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Red13のブログ一覧

2020年03月30日 イイね!

3月の読書

3月の読書ガソリン価格の下落だけが明るい話題ですかねぇ。
和歌山の価格破壊っぷりが凄い。
まぁ、それも一消費者の短絡的な目線での話ですが。

外出自粛が叫ばれた先週・先々週、
ガソリン安と相まって、“クルマで遊ぶ” 系は盛況のようですね。
昨日も地元の裏山が昼も夜も賑やかでしたし、
ちょっと田舎の方へ行けばエンスー系やらBNY系やらシャコタン系やら、なんやかんかスレ違う。

これが、一週間後とかに振り返って
「危機感が無かった・軽率だった」となるのか、
せめてもの楽しみとして許容されるのか、どうなんでしょうね。










 S・J・モーデン 『火星無期懲役』 (2018)

原題『ONE WAY』


某 “火星でひとりぼっち” の映画人気にあやかろうと、出版社から作家に依頼する形で書かれた作品だとかw


息子の為に殺人を犯し、終身刑で服役中のフランクは、火星基地建設プロジェクトへの参加を持ち掛けられる。
刑務所で人生を終えるか、火星で生きるか。
フランクをはじめ、プロジェクトの参加者は老若男女の囚人7名。
だが、彼等は火星で一人また一人と命を落としていく。
酸素不足、過量服薬、二酸化炭素中毒…これらは事故なのか?自殺なのか?それとも?



ちゅーわけで、久しぶりにSFです。

…なんですが、結局は “密室サスペンス&サバイバル”
前半は結構SF要素多いけど、後半は完全に心理駆け引き。( ̄▽ ̄;)
せっかくだから「HAL9000」的要素が入ってれば面白かったけど、本作で人を殺すのはあくまで人です。
とはいえ、SF的検証&考察に手抜きは無し。説得力あってリアルでよろしい。

…結構面白く読めたのに、何でこんなにも感想が大して出てこんのやろ(爆)。
著者が「自分のアイデアでは無い」ものを書いているという部分が何処かに出てるのかな?
それか、ハードSFを期待してたら、そうでもなかった肩透かし感?










 シェイン・クーン 『謀略空港』 (2016)

原題『THE ASSET』


デビュー作の『インターンズ・ハンドブック』が面白かったので続けて買ってみたシェイン・クーン。
9.11テロ後の航空(空港)セキュリティにスポットを当てたお話。


航空保安警備のコンサルタントとして、1年の大半を出張先の空港と飛行機の上で過ごすケネディ。
最愛の妹を9.11テロで亡くし、しかも前日に些細な口論で喧嘩別れしたままだった事から罪悪感に苛まれ、半ば強迫観念に近い思いで世界の旅行者の安全に身を捧げる毎日。
だが、空港の保安警備は一見厳重になったが、保安員の怠慢は慢性的かつ深刻で、これではいくら自分一人が動いても何も改善されない、と失望感に沈んでいた。
そこへ届いたのが、複数の空港をターゲットにした大規模テロの兆候。
CIAから思わぬ形でスカウトされたケネディは、各分野のスペシャリストと共に未曾有のテロ計画に巻き込まれていく。



と、これまた元々映画畑の著者らしい「素人がある日突然スパイデビュー」な展開(笑)。
原題の “ASSET” は直訳すると「資産」だが、防諜業界用語(CIA語?)で「工作員」の意味。

9.11テロ後、アメリカは「国土安全保障省」なる組織を編成し、空港セキュリティの強化が図られた。
が、機械やシステムは進化しても人間が進化していないのはどこの世界も同じだそうで…
自覚に欠ける新人保安員、プライベートを優先する職務怠慢の主任保安員、機内持ち込み禁止品目の高い見逃し率(実に95%!)、荷物盗難の横行。
これらは著者の創作ではなく現実の事。
アメリカはGhone is goneされたKIXを笑う資格は無いらしい。

妹を失ったショックからの逃避と強迫観念から仕事に没頭する主人公ケネディが、自己啓発本にハマっているという設定もイマドキ感がリアル。
航空業界、ひいてはアメリカ社会全体へのアンチテーゼが根底にありつつ、ケネディが啓発本の受け売りから “自分自身” で考え行動するようになっていく過程も明快爽快で、これも世間への諷刺であるように思う。

クライマックスの纏め方がドタバタでちょっと首を傾げたくなるが、エンターテインメントとしても現代時事小説的な面でも良作。










 R・D・ウィングフィールド 『夜のフロスト』 (1992)

原題『NIGHT FROST』


シリーズ第3弾。
シリーズものの良い所は、
・新しく覚える情報が少なく済む
・「次何読もう…」という悩みから解放される(笑)
逆にデメリットは、
・知らない人にはどんどんハードルが高くなる
・惰性になりがち
てなもんですか。

本シリーズは毎回 “相棒” が変わりはするものの、
共通して、怒濤のモジュラー型(複数の事件が同時平行する)ミステリ。
それを、真面目と不真面目の双極が同居したオッサンが「俺の直感がそう言ってる」を合言葉に、時に名推理、時に迷推理で行ったり戻ったりしつつ、なんやかんやなんとかなっていく話(笑)。


今回は、インフルエンザで署員の半数がダウンしている中で、匿名の中傷ビラ、墓荒し、連続老女切り裂き魔、行方不明の少女等のtoughな事件の数々に、
いつも通り下品なジョークで切り込んでいく我らがフロスト警部。
新たな相棒は歴代最悪の憂き目に遇い、家庭崩壊の危機に立たされる。
事件の凶悪性も過去最高。「俺の直感」もやや陰りを見せる。
天敵マレット署長の説教もいつも通り耳栓でやり過ごし、お返しとばかりに深夜の署長室で出前の中華を貪る(カーペットにエビチリソースを垂らす)。



ほんま、何度も言うけど、両津勘吉(笑)。































「諸君らが愛してくれた志村は死んだ!

 何 故 だ !

無知蒙昧なる輩どもが外出自粛令を無視して遊び呆けたからである!
日本国国民は、我ら優良種たる児眠党政権によって管理・運営され、初めて生き延びる事ができるのである!

籠れよ国民!ジーク・安倍ンジャー!」






…という流れしか見えないんだが。
「志村けん陽性」の報の時点で頭にこれが浮かんだ。

著名人の訃報を利用するのは政治としては正しいだろうし、誰が頭であっても同じ事だろうし、誰が汚れ役になるかだけの話と思うけど、
政治家の先生方はこの期に及んでも保身や “事後” を見据えての駆け引きにお忙しいんでしょうなぁ。





Posted at 2020/03/30 20:00:06 | コメント(2) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記
2020年02月29日 イイね!

2月の読書

2月の読書「潰れるまで乗る」とか「いずれエンジン載せ換える」とか、
別に理想の話とか、ロマンの話として言ってる訳では無いんですが、
かなり現実的に色々考えさせられる事態がすぐ身近で発生しておりまして、
なかなか実際シビアな話だよなぁ…と真顔になっております。

んま…その話は後日改めてしようと思います。
むーん(・ε・` )















 ビル・シャット & J・R・フィンチ 『地獄の門』 (2016)


ナチス・日本軍・ロケット爆撃機・731部隊・伊400潜水艦・アマゾンの奥地・霧に包まれた秘密基地・チュパカブラ。
もー、厨二病臭しかしないB級映画全開のキーワードw
古本だったのでネタとして笑いながら買いました。

が。

読んでみたら、時代考証や事実の裏付けがめちゃくちゃしっかりしていて、恐れ入りました。
実在人物や史実、科学的データをカキ集めた所に遊び心を混ぜ合わせて、抜群の “歴史のif” を作り上げ、且つエンターテインメント性も際立っている。
そして、史実・事実を使って組み上げるということは、ちゃんとそのあとの史実に繋げなくてはいけない。(宇宙世紀ガンダムシリーズは正にこの難しさと面白さで成り立っているw)
ここの手腕も見事だなと思う。

小道具として使われる “事実” は、戦争のみならず文化面、社会面にも多岐に渡り、
WW2中のアメリカ国内で、ドイツ系の養父母から養子を引き離す誘拐が国家主導で行われた事や、
複数の大学がユダヤ人学生の学位の格下げや剥奪、入学規制を行った事など、
あまり知られていない黒い歴史をしっかりと扱っている辺り、派手なパッケージに反して意外と丁寧に緻密に練られた作品と思う。

また動物学の知識も存分に活かされ、メインテーマとなる吸血コウモリの生態は勿論、絶滅した動物が “実はアマゾンの奥地で生存していたら” の if も見せてくれる。

とは言っても、キャッチーなアイコンを多用した盛りだくさんドタバタ展開で、やはりB級映画感は否めないがww
インディ・ジョーンズとかが好きな人にオススメ。















 ダグラス・リーマン 『キール港の白い大砲』 (1989)

原題『The White Guns』


“大砲” だったらgunじゃなくてcanonじゃねーの?w
第二次大戦を船乗りとして生き抜いた著者は、海における第二次大戦の様々な戦いを多くの著作で描いてきたそうですが、<本作は “終戦” にスポットを当てた集大成。
いわゆる “戦争もの小説” としても珍しい切り口と思って手に取りました。


ナチスドイツが崩壊し、降伏文書が調印された1945年5月。
英国海軍のマリアット大尉が指揮するガンボート〈801〉は敵地キールに入港した。
つい昨日まで、情け容赦ない敵に立ち向かい、仲間の船が沈められていくのを目の当たりにし、多くの仲間が勇気の代償を支払うのを見送ってきたが、
未だ黒煙たなびく港で彼らを待ち受けていたのは、憎むべき敵ではなく、戦いに疲れた人々の姿だった。

最恐の敵Uボートを次々と送り出してきた軍港キールは、破壊し尽くされ、瓦礫と破船の山の死の世界。
そこで目にしたナチスドイツの敵兵達は、階級章も記章も剥がされた軍服姿の疲れきった男達だった。
そんな “昨日の敵” を働き手として雇い、緊張と疑心暗鬼の中で占領軍の任務が始まる。

ソ連領からの難民船、機雷の除去、沈船の引き揚げ、毒ガスの海上処理、犯罪者の処刑、ドイツ市民への食料援助、闇市の摘発、潜伏SS将校の捜索…
戦争は終わったのに、まだ戦争は続いている。戦争の余波で更に命が失われていく。
『戦争が終わったら勝者も敗者もいない、いるのはただ “生存者” だけだ』

英国海軍と元ドイツ兵、敵も味方も男も女も、一緒に戦争の後始末をするうちに、更にその傷を深める者もいれば、人々を食いものにして甘い蜜を啜ろうとする者もいる。
しかし、やがて敵味方の垣根を越えて理解が生まれ、友情が育ち、そして愛が芽生える。



この作家、上手い。
それぞれのエピソードが個別に展開していくようで、大きく一つの流れに繋がっていき、縦糸横糸が綺麗にギュッと組み合う感覚。
〈801〉を中心とした船の任務で水兵の日々が存分に語られる前半が、閉鎖的環境の “内なる仲間” の話なのに対し、
〈801〉が退役し、乗員それぞれがバラバラに地上勤務になる後半は “外への巣立ち” 。
巣を無くした鳥達はそれぞれの生き方を模索するが、そこで明暗分かれるドラマ性が見所。

そして、個人的にこの著者の作風で気に入ったのが “無駄に語らない” ところ。
ある程度、読者に想像させて補わせる部分がある。
いちいち全部説明されるより、こちらの方が好きだ。

ドンパチ派手な戦争スペクタクルよりも、リアルで丁寧で
じっくり沁みる感動大作。
最後に出てくる「白い大砲」が意味するものも、なるほど見事な描写だなと思う。
こういう作品こそ映画化してほしい。


Red13指定 必読図書















 R・D・ウィングフィールド 『フロスト日和』 (1987)

原題『A TOUCH OF FROST』


シリーズ第2弾。安定の面白さ。

相変わらずのだらしなさ、行き当たりばったり、思いつき行動、面倒くさがり、下品な冗談ばかりだが、義理人情はまぁまぁ大事にする、デントン署の問題児フロスト警部。
前作以上の “同時多発” で襲い掛かる難事件の数々に、今回は更に人員不足という背景もあって、益々カオスな捜査活動を強いられる。
堅物のエリート署長の説教をのらりくらりと受け流し、ロンドンから左遷された素行不良の若手巡査を相棒に従え、顔見知りの街の小悪党から情報を仕入れ、独自の推理で真相を追う。

まぁ、こんなにいい加減な主人公の警察小説も珍しい(笑)。
前も言ったけど、両津勘吉的な雰囲気。
フロストも両津と同じく、上司からの覚えは悪いが部下・同僚からは案外評判が良い。
組織の一員でありながら、規則・規律などどこ吹く風。
自由きまま勝手に生きる姿は、現代社会の閉塞感へのアンチテーゼ的オアシスであるかもしれない。
常識に囚われない、型に嵌まらない事の大切さ(善かれ悪しかれ両面はあれど)を示してくれる “愛すべきオッサン” である。




Posted at 2020/02/29 15:15:17 | コメント(1) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記
2020年01月30日 イイね!

1月の読書

1月の読書去年「年間50冊」を達成するべく飛ばしていた分、
年が変わってちょっとアクセル抜けた…( ̄▽ ̄;)
のと、
実は、正月休みからとある遊びを始めまして、
そのせいで読書時間が減っていました。
怠慢であるw










 ロバート・ポビ 『マンハッタンの狙撃手』 (2019)

原題『CITY OF WINDOWS』


超長距離・移動するターゲット・天候 ブリザード。
異常気象で連日猛吹雪のマンハッタン。
人間業とは思えない悪条件下で次々とヘッドショット狙撃を成功させるスナイパー。
被害者は全て法執行官。

元FBI捜査官、今は大学で物理学を教えるルーカスに、古巣から捜査協力の依頼が入る。
ルーカスはアスペルガー症候群の気がある気難し屋だが、その超人的な空間把握能力により狙撃ポイントを正確に言い当てる。
しかし、吹雪のせいで犯人の足跡も硝煙反応も消えていて捜査は難航。
被害者を結びつける共通点は何なのか。犯人の狙い・メッセージは何なのか。



超濃密なプロットで一気に引きずり込まれます。
特に謎が立て続けに降り積もる前半の怒濤の展開が凄い。
後半ちょっと頁数が足りてない感じはするけど、こういう話は確かに全部語らない方が良いかな?
2回読み推奨。

我々日本人には微妙な所がよくわからないですが、
銃社会アメリカの内包する永遠のテーマが鍵。
「修正第2条」、いわゆる “銃を所持する権利” 。
“市民軍” “自警団” という、実質的には白人至上主義の武装集団。
それプラス、現政権(トランプ)の視野狭窄への諷刺。

著者は本作が日本デビューですが、既に世界的ベストセラーの著作有り。
リアルタイムの旬な作品、なかなか頭も使って刺激されます。















 イーデン・フィルポッツ 『赤毛のレドメイン家』 (1922)

原題『THE RED REDMAYNES』


こちらは一転して100年前の作品。

フィルポッツと言えばだいぶ前に読んだ『誰がコマドリを殺したのか?』が印象深く、“あの空気感” が恋しくて手に取った一冊。
現代ミステリ・スリラー・クライムばかり読んでいると、アナログな時代の話が読みたくなる。
1922年と言うとWW1終結直後。
クルマ・バイク・レシプロ飛行機・モーターボート等、大体のメカは既に有るものの、どこかまだ19世紀の残り香が感じられる。
100年の時を経た “コチラ側” から見ると、どこか「剣と魔法の世界」に近いような、ファイナルファンタジー的な時代かもしれない。

本作はネタバレせずに感想を述べるのが難しいw
なので、江戸川乱歩の有名な評論を。


この小説の読者は、前後三段に別れた万華鏡が、三回転するかのごとき鮮やかに異なった印象を受けることに一驚を喫するであろう。
第一段は前半までの印象であって、そこには不思議な犯罪の他に美しい風景もあり、恋愛の葛藤さえある。第二段は後半から読了までの印象てあって、ここに至って読者はハッと目の覚めるような生気に接する。そして二段返し、三段返し、底には底のあるプロットの妙に、おそらくは息をつく暇も無いに違いない。
1ヶ年以上の月日を費やしてイタリアのコモ湖畔に終わる三重四重の奇怪なる殺人事件が犯人の脳髄に描かれる「犯罪設計図」に基づいて、一分一厘の狂い無く、着実冷静に執行されていった跡は驚嘆の他は無い。
そして読後日が経つに連れて、またしてもガラリと変わった第三段の印象が形作られてくるのだ。万華鏡は最後の絢爛たる色彩を展開する。



ちょっと誉めすぎと思うがw
現代ミステリを多数読んで慣れてしまっているというのもあるかもしれないけど、そこまで良いか?と思う。( ̄▽ ̄;)

主人公が事件状況をことごとくミスリードしていっているのがわざとらしいほど分かりやすく描かれ、読んでいても違和感ありありの事件捜査が続くのだが、トリックをより劇的に見せる為の手法ではある。
この辺り、『コマドリ』の方がわざとらしさが無くてスマートだった。
『レドメイン』は少しわざとらし過ぎる嫌いがあるが、そこは “恋は盲目” という言葉で収めてある。

今の視点で見れば、本作の犯人も所謂サイコパスの傾向なのだが、100年前当時にはこの設定はなかなか鮮烈だったのではないか。
また本作のトリックは、デジタル社会の現代ではほぼ成立しない。
こういったミステリ小説も、それが書かれたのが “デジタル時代” の以前・以後かで読む側が頭を切り替えていく時代になってきているかも?















で、
冒頭に触れた “新しい遊び” がコレ。











スマホゲームですw
「スマホでゲームなんて…┐(´д`)┌」と思っていたんですが、
正月休みで暇してる時に、昔からのゲーム友達の中学の同級生がコレをやってると聞いて。

実はこれ、ワタクシが中学~高校の頃にドハマりして、通算プレイ時間が軽く1,000時間を越えている
FFT(Final Fantasy Tactics)の事実上の続編。
ゲームシステムも世界観もまんまFFT。これはツボるw
(かつて携帯ゲーム機で出た、続編とは名ばかりで中身は全く別物だった「FFT2」という黒歴史があるだけに)

しかしまぁ…スマホゲームの悪しき面か、スクエニの悪しき面か、課金煽りがすげぇ。( ´-ω-)
半年前のリリース当時はもっと酷かったらしいですが、
今でも充分過ぎる搾取っぷり。
ストレスなくやりたいことやろうとしたら毎月3万以上必要(爆)。
ビギナー割引でオマケ付きやったんで3,000円程突っ込んでしまいましたが。


昭和生まれのおっちゃんとしては、
…ゲームって1本5~7,000円くらいで完結してるもんじゃねーの?(´д`)
って感覚ですがね。

まぁ、懐かしさポイントで暫くやると思います。
今週のアップデートで放置プレイ機能が搭載されたんで読書時間もまた確保できるし(笑)。
しかし、この放置プレイ機能のお陰でマルチプレイの旨味が無くなったという本末転倒w
やっぱりスマホゲームって好きになれんわー…




Posted at 2020/01/30 11:11:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記
2019年12月29日 イイね!

12月の読書

12月の読書これで今年は年間で51冊。初の大台達成♪

週1冊以上じゃまいか。(o゚Д゚ノ)ノ
そう考えると「そんなに読んだっけ…?」て感じ。( ̄▽ ̄;)
ノらないと1冊に2週間くらい掛かってる時もあるから不思議。

本棚に並んでる数が増えてきて、一度読んだっきりのも多いので、
来年は “再読” を多めにいってみようカシラ。















 ピーター・スワンソン 『そしてミランダを殺す』 (2018)

原題『The Kind Worth Killing』


実業家のテッドは空港のバーで見知らぬ美女リリーに出会う。彼は酔った勢いで、妻ミランダの浮気を知ったことを話し「妻を殺したい」と言ってしまう。リリーは「ミランダは殺されて当然」と断言し協力を申し出る。
だが殺人計画が具体化され決行日が近付いた時、予想外の事件が…
男女4人のモノローグで、殺す者と殺される者、追う者と追われる者の攻防を描くミステリ。



3部仕立ての本編は、なかなか予想外の展開で「お、そう来る?」ってなる。
殺意の芽吹きから、それが具体的な計画として育っていく過程を描き、さらに一人の女性のパーソナルを重ね、実にシニカルに予想外の所へ連れていってくれる。

主人公はテッドかと思いきや、実はリリーが主役。
どんな時でも冷静で感情の起伏が少ないリリー。
原題はリリーの象徴的な台詞『殺されて当然の人』。

終わってみれば、要はリリーがソシオパスだという事なのだが、そこに狂気は感じられず合理的で説得力がある。
リリーの用意周到で巧みな完全犯罪は痛快。
ワタクシ自身、盲目的に人命第一を唱える価値観には疑問を感じるので、こういう話は結構好きだ。















 R・D・ウィングフィールド 『クリスマスのフロスト』 (1984)

原題『FROST AT CHRISTMAS』


ロンドンから70マイルの田舎町デントンでは、
もうクリスマスだというのに大小様々な難問が持ち上がる。
日曜学校からの帰途、突如姿を消した8才の少女。深夜、銀行の玄関を金梃で抉じ開けようとする人物。雪の下から現れた30年前の白骨死体…
続発する難事件を前に、不屈の仕事中毒にして下品極まる名物刑事ジャック・フロストが、上昇思考の権化の署長や新人エリート刑事ら個性豊かな同僚と共に繰り広げる一大奮闘劇。





…ジャック・フロストと言われると…





どうしてもこのイメージになる世代ですwww




whatever...( ̄▽ ̄;)



ヨレヨレのコートに、端がほつれたエビ茶色のマフラーがトレードマークのフロスト。
服務規程を守らず、際どい冗談を連発し、上司の命令を忘れるのはしょっちゅう、書類仕事が大の苦手、捜査の判断基準は己の勘、面倒な作業は相棒に押し付ける、叱責されればスッとぼけ、一人暴走してはヘマをやり、それを誤魔化す為なら頭はフル回転。
ひじょーに人間臭いオッサンである(笑)。
どことなく “両津勘吉” に通じる。( ̄▽ ̄)

様々な事件が立て続けにほぼ同時多発し、それらが捜査線上で交錯する。
あっちの事件がこっちの撹乱、こっちの容疑者があっちの被害者、みたいな大混戦で、謎を追うのが楽しくて飽きない。

何かシリーズ物を読みたいなと思って、とりあえず1作目を古本屋で買ってきたけど、これは楽しめそう。
あと5作、集めてみましょうかね。















 ジョン・トレンヘイル 『消えたAWACS機』 (1983)

原題『A View from the Square』


上↑のと同時に、古本屋でタイトルだけ見て買った一冊。
AceCombatで育った身としてはw

お話は、東西冷戦真っ只中。
アメリカの最新鋭AWACS(空中警戒管制機)をソ連が奪ってテクノロジーチートしようというわかりやすいシナリオ。
その情報を西側にもたらした、西への亡命を希望する将軍や、その将軍を失脚させようとKGB内で嗅ぎ回る大佐、KGBの権力ピラミッド、KGBとGRUの反目する関係性、シベリア鉄道の旅(笑)等、
航空機に関するシーンは少ないが、スパイアクションとしては水準以上の安定作だと思う。
ただ、35年前の冷戦時代の話なので、最近の話に慣れてるとロートルでアナログな展開がやや退屈かもしれないが。
あと、序盤で不説明な部分が多かったり、誰が主役なのか全然わからなかったり、なんだかなぁ?と思っていたら(読み終わるまで気付かなかったが)実は3部作の2作目だったそうで、どーりでなるほどね…( ̄▽ ̄;)

あと、“昭和の訳” も今読むとさすがに多少読みにくい部分あり(笑)。
前後の1と3を探して読もうとまでは思わないけど、3が見つかれば読んでみたいかな。















『レッドクイーン』の4はいつ出るんだ…そろそろやと思うんやけど。
あと『奪命者 -サイズ- 』の続きは日本版出るのか…?あれ密かに楽しみにしてるんやけどな。





Posted at 2019/12/29 10:00:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記
2019年11月29日 イイね!

11月の読書

11月の読書寒いです。
まだ家では暖房は使ってません。
クルマではガンガンやけどw
それでも夜、お山帰りとかにMINISTOPでソフトクリーム食べるのが好きなのです。
アレは良いものだ。( ゚д゚)










 エリック・ジャコメッティ & ジャック・ラヴェンヌ
  『ナチスの聖杯』
 (2018)

原題『Le Triomphe Des Tenebres』


≪フランスのオカルトスリラー界に名を刻むコンビが、第三帝国のオカルト信仰の根源に切り込む、息もつかせぬ冒険劇≫
三部作で送る新シリーズの開幕。


ナチス × オカルト
別に突拍子もないトンデモ話ではなく、多くの史実をベースにした「フィクションでありながらノンフィクション」。

ヒトラー自身は “超自然的な思想” を鼻で笑っていたが、副総統のルドルフ・ヘスが占星術にハマっていたり、かのヒムラーが正にオカルト研究に熱心だったのは事実。
アーリア人のルーツを探る考古学&神秘研究(というか…歴史捏造)のSS部門、アーネンエルベ(Ahnenerbe)というのも実在した組織。
そのアーネンエルベがチベットへ宝探しに行ったり、占領した他国都市のフリーメイソンのロッジを破壊して回ったのも事実。
ナチスの前身、ドイツ労働者党の旗揚げメンバーには、とあるオカルト秘密結社の構成員が多く居たのも事実。
WW1の敗戦で政治・経済・精神全てに於いて鬱々としていたドイツは、国家の結束という目的に至るツールとして “超自然的 神秘主義的な思想” が政治思想に入り込むようになったと言える。

といったノンフィクション背景の上に「if」を組み上げ、
占星術やルーン文字、美術史ウンチクやカタリ派の遺産等、知的好奇心をくすぐるギミックがこれでもかと目白押し。
更にスパイアクションの要素もあって、もうてんこ盛りお腹一杯w

本作の鍵になるのは、鍵十字のルーツ。
東洋に於いて鍵十字のシンボル(我々日本人には「卍」が馴染み深い)は “調和” を表すのに、ナチスは何故正反対のイメージでそのシンボルを使ったのか。
(卍とハーケンクロイツは回転方向が違う。本作ではこの右回りと左回りの違いにも注目している)
第一部の本作ではまだそれについての回答は出て来ないが、これは俄然続きが気になる。















 シェイン・クーン 『インターンズ・ハンドブック』 (2014)



人材派遣業務を隠れ蓑に、組織や大企業にインターン社員としてヒットマンを送り込み、厳重な身辺警護を受けている要人の殺しを請け負う〈ヒューマン・リソース社〉。
送り込まれたインターン=ヒットマンは、その立場を利用して目立つことなく社内のアクセスと信用を獲得し、ターゲットに近づき、証拠を残さずその命を奪う。
そのHR社のエース、ジョン・ラーゴはまもなく25歳の誕生日を迎え、めでたく引退する予定だ。なぜ25歳で引退なのかというと、インターン研修生として通用する年齢の限界だから。
極めて優秀なヒットマンであるラーゴは、その “最後の仕事” を事細かに記録し、己のヒットマン人生を振り返った手引き書兼サバイバルガイドを後輩の為に執筆した。
しかし “最後の仕事” はセオリー外の展開続きであった。



と、少し変わった切り口のアクションスリラー。
ブラックユーモア多数、映画ネタのオマージュや比喩も多数、アメリカ英語のスラングや独特の言い回しも多数で、それを日本語訳していると少し変な所もあるが、なかなかレベルの高い一冊。
著者は元々映画製作業界の人なので、映像的な “映え” を意識したシーンが多く、アクション描写の細かい部分のリアリティはちょっと物足りなかったりするが、二転三転するシナリオは面白い。
グレイマンファンにもオススメ。

先月、「一冊だけの物語はボリュームが…」とか言いましたが、
これは400頁の中でジェットコースター的に景色が変わり、うまく纏まっていて素晴らしい。


「殺し屋の仕事の中で何よりも大事な事は、完璧なコーヒーの淹れ方を習得すること」
こっちがクタクタになるまで使い走りをこなしても、重役は何も思わない。
だが、ヤツが今まで飲んだことが無いほど旨いコーヒーを淹れてやれば、間違いなく、明日から毎日自分のコーヒーを淹れるようにと言ってくる。
その反復接触によってアクセスと信用が手に入る。


というのは、別に殺し屋でなくともそうだよねw
新たな “価値の気付き” で、普通には接点の無い人と一気に距離が縮まる事がある。
釣りバカ日誌の浜ちゃんとスーさんみたいな(喩えが古いw)。
そういうのはクルマの世界でも良くあるよね。










これで12月に2冊計上すれば、年間50冊到達♪




Posted at 2019/11/29 16:00:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記

プロフィール

「@あすきー 別に昨今のインバウンドに始まった話ではなく、私がチビッコの頃でも珍しく光景ではなかったです。伊丹空港&新大阪が近い土地柄もあったかもですけど?」
何シテル?   09/25 19:16
派手な赤い車なんで、どこ行ってもすぐバレますw 死ぬまでMT宣言。 _/_/自分で運転した事あるクルマ_/_/ スバル インプレッサ...

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愛車一覧

スバル インプレッサ 赤ターボ (スバル インプレッサ)
2012(H24年)の春に中古で買ったターボ。「STI」ではありません。 ハナからGR ...
スバル レガシィB4 楓号 (スバル レガシィB4)
楓さんの愛機。 ワタクシが乗る時は「俺様弐号機」w 岡国用にセッティングされた質実 ...
スバル インプレッサ 青NA (スバル インプレッサ)
新車から5年10万kmを共にした相棒。 そこそこイヂリ回し、手足のごとく動いてくれる良い ...
フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック) ごろーくん (フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック))
ハタチの時の記念すべき1stマイカー。もう十ウン年前ですねーw 当時の写真が何も無いんで ...
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