2007年11月05日
さて、モーターショーでは色々なクルマを見られました。
レクサスのLF-A、日産のGT-R、メルセデス・ベンツのSLRマクラーレン・ロードスター、ポルシェの911 GT2など。
けれど、こういうクルマって正直「スポーツカーなのか」という疑問符が付きまといます。
400馬力でも10万馬力でも、結局使いこなせない。
1.6tあっても、タイヤがすり減ったら結局はセダンと同じ挙動になる。
私はいつも、400馬力のスポーツカー、1000万円のスポーツカーに対して疑問に思っていました。
そういうクルマは「乗るクルマ」ではなくて「乗らされているクルマ」ではないか、と。
実際、トヨタの1.8L・1.3t級ファミリーカーであっても、そこまでの出力を使ったことはありません。
私は、スポーツカーとは「クルマの本質的に愉しく走るために設計された車」というクルマではないか、と思います。
決して速く走ることではなく、街中でただカーブ一つ曲がっただけでも愉しいと思える車。
ワインディングに持っていって、スイスイと意のままに操ることが出来るクルマ。
そこには速さも値段もブランドネームも関わらない、つまるところクルマの設計次第の世界。
ロードスターやスーパーセヴンがスポーツカーであるのはそういう理由ではないかと。
GT-Rは重く、911はRRで(真っ直ぐ走らない&スピンしやすいのはこれが理由)、LF-Aだってとてつもなく重い。1.3tでまとめたら、とてつもなく高い。
走って愉しめるクルマがスポーツカー。と同時に、走って愉しかったのならそれはスポーツカーなのだ、ともいえます。
スポーツカーを作るメーカーの皆さん、決して高くスペックがよいクルマを作らないでください。
スポーツカーとは愉しいクルマ、楽しいクルマを作り続けてください。
・・・いちクルマ好きとして、そう思う次第です。
Posted at 2007/11/05 21:35:46 | |
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第40回東京モーターショー | 日記
2007年11月02日
さて、次はスマートとiQコンセプト。
iQコンセプトは遠目から見ただけですが、トヨタはこれに1L~1.3Lのエンジンを搭載し、日本にも導入するらしいです。予想価格帯は100万円~130万円。ちょうど1Lにつき100万円(笑)
に対して、スマートは98年10月に発表された初代の後継モデル。エンジンは1Lほぼジャスト。日本では176万円にて販売開始予定。
しかし、よく見ればどっちも中途半端になってしまったこと(苦笑)
先代スマートは600cc程度のモデル(後期モデルで698cc)だったのに対し、今度は999cc。
確かに日本だと普通車登録にすれば税金は変わりません。
けれど、1Lもある意味が不明なのです。
これだけ小型である車のホイールベースは1865mm。BMW 3シリーズの全幅とほぼ大差ありません(こちらの全幅は1815mm)。
小型にするメリットは取り回しもありますが、ホイールベースが短いと最小回転半径も短くなります。しかし安定性はなくなります。
1Lのエンジンを搭載する意味と言うのが高速クルージングだとするのならば、車のパッケージング上高速クルーズしにくいクルマに搭載しても無意味です。
逆に街乗りを主体とするパッケージングであるのならば、1Lエンジンはより多くのガソリンを使うことになりますので、燃費は悪くなります。
結局、どうとってもスマートもiQコンセプトも中途半端です。
しかし、実際問題としてヴィッツより小型で、シティコミューターと割り切った場合、スマートの方が現状として有利であると思います。
iQの場合、コンセプトカーのAピラーは細く、衝突安全性に疑問点を抱かざるを得ません。
最も、Aピラーが太いと右左折時の視認性が低下するデメリットもあります。
その点、スマートは二重床構造、骨格むき出し(黒い部分は骨格)のため、衝突安全性はバッチリユーロ基準。
最も、二重床構造は燃料電池、電気自動車対応のためだったのですが。
結局スマートもiQもやめて、170万円出すならカローラやヴィッツ、欧州車ならフィエスタ、ポロを購入すべきってことなのでしょうか。
Posted at 2007/11/02 01:06:47 | |
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第40回東京モーターショー | 日記
2007年10月31日
さて、次はジャガーXFです。
これに関しても、まぁ写真で覚悟して行った分だけアレでしたが、実物はやっぱり何か違う、そんな感じです。
セダンとしても、Cピラーが寝すぎな上、ウエストラインが高いので多分閉塞感は高め。
囲まれ感が強いインパネなので、多分運転する上での視野も狭いかな、なんて感じです。
さて、ジャガー相手に正論かましてもどうしようもありません。
この値段帯、サイズのクルマなら、ジャガーらしいかそうでないか、のほうが重要だったりします。
はっきり言って、XKから続く新しいジャガーのデザインは正直疑問です。
XKを見て、ただの薄らでかいクーペだなとしか思えない。
XFを見て、CLSクラスのコピー品にしか見えない。
ジャガーを見て、ジャガーとは思えない。
そのジャガーを見て、新しい異次元のものに触れている新しい感じがしない。
ただ、それこそジャガーの戦術なのかもしれません。
BMWの現行7シリーズが出てきたときも、同じような疑問を抱きました。
メルセデスベンツの先代Sクラスが出てきたときも、また同じように違和感を覚えました。
今の時代、変わることが変わらないための必要条件なのです。
だからジャガーのXFを見て、ジャガーもやっとその波に乗るのかな、とそんな印象を抱きました。
新生ジャガーの売れ筋モデル第1弾XF、いかに売れるか、いかに受け入れられるのか、いかに続けられるのか、それが楽しみです。
Posted at 2007/10/31 19:46:57 | |
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第40回東京モーターショー | 日記
2007年10月29日
続いて、マツダ・アテンザとアウディ・A4。
共に世界戦略的Dセグメント・サルーン。メーカー肝煎りの主力商品。
え~はっきり言っちゃうと「どーしてそうなるのさ」と。
正直、外装スタイリングの第一印象は「カッコイイ」と思います。
マツダの場合はゆったりした、温泉に浸かって青空と緑を眺めるような雰囲気の、優しくて暖かいスタイリング。けれど引き締まっているからさしづめ、入浴していたのはナイスバディの女性ってトコか(古い?)。
対してアウディA4は、マッスルマンがスーツなんて着こなしてビジネスも順調、しかもイケメンって感じの。凝縮感があるスタイリングで、なおかつ現代的。
じゃあ一体何が悪いのさ?と。
残念ながらカッコだけの問題ではありません、ふつうのサルーンたる以上、サルーンの機能はキッチリ備えていないといけません。
アテンザは備えていると思います。ボディは大きくなりました(特に幅方向)し、カッコはよくなった。
けれど、それを支えるブレーキは?え強化した?タイヤは?すり減らないのかよと。
大きくなることに一概に反対しません。けれど、サルーンならばどんな人も使いやすい大きさ、ぶつけにくい大きさ、初心者のアンちゃんが急ブレーキ踏んでも安心できる大きさがあります。アテンザはそれよりも大きいかな、って感じです。
ブレーキをいくら強化しても、タイヤがすり減っていたら何の意味もありません。
軽量化して重量は元の鞘だったとしても、なら元が小さいクルマに同じ技術を投入したクルマには太刀打ちできない。
A4の場合、ハッキリ言ってアレの格好はかなりイイ。それだけ。
あのキャビンサイズからして、恐らく人は苦しく座る格好になり、そのためにいくらシートにコストをかけても、同じく元がいいクルマに同じシートを括りつければ太刀打ちできない。
キャビンスペースは恐らく、かなり小さい。現行A4と同レベルがいいところかも。
この2台、見ているとなんとなくカリーナEDっぽいな、と。
カッコはいいけれど狭いサルーン。腰が痛くなるシート。
正直、この2台にはかなり幻滅しました。
Posted at 2007/10/29 20:14:33 | |
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第40回東京モーターショー | 日記
2007年10月29日
さて、モーターショーに行ったのでちょこちょことネタ上げます(笑)
といっても、写真が全く無いのが残念極まりないですが。大変申し訳ありません。
まずは市販されたばかりの日産・GT-R。
実は実物はまだ見たことがありません。(モーターショーではブースに入れなかった)
これ、スポーツカーとして見てしまうと、どうして1.7tクラスなのさと首を傾げます。
どう足掻いても1.7tのクルマは1.7t、カーブの遠心力も急停止の力も、いずれも大きくなります。
スポーツカーというものを「楽しく走る車」とするならば、速く走ることが取り柄のGT-Rは恐らくスポーツカーじゃないと思います。
しかしGT-Rと言うのは、今回技術的面からスポットを当てれば、かなり凄いクルマだと思います。そして777万円のプライスタグは、その技術やら生産規模を考えればかなりお買い得な部類ではあります。
では、GT-Rとはどういうクルマなのか?
GT-Rの、私が思う理想的なユーザー層は走ることが好きな高額所得者向けのグランドツーリングカー。
実際、愉しいスポーツカーというのは、レベルが上がれば上がるほど所有も維持も走行も難しくなります(例:エリーゼやスーパーセヴン)。
そういうクルマは別荘なり別の車庫に保管しておき、普段の長距離移動の時はGT-Rをお供に使う。
そのための整備体制・販売体制なのかな、という気もします。
実際のユーザー層は(私が思うに)成金の金持ち見せびらかしグッズ。嗚呼。
Posted at 2007/10/29 20:01:58 | |
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第40回東京モーターショー | 日記