
ガレージ(整備工場)ジオラマの第③弾、
ややこし屋オヤジさんへのトリビュート作です。
基本的には第②弾の
Dr.h整備工場と同じ仕様で、
細かい部分で多少のブラッシュアップと、パーソナライズ演出に少し凝ってます。
では早速、制作過程を〜


・前作(Dr.h整備工場)は、現地の再現を優先したので支柱を「オキサイド サフ(通称赤サフ)」で塗っていましたが、
読んで字の如く「オキサイド(錆び)」なので、そこに更に錆び表現をするのが無理でした。
今回は支柱を緑
(零戦の色w)にして、塗装剥がしで錆びさせてます。
・壁に使用する段ボールの種類を変え、トタンの波を小さく、よりスケールに近いものにしました。
・そのトタン壁(と床)のオイル汚れ。前回はウェザリングマスター(少しウェット感のあるパウダー、化粧品にイメージ近い)を重ね塗りしただけでしたが、
今回はそのものズバリ「オイル」というエナメル塗料(前から持ってはいた)を地面に近い所に塗っております。
ちょっと腐食ってる風になってイイカンジで御座います。(・∀・)
(まぁ、完成したらこんな所全然目がいかないんですけどねw)


換気扇の羽根は、ガンプラ RGズゴックの足の裏のヤツw
モーター部分は今回はEG νガンダムのバックパックから。
ズゴックのスクリューこれでもう無くなっちゃったから次どーしようね…

パーツクリーナーは前回同様ですが、同じ作り方で1Lのオイル缶やふつーの飲料缶も作れるよな…と思い、
↓ちょっと写真わかりにくいですが、幾つか作ってみました。
コ○・コーラ風やポ○リスエット風の缶も有りますw
後は会社の倉庫に有った何かのスプレーをモデルにしたり、最後はテキトーに思うままに塗ったり。
K○RE556も作れば良かったw
続いて…
今回ちょっと自分の中でEvolutionした部分が “段ボール” の表現です。
まず材質面から言うと、前回はそこら辺にあった使えそうな紙でやっていましたが、今回はちゃんと画材屋でクラフトペーパーを買いました。
これで失敗を恐れず好きなサイズで作りまくれる。
完全手描き・手切りの超アナログでやっているので、
「長辺○mm…短辺△mm…高さ✕mmだと…耳(蓋)は何mm取れば良いんや…」と毎回悩んでいますがw←
それと、“リアルさ” “ジオラマ的魅せ方” な部分。
前回もそれなりに色んな形の箱を作ったり、中に小細工したりしていましたが…
実際…段ボールって…
畳んで置いてあるの多いよね…( ゚д゚)
特にクルマ弄りの現場では “汚していいクッション” として使う場面が多いワケで。
ソレだ!(σ ゚д゚)σ と自分の中で霹靂りましてw
紙の工作は木工ボンドを使っていますが、敢えて瞬間接着剤を使うと
滲んでシミになって使用感が出ます。
ケースバイケースで更にオイル染みも描き足せば完璧ザマス!(・∀・)
後は折り目の部分を汚してエッジを協調したり。
基本?共通?の部分はそんな感じで。
ここからはパーソナライズ要素。
ややこし屋オヤジさんと言えば「役物PORSCHE」というイメージなので、取り敢えず “ポルシェ的な” 小ネタを色々やりたいなと思いました。
しかし…
(ややこし屋さんのメイン機は
997のすげーややこしいヤツwですが)
そもそも997のプラモが無いんですよ!(ll´д`)
代わりと言っちゃアレですが、996ならタミヤのキットが有る。
996はややこし屋さんの過去車でもあるし。
しかもナンカシランケドめっちゃ安かったので “バラして使う前提” でポチッと。
プラス、だーいぶ前に買って罪っぱなし
(誤植ではない。積みプラ=罪プラ)だった930もいっそ良い機会だから使っちまえ、と。
…と、写真に行くその前に。
今回、しみじみ思った事がありまして。
この “パーソナライズ要素”(と、今勝手に命名していますがw) が、作っている側としても一番楽しいんです。実は。
前回のDr.h、今回のややこし屋オヤジさん、
お渡しする方の人となり、車歴等からあーだこーだアイデアを起こして形にしていく。
ニヤッとして貰える小ネタを幾つ仕込めるか。それを考え、浮かんで、材料を揃えて、ってしていくのが楽しい。
だからやっぱり、知らない人の依頼は作れないな、と。
ただ、正直、今回、
ややこし屋オヤジさんからは「全てお任せします」という事で、細かいご希望等のヒアリングはしていないので、
イメージされている雰囲気とマッチ出来ているかはちょっと自信がありません。
(ポルシェネタに振りましたが、もしかしたらノスタルジーな昭和国産走り屋風の雰囲気の方が刺さったのかもしれない、というのは少し思ってはいます)
それでも、“今の僕が想う、形に出来る、ネタアイデア” という事でご覧ください。
そんなわけで、
この2つのキットを贅沢に冒涜に切り刻んで小道具にします。
996の方は比較的新しいキットだけあって、元々パーツ分けが細かく、足回りも結構作り込まれていたので、使えそうな部分を切り取ってみました。
この写真には写っていませんが、ドラシャ、ストラット、スタビライザーも切り取って小物にしました。
マフラーを一体のままにするか、エキマニ部分だけにするか悩んで取り敢えず未分割w
外して転がしてる状態だと、全部繋がってるなんて有り得ないよな…やっぱ分割するか…?(^_^;)
でも繋がってる方がジオラマ的には分かりやすくて良いんだよな…悩ましいw



一方930は古いキットなので、ボディは一体成型で裏側もディティールは乏しく。
ぶっちゃけ使える所が殆ど無いw
バンパーを綺麗に分割するのも大変そうだし…
そこまでした所でややこし屋さん、空冷あんまり興味無さそうだし(笑)←
取り敢えずドア1枚だけカットしてみました。
上のサッシ枠が折れそうな(折れた)ので真鍮線で裏打ち。
一応艶出し磨きもしてみました。
ヒロポンさんの930を観察して塗ったクラシックホイールも(笑)。
で。
ドアは(プラモ的な)ミラーの挿し込み穴がひじょーにアレなので…
段ボールを立て掛けて接着して隠しますw
後は、工具やスプレー缶の小物類を接着固定していきます。
リアル感やストーリー性を出せるかどうか、ここがセンスの見せ所…((((;゚Д゚))))



最後の緑の棚はちょっと解説。
最上段:
タービンの入った段ボール、930のミラー、996のステアリング、ビル印の段ボール。
上から2段目:
996のエンジンフードメッシュ、スタビライザー、ユーロナンバー、仮ナンバー、スプリング、キャブ。
上から3段目:
ブレンボキャリパー、996ヘッドライト、コードリール。
最下段:
サスペンション、ドラシャ、バッテリー、ウマ。
です。
…ところで、今疑問に思ったんですが…
仮ナンバーって「りんばん」とも言うじゃないですか。
「りん」は臨時の臨だけど、「ばん」って番号のばん?板のばん?どっちなん?( ゚д゚)
「仮のナンバー(番号)」を意味するのか、「仮のナンバープレート(板)」を意味するのか。
なんとなく「臨板」の方がしっくりくるんですが…
そういうのが気になる国語教師の息子ですw←
ソンナコンナデ。
完成配置例。
(赤インプは付属しませんw)
整備士のおねーさんは前回と同じです。
前回より少しだけ目を小さく描けました。
右下のコンプレッサーと近代的なウマ(黄色いヤツ)は今回の新顔小道具です。
奥の棚の上のは996GT3のバケットシート。
996のフロントメンバー。
996のマフラー。結局ジオラマ的見栄え(キャッチーさ)を重視して1本繋がり状態のままです。(^_^;)
(エキマニから異物が入らないように下向けましょうw)
タイヤの上には996GT3のウィング。
猫が座っているのはサードパーティ製のBRIDEフルバケ(に脚を付けたモノ)。
996のフロントバンパーと、左奥に例の930ドア。
タイヤがねぇ…ポルシェが履くには細くないか?ってのばっかりなのがちょっと残念ポイントではあります。
タミヤの汎用サイズなので仕方ない…
(前回、メルカリで20台分詰め合わせパックを購入w)
あと、画面外に見切れていますが、
この左には段ボールに入った996ホイールがあります。
930のクラシックホイール。
ここで見て欲しいのは…
右上、換気扇のギトギト油汚れですww
望遠ロング…っぽい構図(笑)。
割と雰囲気出せたんではないかな?(・ω・*)
ここまでが当初予定していた内容だったんですが、
撮影しているとムズムズと、付属品を充実させて遊びの範囲を広げたくなり、
「もっと段ボールを増やそう」とか「もう1人2人メカニック増やそう」「あ、コレが出来るならソレもやりたい」とかってちょいちょい追加…(・∀・)
せっかく実際に使えるウマがあるので…
下に潜るオッサンを用意しました。
コレはタミヤの「ラリーメカニック」なるキットですが…

接着する時のチェックが甘かったのか、“足の裏が接地しなかった” ので、肩の下にスペーサーを入れて足裏が地面にくっつくように傾けました。(^_^;)
寝かしてしか使わないから背中なんてどうなってても見えないしw←
それと、もう1つ、問題と言うほどの事では無いんですが…
どーもタミヤの1/24はちょっと縮尺大きいw
フジミのキットと比べると工具やパーツが一回り大きいんですよw
人間も手持ちの1/24と並べると気持ち大きい…
なんならクルマのサイズもタミヤは若干大きいとか…?(^_^;)マジカヨ
こーいうの、割と気になるタチですw
Red少年、子供の頃なぜトミカに全く興味を示さなかったのか永らく自分でも謎だったんですが、縮尺が統一されていないからだと最近気付いて腑に落ちましたw
ややこし屋さんからは以前、「色々ミニカー持ってる」的な話をチラッとお聞きした記憶があったので、今回は “クルマ無し” という前提で作っていたのですが…
お渡しの日取り調整の話をしだしたタイミングで、
「よく確認したら1/24が無かった…」な事実が判明w
さぁどーしよw(・∀・;)
12月に入ると色々とアレなので11月末にお渡しするのは既に決まっていました。
せっかくポルシェネタも仕込んだし、ここにクルマが入らずカラッポというのは何とも味気ない…
が、今からクルマ1台仕上げるとなると時間的に間に合わない。
(いや…ヤッツケ仕事で良ければ勿論間に合うとは思うんですがw そんなん嫌だし)
おまけにワタクシ、カープラモ(綺麗仕上げ)は苦手意識あり。
時間掛ければまぁなんとか出来るとは思うけど…とあーだこーだ考え…
(若干禁じ手になりますが)夜のお山仲間でありプラモの先輩である
カッちゃんに相談して、
彼が昔作った
964の完成品を譲って貰える事になりました。(^人^;)
作った当時は何度か展示会にも持って行ったりしたけど、もう長いこと仕舞い込んで放置していたとの事で「コイツもまた舞台に上がって見てもらえる方が良いし♪」と快く託してくれました。アザマス!
思わぬ形でコラボ作品になりました♪(・∀・)
「品川ナンバーやから気に入らんかったら変えてw」と言われたけど、ワタクシ、ナンバーデカールなんか持ってない…(^_^;)
追加した女性メカニックも添えて。

他のメカニック2人をグレー系にしたので、ちょっと気分を変えてと茶色にしたら、なんか革エプロンみたいになった。
陰影を付けてシワの部分を濃色で塗っていますが…
上のシャツは調色ミスって濃くなりすぎて汗染みにしか見えなくなりましたw
それはそれでアリか…
エンジンルームを見下ろしてるポーズで、何かに寄り掛からせないと自立しません。
エンジンフードが開閉するプラモって…自分で改造しないとほぼ無いやんw
更に更に、
Dr.hジオラマの時にも探したんですが、需要は高そうなのに国産キットが無い “1/24 (近代デザインの)ドラム缶” 。
1/35とか、1/24でもWW1とかの古臭デザインなら有るんですが…
今回別のモノを探していて見つけた東欧製。
コレで前から考えていたネタを形に出来る♪

廃油入れのドラム缶。
オイル垂れを描いて、漏斗の中もドロドロにしましたw
あとコレまたオマケ要素のローターと、タイヤラック。
もうえー加減ここらへんで止めておかないと物が増えすぎて入り切らなくなるw
ついでなので、Dr.hの所へ追加で持って行く用にも色々作り足しました。
と、いうことで、
『ややこし整備工場』、コレで完成とします。
お渡しは今月最終週。
ハードな足廻りのクルマ(×2)での輸送に耐えられる様に梱包致しますw
主な使用キット
フジミ
GT15 ガレージ&ツールズ ×②
GT28 ツールズ リミックス
ズームオン
Z096 タイヤチェンジャー
Z101 ホイールバランサー
Z031 ブリッド Zeta II
ホビーデザイン
HD03-0179 ブレンボ ブレーキセット
HD03-0594 プリティレディ H
ソルモデル
C703 メカニックガールダイナ
タミヤ
24266 ラリーメカニックセット
24229 911 GT3
ミニアート
MA24008 現代のドラム缶
パッションモデルズ
P35T-025 猫好きが認めるネコ
ブランド不明
お茶飲みセット
スポンサーデカール
スケールは全て1/24
作り始めこそ「全く同じ物2回作るのちょっと面倒だな…」なんて思ったりもしましたが、
中盤以降、自分でも驚くくらいアイデアが次から次へと。
次回作、更にその先のアイデアまで溢れ出て、
今 “やりたいこと渋滞” 中です。
仕事なんかしてる場合ぢゃねぇ
既に次の1/35のジオラマに取り掛かっていますが、それはかなり時間掛かりそうなので、
1/24の別のジオラマも同時並行になるかも…
更に、今回のノウハウを発展させた 整備工場 第④弾のアイデアも温めています。
それは以前お世話になったスバルディーラーに
勝手に持っていこうかとw
GC8のラリーカーと〜
サンバートラック置いて〜
エンジンとミッションも転がして〜
新店OPEN記念とか口実にして押し付けて〜w
店の名物として口コミ広がって〜
あわよくばカートピアの取材来ないかな、なんて野望←
もう半年以上ガンプラは一切触っておりませんし、まだ当分触る気も起こらないと思う。
一応ガンプラでも、『コロニーの落ちた地で』と『GQuuuuuuX』でやりたいジオラマネタはあるんですが。
…なんかその内ヒコーキも触り出しそうで怖いw
し、人から頼まれて渡されたら城プラモすら作りそうwww