2013年11月02日
クルマは楽しいだけじゃない。だから面白い。
先日、某お山で夜中に事故対応をしまして。
後ろから来ていたハズのクルマがいつまで経っても来ないんで 嫌な予感がしながら引き返したら
…アウト側の溝にハマって、側壁に寄りかかって傾いてるクルマが…
すぐに積んでる三角版出して置いてきて、損傷状況確認オイル漏れ無し、散乱している部品を拾い、キロポスト確認、
気が張ってる本人さんをちょっとでも落ち着かせようと気ぃまわしたり、警察には上手いこと婉曲に伝えてややこしい話は回避し、
本人さんが救急車で行ったあとはレッカー屋さんを手伝って、角材挟んだり、一緒に引っぱったり、
ジャッキが入らんて言うからパンタ出してきて片輪上げて隙間作ったり、牽引フック出してきたり、
アームが折れてぶらんぶらんになってる前輪を固定するのを手伝ったり、積車に引っぱり揚げる時にハンドル握って寄せたり、
…なんかいっちょまえに立ち回れるようになってしまったなぁ…と、自分でも嬉しいやらショックやら(笑)。
* * * * *
10年前。
箕面で最初のクルマ(ゴルフ3)をぶっ潰してしまった時は、
もう何もできず何もわからず、周りに居た人達が助けてくれて、何から何までやってもらって
ありがたいやら情けないやらだったのを覚えています。
初めて参加した走りの会で、その場の雰囲気に飲まれて、自分のペースを見失って、
という、よくあるパターンですねw
車両保険付けてなかったんで、一瞬でパァです。
その時に一緒に走ってた人達は、
その日初めて会ったばかりの、何もわかってないお子様な僕の、
ガードレールに刺さってグシャグシャになったクルマを
メンバー全員で引っ張り出して、三角版とか発煙筒とかも炊いて事故対応して、
当時携帯持ってなかった僕の代わりにレッカー呼んでくれて、
整備工場のアテも無い僕に、仲間の工場を紹介してくれてそこに運び込んで。
しかも最後、アシの無い僕を家の近くまで送ってくれました。
事故処理の間中、「今は情けない事言って取り乱してる場合じゃない」と気を張っていましたが
帰ってから一人で1時間くらい泣きました。
* * * * *
“走る”という行為。なぜ事故ったか。 の(世間的価値観での)良い悪いの議論は置いておいて
重要なのは、既に起こってしまったその事故の状況を、迅速に状況把握し、できる限り安全な状態にし、いかに二次被害を防ぐか。
それが状況を共有している者の役割だし、義務でもあるはず。
そして個人的には、当事者がそれ以上ストレスを感じないようにする事、も重要だと思う。
誰だって事故はする。
経験値が足りなくて、技術が足りなくて、そうなってしまう事だっていっぱいある。
そして、事故って勉強する。事故って上手くなる。事故って速くなる。
鉄の塊がそれなりの速度で動いてるんだもん。どこにも当たらない方が不思議。
それを自分で後悔してなんらかの形で反省して、ショックも受けたなら、
…それでいいと思う。それ以上は何も言葉に出さなくても。
その悔しさを忘れなければ。
自分ではわかっているのだから。
同じ経験をした者なら、言葉にしなくてもわかるのだから。
痛い程わかるのだから。
それで落ち込んで終わるか、次に活かすか。それだけのこと。
走りだしたなら、走り続けないと 勿体ない。
走り続けないと何もわからない。
楽しい、美味しい所はもっと先にあるんだから。
10年前のあの時に、自身初めての事故を起こしたその時に
『 事故ることは “悪” ではない 』
と教えていただいた僕は、幸せ者です。
あの時、あの夜、たった数時間だけ共にした名前も知らない方々のおかげで、
僕は今も、
あの時以上に、
クルマが好きですから。
……僕は、あの時のあの人達みたいに、なれたのかな?
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Posted at
2013/11/02 22:29:19
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