
これで
今年は年間で51冊。初の大台達成♪
週1冊以上じゃまいか。(o゚Д゚ノ)ノ
そう考えると「そんなに読んだっけ…?」て感じ。( ̄▽ ̄;)
ノらないと1冊に2週間くらい掛かってる時もあるから不思議。
本棚に並んでる数が増えてきて、一度読んだっきりのも多いので、
来年は “再読” を多めにいってみようカシラ。
ピーター・スワンソン 『そしてミランダを殺す』 (2018)
原題『The Kind Worth Killing』
実業家のテッドは空港のバーで見知らぬ美女リリーに出会う。彼は酔った勢いで、妻ミランダの浮気を知ったことを話し「妻を殺したい」と言ってしまう。リリーは「ミランダは殺されて当然」と断言し協力を申し出る。
だが殺人計画が具体化され決行日が近付いた時、予想外の事件が…
男女4人のモノローグで、殺す者と殺される者、追う者と追われる者の攻防を描くミステリ。
3部仕立ての本編は、なかなか予想外の展開で「お、そう来る?」ってなる。
殺意の芽吹きから、それが具体的な計画として育っていく過程を描き、さらに一人の女性のパーソナルを重ね、実にシニカルに予想外の所へ連れていってくれる。
主人公はテッドかと思いきや、実はリリーが主役。
どんな時でも冷静で感情の起伏が少ないリリー。
原題はリリーの象徴的な台詞『殺されて当然の人』。
終わってみれば、要はリリーがソシオパスだという事なのだが、そこに狂気は感じられず合理的で説得力がある。
リリーの用意周到で巧みな完全犯罪は痛快。
ワタクシ自身、盲目的に人命第一を唱える価値観には疑問を感じるので、こういう話は結構好きだ。
R・D・ウィングフィールド 『クリスマスのフロスト』 (1984)
原題『FROST AT CHRISTMAS』
ロンドンから70マイルの田舎町デントンでは、
もうクリスマスだというのに大小様々な難問が持ち上がる。
日曜学校からの帰途、突如姿を消した8才の少女。深夜、銀行の玄関を金梃で抉じ開けようとする人物。雪の下から現れた30年前の白骨死体…
続発する難事件を前に、不屈の仕事中毒にして下品極まる名物刑事ジャック・フロストが、上昇思考の権化の署長や新人エリート刑事ら個性豊かな同僚と共に繰り広げる一大奮闘劇。
…ジャック・フロストと言われると…
どうしてもこのイメージになる世代ですwww
whatever...( ̄▽ ̄;)
ヨレヨレのコートに、端がほつれたエビ茶色のマフラーがトレードマークのフロスト。
服務規程を守らず、際どい冗談を連発し、上司の命令を忘れるのはしょっちゅう、書類仕事が大の苦手、捜査の判断基準は己の勘、面倒な作業は相棒に押し付ける、叱責されればスッとぼけ、一人暴走してはヘマをやり、それを誤魔化す為なら頭はフル回転。
ひじょーに人間臭いオッサンである(笑)。
どことなく “両津勘吉” に通じる。( ̄▽ ̄)
様々な事件が立て続けにほぼ同時多発し、それらが捜査線上で交錯する。
あっちの事件がこっちの撹乱、こっちの容疑者があっちの被害者、みたいな大混戦で、謎を追うのが楽しくて飽きない。
何かシリーズ物を読みたいなと思って、とりあえず1作目を古本屋で買ってきたけど、これは楽しめそう。
あと5作、集めてみましょうかね。
ジョン・トレンヘイル 『消えたAWACS機』 (1983)
原題『A View from the Square』
上↑のと同時に、古本屋でタイトルだけ見て買った一冊。
AceCombatで育った身としてはw
お話は、東西冷戦真っ只中。
アメリカの最新鋭AWACS(空中警戒管制機)をソ連が奪ってテクノロジーチートしようというわかりやすいシナリオ。
その情報を西側にもたらした、西への亡命を希望する将軍や、その将軍を失脚させようとKGB内で嗅ぎ回る大佐、KGBの権力ピラミッド、KGBとGRUの反目する関係性、シベリア鉄道の旅(笑)等、
航空機に関するシーンは少ないが、スパイアクションとしては水準以上の安定作だと思う。
ただ、35年前の冷戦時代の話なので、最近の話に慣れてるとロートルでアナログな展開がやや退屈かもしれないが。
あと、序盤で不説明な部分が多かったり、誰が主役なのか全然わからなかったり、なんだかなぁ?と思っていたら(読み終わるまで気付かなかったが)実は3部作の2作目だったそうで、どーりでなるほどね…( ̄▽ ̄;)
あと、“昭和の訳” も今読むとさすがに多少読みにくい部分あり(笑)。
前後の1と3を探して読もうとまでは思わないけど、3が見つかれば読んでみたいかな。
『レッドクイーン』の4はいつ出るんだ…そろそろやと思うんやけど。
あと『奪命者 -サイズ- 』の続きは日本版出るのか…?あれ密かに楽しみにしてるんやけどな。
Posted at 2019/12/29 10:00:07 | |
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