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2023年05月20日

718ボクスター、慣らし運転終わりました

718ボクスター、慣らし運転終わりました 昨年12月に届いた718ボクスター、とうとう走行距離3000km達成しました。
キリの悪い数字ですが、取扱説明書上では「3000kmまでは4000rpmまでの慣らし運転をお勧めします」と書かれている距離を超えました。
…つまりは「慣らし運転が終わりました」ということです。

というわけで、3000kmになるちょっと前に箱根ターンパイクに行ってきたときの写真がトップ写真です。
初のワインディング走行と、4000rpmを超えて6500rpmくらいまで回して走ってきたので、その印象をざっくりまとめておきます。

ハンドリングの印象を説明するために、簡単なグラフを描きました。

アクセルの開け方は同じまま、横軸にハンドルを切りこんだ量をイメージしてください。
青線はメーターの速度が、ハンドルを切りこむにしたがってゆったりと下がっていくイメージです。
オレンジ線はハンドルを切り足せば足すほど、カーブに沿ってクルマが向きをゆっくり変わっていくイメージです。

ボクスターの特徴的なところ その①は緑の点で囲った「切り始め」の領域です。
ほとんどタイムラグも、反応しない領域も存在しないかのように車が反応することです。
これは街乗り試乗であっても、注意深く乗ると分かることがある反応です。

ボクスターの特徴的なところ その②は切り進めていっても感覚が変わらないことです。
グラフ上では直線的に変化していますが、どこかで力が抜けて曲がりにくく感じたり、いきなり車速が落ちたりするような感じがしないのです。「今この踏み加減でこれだけハンドルを切ったらこう曲がるよな…」と考えた通りの曲がり方をしてくれます。

ボクスターの特徴的なところ その③は「ある一定のハンドル操舵量で二つが同時に、かつ急激に変わるポイントがある」ことです。
これも普通のクルマはもう少しボヤかして、そしてもっと手前のハンドル操舵量でゆっくり変わっていくことが多いです。(このグラフのように「角がある」イメージではない、ということです。)
こっちの方がより重要で、「タイヤの力加減が運転者に分かりやすい」ということがポイントです。つまりボクスターはクルマの情報を適切に、正確にドライバーに返しているということです。
クルマとドライバーが、どこまでイケる?も少し攻める?もう厳しい?と操作を通じて対話できるだけの仕立てになっていることが、ボクスターの(または、ポルシェの)味付けだと感じました。

次にエンジンの話です。先に悪いことから話をします。
もしスポーツカーとして情感に訴えるような、感性的な反応を求めるならば2.0ターボは適さないエンジンです。
2.0L 水平対向4気筒ターボエンジンは、曰く「ライトサイジング」と言っていますがダウンサイジングエンジンの性格です。
カタログ出力上でも、トルクが2150rpmから4500rpmまで最大トルク380Nmを発生するエンジンと記載されています。
乗っていてもその通りのまんまで、2000rpmから5000rpmくらいまでが最もパンチがあるように感じます。5000rpm以上ではちょっと速度の乗り方やパンチが鈍る感じ、2000rpm以下は相対的にかなりトルクが細く感じます。(坂道発進で気を使う以外は普通なのですが。)
加えて音はトルク範囲以上に「どこまで回してもボリュームが変わるかの如く」同じ音質のまま回転数が上がります。ただし、環境規制の都合でスポーツエキゾーストは装着不可なので「ドコドコ」といった重低音は抑えられ、少しばかり「ヒューン」と回るような音ではあります。

こういうエンジンですので、カムに乗るような切り替わりのドラマ感や、トルクの山を駆け上っていくようなリニア感はありません。
ただし、特性上2000rpmを上回ってさえいれば「どこからでも期待通りの加速力」が得られます。「今このギヤ、この車速からこれだけ踏んだらこのくらい加速するよな…」と考えた通りの加速力を、ちゃんとエンジンから発生させてくれます。
そしてスポーツカーとしては望外に燃費が良いです。燃費記録上では11.3km/Lくらいの計算結果です。メーター上で、首都高を流れに乗るようなペースだと15.0km/Lを指すときもあります。


まとめます。ボクスターの走りは、どこまでいっても「ドライバーに分かりやすく対話できる」ようにまとまっています。エンジンしかり、ハンドリングしかり。
それにオープンの解放感、風と対話(時には戦い・笑)することもできます。
クルマとの対話を楽しみながら、流れる景色の移り変わりを肌で感じ取れるような、そんな欲張りな車といえば良いでしょうか。(アバタもエクボ的な要素はかなり入っています。)
ブログ一覧 | 718ボクスター | 日記
Posted at 2023/05/20 21:15:57

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この記事へのコメント

2023年5月22日 8:11
ブログにイイね!ありがとうございました。納車後100キロ程度乗ってきましたが、まさにトヨタ〜さんのブログのとおりですね。
ステアリングから伝わってくるインフォメーションは多くて、エンジンはまだたくさん回していませんが、必要十分なパワー感です。ただ発進時のトルクの細さは気になりました。
普段のBORA(2.8L MT)の感覚で乗るとすぐにエンストです(笑)。アゲートグレー内装は納車されて初めて見ましたが、イメージ通りで気に入りました!!
これからクルマも人間も慣らしていこうと思います!
コメントへの返答
2023年5月22日 21:37
takuro-さん、コメントありがとうございます。

トルクの細さ、普段からMTを乗っていらっしゃると特に気になると思います。
ただし、距離が進むにつれてクルマ側も学習するらしく、ある程度の距離を走ると乗りやすくなってくると思います。

新車の慣らしは人間もそうですが、新車買った人の特典の一つだと思いますので、ぜひ楽しんで乗り切っていただければ、と思います。

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