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2018年07月30日 イイね!

7月の読書

7月の読書 











 クライブ・カッスラー 『大追跡』 (2007)


原題『THE CHASE』

海洋冒険スリラーを得意とし、多くのシリーズを持つベテランが放つ一味違った新シリーズ。
……って書いてあったw
恥ずかしながらワタクシは本書が初めて。

舞台はフロンティア時代の雰囲気を色濃く残す二十世紀初頭のアメリカ西部。
連続銀行強盗殺人犯と、それを追う探偵の “追跡” 劇。


当時の交通網の主役だった鉄道と、黎明期の自動車やバイクが “最新メカ” として登場。
それらを駆使した強盗犯の逃走方法はどれも華麗で正に知能犯。
主人公の探偵と、宿敵となる “強盗処刑人” の両方が金持ち設定というのがなんだかなぁと思いつつも、そうでもしなきゃこの時代に大陸の西半分を飛び回る物語なんてできんわな。( ̄▽ ̄;)

文章力は当然として、当時の文化風俗風景や、実在の人物を登場させたり、実際にあった大地震を絡めたり、さすがベテランの構成力。
タイトルにもなっている “追跡劇” は作中に2回ありますが、メインとなる2回目のそれは蒸気機関車同士のBAXOW劇(笑)、手に汗握るスピード感で大興奮。
非常に上質の冒険小説。















 カミラ・グレーベ&ポール・レアンダ・エングストレーム 『サンクトペテルブルクから来た指揮者』 (2013)


現代ロシア(2003年)を舞台にした金融サスペンス。
だけど著者はスウェーデン人。主人公もスウェーデン人。

一部の富裕層が好景気を謳歌し、金融業界が華々しく賑わう一方、民族紛争や犯罪組織の暗躍、監視活動や情報戦など内外共に政治のパワーゲームが一般市民の生活にも影を落とす。
政治と経済の駆け引きが熾烈だった時勢。
作中では実名は出さず単に 「大統領」 としか呼ばれていないが、当時プーチンが実際に行っていた新興財閥潰しをモチーフに、どこまで本当なんだかどこまでフィクションなんだかな、ロシア経済の暗部を抉る作品。

「え?そいつまで退場しちゃうの?」って思うくらい、人死にすぎ(爆)。
そして、タイトルに入ってる「指揮者」、ほぼ意味無し(爆)。
人死にすぎなせいで選択肢が減って、伏線があまり隠れてない感はあり。ミステリとしてはもう一息。

資本主義化した自由市場に、その実は政治的な介入があり、時にそれは非常に強硬な手段に訴える。
元共産圏の国ならどこでも同じようなことは今もやってるだろうし、日本も形は違えど無縁ではないよなぁ。















 スティーヴン・キング 『ミスト』 (1985)


数々の映像化作品を誇る「ホラーの帝王」と呼ばれる著者の短編集。
と言いつつ、タイトル作『霧』は200頁を超える中編であり、ほぼその作品だけの為の一冊。

家族の日常が天災によって掻き乱されるところから始まり、避難したスーパーマーケット内での人々の不和と不安、やがて迫り来る奇怪な霧、そのなかに潜む異様な何か…

様々な人間の感情が渾然となったカオスや、襲い来るモンスターによるパニックなど、何種類もの “恐怖” を描く。

しかし個人的には何だかそこまでなぁ…という感じ。(´・ω・`)
モンスターみたいに “単純にビジュアルで来るホラー” が出てくると白けるワタクシ。なんか安直じゃん…
姿を見せない恐怖の方が好き。
極限状態の中でのドロドロした人間模様は面白く読めるけど、そんな特筆するほどノメリ込むかぁ?という感じ…( ̄▽ ̄;)

結末をボヤかして読者の判断に委ねるやり方や、伏線(謎)を放置したまま終わらせるのは、短編中編ならばまぁ許されるかなとは思うけど、
結末を描かない=伝えたいメッセージが特に無いと感じる。
となると、単にパニックホラーの過程を楽しむだけの作品か?と。確かに映画的。
著者=表現者のポリシー・主張・哲学がちゃんと見えるモノの方が好きだなぁ。




Posted at 2018/07/30 11:11:15 | コメント(0) | 活字部 | 日記
2018年06月29日 イイね!

6月の読書

6月の読書 











 アンデシュ・ルースルンド ステファン・トゥンベリ 『熊と踊れ』 (2014)


1991~93年にかけてスウェーデンで実際にあった銀行強盗事件を元に、関係者の証言も取り入れながら、より小説として “雑味” を無くすべくフィクションに再編集した作品。


軍の武器庫から大量の軍用銃を強奪、現金輸送車を襲撃、銀行強盗を9件、駅ロッカーに爆弾を設置。
周到に練られた襲撃&逃走計画、非常に練度の高い統率された動作、躊躇い無く発砲する非情さ、マスコミがつけたアダ名は “軍人ギャング” 。
犯罪組織と繋がりの強い “歴戦の職人” たる犯人像が予想されたが、実際に逮捕された彼らは前科すら無い20歳前後の若者達だった。



実際は26ヶ月に及んだ犯行期間が作中では14ヶ月に短縮され、犯行グループの構成人物、犯行の順序等には改変が施されているが、事件のあった場所やその手口はほぼ全てそのままだという。
また、自宅の地下に隠し金庫から繋がる武器庫を作った事や、着色剤で汚れた紙幣を薬剤に浸けて洗う場面も、実際の証言に基づくもの。

上下巻で1,000頁を超える大作だが、そのテキスト量は場面描写・心理描写の細かさ故。
ストーリーはシンプルだが、主人公達の幼少期のエピソードの “過去編” も、現在に繋がる重要な要素。
“道具としての暴力” を主人公達に教えた父親の存在が話の鍵になる。

特筆すべきは各登場人物の心理描写の細かさ。
チームの中にこういう性格のヤツがいると、まぁこうなるよね、といった集団心理の教科書のような面もある。
全く証拠を残さない用意周到な犯行計画ももはや芸術的ですらあるが、それは実際に20歳前後の若者(作中では24歳の長兄)が現実に行った事。
そんな彼らがなぜ破綻し逮捕されたのか、そこに至る過程も心理学のテキスト的に頷ける展開(笑)。

ハインラインの『月は無慈悲な夜の女王』にあった、「秘密を守り、組織としての機能を落とさず最も能率的に動ける最大の人数は三人だ」という一節を思い出した。















 ケン・ブルーエン 『ロンドン・ブールヴァード』 (2001)


クライム・ノヴェル、ノワール小説、等と呼ばれるジャンル。
まぁ、簡単に言えば、悪いヤツが主人公で犯罪行為を厭わない内容、みたいな理解でOKか(笑)。
そのワードでググッてみると「あまり作品数が多くなくマニア向けのジャンル」とか書いてる所があったが…
ワタクシが今まで読んできた中には結構あったようなw

本作は 『サンセット・ブールヴァード』という古のハリウッド映画をベースにした、よく言えばオマージュ作品、悪く言えばパクり作品(笑)らしいですが、元ネタを知らないワタクシには関係ない事。( ̄▽ ̄;)

正直、読んだ順番が悪かった。
『熊と踊れ』の濃密な描写の後では全て薄っぺらく感じてしまう(爆)。
このジャンル自体が、言葉数少なく淡々とサクサク進む作品が多い気がするし。
(リアルな犯罪小説を書くにはリアルな犯罪体験をした人でないと書けないというアレw その点でも『熊と踊れ』の特殊性が光る)

ストーリー自体、嫌いじゃない。
ハッピーでもなく、バッドでもなく、ハードボイルドなお話。
酒・女・銃・義理人情、というお決まりのアイコン。あくまで娯楽作品。
エロシーンすら淡々とドライな短い文章で終わらせる作風は、これはこれで清々しい。
割り切った娯楽作品として読めば良い出来。
リアルな犯罪小説の後に読むと薄っぺらいことこの上無いw 残念w
話の終わり方はすごく好きだ。(°∀°)

音楽・詩・小説・服飾等に造詣が深く、情報の小道具として随所に散りばめられている辺りが “華やかな受賞歴” に繋がる懐の深さなのかもしれない。




Posted at 2018/06/29 10:00:10 | コメント(0) | 活字部 | 日記
2018年05月30日 イイね!

5月の読書

5月の読書さぁて…
車高調+車検という大出費大赤字の5月が終わりました。
ワタクシの預金残高も終わりましたw
夏ボーナスまで死んだフリ…
いや、夏ボは今回の赤字を補填するだけなので、
夏ボ過ぎても死んだフリの予感…⊂⌒~⊃。Д。)⊃
どっかに人生のボーナス落ちてないかな…(爆)










 ブライアン・A・オールディス 『地球の長い午後』 (1962)

原題『Hothouse』


SFの生命線である「想像力」。その限界を攻めている作品。


遥かなる未来。何万年単位の未来の地球。
太陽がノヴァ化して環境が変わり、自転も止まった地球。
その世界を支配するのは人類では無く、哺乳類でも無く、意思を持った動物の多くが絶滅し、
その世界を支配するのは植物だった。
かつての哺乳類や爬虫類、鳥類や魚類を模した生態に進化した植物達。
人類は退化し、かつてほどの知性は無く、その数を激減させた。
そんな異様な世界で生きる或る人類のグループ、そしてその中から独立した一人の少年の視点から描かれる冒険譚。



世界観、環境、風景、生態系?、そういった "世界" の描写がまず面白い。
「植物が他の生物を支配するぅ?( ゚д゚)ナニソレ」というトンデモ設定感は終始拭えないとはいえ、
入っていけばなかなか楽しめる物語です。
熱帯のジャングルから始まり、宇宙空間にまで出て行く超巨大生物(植物)の体内に潜り込んで月に渡る人類や、
植物vs植物の生態系の争い、数少ない脊椎動物同士の交流、自転が止まった為の "永遠の夜" の側への旅。
読んでいて浮かんだ風景イメージはFF13の世界。
こういう "完全なSF" はその魅力が時代に左右されないのが強みですね。










 ティムール・ヴェルメシュ 『帰ってきたヒトラー』 (2012)


原題『Er Ist Wieder Da』


「彼が帰ってきた」
全世界で大ヒットを記録した前代未聞の風刺小説。
色んな意味で深いアンチテーゼを投げかける。

世界的に最大級のタブーとされ、腫れ物に触れるが如く、或いは単純紋切り型の極悪人としてしか描かれてこなかった "アドルフ・ヒトラー" という存在。
特に当のドイツでは脊髄反射の如く全否定する教育がずっと続けられてきたそうで、
その "意味" を再考する落ち着きを得るまでに70年という時を要した、とも取れる。

ブラックジョーク満載で笑えて面白いのだが、これは別に「ヒトラーが今の世界を見たらどう言うだろう」という一発ネタものでは無く、
歴史はいつでも繰り返される可能性があるという事を投げ掛けている。
おそらく、この本を読んだ人は作中の "ヒトラー" に好感を持つであろうし、応援したくなるかもしれない。
だが、まさにそれが80年前にドイツで起こっていた事なのではないか?と。
そしてまた、別の役者がこの21世紀に同じような演目を始めないとも限らない、と。
ドイツであろうとアメリカであろうと日本であろうと。
“ドナルド・トランプ大統領” 誕生の背景は、実際当時と大差無いのではないか?
(ナチスは政権獲得後は独裁を敷いたが、最初はちゃんと “選挙で選ばれて議席を増やした” のだから。=民衆の支持を得た =国民が選んだ政権 だったという事実。北の将軍様とはここが決定的に違う。ガンダム的に言えば、ヒトラーは『人々の総意の器』であっただけかもしれない)

作中でヒトラーがバッサバッサと斬り捨てている現代ドイツ社会問題の数々は、そのまま今の日本にも当てはまる話が多い。
(ワタクシ自身、元々、ヒトラーを "絶対悪" と決めつける風潮に疑問を感じていたし、心理学等の研究学問の視点から見ると人間として非常にハイスペックな個体で興味深い、とも思う。人種主義論にしてみても、昨今のインバウンド旅行客の態度になにがしか思うところがあれば、根底はそれと同じ事ではないのか)


本作の面白さの主幹は、
蘇ったヒトラーと周りの人々との会話が噛み合っていないのに一見成立しているように見えるという手法が徹頭徹尾貫かれている点。
これがシュールな笑いを誘う。が、どこか背筋を冷たい風が抜けるような感覚もある。

これと同じ手法のシュールな笑い。
どこかで読んだな、というかよく知ってる気がすると思ったら、
ワタクシが『プロの素人』シリーズでやってる事と全く同じだったwwwww

Blitzkriegに引っ掛けた「電撃クリーニング」なんて辺り、
ふつーの駄洒落レベルに於いても、丁寧に作り込んであるなぁと思うw ( ̄▽ ̄;)



Red13指定 必読図書




Posted at 2018/05/30 11:11:11 | コメント(1) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記
2018年04月28日 イイね!

4月の読書

4月の読書久々に4冊。
ちょっと追い込めば5冊いけましたが、別に急ぐ事じゃねぇしー。( ̄▽ ̄;)

いよいよ世の中GW、長い人は9連休ですか?
ワタクシはいよいよNew車高調のシェイクダウンでございます。ヾ(*´∀`*)ノウキウキ
慣らしてからアライメント取って、全開再開はGW明けかなー
あ"… パワステ回りのお漏らしをどーにかせねば…(´・ω・`)










 ジャネット・イヴァノヴィッチ 『私が愛したリボルバー』 (1994)

原題『ONE FOR THE MONEY』


ちょいとスタイルが良い以外は「特技無し・資格無し・30歳バツイチ女」というステファニー。
ある日突然、会社の身売りで無職になり、親戚を頼りに始めた仕事が「賞金稼ぎ」
保釈中の身でありながら裁判に出頭せず失踪した逃亡者を捕まえて警察に引き渡すというもの。

ファミリー意識の強い下町育ちのステファニーは気合いと根性で突き進むオテンバ系。
賞金額の大きさに吊られて目をつけた逃亡者は、子供の頃からの腐れ縁で若かりし頃に男女の関係もあったモレリ。
腕も知識も経験も無く右往左往しながら、野生の勘と運だけで切り抜け、素人ならでは発想と行動でプロを振り回す。
追う敵だったモレリと妙なことから共同戦線を張り、過去の確執もあり微妙な距離で揺れ動く二人の関係。

クライム(犯罪)ノベルに分類されますが、基本はコメディであり下ネタも多数w 邦題もなーんか…?w
気楽にサクサク読める、人気シリーズの第一作目。















 ハーラン・エリスン 『世界の中心で愛を叫んだけもの』 (1971)


エリスン短編集の1作目。
以前読んだ『死の鳥』『ヒトラーの描いた薔薇』がなかなか好きな感じだったので、これも行っとこうと思い読んでみましたが。

比較的初期の作品群ということで、少し荒いというか、勢いだけで行っている感じがあり。
晩年の作品に見られるような哀愁感は薄く、皮肉や復讐、虚しい争いというものが多い。
綺麗事が嫌いなエリスンらしい部分がより色濃く見られるとも言える。

表題作の『世界の中心で〜』は、一時期流行った似たようなタイトルの映画だかドラマだかとは全く関係無いですw 甘ったるい要素は皆無ですw
アトランティスの遺跡を探して彷徨う『不死鳥』のクライマックスは、ありがちなタイムループものではありながら、やはり嫌いじゃないネタだなぁ。
近代アメリカ史を強烈に風刺した『サンタクロース対スパイダー』はエリスンにしては後味爽快で面白い。
捨て石にされた者の反骨精神をこれまた強烈な皮肉で描く『星々への脱出』。
終盤近くまでは割と王道のボーイミーツガールな話かと思いきや、さすがエリスンそう来るか、まぁ人間本音の所は案外そうかもねぇ、という感じの『少年と犬』。

それなりに印象深い作品は幾つかあるものの、やはり後の作の方が表現に幅が出て全体的に深みがある。















 ジュリア・ダール 『インヴィジブル・シティ』 (2014)


ニューヨークの特殊なユダヤ人社会。
そこで起きた殺人事件とそれを追う事件記者の物語。


ブルックリン、ユダヤ人コミュニティにあるスクラップ屋、
そこのクレーンのグラップルバケットの中で、傷ついた全裸の女性の死体が発見された。
新米ジャーナリスト・レベッカは、その死体がNY市警の手には渡らずユダヤ人コミュニティの中で内密に処理されようとしている事を知り、事件の徹底取材を決意する。



フィクションの小説ではありますが、NYに実在する同様のコミュニティの実態に迫ったドキュメンタリー色の強い社会派作品。
イディッシュ語、"黒い帽子"、かつら、閉鎖的コミュニティ。
教科書に載っていない、学校では教わらない現代史、とでも言うか。
東洋人にはピンと来ないテーマなので「そんな世界があるのねー」と、勉強になります。
いつの時代も、どこの場所でも、ユダヤ人というのは腫れ物のようでありながら、一方で周りに対して強い影響力を持っている。という事なんでしょうか。
なかなかタメになる一冊でした。















 マネル・ロウレイロ 『最後の乗客』 (2013)

原題『The Last Passenger (El Ultimo Pasajero)』


カバーからしてもうガチのパニックホラー感がプンプンw


1939年、航海中の貨物船が漂流する巨大な客船を発見した。
漂流船の晩餐室に用意された料理は出来立てにもかかわらず、乗員、乗客は見つからなかった。

舞踏室の床には毛布のかたまりが置かれていた。彼はゴクリと唾を飲んだ。十分前にここを通った時には毛布など無かった。それには確信がある。
自分の方に向かって僅かに動く毛布をぼうっと見ていた。
彼は恐る恐る毛布の方に行き、ランプの光をあてた。
赤ん坊がくるまれていた。



確かにパニックホラーなんですが、
もはや安定の「はい?ナチスの陰謀?( ゚д゚)」から、
「はい?ユダヤ教の悪魔召喚?( ゚д゚)」から、
「あぁ、死んだ旦那が守護霊として…( ゚д゚)」とまぁ…
言っちゃ悪いけどB級作品フラグが続々w
色んな要素を詰め込んではみたものの、どれも中途半端で活かし切れず、という感じ。
一応最終的に辻褄が合うように締めくくってはいるものの、
多くの事に関して「なぜそうなのか」が曖昧で説得力≒没入感に欠ける。
もうちょっとリアル系の内容を期待していた分、( ゚д゚)エーそっちぃ?って感じ。

映像化したらウケる内容かと。
ホラー版タイタニック(笑)。




Posted at 2018/04/28 15:15:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記
2018年03月30日 イイね!

3月の読書

3月の読書2冊って、少なっw


ニュー車高調のオーダーがズレ込んでいて、
5月後半には車検、パワステポンプの交換もあり、
これから高額出費が続いてガク((((;゜Д゜)))ブルなのに、
今度はエアコン死亡のお知らせ…?

とりあえず、今、完全に「送風」状態ですわ。(; -´ω`-)
ガスチャージだけで済めば良いけど、丸ごと交換ってなったら…((((;=Д=)))















 グレン・エリック・ハミルトン 『眠る狼』 (2015)

原題『PAST CRIMES』


面白いんだけど、
こういうの飽きた(爆)。( ̄▽ ̄;)


「家に帰ってきて欲しい、できることなら。」
10年前に故郷を離れ、海外で軍務に就いていたバンのもとに、ずっと音沙汰の無かった祖父からの手紙が届く。
プロの泥棒である祖父の弱気な言葉に胸が騒いだバンは急ぎ帰郷したが、彼を待っていたのは頭に銃撃を受けた祖父の姿だった。
昏睡状態の祖父。事件の真相を追う決意をしたバンは祖父の仕事仲間に協力を仰ぐ。



ミステリ・サスペンスとして良い出来の作品だと思うんです。
最後の一山の作り方もなかなかだと思うし。
でも、なんか、「だから何だったんだ…?」という読後感も否定できぬ。
謎解きのカタルシスはけっこーデカいと思いますが、ハッピーエンドではなく後味ビミョー。
別にハッピーエンドじゃなきゃ嫌だ、というワケではないんですが、なんかこう違うんですよ(何)。
続編も出る雰囲気ですが、うーん…(笑)。

件の祖父も、主人公も、泥棒としての技術が高く、"ふつーのヒーロー像" とは一味違ったエピソードが色々と出て来ます。
盗んだ金目の物を海に隠した、という辺りで『シャドー81』を思い出した。
あっちの話は、誰も死なないしスカッと爽快にハッピーエンドで楽しかったな。















 アマラ 『猫と竜』 (2016)


"海外小説" の棚に置いてあるからふつーに買ってきたけど、
国産ラノベじゃねぇかコレwww
紛らわしいペンネームに書店の売り場担当者もわからなかったのか。
ミステリ要素もサスペンス要素もアクション要素も皆無のほのぼのしたファンタジーです。( ̄▽ ̄;)


親竜が人間に召喚されてしまい放置された竜の卵を、猫(ケットシー)が温めて、子猫達と共に猫として育った竜。
猫のそれとは比べものにならない長寿の竜は、猫達を守り育てる "羽のおじちゃん" として愛され、近隣の人間の国からも "皇竜" と崇められた。



そんな竜と、何代も続く猫達との様々なエピソードをアンソロジー的に綴った一冊。

J-RPGの影響を色濃く反映しています。
普段読んでいるジャンルからするとヤマ場もスリルも無く退屈ですが、
これはこれで心温まるハートフルストーリー。
FFやDQなんかの古典的RPGを齧った事のある人なら、苦笑半分ニヤニヤ半分で読めるかな。( ̄▽ ̄)

小中学生のお子さんに丁度良いかも? なんて思った。










『眠るデブ猫』w







Posted at 2018/03/30 23:00:24 | コメント(2) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記

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しかし家出て5分で汗ばむ…
こんなん無理ゲーやん…」
何シテル?   08/28 09:58
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