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2017年11月09日 イイね!

「自分がブランドになれ」

「自分がブランドになれ」さて、今回のお話にクルマは出てきません。

強いて言えば、人生のお話。










ワタクシ、以前から休みの日にたまにフラッと お一人様ランチ をしに行っているイタリアンのお店があります。
スチーム野菜のバーニャカウダが売りで、ワタクシと同い年のイケメンのソムリエ Mさん がフロアを華麗に捌く、半地下の隠れ家的な店です。



いつもランチタイムのピークを過ぎた頃に行って、本など読みながらのんびりまったり、半分カフェ的な使い方をしております。
Mさんも “男一人” という客を面白がって楽しんでくれているようです。
元々、ワタクシの親戚がそのMさんのファンで、最初は親戚に連れられて訪れたのですが、
その後ワタクシもなんとなく波長が合うなと思って一人で通うようになりました。



そんなこともあり、
他の客が居なくなり、ランチタイムが終わって「Close」の札を表に出した後も、「ゆっくりしていってくださいね♪」と紅茶をオマケでおかわりしてくれたり、とても居心地の良い空間です。





















いや、
「でした」。










実は今年の春に、そのMさんが退職されまして。
ワタクシもそれっきり足が遠のきまして。
専任のフロアスタッフは居ないままでシェフが接客もするようになってる、という噂を耳にしておりました。










それがひょんなことから、つい先日それ以降初めて訪れまして。



いつも通り、遅いランチタイム時間。
噂通り、厨房の方がお出迎えしてくれました。

































相変わらず美味しゅうございました。





料理は。




















やっぱり、なんでかね、
店に入った瞬間に思ったんですよ。





なんか華が無い。





店の雰囲気が違う。
ふつーの飲食店になってしまった。
「ゆっくりしていこう」という気にならない。



見ていたら、どうやらフロア担当の女性が居たようですが、どうもパートのおばちゃんぽい。
服装こそソムリエーヌ的な黒いベストで決めてはいるが、所作に “何か” が無い。
客が引いた時点で着替えて「お疲れ様でーす」した模様。



料理のお味は相変わらず美味しい。
が、それ以外の所が色々と気になる。



料理の説明も、抑揚の無い事務的な説明。
厨房スタッフだから接客慣れてないとか、それは違うんじゃないか。

前は一皿毎に、使った食器も下げていたのに、
皿の上に置いたフォークを横に置き直されました。

…前から来ている客は、必ずこういう所に気付く。



フロアスタッフ一人でここまで店が変わるものかと。





















“お店” というのは誰の物か。
オーナーシェフの店だと当然そのシェフの店、という認識が普通です。
でも、シェフ一人では店は出来ない。
し、ぐるりと囲んだオープンキッチンの店でも無い限り、シェフが直接接客する機会は(基本的には)無い。

客を出迎え、サーヴし、フロア全体を見通し管理し、料理を出すタイミングを見極め、客と談笑し、客のニーズを探り提案し、その全ての動作所作声色にも美しさも備え、魅せる役者でもあり、店の顔になり、客を掴むのはソムリエである。

なぜか、それを認識していない料理人が多いらしい。
料理人には「俺の料理が美味いから客が来るんや」という意識の人が多いという。
(リアルな話、それは給与面に出てくるワケで)
厨房とフロア、それぞれ “プロの仕事場” として協力してリスペクトし合って盛り立てている店は見ていても気持ちが良い。
が、そういう店は少ないのが現実のようで。

Mさんが辞めた背景にもそんな事があるのかもしれない。
居た時はそこまで意識しませんでしたが、
居なくなってハッキリと「Mさんが居たから通っていたんだな」と気付きました。

残念ながらMさんの今の仕事は、酒を飲まないワタクシにはあまり足が向かない店でして(ワインバー)、
当初は昼間にランチ営業をするつもりだったのが、テナントの大家と契約内容で揉めて頓挫してるとかどうとか…
またフラッと寄りたくなるランチのお店をやってくれたらすぐ行こうと思うんですが、
なかなか世の中うまくいかないもので。
























「貴方が居るから行く」「貴方に会いに行く」と思われる人。
その価値は計り知れないと思う。


もう一つ言えば、それは「会いに行ける」事が大事。
その人が “現場に居る” から会いに行きたくなる。
店の看板にその人の名前が入っていても、事務所に引っ込んで居たんでは魅力も無い。
その人がフロアで輝いている所を見たいから行くのである。
(ただ、そういうファンの期待に応え過ぎて “やりたいこと” を見失うのもまたよくある悩み。ジレンマ。あっち立てればこっち立たず。それをどうバランスしていくのか。)










…そういう話、何も飲食業だけじゃないですよね。
クルマの世界でも同じだし、きっとどんな世界でもそう。



店のブランドに金を出すより、“○○さん” に金を出したい。
し、
願わくは、自分もそういう “指名されるブランド” でありたい。

「No.1にならなくて良い。Only Oneになれば良い」
…って昔の偉い人も言ってたじゃないですかwww

ワタクシがDr.hの所に通うのもそれですしね。
その人を信頼して預ける、託す。
その人から買いたい、とかそういう事。
こないだのドミンゴの話も同じ事。

昔、ワタクシが子供の頃。
親父が「自分がブランドになれ」と言っていた。
子供ながらになんとなく言わんとするところはわかったようなわからんようなだったけど、
…あの時の種はちゃんと根付いてますよ(笑)。






人情が全て、とは言わないけれど、
それを忘れた人には幸せはやってこないと思う。

“人を惹き付ける人” とどれだけ出会えるかが人生の味わいだなと思った。




Posted at 2017/11/11 10:00:17 | コメント(2) | トラックバック(0) | 思う事 | 日記

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「無灯火のアクアにパッシングしたら、煽られたと思って車線逃げていくのマジUZEee。被害者意識ばっか一人前で、何かアクションされるのは自分に問題が有るんじゃないかって発想は無いんか。」
何シテル?   07/31 20:35
派手な赤い車なんで、どこ行ってもすぐバレますw 死ぬまでMT宣言。 _/_/自分で運転した事あるクルマ_/_/ スバル インプレッサ...

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