
新展開です!w
今回はなんと、
ゆーのさんからの
御依頼品!
ゆーのさんがその昔、ストレート組・無塗装 艶消し仕上げ
で作られたブルー・ディスティニー1号機(以下 BD1)を、リメイクさせて頂きます。(*`・ω・)ゞ
基本的には
「好きにヤッちゃってくださいw」スタイルw
信頼して頂きアザーッスw
BLUE DESTINYは、セガサターンで発売されたゲームがオリジナルで、一年戦争終盤(オデッサ作戦後)に繰り広げられる、ニュータイプ研究(強化人間研究・対NT兵器開発)の黎明期にあたる物語。
ニュータイプ素養のある人間の脳波をトレースしてMSの制御システムに組み込んでおり、機体性能を引き上げてNTに対抗しようという “ハードウェア型” の対NT兵器の始祖と言える。
連邦に亡命したジオンの研究者によって、陸戦ガンダムベースの機体にシステムを搭載して開発していたが、機体の制御が効かず暴走事故が多発、テストパイロットも再起不能に。
その暴走事故に居合わせ、ジムでBD1を食い止めたユウ・カジマ少尉は、シミュレーターでアムロ・レイのデータに勝ったというエース。力を渇望し、BD1のテストパイロットを志願したユウの元へ、亡命した研究者を追ってきたジオンの刺客が迫る。
通常時は緑色のバイザーアイが、“暴走モード” になると赤く光り、連邦機だけど悪魔的な “狂気オーラ” が人気の機体。
元のゲームでは最初のステージの最後で、この赤く光った目でエゲツない機動をしてくる暴走BD1に襲われるので、まだゲームに慣れていないプレイヤーに凄まじいトラウマと共に畏怖と憧憬を植え付けてくるw
HGのBD1は旧(2007年)・新(2017年)2バージョンあり、ゆーのさんのは旧バージョン。
どちらも組んだこと無いのでまずは現状確認から。
当初は、
・モールド追加
・(塗装剥がしを含む)全塗装
くらいのアッサリ目で
パパッとやっつけ仕事でやろうと思ってたんですが…
ジロジロ眺め回して、全身グニグニ動かしてみているうちに、
下半身でいくつか可動域が気になる所が。
だし、なんか…ちょっと…脚短くね?コイツw
とか思い始めて、
(ガンプラ用語で言う)
スタイル改修もやってみようかという展開。
要は整形手術ですねw
勿論初めての試み。
改修というのは、多かれ少なかれ、キットを削ったり切った貼ったする作業なので、一応オーナー様(w)にお伺いを立てまして、「ヤっちゃいましょうw」のGoサイン。
ただ、
“脚を長くする” 工作は、
「太ももを上下にカットし、間にプラ板を挟む 」方法が主流。
ゆーのさん的には、この手法にYesと言い切れない胸の内がお有りでw
(ワタクシもその感覚はなんとなく解る)
出来るだけ
関節部で処理する方針でいきます。
つまり、股関節・膝・足首で長さを稼ぐ。
なお、今回の内容はいつにも増して “同好の志” 向けの実際的な解説が多いので、完成図だけ見たい人はザーッとスクロールしちゃって下さいw
~ ~ ~ ~ ~
まずは股関節。
スペーサーを入れて、脚の軸位置を下げる作戦。
プラ板を挟む隙間を作る為に、小さくカットしたスポンジヤスリで狭い穴の底を削るw


これだけで1時間以上掛かったっちゅーのww
プラモに使うにはやや粗い(切削力が高い) 240番というヤスリを使ったのに、狭すぎてマトモに力が掛からないのでろくに手応え無いw
そんでもプラ板2枚分(1mm)伸長完了。(・∀・)
たかが1mmですが、全長との比率で考えると意外と効いてくる。
ちなみに1/1に換算すると14.4cm(笑)。
続いて膝。
物凄い単純なやり方で4mmゲット。
ダボ穴2つでハメ込まれている膝下パーツを、穴1つ飛ばして上にズラすw

単純すぎて邪道感すらあるw
ただ、4mmもズレると膝関節が見えすぎてダサいので、太ももパーツを下に伸ばしてバランスを取る必要が。

1mm角棒を3本並べ、幅3mmの板状に。
(先に長い状態でくっつけておいて後で小さくカットする方が色々楽)
少し長めにカットして、延長する部分に瞬着。

ハミ出した分をニッパーでカット→ヤスリで角を落として太もものラインと揃える。
膝裏側の隙間が大きいのでそこもプラ板でフタ。
写真の段階ではまだですが、膝の前側も(関節の)グレーが広く見えて間延び感があるので装甲追加。
この “穴飛ばし” での脚伸ばしが出来るキットは限られていると思うので、
「キットの特性を活かした、型に囚われない工作」ということにしておこうw
次!足首!
カットする前に、真鍮線を通す穴を空けておく。
カット後に別々に空けると位置がズレるので。

カットはプラ用ノコギリで。ニッパーで横着すると切り口がエグレまする。
プラ板2枚を挟んで全てを真鍮線で貫通、瞬着をたっぷりつけて固定。

真鍮線は0.5mmを使ったけど、小さいパーツに押し込むのが力を掛けづらく、
先端を斜め切りしてたせいもあって、勢い余って指にブッ刺したw
1mmくらいの方が良かったかもしんない…
ついでに干渉部分を削って爪先の可動角度をほんの少し拡大。
続いて、足首を延ばした分、くるぶし周りがスカスカに見えるので裾も1mm延長。
太ももと同じ要領で、1mm角棒を裾のフチに貼って、カット、削る。

以上が脚の改修ポイント。
これで合計6mm脚が伸びた計算。
後は、まぁ、いつも通りのアレな感じで(何)、ディティールちょい足して。

角棒を並べて板にしたヤツ、サフっても塗装しても継ぎ目が消えず。今後に課題を残す…
ドボドボにサフれば継ぎ目消えるけど、そんなことしたら周りがエラいことになるし、面も丸くなるし…
筆塗りでそこだけサフれたらなんとかなるかも?
→あ、溶きパテってそーゆーことなのねw
今回のディティール追加ポイント。
赤〆:プラ板 プラ棒
橙線:スジ彫り
緑丸:ドリル


スタイル改修に気力使ったので、ディティールの手数は少なめ。
で、
デカール貼って、
塗装削って、
汚して汚して、
完成。
同じ撮り方でBefore/After比較。
身長伸びてる~♪(・∀・)
↑このポージング、右脚~右足首の角度が足首延長(による可動域拡大)が効いてる。ノーマルだとこの雰囲気出ない。
最後、合わせ目に沿ってデカールカットするつもりだったの忘れてるわw
↑元々は裾の内側に付いていたスラスターがカカトと干渉して可動域を損なっていたので外側に移設。これも効いてる。
手持ちのデカールが「EFSF(Earth Federation Space Force 地球連邦宇宙軍)」しかなくて、地上用試験機のBD1に貼るのは変なので、Sの部分だけカットしてEFFに。
急遽追加オーダーになったナイフ(笑)。
ビミョーな形の左手を上手く活かしたポージングに出来た。(・∀・)
元キットには武器を持てる左手が無いので、アフターパーツを使って二刀流出来るようにしてみた。
逆手持ち。オトコノコってこーいうのが好きなんでしょw
BD1っていうと、こういう狂気感のイメージ。
ナイフバージョンで “イっちまってる” 感じをw
というわけで、旧HG BD1のリメイクで御座いました。
しかし。
実はコレは御依頼の
連作の1つ目 だったりしますw
元々の話では、この旧BD1を新キットの陸戦ガンダムとMixしようというアイデアだったのですが、いざ取り掛かってみると旧と新のMixが思った以上に手間が掛かることが判明。やってやれんことは無いけど、たぶん仕上がりクオリティが下がる。
それはワタクシとしても不本意なので、BD×陸ガンのMixは新キット同士でやる事にし、旧キットは純粋なリメイクにとどめたのでした。
なので、次の作品もBD1ですww
陸戦ガンダムとのニコイチで武装盛り盛りゴリゴリにする予定なので、乞う御期待?( ̄▽ ̄;)
角張った連邦機を(ウェザリングで)エッジ強調するとHDRが映える♪