
今年は夏頃からプラモ熱が急上昇し、そっちの調べものや脳内シミュレーションに時間を使うようになり、相対的に読書時間が削り取られました。( ̄▽ ̄;)
今年は1年でたった12冊…
アカーーーン!本読まんとアホになるーー!。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。←
未読で積んでる本が7冊程有りますが、
ガンプラの積みは20箱以上w(未開封 約10、仮組みして放置 約10)
時間が3倍欲しい… or 1ヶ月くらいどっかに独りで籠りたいw
石田 祥 『猫を処方いたします。』
『猫を処方いたします。②』 (2023)
京都市中京区の薄暗い路地にある「中京(ナカギョウ)こころのびょういん」。人づての風の噂を頼りに、心の不調を抱えて病院を訪れた患者に妙にノリの軽い医者が処方するのは、薬ではなく本物の猫。
戸惑いながらも猫を「服用」する患者たち。気紛れで繊細、手がかかるけど愛くるしい猫と暮らすことで、彼らの心も変化していく。
そして、医者が猫を処方するのにはある理由があって…
帯の文句が最高w
「だいたいの事は猫で治りますから」
猫を飼っていれば「あるある!」となるネタのオンパレード。
仔猫から老猫まで、年齢によって出てくる問題や、
育成環境や保護事情等にも触れており、現実的実際的な話が多い。
①が「京都 本 大賞」というものを受賞したそうで、京都府下の本屋では平積みしてあります。
猫屋敷に住んでいる身としては、もうタイトルだけで買えるw
京都が舞台というのも個人的にくすぐりポイント。
一頁目、“噂” で流れている病院の所在地、
「中京区 麩屋町通上ル(アガル) 六角通西入ル(ニシ イル) 富小路通下ル(サガル) 蛸薬師通東入ル(ヒガシ イル)」
で、1分くらい笑い転げたwww
これ、地図でいうと↓こうなりまして、
同じところをグルグル回ることになるんです。
普通、この書き方をする場合は “二方向” で終わります。
「◯◯通上ル ××通西入ル」で完了。
◯◯通を北に進んで、××通で西に曲がったら、次の通までの間のどこかに目的地があるよという意味。
正式な番地も勿論あるんですが、慣れてる人同士だとこの方が早くて楽という。
ついでにいうと、京都市内を車で走る時、 “わかっている人” だと、同じ交差点でもそこまで自分が走ってきた道によって交差点名を言い換えます。四条河原町と河原町四条は向きが違う。自分が走っている通を先に言う。
ので、ベテランのタクシー運転手だと、その言い方で横付けする面を読み取ってくれたりもします。シランケドw
上の地図のコンビニの店名も、面している通の名が先、対角座標の最寄通が後。
という京都トリビアは置いておいて…
なんし、四方向に上ル入ル下ル入ルというのは、有り得ない住所というワケ。
…というのにもちゃんと(ではないけどw)ワケがあり、
この「中京こころのびょういん」は普通の人には見えないんですな。(-ω-)
求めて “導かれる” というのか “喚ばれた” というのか、な人にしかその路地は現れない。
コンパクトなサイズの「第◯話」に区切られており、
ぶっちゃけ、TVドラマ化を強く意識しているという印象を禁じ得ないw
2冊合わせて9話だが、まだ完結しない。
この辺り、出版社側の意向を強く感じる…
読む側としては、2冊で完結して欲しい。
ハートフルほんわかストーリーに、“ニケ先生と千鶴看護士の正体とは?” という謎(という程でも無いが)が上手く絡み合って先が気になる展開ではあるが、
正直、この内容で4冊以上引っ張るようだと飽きる。
次の3冊目で完結させてください。
Posted at 2023/12/25 12:00:12 | |
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