
久々に4冊。
ちょっと追い込めば5冊いけましたが、別に急ぐ事じゃねぇしー。( ̄▽ ̄;)
いよいよ世の中GW、長い人は9連休ですか?
ワタクシはいよいよNew車高調のシェイクダウンでございます。ヾ(*´∀`*)ノウキウキ
慣らしてからアライメント取って、全開再開はGW明けかなー
あ"… パワステ回りのお漏らしをどーにかせねば…(´・ω・`)
ジャネット・イヴァノヴィッチ 『私が愛したリボルバー』 (1994)
原題『ONE FOR THE MONEY』
ちょいとスタイルが良い以外は「特技無し・資格無し・30歳バツイチ女」というステファニー。
ある日突然、会社の身売りで無職になり、親戚を頼りに始めた仕事が
「賞金稼ぎ」。
保釈中の身でありながら裁判に出頭せず失踪した逃亡者を捕まえて警察に引き渡すというもの。
ファミリー意識の強い下町育ちのステファニーは気合いと根性で突き進むオテンバ系。
賞金額の大きさに吊られて目をつけた逃亡者は、子供の頃からの腐れ縁で若かりし頃に男女の関係もあったモレリ。
腕も知識も経験も無く右往左往しながら、野生の勘と運だけで切り抜け、素人ならでは発想と行動でプロを振り回す。
追う敵だったモレリと妙なことから共同戦線を張り、過去の確執もあり微妙な距離で揺れ動く二人の関係。
クライム(犯罪)ノベルに分類されますが、基本はコメディであり下ネタも多数w 邦題もなーんか…?w
気楽にサクサク読める、人気シリーズの第一作目。
ハーラン・エリスン 『世界の中心で愛を叫んだけもの』 (1971)
エリスン短編集の1作目。
以前読んだ
『死の鳥』、
『ヒトラーの描いた薔薇』がなかなか好きな感じだったので、これも行っとこうと思い読んでみましたが。
比較的初期の作品群ということで、少し荒いというか、勢いだけで行っている感じがあり。
晩年の作品に見られるような哀愁感は薄く、皮肉や復讐、虚しい争いというものが多い。
綺麗事が嫌いなエリスンらしい部分がより色濃く見られるとも言える。
表題作の『世界の中心で〜』は、一時期流行った似たようなタイトルの映画だかドラマだかとは全く関係無いですw 甘ったるい要素は皆無ですw
アトランティスの遺跡を探して彷徨う『不死鳥』のクライマックスは、ありがちなタイムループものではありながら、やはり嫌いじゃないネタだなぁ。
近代アメリカ史を強烈に風刺した『サンタクロース対スパイダー』はエリスンにしては後味爽快で面白い。
捨て石にされた者の反骨精神をこれまた強烈な皮肉で描く『星々への脱出』。
終盤近くまでは割と王道のボーイミーツガールな話かと思いきや、さすがエリスンそう来るか、まぁ人間本音の所は案外そうかもねぇ、という感じの『少年と犬』。
それなりに印象深い作品は幾つかあるものの、やはり後の作の方が表現に幅が出て全体的に深みがある。
ジュリア・ダール 『インヴィジブル・シティ』 (2014)
ニューヨークの特殊なユダヤ人社会。
そこで起きた殺人事件とそれを追う事件記者の物語。
ブルックリン、ユダヤ人コミュニティにあるスクラップ屋、
そこのクレーンのグラップルバケットの中で、傷ついた全裸の女性の死体が発見された。
新米ジャーナリスト・レベッカは、その死体がNY市警の手には渡らずユダヤ人コミュニティの中で内密に処理されようとしている事を知り、事件の徹底取材を決意する。
フィクションの小説ではありますが、NYに実在する同様のコミュニティの実態に迫ったドキュメンタリー色の強い社会派作品。
イディッシュ語、"黒い帽子"、かつら、閉鎖的コミュニティ。
教科書に載っていない、学校では教わらない現代史、とでも言うか。
東洋人にはピンと来ないテーマなので「そんな世界があるのねー」と、勉強になります。
いつの時代も、どこの場所でも、ユダヤ人というのは腫れ物のようでありながら、一方で周りに対して強い影響力を持っている。という事なんでしょうか。
なかなかタメになる一冊でした。
マネル・ロウレイロ 『最後の乗客』 (2013)
原題『The Last Passenger (El Ultimo Pasajero)』
カバーからしてもうガチのパニックホラー感がプンプンw
1939年、航海中の貨物船が漂流する巨大な客船を発見した。
漂流船の晩餐室に用意された料理は出来立てにもかかわらず、乗員、乗客は見つからなかった。
舞踏室の床には毛布のかたまりが置かれていた。彼はゴクリと唾を飲んだ。十分前にここを通った時には毛布など無かった。それには確信がある。
自分の方に向かって僅かに動く毛布をぼうっと見ていた。
彼は恐る恐る毛布の方に行き、ランプの光をあてた。
赤ん坊がくるまれていた。
確かにパニックホラーなんですが、
もはや安定の「はい?ナチスの陰謀?( ゚д゚)」から、
「はい?ユダヤ教の悪魔召喚?( ゚д゚)」から、
「あぁ、死んだ旦那が守護霊として…( ゚д゚)」とまぁ…
言っちゃ悪いけどB級作品フラグが続々w
色んな要素を詰め込んではみたものの、どれも中途半端で活かし切れず、という感じ。
一応最終的に辻褄が合うように締めくくってはいるものの、
多くの事に関して「なぜそうなのか」が曖昧で説得力≒没入感に欠ける。
もうちょっとリアル系の内容を期待していた分、( ゚д゚)エーそっちぃ?って感じ。
映像化したらウケる内容かと。
ホラー版タイタニック(笑)。
Posted at 2018/04/28 15:15:30 | |
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