いろいろ壊れてます(直りました)

＜長文注意＞
この夏の暑い日にナビが暴走しました。KENWOODのMDV-Z700です。
家族を乗せて運転中、交差点で右折待ちしていたところ、突然ナビのTV音声がMAX状態になり何をしても音量が下がりません。交差点でエンジンを切る訳にもいかず、私はパニックになりとにかくスイッチをデタラメに押しまくりますが、ボリュームスイッチが反応しません。最終的には音源をiPod側に切り替えた上でiPodのケーブルを引っこ抜いて静けさを取り戻しました。
その後も同様の症状が出て、iPodへの切り替えもできない場合もありました。その後、Webを調べたところソフトウェア修正モジュールが配布されていることが判明、すぐにインストールしたのですが完全には解決せず、ゆっくりとボリュームアップしたり、操作受付が緩慢になったりナビが暴走したりします。WebでKENWOODのカスタマサポートセンターに問い合わせしたところ無償修理・点検していただけるとのこと。ここまでが７月の話です。
その後、いろいろ触っているうちに、タッチスイッチ（画面下の電子スイッチ）に問題があり、暴走時でもタッチスイッチを指で弾くと操作できるようになることが分かりました。おそらく本件の原因はスイッチにあり、劣化により高温時にチャタリングが発生するのでしょう。ソフトウェアでチャタリングを認識して無視する処理を入れたものと思われます。また、気温が下がるにつれて問題の事象が発生しなくなりました。
回避策が分かったことからこのまま使用することも考えましたが、念の為修理しておくことに。みんカラでラングラーのインパネの外し方を調べてナビを取り外し、メーカーに送付したところ１日で修理されて戻ってきました。この週末に再度取り付けるつもりです。
さて今回のトラブルは製品の設計思想に問題があるように思われます。電気部品が故障することはあり得るので、その場合に安全サイドに倒れる設計がされていないことが問題と思われます。例えば、ボリュームコントローラがタッチスイッチでなくロータリースイッチだったら、いざという時に対処できるわけで、実際、同時期の米国向け製品ではそのような商品があったと思いますが、何故か日本向け製品は全てタッチスイッチでした。
昨今の自動車が誤操作で暴走するのも、昔はMTなので操作ミスした時にはエンストして安全サイドに倒れていたのだと思います。どうやら我々の周りでは便利さと引き換えにリスクがが増大しているようです。

P.S.
KENWOODのカスタマサービスの対応は考えられる範囲で最も良い対応をしていただけました。おそらく私はクレーマーとしてメーカーの要注意人物になったことでしょう。

おわり