たまに周期的に訪れる、“YouTubeで片っ端からアレンジカバー曲を聴き漁る症候群” の発作が起こり、関連動画をチェーンリスニングし続けて1日を過ごしましたw
いやぁ…時の流れを感じますね。
ワタクシが高校・大学の頃に若手だったバンドの曲が、今やカバーの人気題材になってる。
Sonata Arcticaとか、Nightwishとか、ゴロゴロ出てくる。
一方で、イワユル古典というのか、70's 80'sの有名曲もやっぱり今でも続々とカバーされてる。
Deep Purple、Rainbow、Journey、Europe、Queenから、
Iron Maiden、Judas Priest、Def Leppard、White Snake、Scorpions、Helloween、Gun's、Skid Row、Bon Jovi、
えーっと、エーット、エトセトラ…
カバーって難しいですよね、
ただの完コピじゃツマンナイし(爆)
かといって、アレンジもセンスが問われる。
オリジナルの楽曲パッとしないのに名カバーを連発するバンドとかたまに居るしw
元ネタが同じカバーを聴き比べたりしてると、色々思う。
「完コピじゃつまらない」とした上で、じゃあカバーのアレンジ要素って何だ?というと
・ボイスチェンジ (男声、女声、デス声、インスト化)
・テンポチェンジ (加速、減速)
・音数音圧音質 (METAL化、シンフォ化、ピアノ化、フォーク化、アカペラ化、民族楽器の使用等)
大きく分けるとこんな感じ?
3つ目に色々詰め込みましたが、「別ジャンル化」と言っても良いかな。
“名カバー” と言われるものでも、
どれか1つだけのもあるし、全部やってるのもあるし、結局センスですか…
別にコレ、音楽の話だけじゃないスよね。
ワタクシが最近没頭しているガンプラでもそう。
オリジナルを理解した上で自分なりの拘りアレンジを入れる。
それもむやみに足し算するだけじゃゴチャついてダメだし、引き算でシンプルにするのも誤魔化しが効かず難しい。
勿論基本が出来ていないと粗が目立つ。
そしてオリジナルへのリスペクトがあるからこそパロディも活きる。
…クルマ作りも同じですね、言うに及ばず。
まぁ、ソンナコンナデ、
何曲か紹介していきたいと思います。10選。
Rockなオヂサマ方には少なからず刺さる部分があるかと(笑)。
…と言いながらいきなりネタをブッこんでみますよw
星の数ほどカバーされている
Europe の “Final Countdown” ですが、
いっろいろ聴いてきた中で、個人的ベストカバーは結局コレ。
Norther のバージョン。
Children Of Bodom のフォロワーみたいな扱いをされていますが、フォロワーというよりは、少し遅れて出てきた同スタイルのバンド、という感じだったように思う。
ゆーて20年近く前のカバーなので、コレより新しいのも山程ある中、
飛び抜けた独自性とインパクト、そして派手な(ある意味で笑いを誘う)第一印象の裏で、オリジナルの持つ透明感もしっかりと再現している丁寧な仕事。
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味の濃さ ★★★★☆
スパイス ★★★★★
ネタに本気 ★★★★★
Northerは
Skid Row の “Youth Gone Wild” も名カバーです。
で、「完コピはつまらん」とか言いましたが、
この
Bon Jovi “Living On a Prayer” はほぼ完コピです。
原キーが非常に高く、女声カバーが多いですが、
この曲のキモは、サビの
♪Who〜Oh!! のトルク感が全てなので、そこの音圧の気持ち良さがちゃんと出ているカバーというとなかなか少ない…
H.E.A.TのVo.
Erik Grönwall のバージョンをどうぞ。
北欧人らしいクリアな英語発音もポイント。
アメリカ人はどうしても
ベチョっ とした発音ですからねぇw
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トルク感 ★★★★★
正統派 ★★★★★
キレ ★★★★☆
ちなみに、彼は
最近暇らしく 他にも色んなカバーをアップしています。
“Stairway To Heaven” 、
“Pain Killer” 、
“Final Countdown” 等。
ハルフォードの声真似も上手いし、“FCD” はスローテンポアレンジでこれも良い。
続きまして、
Queen の “Under Pressure” です。
演っているアーティストは今回コレで初めて聴いたバンドなのでよく知らないのですが(たぶんスクリーモ)、3Vo.という多声編成。
フレディの七変化ボイスを上手く表現しているなと思う。
Queenの中ではちょっとマイナーな曲かも?(というか、有名曲が有名過ぎるw)ですが、後半の盛り上がりを多声のお祭り感でより増幅していて楽しい。ちょいちょいアレンジもしているのでビックリ玉手箱感も有って、これは良カバー。
Halocene のバージョンです。
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お祭り感 ★★★★★
ハウス感 ★★★★☆
蛍光色 ★★★★★
そして
“Living On a Prayer” も有りますw
例のサビを多声で重ねているのでライブの大合唱感があってコレも良い。
個人的に思う、「カバーネタとしてのRockバラード御三家」に
・White Snake “Is This Love”
・Scorpions “Still Loving You”
・Heart “Alone”
があるのですが(異論は認めるw)、
(Steel Heart の “She's Gone” や、TNT の “Tonight I'm Falling” も入れたい所やけど、アレはろくにカバーされてないw)
“Still Loving You” に関してはSonata Arcticaが一番と思う。
元のバラードをまさかのアップテンポスピードチューン化。
しかしこの完成度が高く、元からこういう曲だったんじゃ?と言える程。
トニー・カッコのハイトーンも相まってキレッキレで御座います。
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意外性 ★★★★★
切れ味 ★★★★★
バラード感 ★☆☆☆☆
Def Leppard の “Love Bites” と “Hysteria” もめちゃくちゃカバーされてます。
が、特にヒネリの無い「歌ってみた」的なものばかりな感じ。Pop畑の人もやりやすい題材ですし。
勿論、プロがやっているので全てそれなりの水準にはあるんですが、なんかこう、イマイチ “色” が出ているのが無いというか。
そんな中で、ちょっと「おっ?」と思ったのがコチラ。
Kalmen Klinc という方。どういう活動をしているのかよくわかりませんでしたが、まぁとりあえずMETAL系の人っぽい。スロベニア?
他とちょっと違うポイントは、なかなかカスれたハスキーボイスな所。
Def Leppardの雰囲気と合うなオイ!って感じでw
ハスキーでありながら高音の伸びもある。
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ハスキー ★★★★★
ブルージー ★★★★☆
一人ハモり ★★★★★
↑が “Love Bites” で、こっちが→
“Hysteria”
ワタクシ自身がメタラーなので、身内贔屓はあるとは思うのですが…
「METALカバー」には
原曲超え が少なからずあります。
METAL化というと、殆どの場合が
音数・音圧の増加 = 情報量の増加 という事で、単純に人間の感覚はそういうものをカッコよく感じる本能的反応でもある…かもしれない…シランケド
ま…散々繰り返し述べては居ますが、単純に情報量を増やせば良いかというとそうでも無いアレなワケですが…
特に元が薄味なPopやアニソン、スーファミ以前のゲーム音楽等をMETAL化するのは一つの定番ネタになっております。
そんなパターンを幾つか。
“元METALLICAのギタリスト” というゴリゴリのMETAL野郎でありながら、J-POPや演歌、アニメに造詣が深い(早い話がオタクw)の
Marty Friedman 。
その彼が、“世界に一つだけの花” を演るとこうなるww
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別物感 ★★★★★
キャッチー ★★★★★
日本愛 ★★★★★
ZARDの
“負けないで” も見事なマーティ節であります。
八代亜紀のカバーなんかもやってるので興味があればどうぞw
続いて
Angelo Bissanti というイタリア人
オタク による、ジャパニメーションソングの数々を。
「ガンダム好き」は世の中ゴマンと居ながら、ぶっちゃけ、1stのOP主題歌が好きな人ってあんま居ないと思うんですよw
ダッセェやんアレwww
それを「迸る血潮!」「輝く小宇宙!」ばりの胸熱ハイテンションソングに変貌させた驚異の仕事を是非どうぞ。
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パワー ★★★★★
トルク ★★★★★
最高速 ★★★★★
彼はレパートリーが多く、オススメというか、もはや
「絶対聴け!」 レベルの曲多数。
“ペガサス幻想” 、
“愛をとりもどせ” 、
“Get Wild” と、
オッサン歓喜の神カバー群w
アニソンに関してはもう一つ逸材を見つけました。
Youtubeで「Covered by Zeke Deux」と検索してください。
シンフォ系V-Rockのバンド
(わかる人には「KAMIJO系」と言えばすぐイメージできるw) なんですが、アニソンカバーに力入れ過ぎw 毎回完成度の高いコスプレをして舞台セットも世界観出してきてるw
↑のAngeloがゴリゴリパワー系なのに対し、こっちはややウェットで滑らか、深みのある声。
“ペガサス幻想” 、
“ムーンライト伝説” 、
“残酷な天使のテーゼ” 、ワタクシは知らんけど元ネタ好きな人には
“うまぴょい伝説” も刺さると思うw
映画音楽もMETALカバーの題材として人気です。
元々シンフォと相性良いですしね。
それ系の一番人気はたぶん “Never Ending Story” だと思うんですが、
Celine Dion の “My Heart Will Go On” (『タイタニック』) の面白いのを見つけました。
筋肉ムキムキのオッサンがリリカルに歌う絵面のインパクトよw
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躍動感 ★★★★★
オッサン度 ★★★★★
ハイトーンの無駄遣い
★★★★★
メタルシンガーってすぐこうやってハイトーンでマウント取りたがるから困ったもんです。良いぞもっとやれw
惜しむらくは、どうせ上げるなら最初のサビだけやなくて最後まで毎回やって欲しかった。
無論、ディズニー主題歌もその毒牙から逃れる事は出来ない…w
ハイトーンマウント、且つ、そのトルク感(声の太さ、安定感)を競う題材として、もはやディズニーがカバー職人達に向けて作為的に叩き込んできた挑戦状とすら思える
“Frozen(アナ雪) 2” の “Into The Unknown” 。
むちゃくちゃカバーが多くて一つを選ぶのが難しいんですが…
色々聴き比べてチョイスしたのがコチラ。
男女ツインVo.編成ですが、
まさかの男が高音担当w
これもMETALあるある、「男声で高音出さなきゃ意味が無い」的なアレw
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突き抜け感 ★★★★★
クリスマス ★★★★★
そんな高音出ません
★★★★★
というわけで、ここまで9曲並べてきました。
お付き合い頂きありがとうございます。
全部聴いてくれた方はマジ神w
で、ラスト、すんごいの用意してますw
むしろコレを紹介したくて今回のブログ書き始めたすらある。
もはや多くは語るまい。
さだまさし “秋桜” を、
Ryoji でどうぞ。
VIDEO
バカテク ★★★★★
こんな小春日和の…?穏やかな日…?
★★★★★★★★★★
此頃 涙脆くなった母が 庭先で一つ
シャウトする
★★★★★★★★★★★★★★★
「札幌のChildren Of Bodom」こと、
RYUJIN (GYZEから改名)のギターボーカル、Ryoji。
このセンスに爆笑&脱帽。ハナゲマッシロw
……今ふと思ったんですが……
コレ、デスヴォイスとクリーンヴォイスの多重録音なんですけど…耳年齢が高いと高音のデス声が聴こえないとかって…有り得る…?((((;゚Д゚))))
そんなRYUJINは今春、Children Of Bodomのカバーアルバムをリリース予定で、その中から先行お披露目されている
“Lake Bodom” 。
三味線入れるセンスに痺れる!憧れるぅぅ!
これ聴いた瞬間予約ポチりました。
Alexi愛溢れる彼の “和アレンジ” に期待。
ちょっと、最後が
毒劇物 だったんでw
お口直しと言うか、フツーにスカッとするヤツをオマケで。
Sex Machineguns with デーモン小暮 で
Deep Purple “Burn”
VIDEO
コメント欄を見ると途中のパートをスッ飛ばしちゃってる?とかありますが、とにかく
閣下のPASSION が凄い気持ちいいw
閣下のBurnは他にも、和楽器使ってるTV収録バージョンとかもありますが、
PASSION度合いで言うとコレが仏恥義理w