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2014年12月23日 イイね!

【試乗】アウディ・A3スポーツバック

【試乗】アウディ・A3スポーツバックアウディらしさって、結局何なのさ?

アウディのファミリークラスにあたる、A3に乗ってみました。
このクルマはアウディの松竹梅(A8 / A6 / A4)よりも更に下のクラスで、ボディタイプはハッチバック(スポーツバック)とセダンがあります。日本導入されているエンジンは1.4Lターボ2種類(気筒休止システムの有無)と1.8Lターボ。駆動方式は1.4LがFFのみ、1.8Lは4輪駆動(アウディではquattoro・クアトロと呼称)のみです。トランスミッションはダブルクラッチ式自動変速型マニュアルトランスミッション(S-トロニック)のみです。
尚、上級モデルとして2.0Lターボ+4WD、SトロニックのS3もあります。

今回の試乗車は1.4Lの気筒休止なし、ハッチバック型の「1.4TFSI」(車両本体価格320.0万円)になります。目立つオプション装備品はナビシステム、バックカメラやスマートキーシステムなどのセットオプションです。

このクルマの紹介をフォルクスワーゲン・ゴルフの後に持ってきたのは理由があります。
それはゴルフと基本車台を共有する兄弟車だからです。つまりこの試乗で確認したい目標は
(1)ゴルフと乗り味はどれだけ近いものがあるのか(=基本設計が優れている部分)
(2)ゴルフとA3で走行感覚の差別化はどこに表れるのか(=メーカーの設計思想の違い)

の2点に尽きます。

改めてゴルフ1.4Lの基本スペックを書き出すと、エンジンは気筒休止システム付の1.4Lターボ、標準装着タイヤは17インチ、リヤサスは4リンク式。
対するA3の基本スペックは、エンジンは気筒休止なしの1.4L、標準装着タイヤは16インチ、リヤサスは4リンク式。
細かい諸元を見比べると、ホイールベースは2635mmで両車共通、トレッドはゴルフ1.4Lが
前1535mm/後1510mm、A3が前1535mm/後1505mm。シャシについては、ほぼ同一諸元を持つと考えられます。

それを考えながらA3に乗ってみます。
まず走行ノイズ。ゴルフ1.4Lに対して17インチ→16インチと小さくなっている分だけ、若干ロードノイズは小さくなっています。しかしゴルフ1.2Lの15インチで体験した静かさに比べるとA3のそれは明らかに大きく、サスペンション形式による差が大きいことに気づきます。
乗り心地、操縦安定性についてはゴルフ1.4Lで感じられた特有のツッパリ感、ドタドタ感が明らかにシャットアウトされていることに気づきます。一方、ゴルフ1.2Lで感じられた硬すぎず、柔らかすぎずのボディ剛性感をA3では感じ取ることができませんでした。

エンジンはゴルフ1.4L、ゴルフヴァリアント1.4Lのそれとも別モノで、出力・トルクともにゴルフヴァリアントと比べて抑えられています。しかしアクセル操作に対する反応は非常に素直です。
(この点はゴルフ1.4Lの気筒休止システムが一番の問題、ということです。)
トランスミッションとの組み合わせも悪くなく、アクセルを踏み込んだ時のシフトダウンも即座に答えてくれます。通常運転では比較的早めに上のギヤへ入れていく傾向も同じです。それでもエンジン出力がフラットであるため、動力性能面での不満を覚えることはありませんでした。

さてゴルフとの比較をすると、当初目的に対する私の回答と推測は以下の通りです。
(1)ゴルフと乗り味はどれだけ近いものがあるのか
ゴルフ1.2Lの出来が一番いいことに変わりはありません。一方、装着タイヤの変更による乗り心地の変化は認められます。つまり1.2Lのトーションビームに乗り心地の秘密があると考えられます。
(トーションビームそのものがネジリバネ(≒スタビライザー)の役割も持っているため)
4リンク式サスペンションの基本スペックは非常に高いと考えられるものの、16インチ以上のタイヤとの親和性は良くないのでは、と考えます。ゴルフGTIやR、A3のクアトロなどサスペンションシステム全体(=スプリング、ショックアブソーバー)で設計を煮詰めると良さが生きてきそうです。
(2)ゴルフとA3で走行感覚の差別化はどこに表れるのか
メーカーのバッジやインパネなどを隠し、どっちがどっちか当てろと言われても当てる自信はありません。つまりほとんど一緒。差別化はスタイリングなどの意匠面に特化しています。(少なくともFFモデル同士では)

ここまで乗り比べて、ゴルフとA3の結論を出すとします。
率直な感想だけで言ってしまえば、普通のファミリーカーとしてクルマを選ぶならば(同じVWグループ内なら)ポロとトゥーランを比較した方がいいです。
車両のパッケージングとして、私が普通乗用車に求めるものは別に記したいと思いますが(ここに記述してみたらすごく長くなったため省略、ってこと(爆))その条件を高く両立化させたのはポロとトゥーランだからです。この2車種は検討する価値があると思います。
そうではなくて「ゴルフを買う」ならば1.2Lモデルをお勧めします。ゴルフの1.4Lモデルは日本向けデラックス装備が災いして少し乗り味が落ちることが理由です。
そして「アウディを買う」ならば1.8Lモデルをお勧めします。1.4Lの気筒休止システムなしモデルもお勧めですが、基本メカニズムがゴルフと差別化が施されておらず乗り味もほとんど一緒に感じる点で、アウディA3のFFモデルに「アウディらしさ」を感じられない為です。アウディA3の1.8Lモデルに限り、4WDシステムが装備されるので差別化を感じられるのではないか…という期待も入ったお勧めです。ちなみに、ゴルフRも4WDですが車両本体価格で100万円以上違います。(A3: 415.0万円、ゴルフR: 529.8万円)

そして気筒休止システム(シリンダーオンデマンド)は運転感覚と合わないものの、クルマには燃費を特化して求める方は検討する価値があると思います。ただし絶対一度は試乗されることをお勧めします。
Posted at 2014/12/23 23:14:41 | コメント(1) | 新車紹介 | 日記

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