2018年03月11日
幾つか、面白い動画を見つけましたので紹介しながら話を進めたいと思います。
(40秒~)
現行型ホンダ・NSXのダブルレーンチェンジテストです。
最後の方のドライバーによる評価を気にせず、この時に「音」に注目して下さい。
…何となくですが、4輪全てからスキールしているような、そんな音に聞こえます。
トルクベクタリングで駆動・制動力を制御しているのでしょうか、接地しているすべての車輪を駆使して曲がっている印象があります。これは確かに電子制御のおかげでしょう。
3分10秒から日産・GT-Rも同じテストをしていますが、音質が違うことにご理解は頂けるかと思います。
(1分15秒~)
同じNSX、同じドライバーでウェット路面の旋回制動テストです。
スピンしています。ドライバーも「これESPついているんだろ?」と評する通り、電子制御なんて全く役にも立ちません。これが一般道だったらどういう結果だったでしょうか。
6分20秒から、日産・GT-Rも同じテストをしていますが、こっちはド・アンダーです。
共に大パワーと保守に大変な費用のかかるハイパフォーマンスタイヤ、先進の電子制御デバイスを満載にしてかかっても1.8tの重量が持つ物理的な法則にはかなわない、そう思いませんか?
Posted at 2018/03/11 22:59:02 | |
自動車関連 | 日記
2018年03月05日
先日のブログで、修理したことを報告した我がプロボックス。
一方で、実はかなり真剣に買換え計画を発動したのも事実で、前回の候補以外で色々見て回っていました。そんな記事を紹介したいと思います。
(1)トヨタ・プレミオ/アリオン
正直、これが第一候補(かつ最大の有力候補)でした。
試乗車で1.8L、1.5Lのそれぞれを探して、出向いて見てきて乗ってみました。
どっちに乗っても街中での動力性能は十分、CVTの癖も初期のころから比べて洗練され、ほとんど意識することのないレベルになっています。ステアリングは鈍い反応、シャキッと作ってある車ではなくボディもサスペンションも65点の部品を65点の味付けをしているクルマです。
設計が古くても、ほどほどのバランスでまとめているので現代でもやっていけるレベルです。
しかし…ブレーキがとにかく効かない。プロボックスと同じ感覚で踏むと半車身停止線から飛び出すレベル。ブレーキの設計が正直甘すぎて、ちょっと怖さを覚えたのも事実です。
1.5L、1.8Lのそれぞれで見積も取ってみましたが、1.5Lで初回提示240万円、1.8Lだと260万円。
そこまでの値段を出して買う価値があるかと言われると…正直、逡巡してしまったことがご縁に至らなかった理由です。
(2)ホンダ・フィット(1.5Lガソリン車)
プロボックスの使い勝手と、プロボックスのネガ(自家用に見られない)をつぶしたクルマとして候補になったクルマです。これも1.5Lガソリン車の試乗車を探すと…何とRSのMT車というちょっとキワモノが出てきました。
これも試乗しました。パワー感は十分、MTなのでミッションフィールは省略します。(候補は15XL)
ブレーキはプロボックス比で少し怖さを覚えるものの、プレミオほどではありませんでした。
しかし問題は乗り心地と、そこから起因するボディ関係の弱さです。足回りが街乗りでもややハードなRSグレード、ちょっと座りが甘い直進感を覚えるのですが、その時のボディ剛性感がやや弱いのです。プロボックスは旧世代的、太い骨が撓まない感じを覚えるのですが、フィットの場合骨が細くてガッチガチな感じと言いますか…。
「このクルマで、10万km走った時はプロボックスほどシャキッとしていないだろうな…」と感じたことが、ご縁に至らなかった理由です。
(3)日産・ノート
このクルマそのものに正直、あまり関心を持っていなかった(失礼)のですが、フィットがそういう感じならノートなら大丈夫かも…、と思ったので見に行ってみました。
確かにこのクルマ、気になるポイントはありませんでした。よくまとまっています。足はやや柔らかめ、ボディ剛性感もシャシーとサスペンションの相性が良いです。シートの出来はあまり良くありませんが、この中では(1台を除き)どれも似たり寄ったり、これが取り立てて悪いわけではありません。
一方で、「このクルマが欲しい!」とちっともワクワクしません。レンタカーのような、カーシェアのような、「このクルマで暮らす生活」が全くイメージできませんでした。
それがノートとご縁がなかった理由です。
(4)スズキ・スイフト(とスイフト・スポーツ)
スイフトは1.0ブースタージェットターボ、スポーツは単一グレードなのでそのまま、ポロとの互換性はあるかな、くらいの期待で見に行きました。
試乗もしたのですが、ポロと雰囲気はよく似ています。1.0Lターボでも動力性能は十分、CVTとの相性もまぁ悪くなく、足回りはほどほどにスポーティーです。パッケージングも4m未満では中々秀逸です。(それでもやっぱり少々狭いのですが…。)
スイフトスポーツも乗せてもらいましたが、こっちはモア・パワーバージョンという感じで、サスペンションも昔のスイフトスポーツ程のガチガチ感もなく、結構しなやかです。街中ではやや硬さを意識する場面も多いですが、ボディ剛性感も悪くないです。(プロボックスの剛性感とは違うフィール。)
スイフト1.0ターボのRSで見積を出してもらうと、この中では割合安めの210万円。払っていけない額ではないです。
しかし…。最後の一歩、背中を押される感じが全くしないのです。良いものなのですが「それ以上」の感じが受けない。とびっきり良いものである必要もないのですが、すごく上澄みだけが良いもので底が見えない、あるいは浅い「良いもの」なのかもしれません。懐の深さが見えてこない。
何だか騙されているような、狐につままれている様な…そんな「違和感」があるのもまた事実で、そうなると毎月ウン万円のローン払って買う対象にはできないな…というのがご縁のなかった理由です。
(5)シトロエン・C3
一部ではかなり愛好する人が多いというシトロエン・C3。カーグラフィックでも2017年のアワードを取っていたり、モーターショーで見た時も「悪いクルマじゃない、むしろいいかも」と思ったことは事実です。そういうわけで試乗まではしてみました。
確かに良く走ります。ATの組み合わせは日本車よりもヘタクソで元来はMTで乗る車を意識する場面が多いです。ギヤを低い段で維持しようとするクセがあり、アクセルを放して巡航するにはちょっとやりづらい(コースティング時に速度が落ちすぎる、すぐにダウンシフトしてエンブレを利かせる方向に持っていく)のです。好みの問題ですね。
足回りも、コーナーを速いペースで回ってもアシが付いてきます。例えは変ですが、納豆のようにサスは粘る、タイヤは重いホイールのように地面に一定の力で荷重がかかり続ける、確かにフランス車の乗り味でこんな良いのは(私の記憶の中では)初めてといっても過言でないレベルです。
シートもこの中ではとびっきりに出来が良いです。ざっくりしたニットのような生地、シートはやや柔らかいですがコシがあり、座っている尻と太ももの力がどこをとっても変な感じのしないシートです。
ただし、このクルマ…正直、パッケージングが破たんしているように思いました。
それを強く思ったのは、説明を受けるときに助手席に座った時です。フロア位置が高く、シート位置がフロア位置に対して低いのです。つまり(たとえは極端ですが)ミニのようなシートポジションなのです。ちっとも快適な実用車ではない座らせ方です。
加えて、最も高額で3ナンバーになってしまう、さらに整備拠点だって限られますし整備費用も未知数、となると「普段のアシ」で買うには贅沢過ぎる…。これがC3とご縁のなかった理由です。
(6)BMW・1シリーズ(認定中古、走行50km…つまり登録済未使用車)
個人的にパッケージングとかそういう話抜きで、1シリーズ好きなのです。(笑)
買うなら118i(1.5Lガソリンターボ)のStandardか118d(2.0ディーゼルターボ)のSport、というわけでBMW認定中古を見に行ったのです。確かに未使用車で、118d Sportのメタリック・カラー装着車で300万円を割っているのは魅力的です。(新車価格389万円+OPカラー)
で見積を出してみましょう、という話になって出てきた見積もりが…350万円。(←卒倒)
推奨OPをいくつか入れて貰っていますが、にしても新車買うのと大きく差は出てこないんじゃない?と思うと、思いっきり萎えてしまったのも事実です…。
…一通り見て回ってきて、どれも最終候補案にもならず落選。
(デミオはポロ見ていた時の候補にしていたのですが、出てこないあたり…そういうことです。)
買換え候補、予算もその他諸々取り払っても全滅です。何もありません。振っても出てきません。
…というわけで、しばらく乗り続けることを決めたわけです、プロボックスを。
ここまで買換えするときに困るクルマになるとは思っていませんでした…。
プロボックスが今の私にとって最も「ちょうど良いクルマ」なのです。唯一無二、代替候補なし。
嬉しいやら悲しいやら困るやら…。
Posted at 2018/03/05 23:11:31 | |
自動車関連 | 日記
2018年03月03日
画像はありません。文章のみで長文という、読みづらいブログ記事です。
10万kmを超えて、少々お疲れな様子が出てきた愛車のプロボックスをメンテナンスに出しました。
お疲れポイントは以下の3つ。
1.フロントブレーキパッド残量が4mmくらい。加えてブレーキフルードは2年以上未交換。
2.最近、加速がややもたつく感じを覚える。
(普通に走るのですが、ちょっと急ぐと前より遅いかな、という感じ)
3.燃費がガタ落ち。1回の給油インターバル(私はガソリン目盛2/8の時点で満タン給油)で
80~100kmくらい落ちている。(燃費値ベースでも1~2km/L)
そんな相談を、世話になっている整備工場の整備士にプロボを持ち込んで相談すると、追加して
4.エンジン補機類のノイズがやや大きい。補機類ベルトの交換を推奨。
ということになり、結果的には「おまかせ」という形で修理工場に預けました。
やった内容は割愛しますが、ブレーキパッド、ブレーキフルード(クラッチフルードと兼用)と補機類ベルト以外の交換は基本的になし、他は点検・調整・清掃のみということで返ってきました。
整備士の方からは「乗ったらすぐ分かるからね」と太鼓判で出てきたのですが…。
ヘンなことを言っていることは重々承知ですが、受け取って路上に出て、1速でクラッチをつないだ瞬間にパワーがあることを実感。(笑)
今までのクラッチ感覚でつなぐと、一気に「ドンッ!」と押し出されるのです。新車買った時の感覚が少し甦ると共に、人間側が感覚で機械に合わせてごまかし運転していたことに気づきました。
シフト側にも少し小細工が仕込まれたのか、シフト操作力がやや硬く、シンクロが入りづらい印象を覚えました。これは今までにない感覚です。
ブレーキ感覚については、以前にこの整備工場でブレーキフルードの交換を行った時のあの感覚が戻ってきており、ブレーキペダルの操作とクルマの停止位置がシンクロする、狙った位置に一度のブレーキペダル踏力でピッタリ狙っていける、あの感覚が戻っていました。
このブレーキに慣れると何が良いというと、ブレーキペダルを踏みながら他のことができる(バックミラーを見て後続車両が気付いているか確認するとか)ことと、パニックブレーキを踏んだ時に感覚的に短く止まれる、ABSの介入も適切になる(おせっかいが入らない)ことです。運転していて狙った通りってすごくラクなのです。
そして、戻ってきてからしばらく乗って、燃費記録やメーターの減り方を確認すると、前と同じくらいにまでは回復、加えて高速巡航をすれば今までよりもちょっと伸びる?印象があります。
また、シフト操作も慣れが入ってきたこともあるのですが、シンクロの入りづらさもある程度解消されてきました。前よりもシンクロにやさしくなった印象もあります。(あまり擦っている感じがしない)
まとめるとどうなのか。お疲れだと思っていたポイント、走行距離も距離だから仕方ないよね…と思っていたポイント、だいたいは解消されました。乗っていて乗り味の劣化はほとんど見られない、走行レベルの劣化は少ない、そんな調子まで戻すことはできました。
またヘンなことを言いますが、整備に出すなら時間とお金は惜しまずに、ドライバーの意思を読んできちんとした整備能力を持っている整備工場に出すことをお勧めします。
何でもかんでも新品交換、純正部品なら間違いない、距離(or時間)が来たから交換…というのは、正しいようで正しくないのかもしれませんよ…。
(↑分かる人にだけ分かってくれれば結構です。排他的と言われるかもしれませんが、そういうレベルの話をしています。)
Posted at 2018/03/04 00:09:42 | |
プロボックス | 日記