
模型に於ける
水表現というと、「コリャもうドエライ高等技術!」っていうイメージがありまして、めちゃくちゃハードル高くて取っつきにくいと思ってました。
今までジオラマも幾つか作ってきましたが、水のあるシーンは避けてきました。作れないもんw
それが、最近ふと軽い気持ちでレジンに手を出して、モノは試しでちょっと弄ってみたら…
ちょー楽しいww(・∀・)
マリンブルーの水作るのちょー綺麗♪
他にも色んなツールを使うと波も滝も飛沫も作れそうだし。
製作表現の幅が爆上がりのヨカン。
そして、完全に “新しいオモチャを手に入れた子供” 状態で、
「レジンって何が出来んの!?」と手当たり次第に思い付いたネタを試していっている最中ですw
そんなレジン工作の中でも、技術的にも作品的にも大掛かりなジャンル、
水没ジオラマにいきなりチャレンジ。無謀にもw
一応、YouTubeで「レジン 水没ジオラマ」を何本か見まして、
発生しやすい問題点も予習。
技術的習作の意味合いが強いので、
中に沈める素材は割とテキトーにチョイスして、中古屋でジャンクのカゴに入っていたフィギュア。
ONEPIECEのナミ。
ワンピースよー知らんけどw
コレはどうやらクレーンゲームの景品だったみたいですが、「顔が似てない」として不人気なヤツらしいww シランケド
ワタクシ的には今回はレジン工作がメインで、沈めるコイツはオマケみたいなもんですが←
…いや、ワンピースって南国の海賊でしょ?
さすがにこの生っ白い肌色はどーなん?
ということで、ヤッツケ仕事レベルながらとりあえず肌だけ塗り直しました。
かなりムラになってたり、洗わずにいきなり塗ったから埃を喰ってたりもするけど、
どーせたぶんレジンの気泡でよく見えなくなるから無問題!(爆)
で、さっさと “箱” の方にいきます。

とりあえずここまではサクッと。
海藻みたいなのは水槽用のです。
地面の白っぽい液体はメディウムという画材の一種で(本来は絵の具に混ぜて食い付きを良くしたり艶を出す為のモノ。乾燥したら透明になります)、模型の世界では深さの無い水表現(ぬかるみや水面のさざ波)に使ったり、レジンを流し込む前の予防的シーリングや、いきなりレジンを注ぐと浮き上がってしまうモノを先に固定しておく接着剤代わりに使います。
半透明の外枠はPP(ポリプロピレン)シートで、これだと離型剤(シリコン)を使わなくても硬化後のレジンが簡単に剥がれるらしい。普通のプラ板で囲うと剥がす時が大変。
ただコレ、100均クオリティだから仕方ないんですけど、
反ってて箱組みしたら隙間が出来る。ガチガチにテーピングしても絶対漏れるやん…
やっぱちゃんと正規品(?)買った方が良いね。
そんでも3枚1,000円とかやし。
YouTubeで色々予習した結果、
・大容量のレジンを注ぐ場合、何層かに分ける
これはもう基本です。一気に入れると固まらない。
層ごとに色を変えてグラデーションにしても綺麗。
な ん で す が、
凝固後は層の境界がハッキリ見えるんです。
https://youtu.be/JqjpqMOJMTU?si=Up7UG0OhcJ8DcH2C
特殊な器具(真空引き)を駆使すれば消せなくもないようですが、
ふつーにやるとこれはもうどーしようもないらしい。
水没ジオラマでコレはアカン…
となると、多層じゃなくて一気に全量注ぐ方法でやるしかない。
となると、手芸クラフト用のUVレジンじゃなく、
本来の2液性レジン(元々は業務用の「エポキシ樹脂接着剤」)でやるしかない。
2液性レジンは時間さえ掛ければ大量にブッ込んでも固まるそうな。
ただ、全量一気だと色のグラデーションは作れない…
うーーー( ・ั﹏・ั)
最初に着色して、徐々に原液を注ぎ足して薄めていく、ってやり方は可能っぽいけど。
そもそもレジンと一括りに言いますが、
UV(1液性)レジン:
硬化が早い 硬度低め 少量使用を想定 比較的高価
2液性レジン(エポキシ樹脂):
硬化に24h以上 硬度高め 大量使用に向く 比較的安価
2液性レジンは固まるまでの長時間は液体のままなので、
動きのある液体(滝・噴水・飛沫・滴る雫・氷柱)は素早く固められるUVレジンでないと作れない
黄変しにくさや透明度は2液性の方がやや優れている
と、結構性質が違うので、レジン工作をしている人同士でも、どっちを使っているのかで話が噛み合わなかったりしそう。
で、層とグラデの問題の1つのアイデアとして↑の動画の人がやっていた「背景面を縦に使って先にグラデーションを作る」という方法にチャレンジ。
文字で言うとワケワカランと思うので、見てもらった方が早いです。

箱を90°奥に倒して背景面を “底” にします。
元の天井面を仮枠で塞ぎ、
この底面に浅く(UV)レジンを注いでグラデーションを作ります。
初めてで必死だったので途中の写真がありませんw

固まったらこーいう状態に。
もっと濃くしたかったけど、初めてだから発色具合がワカリマテンw
壁に水面が貼り付いてるという不思議な光景。
多層式にするなら、中に沈めるメインのナミさんの位置はどうとでも調整できますが(下層が固まったらそれで保持される)、
一気注ぎする為に、事前に位置をシッカリ固定しておかないといけませぬ。
グラデ背景面が予定よりブ厚くなってしまって(=壁が迫り出して部屋が狭くなり)、ポーズの自由度が低下(;´д`)
四方の壁面に接触せず、頭も飛び出さない位置を試行錯誤。
(髪の毛が1〜2mm上に出る分には、後で波を作れば埋められるけど、横の壁に接触するのは御法度)

ほぼピンポイントのポジションでギリギリ収まりました。


各部クリアランスOK。

左手を地面に、左足先を背景面に(UV)レジンで固定し、この僅かな2点だけで保持しています。
足裏のレジンは完成後に後ろから見たら染みになると思うけど、まぁ裏側だし…(^_^;)
後は(2液性)レジンを注ぐだけなんですが…
漏れたらどうしようと緊張して二の足踏んでますw
なんせ外枠が反っているので漏れるのは確実(爆)、マステを何重にも貼って厳重にテーピングしていますが、多少は漏れると思う…けど…その程度が未知数…
やっぱ100均のでも良いからグルーガン要る?(-公- ;)
とウジウジ考えていたら…ふと気付いた。
グルーガンの代わりになりそうなモン持ってるやん。(・∀・)
マスキングゾル。
液体のゴムで、塗って30分くらいで固まります。
紙のテープで対応しにくい部分のマスキング用のアイテム。後で剥がすのも簡単。
ただ…
瞬着もレジンも弾くPPの板に定着出来るのか…?
アカンような気がするけど、まぁとりあえずやってみよう。(σ・∀・)σ
(でもそれだとグルーガンも一緒ぢゃね…?)
→ → →
乾燥後に触った感じ、なんかイケたっぽい。シランケド…
で。
2液性レジン登場ドーン!
なんかコジャレたパッケージだけど、中の説明書読んだらガチ業務用だったw
しかも、ワタクシさっき「大容量のレジンを注ぐ場合、何層かに分けるのが基本」とか書きました。
コレの説明書にもそういう旨は書いてありましたが、
「一度に混合する量は3ガロン以下にすることを推奨します」
10Lやんwww
全然余裕やんwww
“大量” の基準が全然違ったw
てーか今回買ったコレ、2液合わせて1Lですけどw
それよりも、硬化に適した気温「22°〜30°」ってのが、今の季節全然足りてないw
まぁ、時間さえ掛ければイケるハズ。
先に300ccくらいを色濃い目で作って、
↑の写真は残りの700cc分くらい。
で、
悲報…
1Lじゃ足りなかったw( ゚д゚)
気温低くて固まりにくい時期なのが逆に幸いだったかも?
すぐさま追加でポチッてお急ぎ翌日配送。
窓際に置いて換気というより寒気を入れて硬化を遅らせる作戦。
なんとか1日固まらずにグズってくれればw
…そしてここで丸1日外出…
約26時間後…
固まってるやーーん!!ヽ(`Д´)ノ
最高気温12°予報やのにしっかり固まってるやーーん!!

漏れてはいないけど、四隅が沈み込んでいる…
いや…それって漏れてんじゃないの…
でも外には漏れてない…
じゃあナニコレ…
硬化で縮むってヤツ?
うーん…硬化に時間は掛かるけど、
わりと監視しとかなアカンのね。(´・ω・`)
確かにね、ちょっとね、早くやってみたくて先走った感はあったね…
もっと万全を期してやるべきでした。
これでもうほぼ、
まぁまぁのコストを掛けた失敗作になるのが確定しましたw
でもま、経験値を得る意味でも、当初の予定通り最後までやってみます。
追加のレジンを注いで…
外気温2〜5°程度と思われる環境で、開けた窓の横に設置。
約5時間後、
容器を傾けたら普通に液面が動く。
まだまだ固まってない。
約12時間後(翌朝)、

見た目は固まってる雰囲気で、傾けても動かず。
なのでメディウムを塗ってみたら、触れたりブロワーで吹くとブニュッと変形。
まだ硬化しきっていない。
けど、=まだ境界面が形成されきっていない、ので、このぐらいの段階ならまだ注ぎ足し可能?もう遅い?
気温1桁前半でこのくらいのペースだと、
夏場は半日で固まるんちゃうん。( ゚д゚)
思ってたより硬化時間そんなに掛からない感じ。
「完全硬化に24h以上 適切気温22°〜30°」ってのは
それこそガロン単位で使う場合なのか。
ジオラマで使う程度(今回で約1.5L)ならあんま気にせずドバーッとやっちゃっても問題ない?
約26時間後(メディウムを塗ってから14時間後)、
あれ?
固まってない…
メディウムだけかなと思ったけど、レジンの部分もまだブニュッとしてる。
ナンデヤネン…
なんでこんなに硬化時間にムラがある…?
約36時間後(翌々朝)、
…変わってなくね…( ゚д゚)
メディウムは白いままでそこそこ硬化してる。
下が湿ってるから透明にならないの?
その下のレジンは相変わらずブニュ。
コレ、お互いに邪魔しあって乾燥できなくなってるんかな。
約48時間後、
…進展無し…
無理やり枠を外そうにも、わりと結構ブニュブニュのままなので外すに外せない。
固まってくれないと捨てるにも捨てられない。
うーーーーん…
日の当たる場所に置いてみるか、と更に1日ベランダに置いてもみましたが、変化無し。
となると…表面のメディウムを削り取ってみる?
約56時間後、
もはや時間が問題ではないと判断。
最初に1L入れた分はガッチリ固まっているし、むしろそっちの日の方が気温は低かった。
後から入れた1/3(の特に表面付近)がいつまで経っても固まらない。
原因は恐らく、
2液の撹拌不足じゃないかと。
思い当たるフシはある。
その後、
ブニュっている表面付近をこそげ取って様子見して、
なんとか外枠を外しても大丈夫そうになったので解体しました。
パッと見は意外とイイカンジですが…
例の
境界線がクッキリw
惜しいなぁ…
下層の方は結構キレイに出来てるよなぁ。
上層は透明度も低いからやっぱ撹拌不足じゃないか。
ただ、下層の方は空気の泡が多い。
太ももにめっちゃ泡付いてるw
これは多分注ぎ方。
やけど、海中ならこれぐらい気泡有っても良いよね。
沈めて散らしたかった花弁が、一層目の水面に固まっとる。
終わってみれば、背景面のグラデーションは…
意味あったのかビミョーw
…まぁ、姿勢を固定する為に必要だったか。
トイウワケデ…
今回の最大の敗因は
とにかく
最初のレジン液量不足に尽きますね。
最初から1.5L用意してれば多分なんとか成功してたと思う。
一層目はしっかり撹拌できてたっぽいし。
というわけで、
総コスト8,000円程を費やしたゴミが完成しましたw
これで晴れて捨てられるw(^_^;)
(固まった後は燃えるゴミでOKらしい)
やってみなきゃわからないノウハウを色々得られたので良いのだ。(;´∀`)
今後にご期待ください。