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2024年07月18日 イイね!

作品No.D-5 なぐりあい宇宙

作品No.D-5 なぐりあい宇宙エーット…w
1stガンダム世代にはもうタイトルだけで出落ちw



νガンダムの時に予告していたジオラマベースが完成しました。







アマプラで『逆シャア』を観直し、終盤のアクシズ攻防を念入りにチェックして “アクシズ表面っぽい造形” の研究。
…の割にはあまり活かされていないと言うなw

地面は、映像では緑と黄色の混ざった色合いですが、諸所の(主に技術的な)事情により黒にしてます。
(紙粘土の地面に構造物を埋め込んでいるので、塗り分けが非常にメンドイw)

“4体ディスプレイする土台” が最優先コンセプトで、あまり大きな構造物を置くと展示の自由度が下がるので、その辺も “アクシズっぽさ” を求めるにあたっては制約となる部分。
もっと嵩の高いフェンスやアンテナ、ゲートなんかも考えたんですが、結局断念。
…というか、別にアクシズに限定せずに、汎用的な “宇宙デブリ” って雰囲気の方が使いやすいか?( ゚д゚)とか色々考えてみたり。







最初の仮置きがこんなんです。
特に窮屈感も無く4体ディスプレイ可能。

土台は30×30cmの木板と同 発泡スチロール板。
発泡スチロールは塗料や接着剤の溶剤で溶けるので、
木板とは両面テープと木工ボンドで固定。

アクションベース4つの位置を決め、釘代わりに爪楊枝を打ち込んで固定(発泡の面にはそのままズブリ。木板の面には一度釘を軽く打ってから)。







塗装前の状態。

紙粘土でベースの周りを固め、岩やデブリは粘土に埋め込んで固定。
ベースとトラス鉄柱は事前にスプレー塗装、岩とデブリは埋めてから筆塗り(先に塗っても良かったな…)。
最後にウェザリング。










ソンナコンナデ






















例のシーン再現。ヽ(`▽´)/















なんか…Gガンダムみたいな絵面ですが…w















携帯を買い換えたら、新しい機種には「広角レンズ」的なモノがあり、
それで寄って撮るとなかなか臨場感溢れる絵が撮れました。( ̄ー ̄)ニヤリ

















せっかくなのでサザビー単品で撮り直し。
だし、シールド付きの状態は今回が初めて。

















本編ではあり得ない、この2人この2機が背中を預け合う姿。
こういうのが、ガンプラ+ジオラマを自分で作った者のみが味わえる醍醐味ですねぇw










当初の予定通り、この
・サザビー
・νガンダム
・ジオラマベース
“とあるお得意様”(謎w) にお譲り致しますw

…でも、せっかく作ったジオラマやから他の機体でも暫く撮影しようカシラ…シランケドw




Posted at 2024/07/18 12:00:07 | コメント(1) | トラックバック(0) | プラモ | 日記
2024年07月17日 イイね!

METAL小僧もオッサンになり

10代後半からMETALに目覚め、
高校〜大学の頃は月に10枚前後CDを買い集め、
以後約20年間に渡り、HR/HM人間として生きてきました。



ワタクシは別に “METAL原理主義” ではなく、
かなり(METALとして)広い範囲で雑食です。

勿論主食はジャーマン&北欧メロパワですが、
メロディアス・ハードも大好物ですし、NWOBHMやLAメタル、メロデス、デスコア、ブラックメタルも聴くし、
インダストリアル、ネオクラ、産業ロック、プログレ、パンクの一部も。
そして、
Japanese V Rock。












摩天楼オペラ “真っ白な闇が全てを塗り替えても”










摩天楼オペラ
その名の通り、メロディを重視したシンフォニック&合唱(クワイア)が得意で、
Versaillesの弟分的立ち位置(デビュー前にVersaillesのKAMIJOのレーベルに所属)。
更に遡ればVersaillesの音楽ルーツはX(YOSHIKI)にも繋がるので、耽美系メロディアスジャパメタの王道ラインと言える。

特筆すべきは、Vo.苑(ソノ)の尋常ならざるハイトーン。
単に裏声ファルセットというのではなく、めちゃくちゃ高い所もちゃんと声量・音圧を維持できる本物。
なのにウェットな艶っぽい美声。

それこそデビューしてすぐの頃に1曲カッコいいのがあってその曲は好きでした(“GLORIA”)。
が…
当時は若さもあり、技術をアピールしたい気持ちが先走ったのだと思うのですが
ビブラートがクド過ぎたw
わざとらし過ぎてダルいわwと思ってその1曲だけで離れてました。
ただ、演奏技術も楽曲センスもレベルが高い&好みの方向ではあったので、頭の片隅には常にあったバンド。





それを久しぶりに、最近の曲を聴いてみたら
めっちゃ良くなってるやん( ゚д゚)
唯一気になっていたヤらしいビブラート(爆)が上品に洗練され、他は全てレベルアップ。
ヤベー、これはヤベー、めちゃくちゃレベル高い…( ゚д゚)

サビのハイトーン凄い気持ちいいでしょ?
もっと上まで出るんですよこの人。

Aメロや、サビの最後なんかに “和” も感じるメロディライン。
あまり意識しないけど、こういう所に日本人のセンスが出てくるものだと思う。



ワタクシ、昔から常々思っているんですが、
“ヴィジュアル系” という括りが大嫌いでw
「それは音楽性とは無関係の要素を指すラベル」だと思っています。
所謂 “ヴィジュアル系” と呼ばれるジャンルの中には、METALもHard Rockもポップもパンクもテクノも、果てはコミックバンドまで何でもある。それを一言で片付けて同じ扱いをしたがる感覚が理解できない。
初期のXはスラッシュメタルだし、最近のBUCK-TICKはゴシックロックだし、Nocturnal Bloodlustっていうデスコアもあるし、R*A*Pっていうテクノポップもあった。
忘れもしないのは、とある耽美系スラッシュメタルの新曲解説に「これぞビジュアル系!という名曲」なんていうアホ極まりない見出しを付けた某専門誌よ。




…という愚痴ウンチクをウダウダ言ってみた後で、敢えて言う。
摩天楼オペラ、これぞJapanese Melodic Metal!(笑)





(ちなみにワタクシ、ジャパメタではもう一つ、
D'ERLANGER の流れを汲む D'espairsRay というバンドもお気に入りです)















こう…なんというか…
どんな世界でも一緒と思いますけど、
長く接していてこそまた見つけられる楽しみ・喜びってありますよね。

























それで
もう一つ思うのが、BABY METAL

パッケージこそアイドルですけどね、
あれは本物ですよ。( ゚д゚)

むしろ、あのパッケージだから出来た奇跡の存在。
あれは全世界のメタラーにとっての “夢の存在” なんです。







BABY METAL “Road Of Resistance”





アホみたいな話ですが、
ワタクシ、この曲、この動画、
何回見てもサビの所で涙が出ます。

「理解されなくていい」「反逆、抵抗、アンチテーゼの音楽」「闇なる癒し」「少数派」「生き辛い」「哲学的で根暗」「閉塞感と破壊願望」「負を浄化する力」
METAL自体や、メタラーって自他問わずそういうイメージを持っている。
それらを、日本人の10代少女(現在は20代ですが)が、ことごとく清々しいまでにポジティブなエネルギーでひっくり返して、
それまで誰も成し得なかった物凄いムーヴメントを未だに牽引し拡大し続け、本物のメタラーからもリスペクトされ受け容れられ、全世界で愛されているお祭り騒ぎであり、 夢。

ただただ、本当に「ありがとう」って思うんです。
こんな世界を見せてくれてありがとう。
輝いてくれてありがとう。
かつてMETAL小僧だった大人達への、プレゼント。



所謂Cool Japan的な恩恵の部分もありはするものの、
ここまで受け容れられるのはやはり “本物” でないと不可能。

センターのSU(スー)がまた凄いんですよ。
歌唱力も当然一流以上なんやけど、やっぱりそのステージング。
舞台度胸。アレは最初見た時トリハダ立ちました。
自分達のステージが完璧なのは勿論、フェスで大御所と共演する時でも臆さず渡り合う。
こんな若い女の子がなんでこんな神懸かったプロの仕事を出来るんだと。
何度もワールドツアーに出て、今や現地メディアのインタビューは全て自分で英語で受け答えし、世界最大の野外METALフェスのメインステージで8万人の前に立つ。
ハッキリ言ってバケモノですよw
BABY METALは特別も特別、アリエヘンものが存在している奇跡。
後にも先にも代わりは無い。唯一無二の夢。



よくは知らないけど、アイドルの世界でも異端扱いされて、見ないように蓋されてるクサイモノみたいですが。
たぶん彼女達も、日本の音楽シーンに於いては先に挙げた “METAL的なネガティブさ” の中に居るように思いますが、だからこそ良い。あくまで裏通りで良い。裏通りでしか出来ない事がある。

ワタクシ、アイドルや芸能人が誰と結婚しようがスキャンダルしようがどーーーでも良い派ですが、
…SUだけは永遠で居て欲しいwww

だし、願わくは、
ゆくゆくはアイドル辞めて、自分のバンドを組んで欲しい。




















ワカル人にはコレを聴かせるだけで通じる、
摩天楼オペラ 苑のMETAL魂。

摩天楼オペラ Vo.苑 ANGRA “Carry On” カヴァー




Posted at 2024/07/17 13:00:19 | コメント(2) | トラックバック(0) | 思う事 | 日記
2024年06月22日 イイね!

作品No.23 RX-79[G] 陸戦型ガンダム

作品No.23 RX-79[G] 陸戦型ガンダムνとサザビーの殴り合い舞台を作る前に、
自分の中で宙ぶらりんになっていた物を先に。

気合い入れた物を連続で作ると大変なので、
軽くユルく作れる気晴らしの意味も兼ねて。








RX-79[G] 陸戦型ガンダム

OVA『08小隊』で初登場した、RX-78ガンダムのデチューン試作量産型というような機体。
ガンダム系RXの型式に、ジムと同じ79の通し番号というのが、何ともビミョーで複雑な立ち位置を現しているようなアレですが…

デチューンと言っても、宇宙用の装備を排除して大気圏内専用としたもので、装甲材やジェネレータは78ガンダムと同じなのでビームライフルが撃てる。
(一般向けに、制御システムの味付けはややモッサくなっていると思われるものの)動力スペックは78と同一と思っていいらしく、それを一年戦争末期に少量ながら一般兵向けに量産配備したという設定は…
ちょっと無理があるくね?w というのは、コアなガンダムオタクの間では通説。

…そもそも『08小隊』という作品自体、・連邦士官とジオン士官が恋仲になり駆け落ちして行方をくらます というシナリオや、
・ホバリングで直立飛行するグフ、山を削るビームを撃つ浮遊要塞、等 トンデモメカが多く、「その時代にそんな技術あるか?」というツッコミ多数。
前々回作ったグフ・カスタムも08の敵エース機ですが、状況的に現地改修ワンオフ機なのに制式型式がついてる謎とか。
そういった複数の点から、『08小隊』はガンダム世界内での作中作であるという説が一番腑に落ちる。


…とは言っても、“陸戦ガンダム” という便利なカードは既にガンダム世界にしっかり根付いてしまっており、ソレをベースにした派生機ももはや膨大(ブルーディスティニーもそう)。
まぁ、ぶっちゃけ、アレコレ夢想創作する側からすればこんなに便利なカードは中々無いですからね。
・スペックは(一年戦争当時では)一流 ・でも一般兵向け ・生産機数すら不明 ・汎用性高
そら好き勝手使うよ皆w










ソンナコンナデ










要は、BD1のミキシングをコサえる為に武装を全部ドナー提供した陸戦Gの残骸、をどうにかしてやりたかったというアレです。(^_^;)

トレードマークの背中のコンテナも180キャノンも、全部BD1に供出。
残された武器はビームライフル一丁のみw
それではあまりに寂しいし、ろくに戦えないと思うので、普段ならせっせと武装を盛る所なのですが…
今回、敢えて、地味な役回りのディフェンダー風なモノにしてみました。



テーマは “らしからぬ” ですw








大きめの盾を構え、防衛戦主体。
強力なビームライフルも、手数少なく効果的に敵を撃退する為に使用。
出力を機動力に使わない分、ビームライフルを多く撃てるという理屈w
“機動戦士” ガンダムらしからぬ(笑)。









というかもうこの色ですよ。
連邦らしからぬカラーリング。

…これは単に、カラーリング案を思い付かなかったので、“買ったは良いけど全然使ってない色” を消費する為に塗りました。←
しかし、BD1の時と同じ様にスプリッター迷彩にしようと思っていたのに、下地工程で何も考えずにシリコンを塗り塗りしてしまう。
シリコンを塗るとマスキングテープでガッツリ塗膜が剥げる=迷彩柄を作れない。
で、開き直って、マスキング無しの適当フリーハンド重ね塗りでグラデーションにしてみたっていうw
ウェザリングしたら殆どわからなくなってしまいましたが、ワザとダマになるように噴いてランダム水玉柄も入れてます。写真では手前の肩に緑と赤のダマが一発ずつあります。( ゚д゚)









腕・腰・脚は、マホガニー・艦底色・暗緑色。
盾は、ネイビーブルー・レッドブラウン・ジャーマングレー。
のテキトーグラデーション。









個人的趣味でツノ無し。
これもガンダムらしからぬ(笑)。
むしろジム頭にしたかったくらい。

盾の裏側をネタバラシ。
手持ちでも腕マウントでもなく、肩に新たにジョイントを付けてマウントしてます。
ボールジョイントなので3Dでグニグニ動きます。
裏には小型のミサイルポッドと、仕込みビームサーベル1本。









この方式のビームサーベル、すっかり味を占めてしまった(笑)。
ただ、盾が腕と独立しているのが良くも悪くも、ポージングがどうにもマヌケで決まらないw









このカットにも “らしからぬ” 要素が有ります。
実は腰の後ろに付いているのはザクのバックパック。
そしてシールドの下側にはザクの撃墜スコア。
ザクキラーの陸戦ガンダム。倒したザクから使えるパーツを剥いでいるw
ザクマシンガンやアックスを持たせるのも有りかな?とか思いながら、作るのが面倒で放置してます←









GUNSTAでグフ・カスタムのチャンバラ相手にする為に作りましたが、
どうにも良いシナリオが思い浮かばないのと、
GUNSTAの投稿フォームがグダグダでやる気を削がれて只今足踏み中…




Posted at 2024/06/22 12:00:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | プラモ | 日記
2024年06月08日 イイね!

作品No.22 RX-93 νガンダム

作品No.22 RX-93 νガンダムちょっと停滞しておりましたが再開しました。





今回はド定番のνガンダム。
(ブイ やないで! ニュー やで!ギリシャ文字やで!)




人気機体ランキングで常にトップ10に入ってくる、“アムロの最強機”
王道主役機故に、ワタクシの好みからは外れるアレですが…w

今回、“とあるお得意様”(謎w) から過去作のサザビーを所望するでおじゃる!」との有り難いお言葉を頂きましたので、
既にシャアザクとRX-78をお納めしている現状を鑑み…
「だったらνも足して4点セットにしたいよねw むしろしないと冒涜!」というガンダムヲタクのサガw
最終的には4体を同時に飾れるようなジオラマベースも作ってお届けしたいという野望欲望展望。

なので、
このνガンダム単体はあくまで途中経過の一部です。
これからベースも作っていきます。










サザビーとνガンダムというと…







このイワユル「なぐりあい宇宙(ソラ)」w



超ハイスペックエースパイロット同士では、飛び道具は全て避けるか撃ち落として無意味→結果原始的な直接物理攻撃合戦に至る、という展開ですが、
…まぁ、最初見たときは (・д・)ポカーン でしたよねw





こういう殴り合いポーズをする時に便利かな?と思って、



本来は動かない腕の軸を少し回せるように削りました。
でも加工はこの程度。
本気で殴り合いしようと思うとサザビーも含めて下半身の関節の大改造が必要になり、一度作ったものをそこまでやるのはモチベーション的に非常に厳しいので今回は手抜きです、サーセン←





あと、製作中に、非常に重要なパーツを紛失。



アンテナの真ん中w
紛失っていうか、パーツが残っているランナーを気付かずに捨てた(爆)。



EGグレードのνガンダムからパクろうかとか思うも、
プラ板積層でなんとかしたった!( ̄▽ ̄;)



我ながら良ぉやった!w







塗り分け頑張りました(当社比)。






























重心が偏ってるから立ちポーズの自由度が低い。(・´ω`・)





サザビーも引っ張り出してきて “なぐりあい宇宙” のリハーサル。















思ったよりイイカンジじゃない?(・∀・)



この暫くガンプラ停滞していた間に画像生成AIに凝っていたので、ぶっちゃけそれっぽい背景をAIに描かせてデジラマ化するのは、今のワタクシならわりと簡単に出来ると思います。
が、
ガンプラは敢えてアナログな物理ジオラマでやっていきたいと思っております。

そこは拘りたい。
(今回のタイトル画像は正にそのデジラマ加工を試してみて、まぁ技術的に可能という事はわかった。でもなんかなー、自分のスタイルとは違うかなーっていう(笑)。
上のササビーが蹴り上げてる写真も、輪郭くり貫いて白背景にして支柱を全部消してますが。支柱消しはするけど、背景や地面は自分で作りたいと思う。やっぱり)









4体ディスプレイは30×30cmでギリギリ。
前と後ろで段差つけたいから35×35くらいにした方が良いかもだけど、余白が出来ても間抜けになるのよね…(´-ω-`)




Posted at 2024/06/08 10:00:31 | コメント(3) | トラックバック(0) | プラモ | 日記
2024年05月31日 イイね!

5月の読書

5月の読書色々ありまして、
色々わかりまして、
自分の人生今までの「なんでなん」やった部分が
「あ、そーゆー事やったんやな…」と、
結構ストンと腑に落ちた、5月末。

何の話だって?

まー…
そーゆーことですよ(何)。←
客観的・俯瞰的に自分を見られれば、少し楽になる。

40歳、2回目の成人式。
ようやくここからかな、なんて思っています。















 アレックス・ベール 『狼たちの城』 (2019)

原題『Unter Wölfen』


2021年9月に読んだものの再読。
続編を手に入れたので復習。


ユダヤ人の主人公イザークがナチスの犯罪捜査官になりすます潜入スパイミステリー。
キャッチコピーは “史上 最も危うい名探偵” 。
1942年の春が舞台、ユダヤ人の強制移送が始まったフランケン州ニュルンベルク。当時最もユダヤ人に厳しい土地だったとされる。
そこで、レジスタンスに支援され?良いように使われ?ナチス社会ヒエラルキーの最底辺から頂点へ、“親衛隊少佐 アドルフ・ヴァイスマン” に変身したイザーク。
元古書店主という事で、本から得た数々の名探偵の知識と、紙とインクに精通することから文書の偽造を行える。
そのスキルに加え、“ナチス官僚的” な、階級でゴリ押しする交渉術(?)を身に付け、ゲシュタポ本部の中で足掛かりを作っていく。

史実では「生存者無し」とされるフランケン州からのユダヤ人移送だが、作中ではイザークはレジスタンスの協力を得て家族を救出する。
レジスタンスの中にも裏切り者が居る半面、ゲシュタポ内で(信奉者とも言える)味方も出来る。
犯罪捜査官という立場を利用し、イザークの正体に気付いたゲシュタポ高官フリッツ・ノスケ少佐に濡れ衣を着せて処分したり、まぁまぁ職権乱用しているのが面白いw

当初はとにかく関り合いにならずにさっさと逃げたいと思っていたイザークが、「僕がこの中(ゲシュタポ)で上手く立ち回れば、レジスタンス何人分よりもナチス打倒に貢献できる」と覚悟を決め、最後には(ゲシュタポが全員施していた)血液型の刺青を入れる。










 アレックス・ベール 『狼たちの宴』 (2020)

原題『Der Verborgene Feind (Isaak Rubinstein 2)』


続編。
ナチスの中に紛れ込んだユダヤ人、狼の群れの中の羊、イザーク・ルビンシュタイン。
レジスタンス活動をする元恋人クララによりニュルンベルクからの脱出を手引きされるが、“親衛隊少佐 犯罪捜査官 アドルフ・ヴァイスマン” の立場を利用すれば更なる情報収集が出来ると、脱出の手配を一旦断り約1週間後に遅らせる。

前回、ノスケ&本物のヴァイスマンを謀殺する為に利用し協力を得た、上官の秘書 ウルスラ・フォン・ラーン嬢 に気に入られ猛アタックを受ける。イザークにとっては厄介なだけであったが強く断る事も出来ず、付帯する情報収集の為に交際を続けていた。しかしイザークの心はクララにある。
この基本構図が既にトラブルの種であるw

そんな中、ウルスラを介したナチス社交界で知り合った有力者の娘が殺される事件が発生。
当然しっかりと捜査に巻き込まれ、おまけに胡散臭い刑事の相棒までついてくる。“歴戦の本職” に貼り付かれたらすぐにボロが出ると恐れるイザークはあの手この手で逃げる言い訳w

更に今回は前回以上に “本物のヴァイスマン” を知る人物が複数現れ、ウルスラに恋慕する煽動新聞記者にも色々嗅ぎ回られる。
極めつけはナチスNo.2のヒムラーから直接電話が掛かって来た上に、どうやらかなり親しい間柄だったらしく距離感がわからず困惑する。
絶対バレるやんコレw という状況だが、まぁ小説的にはこれくらい追い込まれてないと面白くない。

実際、敵対する1人の人間に正体を暴かれるが、相手にとってそれ以上の威力を有する情報を突き付け切り抜ける。
ヒムラーが差し向けた将官がニュルンベルクに到着する日の未明、脱出の手はずの場所で船を待つが…船は現れない。
以下続刊!




Posted at 2024/05/31 20:40:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 活字部 | 日記

プロフィール

「@あすきー 別に昨今のインバウンドに始まった話ではなく、私がチビッコの頃でも珍しく光景ではなかったです。伊丹空港&新大阪が近い土地柄もあったかもですけど?」
何シテル?   09/25 19:16
派手な赤い車なんで、どこ行ってもすぐバレますw 死ぬまでMT宣言。 _/_/自分で運転した事あるクルマ_/_/ スバル インプレッサ...

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Geminiで3D画像を創る方法に関するプチ考察www 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/09/14 08:47:12
ヴァイザッハ流 ナラシとは 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/11/08 16:29:26
Challenge to 1 minute wall...〜1分の壁への挑戦〜 
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2017/12/07 20:24:32

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