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2022年07月28日 イイね!

7月の読書

7月の読書おばんです。

ビミョーにソコハカトナク、
お腹がポヨッっているのを気にして、
ビミョーにソコハカトナク、
ダイエット的な意識は持ちつつ、
昼飯を減らしてみたり(会社の弁当やめてカップ麺にしてるから、余計不健康ー!)
休憩時間にプランクやって1分経たずに崩れ落ちたりしてる
立派なオッサン予備軍です。
ドヤァァ(・∀・)ァァァ!!

誰がオッサンやねん、ゴルァァ(゚Д゚)ァァァ!

酔ぉとんのかぁぁぁ!



…と、いう一連のオッサン芸(意味不明)←















 ベン・マッキンタイアー 『ナチを欺いた死体』 (2010)

原題『OPERATION MINCEMEAT』


ノンフィクション。
第二次大戦の上陸作戦というとノルマンディーが一番有名だと思いますが、
その約1年前の43年7月、北アフリカを奪還した連合軍がヨーロッパ本土反攻への足掛かりとするために実行した シチリア上陸作戦
それを成功に導くためにイギリスがドイツに仕掛けた壮大な欺瞞作戦『ミンスミート(挽き肉作戦w)』の全容。

イタリアの爪先の南西、地中海のド真ん中に浮かぶシチリア島。
誰が見ても明らかな戦略的要衝。
攻める側も守る側も、「ここしかないやろ」と思って当たり前。
そこをどうにかして守りの目を他所へ向けさせ、シチリアを手薄にさせたい連合軍。
そこでイギリス情報部の一部署が突飛な作戦を考え付き…


膨大な事実資料に基づく情報量の洪水がフィクション慣れした頭にツラいw
登場人物の多さだけでも凄いのに、その一人一人にしっかり身の上エピソードがついてくる。話が転がり始めるまでの前半がなかなか読み進められないw
どれだけ情報をかき集めて詰め込むかがノンフィクション作品の売りであるのはわかるのだが…やっぱワタクシはフィクションの方が良いやw



乱暴に纏めると、
生活苦で服毒自殺したホームレスの遺体を(戦時下という事由と、身寄りが無い者という理由で、ちょいと法律の解釈を婉曲させてw)使って、架空の伝書将校に仕立て、地中海反攻作戦に関する偽情報を書いた手紙を持たせ、航空機事故を装って(体裁上は中立だが実質ドイツとズブズブな)スペインの海岸へ漂着させ、スペイン当局が裏でドイツに情報を流すように仕向け、見事にヒトラーまで偽情報が渡り、ドイツ軍の地中海防衛ラインを分散させ、連合軍は想定よりも遥かに軽微な損害でシチリアを獲得し、更には東部戦線(独ソ戦車戦)にも影響を与え、
結果的に、第二次大戦の趨勢を大きく転換させたスパイ工作の全容。



正直、これだけのボリューム(頁数)のノンフィクションなのに、飽きずに止まらず読み進められたのは経験上稀。それだけ面白い。
徹底した “仕込み” で架空の将校の人物像を肉付けしていく様はスパイ映画のよう。
実は、この作戦の着想段階には戦後007シリーズの作者となるイアン・フレミングも一枚噛んでいるし、作戦の頭脳となった中心人物2人のうち片方も、素人小説家であった。
正に「事実は小説よりも奇なり」。

死体をスペイン沖まで運んだ潜水艦の艦長が、
シチリア上陸作戦でも重要な任務に当たっていたとか、
死体を調達した葬儀屋の兄が、シチリア上陸作戦の砲兵部隊として戦ったとか、
「出来すぎた話」のような部分もあってフィクション作品のような錯覚に陥る場面もしばしば。


大きい視点で見れば、
人は結局、事実そのままを見ることは難しく「自分の見たいものを見、信じたいものを信じる」ということ。
ドイツ軍も最初は「シチリア以外考えられん」というスタンスだったが、ヒトラーの頭には(最要衝)バルカン半島に対する危惧が強くあり、偽の上陸作戦にはギリシアを攻めるという情報が含まれていた。
仮に連合軍がギリシアから一気に北上したらバルカン半島に迫る。
ヒトラーの頭にはそのシナリオがチラついたのだろう。一度でもそうなるとその懸念を振り払うのはもう不可能。
後はトップダウン組織の悪い面が発揮され、ヒトラーがギリシア防衛に戦力を回すと決めたら、それに正面切って反対意見を唱えられる者はいなかった。
(とはいえ、ドイツ軍内部にも、偽情報と見抜きつつもそれをそのまま「信憑性の高い情報」としてヒトラーに伝えた人物の存在もあった)

こういう所が歴史の面白さ。
で、あり、
7/8以降、この国で繰り広げられているゴタゴタも、大局的に眺めていると面白いと言えなくもない。
結局だーーーれも、そもそも根本の襲撃現場の矛盾だらけの状況には触れないままやしなぁw
















 宮沢 賢治 『銀河鉄道の夜』 (1918~1931)


宮沢賢治の短編集。
…というか、宮沢賢治は長編って無いのね。今更知ったw

以前アニメで見た『銀河鉄道の夜』がなかなか意味不明やったので、文章で読んだらもう少しわかるかな?と思って読んでみたのですが…

尚更わからんw

アニメの方が情報量多いとか珍しいパターン。
賢治の作品は殆どが “未完成” なので、ぶっちゃけ原作で読むとテンポが悪いものが多い。
そういう部分を上手いこと補完したアニメ作品の方が良いのかも。

『セロ弾きのゴーシュ』も子供の頃に家にアニメがあって、何度か見ていましたが、それも今思えば原作の文章より良かったなぁ。
賢治と言えばもうひとつ『注文の多い料理店』ですが、それも子供の頃にカセットかCDかの朗読で聞いた覚え。


“死” の表現が特徴的というか、手を変え品を変え色んな表現で “生” “死” “幸せ” “人の業”といったテーマを論じる。
日本人として仏教の土台もありつつ、本人はクリスチャン。
最先端科学への知識も深い一方で、ファンタジックで魅力的な世界観。しかし、全体的にどこか悲哀や薄気味悪さが見え隠れする。
一見、ハッピーエンドと称しても良さそうな『ゴーシュ』にしても、技術的・精神的に成長してはいるものの、結局孤独であることに変わりはない。


あとまぁ…
さすがに100年前の文章なので、原文そのままでは読みづらい部分が多々。
現代語訳版が欲しいw




Posted at 2022/07/29 23:00:08 | コメント(2) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記

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