
えー…
週末にお山に上がったら、
アシのヘタリ具合が予想以上に悪化してまして。
「こんな一気に酷くなる?」ってくらい。
タイヤ新品なのに、ケツは滑るわラインはズレるわロールの収まり悪いわ、全然踏めない。特にリアが全く仕事してない。
なので、
やはり次期車高調選定を急ピッチで進めねばならぬ感じ。
色々と考え、数名の方のリアルな意見も聞き、
“某・青いヤツ” にしようかと思って見積もり問い合わせ中。
です。
トマス・オルディ・フーヴェルト 『魔女の棲む町』 (2016)
原題『HEX』
ミステリーだと思ったらパニックホラーだったw
映画向きの内容だと思いますが、下手に映像化すると恐怖描写ばかり頑張ってしまって
根底にあるテーマ性が薄れる気もする。
…てーか、原作があるものの映画化って大体そんな傾向ですけどね。
ブラックスプリング。この町には邪悪な魔女が棲んでいる。
魔女の呪いのせいで、住民たちは別の場所へ移り住む事ができない。
町を離れようとすれば死への願望が植えつけられてしまい、自殺するか町に戻るしかなかった。
魔女との奇妙な共存生活を300年以上続ける町。呪いは未来永劫続くのか。
この物語の "魔女" は、ふつーにイメージするところの魔法使いではなく、
一言で言えばゾンビです。地縛霊みたいな感じですが、物理的に存在します。
300年前に魔女裁判で処刑された女がどういうワケか朽ち果てずに存在し続け、
時には町の通りに、時には個人住宅の中に、唐突に現れ数時間ただそこに立ち続け、唐突に消える。
「町から出られない」という呪いを除けば、特に害があるわけではないが、
かつて町の人々がその呪いに挑んだ時には凄惨な結果に終わった。
以来、町の人々は魔女には干渉せず暮らしていくことを選んだ。
しかし、時代錯誤な町の生活に異を唱える若者達数人が魔女に過激な悪戯をしたことで悲劇の幕が再び上がる。
どんどん状況が悪くなり、秩序が崩れていく様がある意味で気持ち良い。
均衡を保つことを放棄した時、心は平穏になる。
いわゆるバッドエンドに向かう流れですが、後半は結構哲学的で興味深い展開になります。
"邪悪な存在" というのは如何にして "そうなった" のか。
ある意味では「フランケンシュタインの怪物」の再解釈のような面もある。
著者はオランダ人で、物語の舞台も元々はオランダだったが、
これはアメリカを舞台にリライトされたバージョン。
基本の流れは同じながら、物語の結末も含め色々変わっているらしく、かといって続編でもなく、Version1.5とでも言うべきか。
ヴィクトリア・エイヴヤード 『レッド・クイーン』 (2015)
「また “赤ネタ” かよw」とか言うなそこw
一転、爽快にサクサク読めるファンタジーもの。
下剋上精神と裏切りに満ち溢れたガッツィーな内容(笑)。
貧しい村で暮らす少女メアは、ある日不思議な力に目覚める。
それは奴隷階級 "レッド" が決して持つ筈の無い、支配階級 "シルバー" の力だった。
メアは直ちに王家に捕らえられ、名前と身分を奪われ "行方不明になっていたシルバーの王女" に仕立て上げられる。
宮殿で待ち受ける謀略と裏切り、冷酷な国王と王妃、王子に取り入る少女達の争い、王家転覆を目論むレジスタンス。
それらの間で翻弄されるメアの運命は。
"力" というのは、超能力とか魔法とかそういう感じのです。
やたらと筋力が上がる能力、火を操る能力、水を操る能力、植物を操る能力、光と影を制御し姿を消す能力、金属を操る能力、治癒能力、相手の記憶を探る能力、相手の能力を封じる能力。
それらの能力は血縁で引き継がれ、一つの血族は一つの能力しか持たない。
〇〇家は火の家系、△△家は水の家系、みたいな。
属性ジャンケンみたいな面もあり、JRPG的な感覚なのかな?とか思いつつ、
たぶん著者的にはアメコミの世界の方が近いのかも。
メアが目覚める能力は
雷。
だが、これが少しワケアリ。
シルバーの "能力" は、
”既に存在するモノを操る能力であり、新たに生み出す事はできない” らしい。
例えば水の能力者は、近くに水があればその水を操れるが、一滴も水の無い場所では何もできない。
火の能力者も、小さな火花を出す着火装置を仕込んだブレスレットをつけている。
だが、メアの能力は
"無から電気を生み出す" もの。
これが物語の鍵になっていきます。
が、元々3部作として構想されたものらしく、本作だけではいくつもの謎が残されたまま。
1作目は勢いが大事というアレか、なかなかスピーディな展開で飽きません。
且つ、テーマの一つが "裏切り" なので、王道の青春冒険モノとは一味違う展開が多い。
読後も、まだこの世界に浸っていたいと思わせる出来。
続刊の刊行を待つ。(・∀・)
Posted at 2018/02/26 01:00:19 | |
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