸々が私にはありませんが、あったら他の車種を差し置いても欲しいと思えた車種です。

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