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Red13のブログ一覧

2021年04月30日 イイね!

4月の読書

4月の読書さてさて、2ヶ月に及んだクラッチ諸々の修理がようやく完了しそうです。
連休中に引き取りに行って、
オラ、8日にMLSの走行会さ行くだw

しかしまぁ…
ミッションのOHを目論んだものの、
ナンダイカンダイ断念した話はまた後日改めて。(・´ω`・)





















 テア・フォン・ハルボウ 『メトロポリス』 (1926)


なんとまぁ、約100年前の作品。
著者夫婦が一次大戦後のニューヨークにインスピレーションを受けて “未来都市” を書き上げたもの。
最初から映像化前提で、映画の原作として書かれている。

100年前基準の “未来” なのだが、
先入観無く読むとそれはそれで面白い。
今の感覚で勝手に “未来的イメージ” が補完される(笑)。
(個人的には九龍城や、FF7のミッドガル等)
が、当時の映画を見ると色々と( ゚д゚)ポカーンするのだろうw


物語は、まぁ、この手の題材ではよくあるパターンと言っちゃなんですが、
管理社会で機械に搾取される労働者。それらを率いて、神にも等しい管理者に反旗を翻す扇動者。
破壊・混沌・再生・融和。
親子二代に渡る、三角関係痴話喧嘩w


時代的なものなのか、この著者がそうなのか、
かなり哲学的、象徴的、神話的な要素が強い。
小説というより戯曲的な印象を受ける。
話の展開は早いのだが、(原文も訳文も言い回しが古いせいか)あまり頭に入ってこないww
ご都合主義全開のシナリオも相まって「なんかよくわからんけどそういうことになったみたいだな」的なザックリ理解で読み進めてたのは秘密w

まぁ…要はそんなもんってことで(爆)。
映画の方は、無声映画時代の最高峰の撮影技術で、映画史を語る上で非常に重要な作品らしいです。
文学どうこうより映像の方が語られる機会が多いっぽい。

ちなみに、著者の名前にある「フォン von」は、ドイツ人名で貴族の家名の前につける前置詞。英語のofやfromに相当。
この著者の場合は「ハルボウ家のテア」という意味。
ヨーロッパ語族では同じ意味の前置詞がよくあるが(「ヴィンチ村のレオナルド」等)、例えばイギリスの爵位敬称サー sirは個人に対してだが、ドイツ語のフォンは家に対して世襲で使用できる。















 夏海 正隆 『スクランブル 復讐のフランカー』 (2002, 2009)

2月に読んだシリーズの続き。改題した「僕はイーグル」の3巻。

大ボリュームの上下巻分割。
相変わらず、1巻からずっと続く一連のストーリーの流れなので、途中から読んでもワケワカメになりますw

今回も相変わらず「射てない自衛隊」をまざまざと描き出すわけですが、
1、2巻でいわばそのリアルな “基本ルール” を徹底的に説明してきたあとで、
今回はかなりフィクション強めで冒険してる。
今まで色々と法や権力に抑えつけられて来た多くのキャラクターが鬱憤を晴らす回。

前半上巻では、敵方テロ組織〈亜細亜のあけぼの〉のエースパイロットにスポットを当て、
敵方組織も一枚岩ではない所や、“その母体となる某国” が何処なのかわかるような情報が。まぁ最初から丸わかりなんですけどねw
白昼の東京都内で “某国” の諜報員同士の銃撃戦やビル爆破。
ようやく冒険アクション小説っぽくなってきたじゃないか(笑)。(・∀・)

そして下巻では、いよいよ日本海で〈亜細亜のあけぼの〉Su27&ミグ編隊 vs 自衛隊F15編隊 の空戦が。
今回、敵エースは(偵察機の)Su24フェンサーから、生粋の戦闘機Su27フランカーへ乗り換え。
電装系が西側に大きく遅れをとっているものの、空戦能力 “だけ” なら今でもアメリカの最新鋭機より強いと言われるフランカー。 (個人的に、世界で一番美しい戦闘機だと思う)
クルマで例えるなら、電子制御一切無しの超ハイパワー車。空冷ポルシェターボやコブラ、TVRとかのイメージ?

作中では、この「電装系がローテクな兵器」という点を逆手に取った不意討ち作戦によって、イーグル6機が墜とされる。(そんな墜とされたらもう空自終了ちゃうんかいw)
それに対して、非武装の救難ヘリで戦闘ヘリを墜とすという離れ業を披露する元戦闘機乗りの空自ヘリパイロット。
さて、どんな方法で戦ったのか…?

戦闘機乗りと言えど、その多くは20代半ばの若者。
まだ大人とは言い切れない彼らの、精神的な成長も本シリーズの見所の一つ。
相性の悪い女子パイロット2人が、普段と逆のポジションでの編隊訓練を重ねる内に、コンビネーションが良くなっていく辺りはニヤッとする。

しかし…日本社会に浸透している “某国の休眠工作員” というのは、多少の誇張はあれど現実なんだろうなぁ。
右とか左とか赤とか、政治の金、官官接待、政権とヤクザ、国家権力の裏側、そういうのをわかりやすく勉強できる、良い “現代社会” の教科書です。















 サム・ロイド 『チェス盤の少女』 (2020)

原題『The Memory Wood』


チェス大会の会場で誘拐された13歳の少女 イリサは、気付くと真っ暗な地下室で鎖に繋がれていた。
床をチェス盤に見立て、物理的な地図と記憶の整理として活用して頭を使って犯人に対抗しようとするイリサの前に、イライジャという少年が現れる。
そばの森で遊んでいて、以前もこの地下室で別の少女に会ったという。
やがて現れた粗暴な犯人は、イリサにメッセージを読ませYouTubeで公開するが…



誘拐・監禁された少女が頭脳戦で脱出を謀る、というのが一つのテーマではあるんですが、
後半、なかなか劇的な “基本ルールの変更” が入り、
ありきたりな監禁モノとは一味違う新しさがあります。

ちょいバレすると、2人の人物が実は同一人物。
それに更に時間のトリックも絡めて、「ふほほぉ、そう来たか(笑)」。

「イリサを助けたい」と言いながら、積極的な行動は何もしないイライジャ。
それでもイリサは最大限イライジャを利用して外界にコンタクトを取ろうとする。
その方法が「ほぇー!この子頭良いねぇ!( ゚д゚)」と膝を打つ。
事実をベースに嘘を混ぜて、わかる人にはわかる暗号メッセージにして送るというテクニックは好きだ。
終盤なかなか凄惨な泥沼劇になるも、読後感はむしろ爽やか。

なお、少女監禁ですが性的要素は一切御座いません。




Posted at 2021/04/30 10:00:19 | コメント(1) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記
2021年03月30日 イイね!

3月の読書

3月の読書黄砂…エグない…?(´Д`|||)
自然現象とはいえ、ホンマあの国は迷惑撒き散らす事にかけてはブッチギリ世界一やでな…

インプのミッション修理は進捗状況不明www
4月いっぱいは掛かるんじゃねーかなw










 マーク・グリーニー 『暗殺者の悔恨』 (2020)

原題『ONE MINUTE OUT』


グレイマンシリーズ、早いもので数えて9作目。
最近では1作毎にソロプレイとチームプレイが交互に展開される感じで、今回はソロプレイのターン。
CIA〈エージェンシー〉からの仕事ではなく、ジェントリーがフリーランスとして請けた仕事からのお話。

なんですが、

今作、今までグレイマン読んだことが無い人にもオススメしやすい。
むしろ強くオススメする!(・∀・)
マット・ハンリー、スーザン・ブルーア、ザックといった “いつものメンバー” も登場はするんですが、今回は脇役として。
予備知識無しでもすんなり入っていけると思う。

そしてストーリーがこれまたシンプル。
「悪いヤツに捕まった女を助け出せ!&悪いヤツらをブッ潰せ!」
以上w

前半はいつもの “独行工作員” として、敵の屋敷に忍び込んで目標を暗殺し、航行している大型クルーザーによじ登り、ヴェネツィアの旧市街で屋上を飛び回り1対多数の大立ち回り。
後半はツテを辿って即席の(しかし歴戦の)チームを率いて敵の本拠地にド派手に殴り込み。
正にジェントリーらしさが凝縮されている(笑)。

しかし、今回のテーマは今の欧州(に限った事ではないのだが…)で問題になっている “性的人身売買” で、これを “マネジメント” する、複数の犯罪組織からなる巨大なシステム。
あくまでフィクションとしてアクション小説としてご都合主義的なエンタテインメントとして仕上げてありますが、この著者の事だからかなり綿密な取材を行っていると思われる。

今回、幾つか新しい試みも見られ、
ストーリーはジェントリーの一人称現在形のみで語られる。今までは敵側の視点から語られるパートがあったが、今回はそこに拘っているようで、読んでいて「おや?今までだとこういうところは違う表現だったよな」と気付き、より臨場感がある。

また、今回ジェントリーの “相棒” になるのは非戦闘員のアナリスト、ユーロポールの分析官タリッサ・コルブ。
人身売買組織に拉致された妹を探して単独で行動していたところをジェントリーと遭遇し協力することに。
動きながらその場で判断し、当たって砕けろ的に事に当たるジェントリーwに対し、
情況を分析し情報を読みといて知的に戦略を立てるタリッサとは、今までに無い役割分担で良いコンビネーションを見せる。

とはいえ、今回はあくまでソロプレイパート。
シリーズ全体のメインストーリーが大きく動くのは次の10作目になりそう。















 クライブ・カッスラー ボイド・モリソン
  『秘密結社の野望を阻止せよ!』
 (2018)

原題『SHADOW TYRANTS』


カッスラーの “オレゴン号シリーズ” と呼ばれるモノの一冊。
シリーズ多すぎて一から読む気せんけど、ちょっとカッスラーが読みたくなったので古本でゲット。
このシリーズは初めてですが、まぁこれだけいきなり読んでも全然問題ない(笑)。

このオレゴン号という船は、民間企業を装ってCIAの裏仕事を請け負う秘密部署みたいなもので、
見た目はボロい貨物船だが、中身はボンドカーよろしくハイテク兵器が満載されているスーパー艦船。
というか、“絶対沈まないヒーロー秘密メカ” 的なアレw
ストーリー展開も007とかインディジョーンズとかそんなんに近いノリ。
リアル志向のグレイマンを読んだ後だとなかなか落差がある。

本作のテーマは、AI(人工知能)。
自己改良を備えて急激に進化するAIがヒトの知能を上回る技術特異点(シンギュラリティ)。
それを超えたAIがどう振る舞うのか、というテーマは多くのSF作品で見られるが、創造主であるヒトを排除しようとするというのもよくあるパターン。

「そんなことは無いハズで、あくまでマスターである人間がコントロールできる」として強力なAIを開発する勢力と、
地球上の全地域をカバーする20基の衛星からの電磁パルスで世のコンピューター全てを葬ろうとする勢力の対立。
そこに第三勢力として介入するオレゴン号。

確かに、比較的近い未来に現実に起こりうる問題ではあるのだが、
エアバスA380を曲芸飛行させるとか、衛星打ち上げロケット(のブースター)を船の上に狙い落とすとか、
いかんせん話の演出にヤリスギ感が多くてちょっとシラケる。( ̄▽ ̄;)




Posted at 2021/03/30 13:00:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記
2021年02月28日 イイね!

2月の読書

2月の読書えー……





うちの赤ター坊…
また不動車になりましたww





クラッチペダルが戻ってこなくなり、
ギアが入らず自走不能。
クラッチマスターシリンダーだったら
サクッと直るやろーと思ってますが…
何かどうやらミッション下ろしてバラすとかいう話に…?((( ;゚Д゚)))















 夏見 正隆 『スクランブル イーグルは泣いている』 (2000, 2008)


はい、珍しく国産品です。
元は『僕はイーグル』というタイトルのシリーズ。
それを加筆・改題したもの。


航空自衛隊のイーグル(F15戦闘機)パイロットのお話。
長編シリーズの1作目、…というか1冊目。
1冊1冊が独立したものではなく、一つのストーリーがずっと続いていく。

著者が最も描きたいであろうメインテーマは 射てない自衛隊
「自衛隊は軍隊ではなく平和憲法に基づいて専守防衛云々…」というのは今更ここで説明する必要は無いと思いますが、
それ故の現場と中央の水と油 相容れない思惑を、現場パイロット・管制・基地司令・防衛省官僚・防衛省参事官等、多くの視点から、大袈裟なくらい強烈に描いている。

憲法上、領空侵犯機に対して威嚇射撃は出来る事になっているが、これ一つ取ってみても、
実力行使をしたい現場に対し、「選挙前のこの大事な時期に、自衛隊が他国機を射ったなんてマスコミや野党に騒がれたら大問題だ」とか「銃弾が民家に落ちたらどうする」、「武力を使わず平和的に穏便に最大限の対処をしたまえ」等々…
結局、スクランブル機は “相手が明らかな敵対行動を見せない限り、何も手出しできない、痴漢されて泣き寝入りしている女子高生と同じ” という現実。

航空学校出(高卒)のパイロットは現場主義が多く、防大出のエリートは政治志向が強い、だの、
「自衛官の仕事は我慢すること、耐えること」だの、
損失した戦闘機の補充で一機あたり数億円の “キックバック” が防衛大臣の懐に入るだの。

フィクションということになっていますが、実際ほぼこうなんだろうなというのは想像に難くない。
この国の裏表を色々と考えさせられる。

「シビリアンコントロール」といえばカッコはいいが要は、現場の事情を全く理解せず、己の保身と所属政党の利益しか考えないド素人に上からあーだこーだ命令され逆らえない。
そら尖閣も竹島も盗られて当然やで。


月刀(がとう)、楽縁台(らくえんだい)、猿ヶ京(さるがきょう)、雑上掛(ぞうがみかけ)、魚水屋(うおみずや)、等々、
登場人物の名前が「そんなんあるかよ( ̄▽ ̄;)」っていう “濃い” 名字ばかりなのは、厨二病的なネタ成分もあるのかもしれないけど、
それでキャラの個性を強力に印象付けるテクニックであると同時に、たぶんフィクション性を高める安全策なのだろう。扱うテーマがタブー性を含むだけに。










 『スクランブル 要撃のフェアリィ』 (2001, 2008)


↑の第2巻。
1巻の「イーグル~」では、F15に憧れて飛行訓練生になり、いよいよ数日後に配属になるという 風谷修 を中心に話が進み、彼が主人公なのかと思いきや…
その風谷と出会って人生観が変わり、キャリアOLから転身してパイロットを目指す 漆沢美佐緒 が第2の主人公。

訓練課程を終えた漆沢は風谷を追って小松へ赴任。
その日、風谷は二機編隊長資格を取得した後初めての、編隊長としてのアラート待機。
その夜に、国籍不明機が領空に侵入、風谷はスクランブルする。
が、その国籍不明機スホーイ24はテロ組織〈亜細亜のあけぼの〉を名乗り、民間旅客機と風谷編隊2機を撃墜。

そこまでが1巻。
この2巻では風谷はずっと入院していてほぼ出番無しw
完全に漆沢が主役を張る展開。

まだハッキリと描かれてはいないが、漆沢の祖父は旧日本軍でエースパイロットだった事を匂わせる描写があり、
その遺伝的才能で漆沢は時折ニュータイプ的な閃きを見せる。
事実上、本作の主人公は風谷ではなく漆沢か。


物語の方は、
1巻にも増して多くの組織の “ドロドロした内情” を強烈に描く。
警察、報道、エネルギー、ゼネコン。
いかにこの国が腐った利己主義の集合体かというのをこれでもかと描く。
しかし最もエグい利己主義を発揮するのは隣の大国。
作中での尖閣諸島を巡る茶番劇(海保船に発砲させるよう仕向けた挑発行為を映像記録し、海保からの一方的な砲撃に見せて編集して国際世論に発表する)は決して大袈裟ではなく、あの国ならやるよねという説得力を持つ。

その場面でもまた、海上保安庁と海上自衛隊の、指揮系統の違いや行使できる権限等のもどかしさ(或いは愚かしさ)、更にそこに絡んでくる “高等な政治判断” が分かりやすく学べます(笑)。
マジでクソw


そしていよいよ終盤では、漆沢がスホーイ24と遭遇。
手練れのテロ組織パイロットに対し、本人も無自覚の “祖父の血” の閃きでなんとか生き延びる漆沢。
以下、続刊!(笑)


※2/26付けで防衛相から(尖閣への中国公船の侵入・上陸に関して)自衛隊にも警察法の解釈を適用し、海上警備行動が発令されれば相手艦船への “危害射撃” を許可する旨の発言があり、ほんのちょびっとだけ進歩したかのように見えるが、その前提条件の “海上警備行動” を発令するのに相変わらずのんべんだらりの閣議決定が必要な時点で即応性は皆無で実質無意味の発言。















 パトリック・ジュースキント 『香水 ある人殺しの物語』 (1985)


イーグルの続きも気になるんですが、
あんまり続けて同じ世界に浸かってるとしんどいので、
ガラッと景色を変えて、中世ヨーロッパへの旅(笑)。


18世紀のパリ。
異常とも言える図抜けて鋭い嗅覚を持つ少年グルヌイユ
その鼻は世に溢れるあらゆる匂いを嗅ぎ分け、記憶する。
当然の事として、香水調合師として天才的な才能を発揮するが、富にも名誉にも興味が無く、元来人嫌いであるグルヌイユは山に籠って世捨て人となる。
自分の心の中の “匂い蔵” で香りの想い出に浸る日々を過ごしていた彼だが、
ある時、自分自身に匂い=体臭が無い事に気付きパニックになる。
自分の “体臭” を作る為、再び街へ降り、香水職人の店に潜り込むグルヌイユ。
自分用の “体臭香水” を作り、それ1つで周囲の人間の自分への態度が変わることに気付いた彼は、人嫌いは変わらずとも、“匂い” で人を手玉に取る手段を学んだ。
そして、人間そのものの匂いを抽出する方法が無いかと考えた。



まず、非常に読みやすいシンプルな作りの小説。
章ごとに丁寧に起承転結で纏められていて、ややこしい伏線といったモノも無い。
また、基本的に、 “抜きん出た能力を持つ主人公” による「俺TSUEeee!」な王道ストーリーなので、その点でも安心して読み進められる(笑)。
が、後半、体臭がテーマになった所から、これまた人類の永遠のテーマ “アイデンティティ” の探求、問い掛けになっていき、これもある意味安心して読み進められる。

作中でグルヌイユは遂に行き着いた “究極の香水” を纏い、街中の群衆を恍惚のトランス状態に陥らせ、その効果に満足する一方で、
所詮その力は借り物であり、自分自身には何も無いと改めて痛感するグルヌイユ。

…なんかねぇ、「スーパーカーに乗ってるから偉い」とか「アルファイヤーに乗ってるから強い」とか、結局同じダヨネー(笑)。




Posted at 2021/02/28 11:00:36 | コメント(1) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記
2021年01月30日 イイね!

1月の読書

1月の読書この2ヶ月弱の一連の足回り修理の間乗っていた30プリウスから、
久しぶりに自分のクルマ乗ったら、もーメチャクチャ機敏でシャープで情報量多くて、スッゲェなこのクルマ!( ゚д゚)て思ったw
誰が作ったんやww

2月は久しぶりにツインのGコース走りにいきたいなと思ってます。
ケンダやけどw
ケンダで6年前のネオバの時のタイムに並ぶのが目標。(。-∀-)















 ナンシー・マドア 『大人ためのエロティック童話 13篇』 (2006)

原題『Enchanted: Erotic Bedtime Stories for Women』


新年早々何読んどんねん、ってw
普段ミステリだサスペンスだノワールだアクションだとシリアスなのばっか読んでると、たまにネタに走りたくなるワケでw
ま、古本で見つけただけなんですけどね。

日本的に言うと、“同人系 官能小説” ?(笑)
日本で官能小説っつーと、「オッサンの為の」ってイメージやけど、海外では「女性作家による女性向けの」が多いっぽい(原題参照)。
翻訳されて入ってくるのがそういうのだけなのかもしれんけど?

ぶっちゃけ、中身はペラいですw
大してページ数無い薄い本に13もの短編。
盛り上がりに欠け、アッサリ終わるw
し、日本人には馴染みの無い童話も結構入っていて、
“元ネタありき” の作なのでそういう意味でもペラい。
他に官能小説なんか読んだこと無いけど、たぶん描写的にもペラいwww

まー、あくまでネタですわね。( ̄▽ ̄;)















 R・D・ウィングフィールド 『フロスト気質』 (1995)

原題『HARD FROST』


シリーズ4作目。
相変わらずの同時多発大騒ぎ。
このシリーズ、元々ページ数かなり多いけど、
作を重ねる毎にどんどん長く分厚くなり、遂に上下巻に。
しかも1冊だけでも充分分厚いw
本国では「長過ぎて出版してもらえなかった」なんていう逸話もあるw


ハロウィンの夜、7歳の少年の失踪事件に始まり、15歳少女の身代金誘拐事件、中年男性の腐乱死体が発見され、乳幼児3人を含む一家4人の殺人事件、連続窃盗事件、幼児への傷害事件、etc…


…イギリスって、殺人事件と窃盗みたいなショボい事件も一人の刑事で担当同じなの?( ̄▽ ̄;)

某・特命係の刑事ドラマのように、本シリーズでは毎回、フロストから “坊や” と呼ばれる新人の相方が登場しますが、
今回は “張り切り嬢ちゃん” と呼ばれる女性刑事。
序盤では、上昇志向強めで気が強いお洒落っ気の無いツンツン女という印象ですが、
今回、それとは比にならないほど出世欲の権化であり、フロストと因縁のあるキャシディ刑事が臨時赴任。
コイツの嫌らしさは一級品w
人の手柄は自分の手柄、上司へのアピール最優先w
これまた保身と出世しか考えない(フロストの天敵)マレット署長との相性抜群で、読んでて最高にイライラさせる人物w
そのキャシディに上手いこと使われて雑用係になってしまう “張り切り嬢ちゃん” 。

シリーズ当初は “デントン警察署の嫌われもの” みたいな描かれ方だったフロストが、
気付けば下っ端職員から慕われ、味方が増え、“坊や” との関係性も少し丸くなってきた?
ま、捜査は相変わらず “あてにならない直感” 頼りの行き当たりばったり。それに振り回される部下達。
が、なんか今回は、それでも皆からのリスペクトを失わず「アンタだから付き合ってやるよ」みたいな雰囲気がある。

…イイカンジになってきたんじゃない?フロストのおっちゃん(笑)。




Posted at 2021/01/30 18:00:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記
2020年12月29日 イイね!

12月の読書

12月の読書赤ターボ、
肝心の部品(ボールジョイント)がメーカー欠品してた分で、結局丸々1ヶ月入院してました。( ̄▽ ̄;)
明日引き取りに行きます。



2020はもう、ただただCOVID-19一色でしたね…
(もう1年経ってんだからいい加減 “新型コロナ” って言うのアホみたいやからやめようよ?(・´ω`・))
まだ当分続きそう、ってか終わりなんかあるのか?
なんつーかもうね…政府首脳陣は揃いも揃って老害の様相。
自己防衛オジサンが総理になってくれ←





















 サマンサ・ヘイズ 『ユー・アー・マイン』 (2014)

原題『Until You're Mine』


邦題と原題ではビミョーに、しかし結構意味が違うw

本当は先月に読み終わってたんですが、
終わった瞬間二度読みしだしたのでこうなりました。

すんごいどんでん返しw
最初から徹底して読者のミスリードを誘う作りw
途中小さな違和感箇所は幾つか出てくるものの、
タイトルとプロローグから連想される筋書きを追って読んでいくと、「はい!?(; Д)゚ ゚」ってなるw

しかし、種がわかってそこを読み解こうと再読しても、イマイチ納得いかない。
隠蔽・カモフラージュに力を入れすぎて、
いつ・どこで、“そう” なっていたのかが再読しても見えない。
これはちと残念。
しかし、ま、こういう作品はまんまと騙された方が楽しめるので、これで良いんかもせんけど。

3人の女性の視点から、“子供を持つこと” 、“母になること” を抉る。
そしてそれは、“他人の子でも母になれるのか” というような所へ進む。


再婚相手の連れ子の継母として幸せを感じながらも、本人は子供を望みながらも流産、死産を繰り返してきたソーシャルワーカー。
子宮を摘出した同性婚パートナーの代わりに体外受精を試みるベビーシッター。
突然家を出て彼氏と結婚すると言い出したティーンエイジャーの娘に戸惑う刑事。
そして、妊婦が腹を切り裂さかれ胎児ごと殺される事件。



正に今の時代を感じながらも、
或いは人間の、女性の、根底にずっと流れているテーマ。
そして、どこか “少し狂っている” 登場人物が多いのも時代を反映している気がする。

しかし、
共依存の渦に堕ち、妊娠への強迫観念に囚われていたあるキャラクターが、
最後にスッキリと呪縛から解かれて視野が晴れる様が良い。















 カーステン・ストラウド 『ブラックウォーター・トランジット』 (2001)


大手運輸会社ブラックウォーター・トランジットの社長、ジャック・ヴァーミリオン。
貧しいイタリア系移民の家庭に育ち、海兵隊員としてベトナムに出征、復員後に起こした会社を20年掛けて大企業へ成長させた。
ある日ジャックは、アール・パイクという男から、代々受け継ぐ秘蔵の武器コレクションをメキシコへ運んで欲しいと頼まれる。
パイクは元陸軍大佐で、特殊作戦部隊の狙撃兵として戦功をあげてきた男だった。
彼の依頼を受けたことでジャックの人生は一変し、大切な会社を失う事になる。



何者かに嵌められた男が会社を取り戻すために闘う物語…といえばそうなのだが、それほど単純ではない。
日本人には馴染みが無いが、アメリカではよく出てくる “司法取引” というフレーズ。
逮捕された犯罪者が、他者の犯罪の有力情報や捜査協力を行う事で自身の減刑(場合によっては不問)を得、更に “証人保護プログラム” の下で安全が保証されるシステム。
本作にはこの司法取引が幾つも出てくる。

また、元警察官の著者ならではの視点か、
法施行機関(この表現もアメリカ的)の管轄権争いが色濃く描かれる。
ニューヨーク市内で起きた事件の捜査にあたるのは、ニューヨーク市警。
同じ州内でもハイウェイで発生した事件を担当するのはニューヨーク州警察。
ジャックの会社の貨物船がニューヨーク港に接岸すれば、港湾管理局。
その港で武器・麻薬の密輸を取り締まるのはアルコール・タバコ・火器局(ATF)。
逮捕した容疑者を他州の刑務所へ護送するのは連邦保安局。
当然、その容疑者の起訴手続きは、地区検察局や連邦検察局。
(本作では出てこないが、ここに更に連邦捜査局=FBIが絡んでくる事もある)
もーややこしいややこしい。
しかもこれら複数の機関は基本的に仲が悪いw
協力してやればいいものを、それぞれが手柄を独り占めしようとする。

で、これらの機関の幾つかが悪い方向に結託すると、狙いをつけた会社にあれやこれや口実を付けて捜査に入り、財産没収からの企業買収ビジネスに繋がる、という事が有るという。
本作のメインテーマはこれです。

それと、アメリカが今までもこれからも抱え続けていくであろう人種問題。
そんなテーマを主軸に、他にも正にアメリカが抱える様々な問題をカタログのように見せてくれます。




Posted at 2020/12/29 19:00:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記

プロフィール

「@あすきー  ナニコレめっちゃHighSenseやんw」
何シテル?   05/21 21:59
派手な赤い車なんで、どこ行ってもすぐバレますw 死ぬまでMT宣言。 _/_/自分で運転した事あるクルマ_/_/ スバル インプレッサ...

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