10代後半からMETALに目覚め、
高校〜大学の頃は月に10枚前後CDを買い集め、
以後約20年間に渡り、HR/HM人間として生きてきました。
ワタクシは別に “METAL原理主義” ではなく、
かなり(METALとして)広い範囲で雑食です。
勿論主食はジャーマン&北欧メロパワですが、
メロディアス・ハードも大好物ですし、NWOBHMやLAメタル、メロデス、デスコア、ブラックメタルも聴くし、
インダストリアル、ネオクラ、産業ロック、プログレ、パンクの一部も。
そして、
Japanese V Rock。
摩天楼オペラ “真っ白な闇が全てを塗り替えても”
摩天楼オペラ。
その名の通り、メロディを重視したシンフォニック&合唱(クワイア)が得意で、
Versaillesの弟分的立ち位置(デビュー前にVersaillesのKAMIJOのレーベルに所属)。
更に遡ればVersaillesの音楽ルーツはX(YOSHIKI)にも繋がるので、耽美系メロディアスジャパメタの王道ラインと言える。
特筆すべきは、Vo.苑(ソノ)の尋常ならざるハイトーン。
単に裏声ファルセットというのではなく、めちゃくちゃ高い所もちゃんと声量・音圧を維持できる本物。
なのにウェットな艶っぽい美声。
それこそデビューしてすぐの頃に1曲カッコいいのがあってその曲は好きでした(“GLORIA”)。
が…
当時は若さもあり、技術をアピールしたい気持ちが先走ったのだと思うのですが
ビブラートがクド過ぎたw
わざとらし過ぎてダルいわwと思ってその1曲だけで離れてました。
ただ、演奏技術も楽曲センスもレベルが高い&好みの方向ではあったので、頭の片隅には常にあったバンド。
それを久しぶりに、最近の曲を聴いてみたら
めっちゃ良くなってるやん( ゚д゚)
唯一気になっていたヤらしいビブラート(爆)が上品に洗練され、他は全てレベルアップ。
ヤベー、これはヤベー、めちゃくちゃレベル高い…( ゚д゚)
サビのハイトーン凄い気持ちいいでしょ?
もっと上まで出るんですよこの人。
Aメロや、サビの最後なんかに “和” も感じるメロディライン。
あまり意識しないけど、こういう所に日本人のセンスが出てくるものだと思う。
ワタクシ、昔から常々思っているんですが、
“ヴィジュアル系” という括りが大嫌いでw
「それは音楽性とは無関係の要素を指すラベル」だと思っています。
所謂 “ヴィジュアル系” と呼ばれるジャンルの中には、METALもHard Rockもポップもパンクもテクノも、果てはコミックバンドまで何でもある。それを一言で片付けて同じ扱いをしたがる感覚が理解できない。
初期のXはスラッシュメタルだし、最近のBUCK-TICKはゴシックロックだし、Nocturnal Bloodlustっていうデスコアもあるし、R*A*Pっていうテクノポップもあった。
忘れもしないのは、とある耽美系スラッシュメタルの新曲解説に「これぞビジュアル系!という名曲」なんていうアホ極まりない見出しを付けた某専門誌よ。
…という愚痴ウンチクをウダウダ言ってみた後で、敢えて言う。
摩天楼オペラ、これぞJapanese Melodic Metal!(笑)
(ちなみにワタクシ、ジャパメタではもう一つ、
D'ERLANGER の流れを汲む
D'espairsRay というバンドもお気に入りです)
こう…なんというか…
どんな世界でも一緒と思いますけど、
長く接していてこそまた見つけられる楽しみ・喜びってありますよね。
それで
もう一つ思うのが、
BABY METAL。
パッケージこそアイドルですけどね、
あれは本物ですよ。( ゚д゚)
むしろ、あのパッケージだから出来た奇跡の存在。
あれは全世界のメタラーにとっての “夢の存在” なんです。
BABY METAL “Road Of Resistance”
アホみたいな話ですが、
ワタクシ、この曲、この動画、
何回見てもサビの所で涙が出ます。
「理解されなくていい」「反逆、抵抗、アンチテーゼの音楽」「闇なる癒し」「少数派」「生き辛い」「哲学的で根暗」「閉塞感と破壊願望」「負を浄化する力」
METAL自体や、メタラーって自他問わずそういうイメージを持っている。
それらを、日本人の10代少女(現在は20代ですが)が、ことごとく清々しいまでにポジティブなエネルギーでひっくり返して、
それまで誰も成し得なかった物凄いムーヴメントを未だに牽引し拡大し続け、本物のメタラーからもリスペクトされ受け容れられ、全世界で愛されているお祭り騒ぎであり、 夢。
ただただ、本当に「ありがとう」って思うんです。
こんな世界を見せてくれてありがとう。
輝いてくれてありがとう。
かつてMETAL小僧だった大人達への、プレゼント。
所謂Cool Japan的な恩恵の部分もありはするものの、
ここまで受け容れられるのはやはり “本物” でないと不可能。
センターのSU(スー)がまた凄いんですよ。
歌唱力も当然一流以上なんやけど、やっぱりそのステージング。
舞台度胸。アレは最初見た時トリハダ立ちました。
自分達のステージが完璧なのは勿論、フェスで大御所と共演する時でも臆さず渡り合う。
こんな若い女の子がなんでこんな神懸かったプロの仕事を出来るんだと。
何度もワールドツアーに出て、今や現地メディアのインタビューは全て自分で英語で受け答えし、世界最大の野外METALフェスのメインステージで8万人の前に立つ。
ハッキリ言ってバケモノですよw
BABY METALは特別も特別、アリエヘンものが存在している奇跡。
後にも先にも代わりは無い。唯一無二の夢。
よくは知らないけど、アイドルの世界でも異端扱いされて、見ないように蓋されてるクサイモノみたいですが。
たぶん彼女達も、日本の音楽シーンに於いては先に挙げた “METAL的なネガティブさ” の中に居るように思いますが、だからこそ良い。あくまで裏通りで良い。裏通りでしか出来ない事がある。
ワタクシ、アイドルや芸能人が誰と結婚しようがスキャンダルしようがどーーーでも良い派ですが、
…SUだけは永遠で居て欲しいwww
だし、願わくは、
ゆくゆくはアイドル辞めて、自分のバンドを組んで欲しい。
ワカル人にはコレを聴かせるだけで通じる、
摩天楼オペラ 苑のMETAL魂。
摩天楼オペラ Vo.苑 ANGRA “Carry On” カヴァー
Posted at 2024/07/17 13:00:19 | |
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