さてさて。昨日の話がまだあります。
ホイール履き替えてニヤニヤした後、まだ2時半くらいでたっぷり時間があったので
京都市内へ試乗遊びに行ってました。
まずはVOLVO。
V40がちょっと気になる今日この頃。
一昔前のVOLVOというと「質実剛健」な、飾り気の無い四角い実用車、というイメージでしたが
なんか最近のVOLVOはエラいスタイリッシュ。
おまけになんだかすぽーちぃな公認ECUチューンなんかもリリースしちゃって、
なんだか無視できない存在感になってきた。
んで、V40単独指名で試乗申し込み。
俺より少し上くらいの(比較的)若いセールスさんが応対してくれた。
もうね、ワタクシのいつものやり方なんですが、
駐車場降りて第一声で「冷やかしです(笑)。○○乗せてくださいっ」と明るく言っておく。
変にもったいぶって客っぽいそぶりを見せるとお互いに要らん気苦労をする。
でも、ここで明らかに態度が変わるようなセールスだったら、そいつセールス失格なのは言うまでもない。
(レクサスやポルシェはその観点でいくと“失格セールス”が多いという噂を聞くけど、その辺りに実際に突撃したことは無いのでわからん。
レクサスはともかくポルシェやフェラーリ、ランボなんかは、逆に冷やかし客を門前払いする事で、顧客がよりプレミアム感を得られるという要素もあるのかもしれんけど)
ショールームの一番手前に
V40 T5 R-Design。
やはり、コレがディーラーとしてもプッシュしたいクルマなわけですね。
「R-Design」は、現在のVOLVOラインナップのスポーツグレードにあたるもの。
ホンダの「TypeR」みたいなもんです。
足下は225/40 18のミシュランPS3。ついさっきまで自分でも履いてたタイヤ(笑)。
エンジンは2.0の直5ターボ。 5気筒ですよ5気筒(笑)。
バランス的にどうなんだと思うけど、Audiにもあるし欧州ではそこそこ市民権を得ている5気筒。それを横置きするFFです。(ベースグレードは1.6の4気筒)
トランスミッションはもはや当然お約束のDCT。
「V40の試乗」とだけ頼んだけど、俺がしげしげとR-Designを見ていたからか
出てきたのは赤いR-Design!(*´∀`)
いいですね。何も言わずとも汲んでくれるデキるセールスさん(笑)。
まぁ、あんま細かいレビューはしませんが、
全体的にはドイツ車と同じベクトルにあるカチッとしたクルマ。
R-Designというトップグレードではあるけども、あくまで上品。
ガンガンに攻めるようなクルマではない。
でも、非常に心地いい。
クラス標準より1気筒多い分の「余裕」が感じられる。
ちょっと速めのスピードで交差点に入って曲がった時も、ロール少なめで(濡れた路面にもかかわらず)ピタっと張り付いて曲がっていって、思わず「おおぉぉ〜やるねぇ!」と声が出た(笑)。
なんか色々まとめて付いて来る「お助けセーフティ装置」が若干鬱陶しいけど(笑)。
あと後方視界激狭www ←それを補う為のお助けセンサーが付く
俺個人の評価としたら、
50代くらいのオッサンになったら乗りたいクルマ(笑)。
今は要らんけど、“自分のクルマ”にするのはアリ。
余談ですが、
運転席の先、Aピラーの下の方にフロントウィンドウに面して透明なクリップが付いてて「何すかコレ?」て訊いたら、
「僕らも正確にはわからないんですけど、多分パスポートを挟むんだと思います」って、
なるほど!!(◎∀◎)と、妙に感動した。
クルマで出入国することの無い日本では、日本車の“バイザーの裏”的な使い方をしてる人が多いとのこと。
~ ~ ~
まだまだ時間があったので、目と鼻の先のAlfa Romeo(というかFIATグループ一括)ディーラーへ。
“Giuliettaの脚が良い”というのを読んだので乗ってみたかったけど、
「ジュリエッタ、今日伏見店に貸し出してて試乗車無いんですよ…」との展開。
いや、まぁ、別にジュリエッタにこだわるワケではなかったし、アルファ自体乗った事無いから何か無いかと思ったら
表に
“クローバーリーフの付いた” MITOが居るじゃないですか。
それを指差して聞いたら「MTでもよろしければ」。
むしろシッポ振って飛んで行きますとも!(笑)(*・∀・*)
アルファロメオ ミト クアドリフォリオ ヴェルデ (MITO Quadrifoglio Verde)
…という舌が絡まりそうな名前(笑)。
「クアドリフォリオ ヴェルデ」が英語で意訳するところの「クローバーリーフ」。
元々はアルファのスペシャルモデルに付けられた「四葉のクローバー」エンブレム。
今はアルファのスポーツグレード(これもホンダのTypeRとか、あるいはヴィッツやフィットのRSみたいな感じ?)の名前です。…昔はもっと特別な意味合いだったハズなんだけどなぁ…?
ともあれ、
MTのミト。
1.4の直4ターボ、FF、6MTです。
実はジュリエッタ(の一般グレード)と同じエンジンなので、軽いミトの方が動きは楽しい模様。(ジュリエッタの“四葉”は1.8)
だけども、元が(日本車でいうところの)コンパクトカークラスなので、
シートポジションやシフトノブの位置なんかがあんまりスポーツじゃない… ←それでもルノーのトゥインゴRSに比べればかなりマシやけど
クラッチもステアも軽過ぎだったり、クラッチがかなり深いのにABペダルが浅かったり(2ペダルで基本設計してあるのね…)、色々とびみょーではあるけど、
でも確かに、ドイツ勢とは明らかに違う“情熱のクルマ”の雰囲気はある。
アルファで応対してくれたのは、店長さんっぽいおじさん。
当然ここでも最初から冷やかし公言してるので向こうもざっくばらん(笑)。
販売トークじゃなく、完全に「いちクルマ好き」の会話(笑)。
…このあたり、やはりボルボのまだ若い真面目なセールス氏は、あくまで“正しい応対”に終始するけど、
一線を退いたベテラン氏になるとこのへんの切り替えの早さが心地よい。
ディーラー自体のスタンスの違いもあるとは思うけどね。
その(たぶん)店長さんから聞いた話が色々とタメになりましたよ。
一昔前、よく「アルファはすぐ壊れる」と言われたもの。
「輸入車はすぐ故障し、その最たる例がアルファ」というのは、実際俺の頭の中にも刷り込まれている先入観(あるいは都市伝説)だったけども、
その理由(の一部)を聞く事ができました。
* * * * *
155とかの時代、アルファのクルマはタイミングベルトがすぐ切れた。
それは、エンジンのフィーリングを良くする為に他のメーカーに比べて
肉厚の薄いタイベルを使っていたため、推奨交換距離が4万km程度だった、という話。
またその頃のアルファエンジンは、超高回転型で下はマジでスカスカ。
街乗りでも2速でうるさくブン回して走らなきゃいかんので、慣れてない人はすぐクラッチいわすし、エンジン自体の消耗も他と比べて早い。という背景。
それがあまりにも耐久性が無いってことで
GTVやブレラの世代でチェーン式のタイベルに換えた。
それで耐久性は格段に上がったけども、フィールが変わって
「こんなのはアルファじゃねぇ!」という賛否両論。
そして今のジュリエッタではカムを無くした電子制御のバルブ「マルチエア」を採用。
これも「洗練されすぎて味が無くなった」とかで賛否両論紛糾(笑)。
* * * * *
なんかさ、
なんとなくさ、
スバルと似てない?(笑)
技術的性能的には進化してるんだけど、
「前の方が味があった」とか「前の方が気持ちよかった」とか
ドコドコ不等長もそうだし、FAエンジンもそうだし(笑)。
業界の中心軸からは明らかに外れた所に居て、走行性能を第一とし(アルファが最重視するのは“楽しさ”だからスバルとはちょっと違うけど)、マニアックなコアユーザーが付いてるブランド。
そしてディーラーの接客も、適度に“放置プレイ”するあたりまでwww
アルファとスバルは共通項が多いように思って、なんか一気に親近感涌いた。(*´∀`)
あ、で、このディーラーの2階にはクラシックな中古車も展示してあって、
ハァ(*´д`)ハァ してきました(笑)。
説明不要の超名車 PANDA。
これも超有名 SPIDER 2000。
シフトノブがすげぇトコから生えてるww
でもこのシフト、フィーリングもしっとりしてて良かったし、
この位置角度、アリだと思います!!(・∀・)
イオンモール京都五条の向かい(南側)のAlfa FIATディーラー、ここ、単にブラブラ見てるだけでも楽しいよ!