
色々ありまして、
色々わかりまして、
自分の人生今までの「なんでなん」やった部分が
「あ、そーゆー事やったんやな…」と、
結構ストンと腑に落ちた、5月末。
何の話だって?
まー…
そーゆーことですよ(何)。←
客観的・俯瞰的に自分を見られれば、少し楽になる。
40歳、2回目の成人式。
ようやくここからかな、なんて思っています。
アレックス・ベール 『狼たちの城』 (2019)
原題『Unter Wölfen』
2021年9月に読んだものの再読。
続編を手に入れたので復習。
ユダヤ人の主人公イザークがナチスの犯罪捜査官になりすます潜入スパイミステリー。
キャッチコピーは “史上 最も危うい名探偵” 。
1942年の春が舞台、ユダヤ人の強制移送が始まったフランケン州ニュルンベルク。当時最もユダヤ人に厳しい土地だったとされる。
そこで、レジスタンスに支援され?良いように使われ?ナチス社会ヒエラルキーの最底辺から頂点へ、
“親衛隊少佐 アドルフ・ヴァイスマン” に変身したイザーク。
元古書店主という事で、本から得た数々の名探偵の知識と、紙とインクに精通することから文書の偽造を行える。
そのスキルに加え、“ナチス官僚的” な、階級でゴリ押しする交渉術(?)を身に付け、ゲシュタポ本部の中で足掛かりを作っていく。
史実では「生存者無し」とされるフランケン州からのユダヤ人移送だが、作中ではイザークはレジスタンスの協力を得て家族を救出する。
レジスタンスの中にも裏切り者が居る半面、ゲシュタポ内で(信奉者とも言える)味方も出来る。
犯罪捜査官という立場を利用し、イザークの正体に気付いたゲシュタポ高官フリッツ・ノスケ少佐に濡れ衣を着せて処分したり、まぁまぁ職権乱用しているのが面白いw
当初はとにかく関り合いにならずにさっさと逃げたいと思っていたイザークが、「僕がこの中(ゲシュタポ)で上手く立ち回れば、レジスタンス何人分よりもナチス打倒に貢献できる」と覚悟を決め、最後には(ゲシュタポが全員施していた)血液型の刺青を入れる。
アレックス・ベール 『狼たちの宴』 (2020)
原題『Der Verborgene Feind (Isaak Rubinstein 2)』
続編。
ナチスの中に紛れ込んだユダヤ人、狼の群れの中の羊、イザーク・ルビンシュタイン。
レジスタンス活動をする元恋人クララによりニュルンベルクからの脱出を手引きされるが、
“親衛隊少佐 犯罪捜査官 アドルフ・ヴァイスマン” の立場を利用すれば更なる情報収集が出来ると、脱出の手配を一旦断り約1週間後に遅らせる。
前回、ノスケ&本物のヴァイスマンを謀殺する為に利用し協力を得た、上官の秘書
ウルスラ・フォン・ラーン嬢 に気に入られ猛アタックを受ける。イザークにとっては厄介なだけであったが強く断る事も出来ず、付帯する情報収集の為に交際を続けていた。しかしイザークの心はクララにある。
この基本構図が既にトラブルの種であるw
そんな中、ウルスラを介したナチス社交界で知り合った有力者の娘が殺される事件が発生。
当然しっかりと捜査に巻き込まれ、おまけに胡散臭い刑事の相棒までついてくる。“歴戦の本職” に貼り付かれたらすぐにボロが出ると恐れるイザークはあの手この手で逃げる言い訳w
更に今回は前回以上に “本物のヴァイスマン” を知る人物が複数現れ、ウルスラに恋慕する煽動新聞記者にも色々嗅ぎ回られる。
極めつけはナチスNo.2のヒムラーから直接電話が掛かって来た上に、どうやらかなり親しい間柄だったらしく距離感がわからず困惑する。
絶対バレるやんコレw という状況だが、まぁ小説的にはこれくらい追い込まれてないと面白くない。
実際、敵対する1人の人間に正体を暴かれるが、相手にとってそれ以上の威力を有する情報を突き付け切り抜ける。
ヒムラーが差し向けた将官がニュルンベルクに到着する日の未明、脱出の手はずの場所で船を待つが…船は現れない。
以下続刊!
Posted at 2024/05/31 20:40:48 | |
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