
相変わらずクルマの調子がよろしくないっす。(・ε・` )
どっかのセンサーがアレでブースト不調 “になる時がある” 。
常にじゃないから始末が悪いw
診断機繋いで調べても「燃調リッチ」なのはわかっとるわぃw
何が何処が原因でリッチになってるか知りたいんじゃいw
マジで維持費捻出の為に激安の軽買ってきて日常使いはそっちにしようかとか思い始めた(遅いw)。
アンドレアス・グルーバー 『夏を殺す少女』 (2009)
原題『RACHESOMMER』
5年前に初読した時はエラい感激して太鼓判を押した覚えがあるんですが、
今再読してみたら…それほどでも…?( ̄▽ ̄;)(笑)
まー、5年の間にそーとー色々読んできたので、こっちの舌(?)が肥えて評価がシビアになってきたのか、
トリックが分かっているからストーリーを追うよりも細かい部分に気がいって粗探しをしてしまうのか、皮肉なモンだなぁと思った。
んで、なぜ再読したかというと、
コレの続編を読もうと思ったので復習で。
組織的な児童性的虐待の問題と、その被害者はそれを生き延びたとしても精神的に深刻な後遺症を残す。
本作のメインテーマはそれをスリリングに、被害者の復讐という切り口でカタルシスを与える一方、狩られる側(元加害者)の報復行為で、読者の心にスッキリしない爪痕を残す。
続編は、メインキャストとなる2人の捜査関係者がそのまま登場。
どんなシナリオなのか事前情報無しでいきなり読んでみるので楽しみ。
アンドレアス・グルーバー 『刺青の殺人者』 (2015)
原題『RACHEHERBEST』
というわけで、続編。
といっても、メインの登場人物数名が引き継がれるだけで
扱われる事件は完全新規なのでこれから読んでも問題なし。
ライプツィヒの池で、若い女性の他殺死体が見つかった。
全身の骨を折られ、血を抜かれ、手足の指を接着剤で固められていた。
身元を確認した母ミカエラは、犯人と、殺された姉と一緒に家出した妹娘の行方を捜そうとする。
事件を担当する上級警部ヴァルターは、ミカエラの行動に手を焼きつつ捜査を進める。
一方、ウィーンの弁護士エヴェリーンは、当該事件の女性殺害嫌疑をかけられた医師の弁護依頼を受ける。
原題は『復讐の秋』。
この “復讐” テーマが前作はハッキリ鮮やかに出ていたけど、
今回はちょっとわかりにくい。
ヴァルターとエヴェリーン2人のメインキャラが軸になるも、本作は更に3人目、被害者の母ミカエラが中心になって話が進む。
DVの夫に虐げられ、そこから逃げ出した2人の娘。
娘を殺した犯人を追おうとするミカエラに、そんなことは良いから働いて俺に金を持ってこいという夫。
もはや我慢ならず、夫の下を去る決意をするミカエラ。
まずここで一つの復讐。DV夫への復讐。
そして、大きな流れとしては娘を殺した犯人への復讐。
また犯人の側にも、他人からは理解し難いものではあるが、他者への復讐心が犯行の動機となっている。
そして後半ではエヴェリーンも個人的な復讐の為に粉骨砕身する。
正直、ストーリーの切れ味は前作の方が上。
いくつか細かい謎が放ったらかしなのも気になる。
犯人が信奉する存在としてアレイスター・クロウリーの名が出てきた所は思わずニヤリしたけどw
スタニスワフ・レム 『ソラリス』 (1961)
再読。
なんですが、読んだのはこの読書感想文シリーズをやり始める前だったようで、ログを遡っても見当たらず。
SFファンでこれ読んでなかったらモグリってくらいの有名作。
ですが、ちょっと難解でとっつきにくく、SF要素もかなりハードな部類。
映画化されてはいるけど、それはそれで原作とかなりズレた解釈だからオススメできない。という難儀なシロモノw
“惑星ソラリス” は地球から遥か遠く、赤と青2つの太陽を持ち、ほぼ全域を海に覆われた星。
長年の研究により、この “海” が実は一つの有機体である事がわかっていた。
星を丸ごと覆い尽くす、ゼリー状の “モノ” 。
しかし、何十年にも渡る研究にも関わらず、“海” とコンタクトは不可能なままだった。
研究所を兼ねるステーションに地球からの補充要員としてやってきたケルヴィン。
彼が到着した時、ステーションの中は無人の廃墟かと思うような荒れ方だった。
先任者と接触するが、ケルヴィンの師でもあったギバリャン博士が半日ほど前に自殺したという。
そう告げたスナウトという男はケルヴィンに奇妙な警告をする。
現在、ステーション内のスタッフはケルヴィンを含めて3名のみ。
3人目のサルトリウスという男もケルヴィンは写真で見て知っているので見ればわかるだろう。
「もしも、別の誰かを見掛けたら…、その時は何もするな。冷静さを保つことだ、どんなことがあっても取り乱すな。そんなことが出来るわけないとはわかっている。でも試みるんだ。それが唯一の助言だ。これ以外は何も言えない」
と、ホラーサスペンスのような始まり方をする本作。
実際、初めて読んだ時の序盤のホラー感は凄かった。
“別の誰か” が初登場するシーンは、なんとも言えない不気味さ。
そして、2日目にはケルヴィンにも “お客さん” がやってくる。
しかし、ちょっとネタバレすると、
この “お客さん” (作中のスナウトの言葉)は、
“海” が、ケルヴィン達人間の脳を読んで、その中の “最も強い記憶イメージの人物” を再現して作り出した存在。
ケルヴィンの前に現れたのは、死別した恋人ハリー。(に酷似した存在)
件の映画版は、このハリーとのラブストーリー染みた内容になっているそうですが、
この物語はそんな陳腐なものではない。
ありふれたファーストコンタクトモノと違い、“海” とのコンタクトも成立しないまま。
やはりメインテーマは哲学的なアイデンティティの問い掛け。
何を求め、何をして、何の為に生きるのか。
そこに他者の存在が在るのか否か。
…ワタクシがソラリスに行ったら、
目の前に現れるのは誰なんだろうねー。
Posted at 2021/05/31 10:00:46 | |
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