
今まで、
←この毎月の読書感想文のトップ写真を撮る時だけしか使ってなかった折り畳みのちゃぶ台机が、
今やガンプラ作業机として大活躍中ww
この写真を撮るために上に乗っていた作業中のガンプラを片付けるのが面倒でした(爆)。
作品ナンバー②では塗装もしようと思ってるのに、
こんだけ雨続きだと全然出来なくて作業停滞中。(・ε・` )
しかし…
諸兄方の作例とかを検索しまくってたら、
スマホに出てくる広告がガンプラ一色になった件www
ヴィクトリア・エイヴヤード 『暁の嵐』 (2018)
原題『War Storm』
レッドクイーン四部作、完結。
終わって一安心なのと残念なのと、半分半分くらいかな。
1、2はしっかり憶えているけど、3の内容が怪しかったので
また例によって、復習がてらの全巻一気読み。
(今月内に読み終われるかハラハラでしたがw)
多少ネタバレを含んでいきますが…
1~2巻では「よく作り込まれたファンタジーモノだなぁ」という感じだったのが、
3巻に世界地図が載せられ、「ん…?これってアメリカじゃね?」となり、実は現実世界の遠い未来の話だと判明。
言われてみれば地名もなんとなく名残のあるものが。
崩れた地下鉄網が特徴の廃墟の街ネアシー=ニューヨーク、
湖の畔の要塞都市デトラオン=デトロイト、
空軍基地デルフィー=フィラデルフィア、等々。
乱暴に言えば、アメリカ北東部で5つほどの国が魔法戦争をやっているという話w
だが、上手いこと現代社会の問題(人種問題・男女差別・ジェンダーマイノリティ)を抽象的に取り上げたり、
王政・独裁・民主主義の良し悪し、人類の争いの歴史を揶揄するような部分、神話のオマージュなども見られ、
非常にハイレベルに纏まっている作品であるとオススメします。
入口はファンタジーRPGで、読み終えると大河ドラマ。
登場人物それぞれの個性も際立っていて、ふつうこれだけ多くのキャラを出すとどれがどれやらわからなくなるもんやけど、上手く際立たせてイメージしやすくしてある。
主人公《稲妻娘》メアと、《亡国の王子》カルの、互いの信念を貫くが故に近づいては離れてを繰り返す恋愛模様…というよりもっと深い繋がりが強く描かれる最終巻。
名脇役エヴァンジェリンとプトレイマスの妹兄コンビも、親の政治の道具として使われる運命に遂に反旗を翻し、親離れの成長を見せる。
人を操り、人を裏切り、自ら《悪の化身》と成り果てたメイヴンは遂に自らが裏切られる側に。
メアvsメイヴンの因縁のラストバトルは実にこの2人らしい静かで泥臭い争い。
「裏切り」がシリーズ全体のテーマだったので、
ラストで何か「えー…それ有りぃ?(;´д`)」的な(後味の悪い)展開になるんじゃないかと危惧していたけど、
さすがに割りとすんなり綺麗に纏めてきたかなと。
ただ…
四部作と言いつつ本国では既に続編の話がどうとか?
終わり方も色々繋げられるようにボヤかしてあるなぁとは思う。
映画化も進んでるみたいやけど、上手くいけばハリポタみたいなヒットシリーズになるかもね?
Posted at 2020/07/31 11:11:09 | |
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