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2017年11月28日 イイね!

11月の読書

11月の読書
はい、岡国まだですよw
読書感想文にお付き合いくださいw
ワタクシも早く岡国ネタ書きたいんですけどね、
じっくり腰を据えて落ち着いて書きたいと思うので、
先に片付けるモン片付けておきたいというアレです。
でも、子供の頃は夏休みの宿題は完全後回しで放置してるタイプでしたがw















 ジョージ・オーウェル 『一九八四年』 (1949)


ジョージ・オーウェルは読んどかなあかんやろ、と。
ちなみに、ハルキ・ムラカミの『1Q84』とは関係ありませんw


<ビッグ・ブラザー> 率いる “党” が全てを支配する全体主義的近未来。
“共通の敵” を作り出し、それに対する憎悪で団結心忠誠心を煽る憎悪運動
言葉を単純化して語彙を減らし、反体制的な思考をしにくくさせる新言語ニュースピーク
公私を問わず人々の言動をあらゆる場所で監視するテレスクリーン。その実働部隊、思考警察
過去の記録を改竄する真理省、反体制的人物を拷問し修正する愛情省。架空の経済効果を報道し、実際は最低限の配給制度を管理する潤沢省。経済は回し続け、しかし個人に富は与えない、その最適解として架空の戦争を展開し続ける平和省
党が黒と言えば白も黒。紛れもない黒。しかし、それは後に覆り白とされる事もある。その時、それが黒だった事実は存在しなくなり、最初から白であり続けた。

真理省記録局に勤務し、歴史の改竄を仕事としている主人公ウィンストン・スミスは、以前より、完璧な服従を強いる体制に不満を抱いていた。
彼はある時、同じ党員ながら奔放な美女ジュリアと恋に落ちたことを契機に、伝説的な反体制派 <ゴールドスタイン> が組織したと噂される地下活動に惹かれるようになるが…



共産主義が究極に行き着くところはこうなのだろう、という世界。
本作が発表された1949年は、正に共産主義の全盛期。
作中の <ビッグ・ブラザー> の描写がスターリンに酷似しているのも偶然ではなかろう。

今21世紀に生きる我々がコレを読んでも、あくまでフィクションとして読める(とはいえ、今の日本にも幾らか通じる部分はあり、色々と考えさせられる)が、オーウェルはどんな気持ちでコレを書いたのだろうか。
差し迫った脅威、起こりうる未来。
しかしその時 “東側” ではこれは既に現実だった。
…そして、北の将軍様の所は今もコレをやっているワケで。

Red13指定 必読図書。















 シェイマス・スミス 『わが名はレッド』 (2002)

『Red Dock』


はい、出オチですw
古本屋で見つけて、あらすじすら確認せずにタイトルだけで買いましたww
ジャンル的にはミステリーなので普段から読んでる領域。
コレはイッとかなあかんでしょw


孤児院育ちで犯罪組織の幹部になった主人公が、
自分が孤児院に入る原因となった人々に壮大な意趣返しの復讐をするお話。



…と言うのも、この作品の発表の少し前90年代に、アイルランドの多くのカトリック系孤児院が伝統的に虐待を行っており児童の強制労働所のようなものだったという事が暴露され、当時の首相が謝罪声名を出した。
それに絡めての社会派ネタが根底にありつつ。
中盤から飛び道具的な展開になり、また主人公のドライな性格も相まって、ふつーの物語とはひと味違います。
「ふつーやったらそこはこうするでしょ!?」って所を色々と外してくるw
…が、それも全て、読み終えたときには合点が行く伏線。

完全にネタで買ったけども、意外性のあるストーリーで楽しめました。















 スティーヴン・ハンター 『魔弾』 (1980)

『THE MASTER SNIPER』


以前読んだ『Jack the Ripper』モノが面白かった…というか「この作家は頭が良いな」と思ったので他の作品も読んでみたいとずっと思っていたのですが、
なにぶんスティーヴン・ハンターというと、所謂 "スワガー・サーガ" の連作の数が凄いので、なかなかそれをイチから手を出すというのが気が引ける。シリーズ物の良し悪しですね。
ので、何か単品が見つかったら良いのに、と古本屋を物色していて見つけたのがコレ。
ハンターのデビュー作で御座います。


物語の始まりは1945年1月。つまり二次大戦末期、ナチス統治下のドイツ。
ドイツの敗色が濃厚になるなか、ナチス親衛隊は持てる力の全てを結集して、ある作戦を実行に移そうとしていた。
作戦の中心人物は、武装親衛隊一の狙撃の名手 レップ中佐。
一方、偶然にその作戦を察知した連合国側の戦略事務局に属するリーツ大尉とアウスウェイス少佐は、わずかな手がかりを辿って作戦の全容を明らかにしようと奔走する。
レップが狙撃しようとしている相手は? 作戦の目的は何なのか?



この作品(に限らず、ハンターの著作)の上手いところは、それぞれの人物、それぞれの陣営の視点をニュートラルに描いている点。
どちらかの思想に肩入れするわけではなく、事実として冷静に描く。
例えば本作では、ナチスドイツと切っては切れない "ユダヤ人強制収容所" に関して。
それに対する価値観を多くの立場で描いている。そして、どれも一個人の感覚としてリアルさを持っている。
脇役の個性も非常に際立っていて「いるいる、こういうヤツ」と膝を打つ。
とある脇役が終盤に重要なポジションに躍り出る、成長物語的な展開も流石の構成力。

またナチス物のある意味一つの安定感として、SSの徹頭徹尾の悪役っぷりがある。
ヒムラーという名前が出てくるとなぜか「あぁ来た来た」とニヤっとくるのは不謹慎か?w




Posted at 2017/11/28 21:00:19 | コメント(2) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記

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