
はい、今月もなんとかカツカツようやく2冊。
ちょっと最近読書熱が下がり気味です。
いや、読みだして "入って" しまえば早いから別に熱がどうこうでもないのか。
単に忙しい? 気が他の事に向いてる?
まぁ、筑波の準備はドタバタしてましたが。
…なんかねぇ…
また台風来てますねぇ…
週替わり台風かよ。
日曜の朝はまだ関東には掛かって無いかもですけど、
ドライで走るのは望み薄か…
ワタクシが筑波走る時くらいジッとしてろっての←
キジ・ジョンスン 『霧に橋を架ける』 (2012)
『THE MAN WHO BRIDGED THE MIST』
んまぁここ最近、読書のモチベーションが若干下がってるのは確かで、
それは「本屋に並んでる中で、面白そうな目ぼしい長編をあらかた読んでしまった感」がありまして。
ここのところ短編集が多いのもそういう理由です。( ̄▽ ̄;)
んで、これも短編集。
タイトルになんとなくソソられて前から気にはなってたけど「んー…短編かぁ…」と棚に戻していた一冊。
結局、読後に思った事も、
表題作の中編『霧に橋を架ける』をもうちょっと膨らませて長編にして1冊にしてほしい、という身も蓋もない感想。
『26モンキーズ、そして時の裂け目』や『蜜蜂の川の流れる先で』といった短編で見られる、動物をテーマにして別れの哀愁を描く作風が得意な作家らしいです。
んが、中には女性(女子の世界)特有の残酷さが出ている、良い気のしない話もあり。
「…で?だから?」というような話もあったり。全体的に短編が短すぎて物足りない。
『シュレディンガーのキャットハウス(娼館)』はそのタイトルからしてニヤリとして、内容も正にタイトルから連想するまんまのモノで、「割と誰でも思いつきそうな話だけど、実際に活字化してみた事が面白い」と思った。
※シュレディンガーの猫:
超ザックリ乱暴に一言で言うと、「蓋のついた箱の中に猫が居る。一定時間経過後にこの猫が生きているか死んでいるかの確率は、どれだけ論じても結局は50:50であり、蓋を開けて確認するまで “猫が生きている” と “猫が死んでいる” の2つの状態が同時に箱の中に存在すると捉えることができる。」という屁理屈染みた思考実験。実際はもっと込み入った内容の量子力学の話。
もう一度言いますがw
表題作の『霧に橋を架ける』は素晴らしい。
『猫は宇宙で丸くなる』 (2017)
これは短編集は短編集でも、作家もバラバラのいわゆる "アンソロジー" 。
"猫SF" というテーマで10篇(地上編5篇、宇宙編5篇)の物語が入っています。
個人的に、最近猫と触れ合う機会が増えたのもあり、
ぶっちゃけ、衝動ジャケ買いw
だけど、これがなかなか楽しめましたよ♪
SFなので "ふつーの猫" は出てきませんw
だいたいどれも超絶知能を得たスペシャルな猫達。
でもその程度というか覚醒の方向性がいろいろあって楽しい。
とりあえずSFでは、猫にテレパシー能力を与えるというのがポピュラーな模様w
喋ったり、歳をとらなかったり、マシュマロを焼いたり、宇宙船の中で脱走を企てたり、幽霊を撃退したり、神の生まれ変わりになったり。
ほんのり気持ちがホッコリする話もあり、憎たらしい猫にイライラしつつも最後にはやっぱり憎めないヤツだったり、スカッと爽快に一気読みな話もあり。
ふつーの短編集よりもアンソロジーって結構面白いかも。
Posted at 2017/10/26 16:00:19 | |
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