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イイね!
2008年03月19日

たまにはクルマの基本についてでも・・・サスペンション編

さてさて、サスペンションについて。

ザァーッと、トーションビーム・ストラット・ウィッシュボーンなんてありますので、簡単に説明しましょうか。(笑)
トーションビームとは、FFの後輪に使われることが多い機構で、左右輪は1本の軸で繋がれています。
この軸にバネを配置したもんだと思ってください。
これの利点はとにかく構造が簡単な事です。だから安価で室内が広く取れます。
構造は非常に簡単ですから、頭いい設計をしちゃえば小型車でも室内広々、乗り心地もよく作る事ができます。無駄に室内にサスペンションのハコが出っ張る事も無いです。

さてお次、ストラット。これは前輪に採用される事が結構多いです。
これはタイヤの室内中心側に1本、L字型の軸が生えていて、タイヤの上側にバネを置いたものだと思えばあたりです。
これは左右独立で構造は少々複雑、しかし後述のウィッシュボーンよりも構造は簡単です。
まぁウィッシュボーンの段でもう少し説明するとして。

そのウィッシュボーン、これはタイヤのあちこちから棒が生えています。上側にはストラットと同じくバネがあります。
これは高級車やスポーツカーに使えます。だから非常に高価で複雑。
ただし色々な条件を両立させたければ非常に有効なメカでもあります。

しかしストラット・ウィッシュボーンというのは足回りの最適化を施すと、どうしてもサスペンションの軸・棒を長くしてやらなきゃならないのです。
長いとサスペンションの伸び縮みによるタイヤの接地面積の変化も少ないです。
しかしクルマの全幅が決まっていてエンジンの大きさが決まっていればサスペンションの軸の長さは決まってしまいます。ここからは設計の高度化ですが、そのために用いられる材料・工法は200万円のクルマに搭載するには非常に高価です。

だから一概に「4輪ストラット」だからエバれるか?ってそれもまた問題でして。
なにしろストラットの前提と室内の広さを両立しようとすればストラットの軸を短くする事になってしまう。それならば構造を廉価なトーションビームに切り替えてしまう方が乗り心地よく出来てしまう事もあり、結果いいクルマって事がよくあります。

だからサスペンションの型式にとらわれず、何を求めたクルマでありその目的が達成されているのか、これに注目すべきだと思います。

さて次は駆動方式です。
ブログ一覧 | 自動車関連 | 日記
Posted at 2008/03/19 19:13:26

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この記事へのコメント

2008年3月19日 22:20
4輪ストラットといえば、先代のインプレッサがありましたね。カタログでは軽量化が目的としてました。ストラットはフリクションが出やすいとか、聞いたことがありますが、そのフリクションって自分は何か分からないです(^^;)。動きがスムーズなサスアームとか高価なダンパー(ビルシュタイン、ザックスなど)だと、振動が出にくいみたいです。

マルチリンクにしても、下手なものはトーションビームよりも劣るみたいなんで、トーションビームが良いっぽいですね。
VWの2代目と3代目のゴルフは、前ストラット後トーションビームで、ほとんど同じ形状みたいですが、自慢ってわけではないですが最近の下手なクルマよりキッチリしてるみたいですね。あと、リアのストロークがものすごく長いです。ゴルフⅣは同じ形式ですが、ダンパーとバネをケチったために、Ⅲよりもリアの接地性が劣るみたいです。ゴルフに今も昔も共通するのは、限界は低いみたいです。サーキットでは10年落ちで排気量が小さいシビックに劣るみたいです。
そういえば、以前のホンダはダブルウィッシュボーンをシビックとかに使ってましたね。形式だけは贅沢に見えますが、実際の煮詰め具合はどうなんですかね?
サスのアームが長いと、ボディの耐久性が弱いと聞いたことがありました(ホントかどうか知らないですが)。あと、正確に動かない場合もあるし、アームの数が多いと余計な動きが発生するみたいです。

これはマガジンXだけから得た確証でもないですが(そういうブログを見たことがあるんで)、エンジニアが実験部の言うことを聞いてくれないとマトモな車には仕上がらないみたいです。

またまた長文ごめんなさいm(_ _)m。
コメントへの返答
2008年3月23日 0:24
こんばんは。コメントありがとうございます。
返信遅れまして、大変申し訳ありません。

ストラットのフリクションが云々とか、実のところ私もよく分かりません。(笑)
しかし、一般人が一般的な使用方法に基づいて一般的なクルマ、つまり普通の人が普通にカローラを使うような状況の場合、実はフリクションが云々とか剛性感が云々ってのはどうでもいい事だったりするのかもしれません。

ゴルフの件ですが、2や3の頃が私も確かに好みですが、4だからケチった悪くなったってのは間違いです。
4になってから明らかに思想の違いがありますし、その裏づけとなる時代背景もやっぱりあります。
まぁこの話は追々お話しする機会がありましたら。

ホンダのダブルウィッシュボーン、日産のマルチリンク、トヨタだとスーパーストラットでしょうか、あの時代はサスペンションにも気合入れてますが、結果的にどこも廃れてしまった事からしてうまく行かなかったのだと思います。
実際に図面を取り寄せて見た訳ではありませんので正確には把握しかねます。

サスのアームが長いと耐久性が弱い、これは「ボディの基本設計が同じであるならば」成立します。これは物理のお話ですが。
それを最適化設計すると非常にお金はかかるので、安くて性能そこそこ、結果これによってコストダウン(=購入価格の低減)をするのが設計です。
アクシオに4輪ストラット採用で160万円から、しかしトランク狭くなった!ではお話になりませんからね(笑)

まぁこの結論はある種の爆弾を抱えているので後々お話しするとしましょう(笑)

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