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Red13のブログ一覧

2021年11月28日 イイね!

11月の読書

11月の読書めっきり寒くなって参りまして、
そろそろ冬のアウターを引っ張り出しつつ、
「今年、秋服殆ど着とらんがな…( ゚д゚)」とボヤく。

見栄っ張りのカッコ付け服って、
アウターで隠しちゃったら意味無いのが多いんでw←
見栄っ張りのカッコ付け服って、
春&秋が本領発揮の晴れ舞台なんですよねー…

一軍仕様のピンのイイ服増やしても、このご時世どこに着ていくねん、って出番が無い。
二軍仕様のまぁまぁお気に入りな服を増やす方が色々と幸せな気がする。



…と、全く別の話。



自分でもビックリするくらい最近
新しいクルマに全く興味が無くなったワタクシ。

前はそれでも話題のスポーツ系車種やゴルフのFMCなんかは一応試乗しに行ってたんですけど、
もう全く何も調べようとも思わない…
新型BRZ、新型WRXも大して…
自分が乗るクルマでは無いわなぁ。

まだ40なってないのに今からこんな頑固ジジイみたいな頭になっててどーすんだww













 ダニエル・シルヴァ 『教皇のスパイ』 (2020)

原題『THE ORDER』


“人類史上、最悪最長の名誉毀損”

我々東洋人にはピンと来ない話ですが、
西洋人には切っても切れない、社会の、歴史の根底に深く横たわる問題。
ワタクシも子供の頃から釈然としないまま、それなりに自分なりに解釈して、たぶんそういうことなんだろうな、と思っていた事が、
この本を読んで、「概ねそれで合っている」と正解を貰ったような気分です。


なぜ、ユダヤ人は憎まれるのか。


日本人レベルの知識でパッと思い浮かぶのは聖書で語られる “使徒ユダの裏切り” 云々? だけどよく知らないw
実は、新約聖書の元ネタと言える4つの福音書の中に、もっとハッキリ明確な記述があるんですと。


諸説ありますが、時は西暦33年?(±5年くらい?)
場所はローマ帝国ユダヤ属州(現在のイスラエル周辺)。
ユダヤ人は唯一神ヤハウェを信仰する一神教。
対して古代ローマは(日本の八百万の神に似た)多神信仰。
ユダヤ属州の民衆(ユダヤ人)は、支配者のローマの信仰より自分達の信仰の方が上だとして、ローマ帝国への抵抗意識が少なからずあった。
しかし、ローマ帝国は支配地域への宗教干渉を基本的には行わなず、帝国の直接的な脅威にならない限り信仰の自由はあった。


福音書によると、
イエスは「暴動を煽動した」として捕らえられ、即時裁判に掛けられ、磔刑に処されたとされる。
その際、属州総督ポンティオ・ピラトは、集まった群衆に向け「この血(イエスの死)の責任は私には無い」と宣言し、
それに対し群衆が「その血の責任は、我々と子孫にある」と応えたとされる。


これが後2000年に渡って続くユダヤ人への憎悪の根源。
…なのだが、
まぁ、あからさまに、あきらかに、ひじょーに、嘘くさいw

そもそもこの “福音書” と云うモノ。
イマドキ風に言えば、イエスという人物についての伝聞を個人が好きにブログで書いたり同人誌にしたようなもの。
一番最初の(古い)「マルコの福音書」ですら、イエスの死後30年程経ってからとされる。
一番有名な「マタイの福音書」はイエスの死後約70年。
古代に於いてはその時間は永遠にも等しく、正に “神話” のレベル。
そういった同人誌が無数にあった中から、教会が「これとこれを公式認定する」と選んだ4つを更に纏めたのが新約聖書。

その教会≒ローマ帝国はなぜ、
他民族のユダヤ人であるイエスを神格化し国教としたのか。


ユダヤ人は既にローマ帝国の全土に何万人も住んでいて、帝国の運営に必要不可欠であった為、
ローマ帝国内のユダヤ人を惹き付け、かつ純ローマ人にも抵抗なく受け入れられる求心システムが必要だった。

イエスの死に関して明確な事、動かせない事実は
総督ピラトの治世下で、何らかの経緯によって捕縛され、磔刑に処された。という事だけ。
要は、ローマ人によって捕らえられ、ローマ人に殺された。
だがそれではユダヤ人の反感を買う。
ならば、刑を執行したピラトは自分の意思ではなく “民意に圧されて仕方なく” イエスを処刑した、ということにすれば良いのではないか?
「神の遣い イエス を殺したのはユダヤ人だ」
と、教会にとって都合の良い内容に脚色、改竄したものが福音書であり聖書である。
多数ある福音書の中でも、古いものより新しいもの程ユダヤ人への責任転嫁の表現がよりストレートになっていくという。

極論を言えば。ピラトは実在の人物であるが、イエスという者が実在したかすらも確かなことは言えない。
まぁ、実在したとして話を進めると(笑) 伝道者イエスに弟子が居たかどうかは、まぁ居たんじゃないの?って感じですが、
聖書で語られる12使徒というのはまぁほぼほぼフィクションだよね。
(ほら、現代に於いても歴史系のゲームで史実の武将をそらもう好き放題描写しまくってるやんw アレと一緒よw)


…というのが、ザッと簡単に纏めた起源。
でもまぁここまでは多くの人が「わざわざ言わないけど思ってる事」じゃないです?


そこからもう少し踏み込んで、時代も進めていくと。


中世の十字軍。
聖地エルサレムを “異教徒” イスラム教から奪還する為に編成された遠征軍、という認識が一般的ですが、
対イスラムだけでなく、要は “教会の敵” に対する武力侵攻である。
その中で、最終目的地はイスラム勢力圏であっても、その遠征途中でユダヤ人の虐殺を行っているケースもある。

この “教会の敵” というのがその時々その時代によって色々変わりはするものの、
そのリストの先頭には常にユダヤ人が据えられ続けている。
だって「神の子 イエスを殺した民族」ですからw

だいたい、 “神の子” とか言ってるけど、その神=ヤハウェ自体、元々ローマにとっては縁の無い存在。
ついでに言えば、イスラム教の唯一神アッラーは、ヤハウェのアラビア語名なだけで同一の存在。
つまり、神格位で言えば、ユダヤ教とイスラム教は同列で、キリスト教はそこから1つ落ちるww
まぁ、そこはイスラム教が後出しジャンケンしてるんでキリスト教がキレるのもわかるけど、
それでも両者が1500年近くいがみ合って殺し合い続けているのは、端から見たら完全に救いようの無いアフォである。
し、キリスト教の自己都合で2000年近くユダヤ人が迫害され続けている事実は正に、冒頭に記した史上最悪最長の名誉毀損であるというわけです。



そして!
ここからが面白い所(と言っては不謹慎ではあるのだが…)で。


もうここまででお気付きの方もおられると思いますが。
こうした本質上、ローマカトリックは極右独裁政権と非常に相性が良い。

二次大戦当時、実は教皇庁は2つのファシズム政権を支持していた。
教会はファシズムを、東の脅威 “社会主義” からヨーロッパを守る最強の防壁と考えていた。
(ソ連は宗教を否定し、ロシア正教の施設を大量に破壊した。カトリックからすれば仲の悪い正教会が破壊されるのは構わないが、ソ連はそもそも宗教自体を否定している。
もうひとつついでに、ファシズム政権の方針はイギリスや北欧のプロテスタント系を痛め付けるにも都合が良かった)

おまけにユダヤ人の排除も買って出てくれたとあれば、これはもうヒトラー様々なわけです。
実際、ナチスの “最終解決” に関して、教会が “遺憾の意” を表した事は無かった。
どころか、ホロコーストの嵐が吹き荒れる中、極右思想の会派が、ユダヤ人を助ける引き換え条件に資産を寄付させ、“不運な手違いによって保護が間に合わず” そのユダヤ人家族達が収容所送りになった、という案件が数多くある。

つまり、あの大戦は実は、形を変えた十字軍だったという見方ができる。
この切り口は我々日本人にはなかなか新鮮ではないでしょうか?

そうした戦時中の態度について教会が、回りくどい官僚的な言い回しで謝罪コメントを出したのは戦後随分経ってから。


…と…線が繋がると世界史は面白いでしょ!?(`・ω・´)















 デヴィッド・ヒューソン 『ヴェネツィアの悪魔』 (2001)

原題 『Lucifer's Shadow』


↑でヴェネツィアの描写が出てきて、
同じくユダヤ人ネタも入っているこれを思い出して再読。

現代と18世紀のヴェネツィアの物語を交互に展開。
18世紀の世界でユダヤ人が押し込められている “ゲットー” 。
檻のような隔離区域内にのみ居住が許され、夜間外出は禁止。昼間の外出時も、男はダビデの星、女は紅いスカーフの着用を命じられ、違反者は厳罰。
作中のユダヤ人兄妹は理不尽を唱えながらも、“どうしようもない現実” として受け入れている。

まぁ…つまり…大多数一般的にふつーはそこまでの描写しかせんよね。
あくまで “歴史的事実” としての範囲。
そこの根源に切り込んでいくのは、我々東洋人にはわからないタブー感があるのかもしれない。

とはいえ、本作では、
“神の家” たる大聖堂内での演奏会で、“ユダヤ人” が身許を隠してコンマス(コンサートマスター。第一バイオリン奏者。オーケストラに於いて指揮者の次に “偉い” ポジション)を務めるという場面がある。
これは明らかにアンチテーゼであり、西洋人もおそらくこーいうネタは嫌いでは無いのだろう。たぶん。一部の石頭を除いて。
喝采を浴びるそのソリストが、教会に立ち入る事を禁じられているユダヤ人であると判ったら、当時の “敬虔なキリスト教徒” 達はどういう反応をするのだろう。


と、今月はちょっと小難しいテーマでお送りしました。




Posted at 2021/11/28 22:22:14 | コメント(2) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記
2021年10月30日 イイね!

10月の読書

10月の読書手抜きで2冊のみ!(笑)
いや、ね、最近面倒臭くて本屋行って無いんですよ。( ̄▽ ̄;)
未読のストックが僅かなのでスローペースで先延ばししようとしているアレ。←
そろそろマーク・グリーニーの新作出てそうやけどなー










 ルイース・ボイイエ・アブ・イェンナス 『毒花を抱く女』 (2017)

原題『BLODLOKAN』


スウェーデン語から英訳経由の邦訳。
また北欧かよ(笑)。

700ページ近い大作だが、終盤になって気付く。
「これまだ続くやんw」。
実は3部作の1発目だというw


軍で基礎訓練を受けた経験のある24歳のサラ。
1年前に正体不明の男から受けた暴行被害と、数ヵ月前の父の不審死。
過酷な経験を乗り越えて、ストックホルムで新生活を始めたが、次々と奇妙な出来事が起こる。
それらは現実なのか?PTSDが引き起こした妄想か?
友人、恋人、同僚、周囲の誰もが怪しく思え、自分自身すら信じられなくなるサラ。
週末に実家に帰ったときに父が残したメッセージとも言えるものをみつけ、父は何か大きな陰謀に巻き込まれていたのではないかと考え始める。



スウェーデンの歴史は全くわかりませんが、
本作では20世紀中頃から現在に至るまでの、スウェーデンで実際に起きてきた未解決事件の、実際の報道記事を引用している。
その背後に渦巻く陰謀は著者のフィクションだが、
…じゃあ実際のそれらの事件の裏はどうなっているんだ?
と、本国では様々な議論を呼ぶ話題作。

まー、日本風に言ったら、(記憶に新しいところではアベちゃんのモリトモカケ問題とかみたいな)政治家先生方の数々の汚職事件を1つの方程式で解いてみたら…、みたいな感じかしら。

若干ネタバレになるが、
以前読んだアンドレアス・グルーバーの『夏を殺す少女』と同じテーマ。
オブラートに言うと、“保護者の居ない未成年非正規移民(難民)が晒される状況” 。
これはヨーロッパの普遍的な暗部なのね。

だが、キャリア豊富なベテランの著者だけあって、この作品は面白い。
分厚い本だがサクサク読める。

“成功者” 層の華やかな生活を疑似体験させてくれる所が、
全体的にシリアスなストーリーのオアシスとなる。















シェイン・クーン 『インターンズ・ハンドブック』 (2014)


上↑の一冊がなかなかシリアスだったので、
似たようなダークな雰囲気を持ちつつも痛快なモノを読みたくなり、これを再読。

インターン研修生になりすまして企業重役のターゲットを狙う暗殺者のお話。
映画オタクならいちいち膝を打つであろう引用がそこらじゅうにあり、クールでニヒルな主人公が無表情で映画ネタのジョークを言う。
その殺害手段の数々も実に映画的(笑)。

親を知らない孤児である主人公は百戦錬磨の暗殺者ながら、
人生の機微には疎く、作戦中に出会った女性との距離感に悩む。
その女を情報源として利用しつつ、実は相手がFBIの潜入捜査官で自分と同じターゲットを狙っていると気付き、仕事の上では大いなるリスク存在として “排除” も検討する。
と同時に、プライベートな感情では彼女を求めているという、アンビバレントで青臭い思春期的な感情。
大人でありながら子供、プロでありながら未熟。
このギャップ、自己矛盾がこの物語を面白くしていると思う。

とにかく演出全てが映画的なので、アクションシーンの殺陣や閉じ込められた場所からの脱出等「おいおい、そんな簡単にいくかよw」とツッコミたくなるが、
お陰でストーリーのスピード感はピカイチ。




Posted at 2021/10/30 15:00:23 | コメント(1) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記
2021年09月29日 イイね!

9月の読書

9月の読書今月上旬は友人Aのコロナ騒動があったので本なんか読んでる場合じゃなく、9月は読書感想文お休みにしようかと思っていたら、
下旬に驚異のハイペースで追い込みして4冊。( ̄▽ ̄;)
(やってるスマホゲームが完全放置プレイでいける週だったという話w)



あ、普段この読書感想文に興味ない人も、
最後の『狼たちの城』の所だけは読んで頂けたら嬉しい(笑)。















 スティーナ・ジャクソン 『娘を呑んだ道』 (2018)

原題『THE SILVER ROAD』


なんでワタクシが海外小説ばっかり読むのかというと、
違う世界、違う風景、違う文化を覗き見できるからというのが大きい。
その中でもアメリカよりヨーロッパの方が好きだったりしますが、今回の1冊は特に異色で、内容云々より著者の出自と物語の舞台だけで選んだもの。

ノールランドと呼ばれるスウェーデン北部。
夏は白夜で一晩中明るく、逆に冬は1日の日照時間が短く日中でも-20℃の世界。
東のボスニア湾(1年の半分以上氷結)から内陸部へは、幹線道路がたった1本。
その道が原題になっている、通称シルヴァーロード。
(白銀の大地を貫く道だから…と思いきや、かつて内陸の鉱山から港まで銀を運んだからという由来)


3年前、スウェーデン北部の村で17歳の少女・リナが失踪した。
地元の高校で数学を教える父親のレレは、今も単独で娘の捜索を続けていた。
レレがクルマでバス停まで送り届け、その後乗る筈だったバスが到着するまでの15分間にリナは行方不明になった。もっと遅く着いていれば。送り届けた後すぐに去らなければ、と自責の念がレレを苛む。妻のアネッテは家を出た。
レレは3年間休職し毎日リナの行方を探してシルヴァーロードを往復していた。

同じ頃、村に流れ着いた母娘が居た。母親が男を変える度、娘のメイヤもあちこち転々としてきたが、これ程遠く北まで来たことは無かった。
母のシリヤは精神が不安定で、男性に依存して生きていて、娘のメイヤはそんな母の生き方を嫌悪している。初めての土地での暮らしへの不安と共に、誰かの愛情を強く求めている。

その夏、リナが失踪した国道から程近い場所でまた1人少女が消えた。



周りの人間全てを疑い、不信と怒りと焦りに囚われ、取り憑かれたように毎晩シルヴァーロードを行き来するレレ。
その中で様々な人とめぐり逢い、凍りつきかけている心が明るくも暗くも揺れ動く。
成長、とは少し違うし、同じ道をひたすら往復しているだけなのだが、ロードノヴェル的な一面もある。

一方、第二の主人公メイヤは、親への反発心と他者からの愛情に飢えている。
母と、受け入れ主の男の家を抜け出して、湖の畔で出会った男兄弟の1人に惹かれていく。
その少年カール-ヨハンの家に転がり込む形で新たな生活、新たな家族に囲まれるメイヤ。
初めて “家族” というものに接して温かさを感じる一方、自分1人の時間を取れない事に苛立ちを感じもする。
(一人っ子からの一人暮らし歴10年以上なワタクシも、この感覚はよぉーくわかるw)

メイヤの存在は、レレの娘リナの影のようなもの。
同年代のリナはどんな娘だったのだろうと、メイヤを通してリナの影絵を描くこの表現は上手いなと思う。

物語後半、レレとメイヤが出会い(レレが教師に復帰し、メイヤが転入生として入ってくる)、
家族を壊された男と家族を知らない娘は、互いの中に娘と父親を見ていく。

リナ失踪の謎解きも勿論メインではあるのだが、どちらかというとこの2人、レレとメイヤの心情描写が読み応えがある。















 R・D・ウィングフィールド 『冬のフロスト』 (1999)

原題『WINTER FROST』


シリーズ5作目。
いよいよ次がラストです。

このシリーズ、ふつーの推理小説3冊分くらいの内容を1作品に凝縮してしっちゃかめっちゃかしてるのが特徴ですが、
今回、過去最高(最悪?)にフロストのおっちゃんスランプ(笑)。
下巻の半分くらいまでいってもまだ事件1つも解決しないw
ちょっとさすがに詰め込み過ぎて最後ドタバタ無理やり纏めてきた?みたいな感じがしないでもないw

愛すべき冴えないオッサンキャラが奮闘し、空回りし、自己憐憫し、それでも強引に突っ走り、最後にはなんとか解決する。
そんな等身大の人間臭さが人気の秘密なんでしょう。

…毎回複雑&ごちゃごちゃで、2回読もうと思わないけどww

今回の “相棒” 坊やは、これまた過去最悪にスカタンな田舎者。
何をやらせても肝心な所で失敗するw
それでも言い分を聞いてできる限り尻拭いして庇ってやるフロスト。
こういう人情オヤジ的な “上司像” もイマドキ少なくなったような。















 アレックス・ベール 『狼たちの城』 (2019)

原題『Unter Wölfen』


ナチス×潜入スパイ×推理ミステリー。
やっぱりワタクシはナチスドイツものが好きなようだ。
舞台は42年春のニュルンベルク。


ユダヤ人古書店主イザーク・ルビンシュタインと家族のもとに、ポーランドへの移送の通達が届く。
彼は絶望のなか、レジスタンスに関わっているとの噂を聞いたかつての恋人クララを頼る。
一度は断られるも、クララはイザークとその家族全員の逃亡を手引きする。
しかしイザークだけ家族とは別ルートになると言われ、ドイツ人らしい風貌の髪型と服装にされ放り出された駅のホームで、渡された偽造パスポートを初めて確認したイザークは呆然とする。
そこに書かれていたのはナチス親衛隊少佐でありゲシュタポの犯罪捜査官、アドルフ・ヴァイスマンなる人物だった。
間をおかず親衛隊の若い士官が迎えに現れる。イザークは混乱と葛藤のままゲシュタポ本部へ案内され、ナチス施設内で起きた殺人事件の捜査に当たることになる。
イザークは正体がバレずに生き延びられるのか。クララの思惑は。



なりすまし潜入スパイ。
しかも、権力ピラミッドの最下層から(ほぼ)頂点への180度逆転。
最初こそ戸惑いと恐怖で萎縮していたイザークだが、生き延びる為には “ナチス的振る舞い” が重要と気付き、階級をタテに強引に押し通す “官僚的” な交渉術を身に付ける。
正に権力であり、ユダヤ人のイザークがそれを行う構図が色々と暗示的である。
細かい揚げ足を取れば色々とツッコミ所はあるものの、一気読み出来る痛快な作品。

(ただ、日本語訳版校正の問題が幾つかありイタダケナイ。
日付が重要な意味を持つ場面で当の日付が間違って表記されているし、「ラグナレク計画」を「レグナレク計画」と誤字ってるのが(発音の違いだけの問題で意味は通るから良いのだが)同じ間違い方が複数箇所あるから敢えて意図的にミスリードさせるためのトリックなのかと思った。
一昔前までの本はこういうミスは1作に1ヶ所有るか無いかくらいだったのに、最近の刊行本では増えているように感じる。
また、元のドイツ語がそういう癖なのか、訳者の手際なのかわからないが、指示語が誰を指しているのか分かりにくい箇所もちらほら有り)



ニュルンベルクが在るバイエルン州フランケン地方の大管区長官はユダヤ人排斥に特に熱心な人物で、バイエルン州はユダヤ人にとってこの世の地獄と言われた。
ナチスNo.3 ラインハルト・ハイドリヒによる “ユダヤ人問題の最終解決” が呈示・発動されてから2ヶ月後。
全ドイツの中でも先駆けてユダヤ人移送が始まった地である。
本作はフィクションであるが、時代背景や施設、時勢の出来事等は史実に忠実である。
本作の舞台は42年3月、その3ヶ月後の6月に当のハイドリヒはプラハで暗殺される。(『HHhH』参照)
こういった縦横の繋がりがわかってくると歴史モノは俄然面白い。


(最近、国内のサブカルコミックを中心にこういう「異世界に行ったら○○だった」的な、所謂 “チート(ゲーム用語で、不正なデータ改造を行ってゲームを有利に進めること。ニューゲーム直後に最強状態等)” モノが流行っているような気がしますが、そういうのがウケるという事は、潜在的劣等感の蔓延という社会的側面があるのだろうと思うし、コロナ禍も少なからず影響しているんでないかとも思う)

もうひとつついでに言えば、
このナチス→ユダヤの弾圧、市民間での密告等の構図が、今のコロナワクチン騒動と重なるように感じる。
ワクチン否定派がユダヤのように扱われる。問題の本質から一人歩きし、世論・風潮に流されている点も同じ。
ワクチンパスポートや飲食店の認定シールは逆ダビデの星。安倍~菅長期独裁政権が遺したモノとして象徴的だわね。






Posted at 2021/09/29 20:00:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記
2021年08月30日 イイね!

8月の読書

8月の読書お盆の間1週間、本に触れてなかったんで今月は2冊だけ。( ̄▽ ̄;)

いい加減今シーズンはちゃんとサーキット走れるようにしたいけど、その為にはそろそろメンテし始めないと…
いけないのだが…( ̄  ̄;)…
おきゃね無いw どうしたもんかw










 セバスチャン・フィツェック 『乗客ナンバー23の消失』 (2014)

原題『PASSAGIER 23』


これは面白い!(・∀・)
クルーズ船という閉鎖空間で人が消える、というだけならよくあるパターンの話と思いきや、
この作品はそこから話が二層三層掘り下げられてひっくり返って「そーきたか」的な。

序盤で感じるほど陰惨な話ではなく、むしろ終わってみたら爽快…とまではいかなくとも、スッキリとポジティブな気持ちで本を畳める。


警察官のマルティン・シュヴァルツは、5年前に妻と息子をクルーズ船のツアー中の事故で亡くした。
それ以来自暴自棄になり、勤務態度は不真面目ながら、危険な囮捜査にも抵抗なく参加するという点で重宝されていた。
そんな捜査中に、クルーズ船に住んでいるという老婆から「貴方の息子の遺品を見つけた」との電話を受け、不審に思いながらも捜査を放り出して船に向かう。

5年前の事件の裁判で衝突した船長の姿を見つけて殴りかかるマルティン。しかし船長は「今それどころではない。乗客23号が乗船している」と言う。
乗客23号とは、航海中に行方不明になる者を指す隠語だが、2ヶ月前に行方不明になった少女が今になって見つかったのだという。少女は重度の心的外傷を負って何も喋らないという。
心理学の博士号を持つマルティンは、事態を隠蔽したい船の所有者から少女が今までどこで何をしていたのか調べるのに協力して欲しいと言われる。
そんな時に更に別の “乗客23号” が発生したとの報が入る。

妻と息子を呑み込んだ船の中で、マルティンは5年前と、2ヶ月前と、現在の3つの事件の真相を探る。



とまぁ、なかなか複雑なプロットなんですが、
そこまでのややこしさを感じさせずサクサク読ませてくれるのが上手い。
こういう密室系スリラー?ミステリ?だと、当然「犯人は誰だろう、どれがトリックのヒントだろう」とか思いながら読むワケですが、
本作はそれを更に先回りして、先入観をガッチリ作り上げてから裏をかいてきたり、2回3回のひっくり返しもあり、
なかなかすんなり予想できる人は居ないんじゃないかなと。

被害者が復讐する側に立場が逆転し、それでいてスッキリさせてくるという、なかなか出来そうで出来ない絶妙なバランス。
黒幕が最後に義理人情を見せる辺りもニヤリ。















 スティーヴン・L・トンプスン 『A-10奪還チーム 出動せよ』 (1980)

原題『RECOVERY』


みんカラ的に面白い!(・∀・)


時は1982年。冷戦下のドイツ。
二次大戦終結後、米ソの間で秘密協定が結ばれ、アメリカ軍・ソ連軍双方が、それぞれ相手側の支配地域内に軍事連絡部を設置していた。
アメリカは東ドイツ領内に、ソ連は西ドイツ領内に “部隊” を置き、しかも基本的に行動の自由が認められていたという。
(これは著者のフィクションではなく事実らしい)

一方の行動を妨害したり文句をつけると、全く同じ事が自分の側にもブーメランで返ってくる為、余程の軍事的政治的事情が絡まない限り積極的な干渉はしない、いわゆる “紳士協定” 。
とはいえ、お互いに相手領内で情報収集活動をしているのは公然の秘密なので、車両を発見された場合はそれなりに追跡は受ける。が、あくまで “事を荒立てない” 範囲。衝突や発砲はご法度。相手が軍事連絡部内に逃げ込んだ時点でゲームオーバー。

(…というのが “史実” も含めた基本情報。
恐らくは以下がフィクションの部分)

そして、この軍事連絡部の役目には情報収集や大使館のようなものに加え、
相手領内に不時着・撃墜された航空機から、味方の乗員や機密装備を敵の手に落ちる前に回収する、というものもあった。
さすがにこれに関しては双方全力で実力行使に踏み切る。
その為に軍事連絡部が使用する車両は高度にチューンアップされたモンスターマシンばかりで、配属されたメンバーもクルマの運転や整備に明るい者ばかり。


…と、なかなか事前説明が長くなりましたが…
邦題だとA-10というタイトルに引っ張られて紛らわしいんですが、
これは迫真、白熱のカーチェイス小説です。(・∀・)
ちなみに、著者は元レーシングドライバー。


主人公側アメリカの車両は
フォード・フェアモント
…と言われてもピンと来ないんですがw





こんなクルマ。
アメ車としてはコンパクトな部類で、パワートレーンは2.3ターボ、3.3直6、4.2V8の3種類?
決してスポーツカーではない。どちらかといえばファミリー向けのお手軽車。に、とりあえずV8も積みましたよ?的なヤツ?
作中ではエンジンを5.0に載せ換えてターボ化し、レーシングパーツ山盛りでカリカリにチューニングしてブースト1.0で500馬力という。
絶対アシが負けて乗りにくいやろ…w( ̄▽ ̄;)


対する東ドイツ警察側は
BMW・2002の群れとメルセデス・450SEL





作中の2002は、エンジンに関する言及が無く(&役回り的に)ターボではなくNAと思われる。

一方450SELはボスキャラ的なポジション。
型式で言うとW116、初代Sクラスですね。
4.5リッターの方なのか6.9リッターの方なのか、作中では特定できないんですが、6.9の方は(シトロエンの)ハイドロサスらしいのでハードなカーチェイスとなると4.5の方?


あと、雑魚というか端役で、ソ連兵の乗るラーダと、東ドイツの自警団が乗るヴァルトブルグなるクルマも出てきます。
ラーダは年式が絞れなかったけどたぶんコレ。↓青い方





ヴァルトブルグ? ナニソレ( ゚д゚)ポカーン…だったので調べましたら…
“高級ファミリーカー” というなんともニッチなwコンセプトの、東ドイツの小規模メーカー。当然、今は御座いません…
作中に出てるのは恐らく年式的に↑の写真の「353」というモデルなんですが、これのどこに高級要素があるんだ…w
…と思ったら、先代の311というのを見たら納得。
カルマンギアに通ずる流麗なデザインでカッチョイイ!
それがいきなりこんな弁当箱みたいな形になるなんていかにも東っぽい←
こういうマニアックなクルマを登場させてくるあたり、さすが元レーサー。


まー、魔改造フェアモント vs 450SEL というと、
現代的に解釈すると 「マスタングのエンジン積んでターボ化したフォーカス vs S63AMG (orマイバッハ)」ってなもんかしら?
実際はベンツとのガチンコではなく、色んな相手が入れ替わり立ち替わり出てくるので飽きません。
し、ヘリにも追われますw




Posted at 2021/08/30 22:00:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記
2021年07月29日 イイね!

7月の読書

7月の読書さーて…
過去一盛り上がらないオリンピック。



…と、言いつつ
開幕前は散々叩いていたメディア関係も
始まってしまえばふつーに五輪報道一色。
そーいうとこやで。



しかし、このオッサンのこの芸風は
有りか無しかで言ったら有りw








泣きの野々村君もこのメンタル見倣ってユーチューバーなったら良いのにw















 セシル・スコット・フォレスター 『駆逐艦 キーリング』 (1955)

原題『The Good Shepherd』


二次大戦中期、大西洋でのアメリカからイギリスへの物資輸送船団を護衛する連合艦隊(とUボートの戦い)のお話。
37隻の輸送船団を、たった4隻の軍艦(駆逐艦2、コルヴェット2)で護衛するという無茶な話だが、
当時は実際そのレベルのケースが珍しくなかったらしい…

アメリカ本土とイギリス本土からの航空機が届く範囲は航空支援が受けられ、ドイツの潜水艦も大人しいが、
大西洋の中央部は、当時(作中の設定は42年3月?)はUボートの独壇場。
まだアメリカが参戦して間もなく連合軍の戦力も整っていない時期、
作中の護衛艦隊の4隻も、アメリカ・カナダ・イギリス・ポーランドと寄せ集めの艦隊。

これを足の遅い商船に合わせてゆっくり東進すると、
航空支援空白地帯を抜けるのに丸2日掛かると。
本作はその約48時間の間のお話。
原題は『良い羊飼い』。
商船船団を羊の群れに喩え、作中でも「群れからはぐれた羊の世話をしろ」というシーンがある。


駆逐艦、というのは元は「水雷挺(魚雷攻撃を仕掛ける小型船)を駆逐する艦」として、対艦船用の魚雷も積んでいるが、
実質的には対潜の爆雷攻撃を行う船
軍艦の中では一番小型で機動力に優れる。

海の単位として、1海里=約1.8km。1ノット=時速1海里。
なので、10ノットは約18km/h。
作中の駆逐艦キーリングの最大戦速は24ノット(約43km/h)。
原速(一番燃料効率の良い速度?)で12ノット前後。
商船は “急ぎ足” で12ノット程。原速となると7~8ノット。
対し、Uボートの洋上最大戦速が12ノット、潜航中は6ノット。(つまり、潜水艦は潜っていると船団を追えない)
駆逐艦が如何に機動力に優れた船舶かという比較。

だからといって、駆逐艦vs潜水艦の戦闘が駆逐艦有利かというとそうでもなく。
確かに攻撃の手数は駆逐艦の方が多いのだが、
ソナーという機器の特性上、潜水艦の位置がわかってもそれは数秒前の位置であり、そこから爆雷を投下し、爆雷が沈下し爆発するまでのタイムラグを含めると、その間に潜水艦が動き得る範囲はかなり広い。しかも爆雷で掻き乱された水が落ち着くまで次のソナーは打てない。
「引き金を引く2秒前から、撃った30秒後まで目を閉じて鳥撃ちをしているようなもの」とは上手い喩えだなと。


一つ面白いなと思ったのが、
駆逐艦が旋回を終える時にほぼ必ず「当て舵」というのを切る。
例えば「面舵、取舵に当て」という。
これは旋回で傾いた船の姿勢を修正する為に、一回逆に舵を切る事。
カウンターステアやん(・∀・)w


ちなみに、史実では、この作品の舞台から1年後くらいから
船団護衛に小型空母が随伴し、空の死角が無くなった事で、Uボートの活動は下火になっていった。そうです。
















 ピーター・ワッツ 『6600万年の革命』 (2018)

原題『The Freeze-Frame Revolution』


地球を出発して6500万年。もはや故郷の存続も定かではないまま、ワームホール構築船〈エリオフォラ〉は任務を続けていた。
小惑星を改造し、通常運航は全てAIによって管理され、3万人の乗員は、単純な論理的推論では解決できない問題が発生した時だけ冷凍睡眠から覚醒させられる。
AIは勝手にシンギュラリティ(被創造物が自己進化して創造主を超える時点)を迎えて計画を歪める事がないように、“ほどほどのスペック” に設計されていた。
乗員もまた、任務から逸脱しないように遺伝子改編と教育が施されていたが、
気が遠くなる程の長大な時間が経過し地球との連絡が途絶え、自分達の使命に疑問が浮かびはじめていた。



時々定期的にガチのSFが読みたくなるルーチン(笑)。

宇宙船(孤立した環境下)で運航AIと乗員の対立…
というと真っ先に浮かぶのが『2001年』のHAL9000。

しかし、このお話では主人公サンディとAI “チンプ” との間には一種の親近感が芽生えており、両者の関係は良好である。
というのも、仲間に叛乱を持ち掛けられたサンディは「銃と戦うのではなく、銃を持った人間と戦わなければならない」という喩えで、
AIそのものではなく、AIを作った存在の裏をかかなければならないと説く。
その “存在” というのが、6500万年前にプログラミングした技術者達なのか、6500万年を経て進化した “元人類” の超越存在なのか。
読了してもイマイチその辺が見えてこなかったけど、
著者は本作と同一の世界観で他にも短編を幾つか出しているので、それも読んだら全体像が掴めそうな気はする。

あくまで “中編” と著者が言い切るサイズであり、
同世界観のシリーズの一エピソードということもあり、
ぶっちゃけ よくわからんw(・∀・)
最後に出てくる “超人類” みたいなのの正体が気になるけど、他の作品なぁ…w















 コルソン・ホワイトヘッド 『地下鉄道』 (2016)


19世紀、アメリカ。
南部の農園で過酷な生活を送る奴隷の少女コーラは、新入りの少年シーザーから奴隷を逃がす “地下鉄道” の話を聞き、共に逃亡を決意する。
冷酷な奴隷狩り人リッジウェイに追われながらも、コーラは地下鉄道に乗り、さまざまな州を渡り、人に助けられ、また裏切られながら、自由が待つという北を目指す。



奴隷制を巡る対立からアメリカが南北戦争に突入し、北軍の勝利→奴隷制撤廃に至るのが1860年代。
作中の時代設定は1830年代。南部の奴隷制が全盛期の時代。

“地下鉄道” という言葉は当時実際に使われていた暗号だが、
(先月読んだカッスラーの『大破壊』から逆算すればわかるように)当時はまだ地上の鉄道が開発され始めた初期の時代。
本作の “地下を走る鉄道” は100%フィクション。
(だいたい、そんなひたすら地下を走り続ける線路に蒸気機関車なんか走らせるには、超高性能・超大規模な換気装置が要るぞw)
だが、このテーマに対してはある程度のフィクション性を取り入れた方が確かに分かりやすく、象徴的表現としても良い効果を出している。

コーラが渡っていく各州もおそらく実際よりもデフォルメされて描かれていると思われ、
こっちの州では黒人擁護が進んでいるが、隣の州では徹底的な弾圧があり、はたまた別の州では自由黒人による避難所が運営されている、等、
“地下鉄道” という船に乗り、新しい島へ渡る度に全く違う世界があり、それぞれの問題に直面する、ガリバー旅行記的な演出。

“敵” として描かれる奴隷狩り人リッジウェイも、
冷酷というよりはプロフェッショナルであるだけで、彼自身も時代の矛盾を内包した存在として、非常に人間臭く憎み切れない良いキャラクター。
リッジウェイが相棒として連れている黒人の少年も、シルクハットに燕尾服というルックスと芝居掛かった不気味な言動とでこれまた良い味を出している。

一見ユートピアに見えた世界が、実は裏で形を変えた鎖に繋いでいただけのディストピアであったり、
徹底した黒人弾圧を行う白人コミュニティの内幕は、恐怖で支配された監視社会で、言わば白人が白人に飼われているとも言える世界であったり、
自由黒人と逃亡奴隷が集う避難所の農園でも、“黒人” と一括りに言っても全てルーツの違うアフリカ人種の集合体であり、決して一枚岩では有り得ず対立や思想の違いが表面化する。


アメリカという国が出来た時から抱え、現在も、この先も永遠に続くであろう “人種問題” “人種差別” 。
本作は18世紀のファンタジーではなく、今も未来にもそれを投げ掛け続ける為の小説だと思う。
(ちなみにこの時の日本は江戸時代末期で、まだ黒船も来ていない)




Posted at 2021/07/29 21:00:28 | コメント(1) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記

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「@あすきー 別に昨今のインバウンドに始まった話ではなく、私がチビッコの頃でも珍しく光景ではなかったです。伊丹空港&新大阪が近い土地柄もあったかもですけど?」
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派手な赤い車なんで、どこ行ってもすぐバレますw 死ぬまでMT宣言。 _/_/自分で運転した事あるクルマ_/_/ スバル インプレッサ...

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