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2016年07月10日 イイね!

996のその後 バリオカムアクチュエーターの効果は果たして?

996のその後 バリオカムアクチュエーターの効果は果たして?前回は多くの皆さんから心配とねぎらいのコメント、それとここで直せるかもという情報もいただきました。ほんとうにありがとうございます。励まされましたよ!

さて今回はその続きです。

■■■

不調の原因がバリオカムの油圧バルブリフターだと診断された貴婦人号こと996C4S。
その複雑な機構は前回説明した通りなのですが、いろいろ調べるとそれを制御する装置が故障することでも同様な症状を発することがあるとか。

それがバリオカムアクチュエーター。こんなのです。



ビョーンとバネが出ているのがユーモラスですね。こいつの仕事はハイカムとローカムに切り替えるためのピンの出し入れ。左が新品です。


このバリオカムアクチュエーターは方バンクに1つずつついています。場所はイグニッションコイルの並びで、交換も抜き差しだけというもの。この写真は抜き去った後。



交換を行ってくれたのはPCじゃなく、いつものショップのオヤジさん。
エアフローもクリーニングしてくれました。本当にいつもありがとうございます。



これで直ってくれるかな。頼む! 


■あれ、おい、治った?!

あまりに出戻りを繰り返す貴婦人号に最近は断言を避けるようになったオヤジさん。

「まあ乗ってみて下さいよ・・・」 とのことで引き取りに。

エンジンを掛ける。


フォーン!


フロロロロロ・・・・


おや?

いつになく回転が安定している!
タコメーターもこのあいだから気になっていた振れが無い。

踏んでみる。


グワッ! 

2,000回転にもいかないうちにシートに押しつけられるような加速。

そう、これ! こんなのだった。
996C4Sは 3.6L 320PS トルク378Nm
Tipといえど軽く踏むだけでのけぞるような加速をみせるやつだった。
久しぶりにその感じが戻ってきている。

これは。

これは本当に治ったのか!!

それを確かめに日没前だというのに伊豆スカイラインに出向いてみた。



速い! 曲がる!

ヒャッハー 最高!

まさにこんな気持ち




完調を取り戻したエンジンとリフレッシュした足回りを得た貴婦人号はまるで翼のように、空いた夕暮れのワインディングを滑空していく。

韮山の峠も堪能。タイトでキツいと思っていたここのつづら折りのコーナーを何事もないように楽に、正確にクリアできるのが素晴らしい。


下りきった先にある韮山反射炉 あるとは聞いていたが訪れたのは初めて。




実は世界遺産。
1853年に築造されたその理由はペリー来航に危機を覚えた当時の藩主が大砲を鋳造する施設が必要と判断したことから!



伊豆の国市では観光施設として力いれをしている様子。
あいにく閉店していたが反射炉ビールなる地ビールがあるのも気になった。



楽しかった。996C4Sはいいな。距離を距離とも思わせずどこへでも出かけていける。
これでまた少し前みたいに「どこそこ行ってきました!」的なお気楽なブログ書けるようになると良いな。


■相模湖でミニオフ会

翌日。調子を取り戻したことを良いことに相模湖モーニングクルーズを勝手に開催。

こちらは道中見かけたGT40 低い 格好いい!



復調したエンジンは高回転もレスポンス良好。
どの速度域からでもクオーンっと快音を上げて加速してくれる。

あっという間についてしまった相模湖。もう少し走っていたかったかも。

この日の目玉は納車されたばかりのNanajiroさんの964!



これは綺麗!

964高騰のさなか、よくこんな状態の良いのを見つけてくるものです。



内装も新車の様。これを見ると10年新しいはずの貴婦人号はもっと頑張らなきゃと思う。





楽しく談笑して解散したその直後、それは起きた。




バルン! バルン バルルル バルン!


あれ、この不整脈な感じはもしかして・・・



ビコーン!




ギャアァァァァ━━━━━━(゚Д゚|||)━━━━━━!!!!!!




(;´゚д゚`)エエー


治って無い! 治ってなかった!



バリオカムアクチュエーターっていうとびきりイキのいいジャニーズJrの投入で岡田君が一時的に張り切ってただけだった!


もうエンジン開けるしかないのか(;´Д`) ハア


ひとまず回転が安定するようニュートラルギアで回してみる。
この症状の暫定対応については慣れてきた。
3,000回転程度で1~2分回していると不思議とアイドリングが安定してくる。

そして今回もやはり安定した。

やけくそでそのまま奥多摩まで走りに行く。

なんとか安定してはいる。しかし。
昨日の箱根の楽しさは無い。頭の中は不安と失望で一杯。



良かったことといえば探知機がステルスレーダーを発見してくれたこと。
これで捕まってたら再起不能だったかもしれない。


■新宿で暑気払い


いろいろぱっとしないぼくだが、守夜会の暑気払い飲み会があるというので顔を出す。



笑顔の素敵な和尚とAgentさん。


シェリー 俺はうまく笑えているかい?

俺の笑顔は卑屈じゃないかい?




「シェリーって誰? まあ飲みなよソナス!」

そうだな、飲んで忘れよう!


しかし。


この鍋のガスがつかない!

ここでもミスファイアリングΣ(・∀・;)




コンロを開けてボンベを交換してようやく点く。

やはり下ろして交換しか無いのか・・・。



その後のカラオケの荒れっぷりはご想像の通り




■結局どうなっているのか?


ポルシェセンター(PC)での再度のチェック。
出た判断は同じく6番シリンダーバリオカムの油圧バルブリフター異常疑い。
ただしこのfaultはすぐ消せて再発もせず。
パワーの出具合、加速とも問題無いとのこと。

実はその後相模湖で起きた不整脈とチェックランプは再発していない。
踏めば軽く吹き上がるし、伸びやかに加速する。

ただ、アイドリングで感じる振動がどうも大きい。
なんというか・・ディーゼル車の様だ。

少し前、アイドリングすらまともにできずすぐチェックランプがついていたことを思うと症状はだいぶ軽減された。というか、エンジンのふけあがり、トルクのツキは以前より良いくらい。

では本当にうちのバリオカムの油圧バルブリフターはまわりに影響されやすいタイプで多少不調でも元気なパーツがそばにいるとつられて頑張ってしまうのか?
それを知るにはやはり開けてみるしか無いらしい。


ということで

しばらく様子を見ながら、エンジンオーバーホールに向けて資金を貯めていくことにしました。
まずは余ってるスピーカーとレンズの処分からですかね(´∀`;)

ああ金かかるなぁポルシェの維持って・・・。



ファイナンシャルプランナーの言うことなんてくそ食らえと思っているぼくだけど、
この記事はあながち大げさじゃないかもですよ↓

http://www.sankeibiz.jp/econome/news/160703/ecd1607031710002-n1.htm


でも911に乗るって経験は何事にも変えられない素晴らしいものであることは確か。
一時的とは言え調子を取り戻した伊豆スカイラインでのドライブでその思いを強くしました。だから・・・頑張ります! 


おしまい
Posted at 2016/07/11 00:57:39 | コメント(19) | トラックバック(0) | 996C4S | 日記
2016年07月03日 イイね!

買うは易く維持するは難し / 996に突きつけられた修理見積という現実

買うは易く維持するは難し / 996に突きつけられた修理見積という現実御殿場からローダーで運ばれた貴婦人号。

いつもの整備工場をひとまず離れ、ポルシェセンターでチェックを受ける。
PIWISテスターによる結果は6番シリンダーバルブリフター不良の疑いとのこと。

やはりか。
いつもの整備工場で当初より可能性は指摘されていた場所なのです。
そしてここが原因だとしたら交換・復旧にかかる費用は3桁を覚悟とも言われてました。
結局そこであるとポルシェセンターから最後通告された形。

もう逃げも隠れもできません。


■バルブリフターってなんだ?

油圧タペットとか油圧バルブとか油圧バルブリフターとかいろんな言い方をされるこの場所。
調べてみたらとっても分かりやすい動画を発見。



なるほど、吸気・排気タペットとカムの間にあって、上がったり下がったりすることでハイカムとローカムの切替を行うわけね。
ふむふむ、制御自体は真ん中に通るピンの出し入れとバネで行うと。



そりゃ壊れるわ。




むしろこんな複雑なものがよく11年11万Km動いたなと。


で、その油圧バルブリフターってのがこいつです。




真ん中に出っ張りがありますね。
うちの6番シリンダの出っ張り君はときおり引っ込まなくなるのです。とんだ出たがり野郎です。

ではこのパーツ替えればよいじゃん。

まあそういうことなのですがこのバルブリフター、1個2万円もしやがります。
それが1気筒2個、計12個も要る! 

おっと、吸気側だけじゃないですよ。排気側も同様に12個必要。
もうこれだけで48万円ですよ!

さらにエンジンおろしと分解・パーツ組み替え工賃
分解したらオイル類全取っ替え
雑多なパーツの交換
せっかく分解するんだからもしかしたらガスケットも替えるかもしれない。

出てきた見積は・・・税込104万!!

すごいや、本当に3桁超えた。

ああ。これでかみさんの車がさらに遠のいてしまう。


ただ悩ましいのはこいつの不具合の発生
もろもろ手を加えるたびにだんだん低くなっていること。



貴婦人号が不調になったのは4月から。
このときはまともにアイドリングできず、動かせば即エンジンチェックランプがつく状態。そこで、カムシャフトセンサーやイグニッションコイルを替え、ドクターカーボンも実施して『直った~!』なんて喜んでたのは既報の通り。

バルブリフターが原因ならなぜ他のパーツを変えることで状況が改善するのか。なぜぬか喜びさせるのか。


例えるならこういうことだろうか。

・うちのエンジンがアイドルのV6で、6番シリンダーを岡田准一だとする。
・この岡田くん、役者業に専念したくて最近ダンスが散漫になっていた。
・そこでステージにイキの良いジュニアを続けざまに投入した。
・すると彼らのキレのある動きにつられて岡田君も張り切りだした。



なるほど!
 

なわけあるか。


ああ、しばらくポルシェのことは考えたくないなぁ。



■人のポルシェ見に代官山モーニングクルーズへ


なんて言っていたのもつかの間、結局人のポルシェ見にのこのこと出かけてしまいました。しかも電車で。
渋谷から東横線の乗り換えが今こんな酷いことになってたなんて初めて知りましたよ。たった一駅なのに!

この日は水冷911縛り。
格好のテーマなのに貴婦人号を並べられないなんて。

おっ、会長号が居る。そういえばこの日は997が多めだったっけ。



996C4Sもいた! 
リヤウィング無いと尻のでかさが強調されるなぁ。うんうん、最高!

しかしこの車はバルブリタフー大丈夫なのだろうか。
シリンダークラックとかウォーターポンプとか不安要素を多々抱える996。
お互い頑張って維持しましょう!



この方もきっと苦労してるはず。先輩、ぼくらもがんばりますからね!



こちらそうした苦労とは無縁の方々。



しかしGT3って当初リコールが相次いだような?
お金あるならあるなりに苦労ってあるのかな。


それにしても格好良くて派手で高そうなデカール!
うちのも完調なら今頃デカールで楽しく悩んでただろうに。



ポルカブ和尚はボクスターで参戦。987ケイマンと並ぶ。
996乗りのひいき目もありますが、初期型986のフロントの方が格好いいです(^.^)




しかし。今回のテーマ、水冷911縛りってのは結局普段の大黒や辰巳PAみたいなもので目あたらしさに掛けますね(^^ゞ


変って衆目を集めていたのがこちら、BMW2002ターボコンビ。
セピア加工でご覧ください。



2002ターボってのは70年代スーパーカーブームの一員でもありました。
カウンタックや934ターボを差し置いてこれが好きってのはとてつもない渋好み。



びーちさんとPORSCHEGATEさんに遭遇。なぜか兄弟みたいな格好をしていた2人。マリオとルイージみたい!



ご存じNavisuke号 こちらも衆目を集めていました。
黄色って得ですね(^.^)

ここからはブリーチってフィルターを掛けてますよ。



最近守夜会で流行っているフードエンブレム



この車、散々撮ってきましたが感心するのは汚れていたことが一度も無いってこと!
クーリングファンまで綺麗なのです。ほんと、きれい好きなNavisukeさん。




ロータスエラン 夏に似合いますね。エアコンは無いけど。




みんなが度肝を抜かれたスカイブルーのナロー
極上の外装でした。




すぅーっと流れるラインはため息もの。




しかし新しいのも負けていなかった。991タルガにも同様な「流れ」の美しさが。
ちょっとホイールが大きくなりすぎな気もしますが、リヤのグラスエリアが生み出す柔らかなシェイプがたまりません。



これだけの車を見てもぼくには結局貴婦人号が一番。




よし、直そう。

と、その前に。

バリオカムのアクチュエーターってのもミスファイアリングの原因になると聞く。
これの交換ならエンジン下ろしは不要だし、もしそれで直ったら儲けもの。

悪あがきではあるのですが、それを試してみることにしました。
果たしてその結果は?

続く


Posted at 2016/07/03 19:20:35 | コメント(15) | トラックバック(0) | 996C4S | 日記
2016年06月26日 イイね!

再発! まだ潜んでいたモグラ


「アニキー~またきたよ♪ おいらここの子になっちゃおうかな?」



もはやsonus家ファーストカーになりつつある代車ベリーサ。
そう、モグラを叩き終わったと思っていた貴婦人号ですが
まだ潜んでいたのです。


■アイドリングのムラが気になる

前回直ったと書いた貴婦人号こと996C4Sですが、アイドリング時の回転計のふらつきは解消し切れていませんでした。実際車体にも軽く揺すられる振動がでています。

アイドリング不調で調べるとまず出てくるのがエアマスセンサー。
整備工場の社長からは問題無いとは言われてましたが、念のため交換してみました。

こちらがネットで取り寄せた新品。3万円弱と結構します。



エアインテークの入り口に取り付けられているのですが



いじりどめトルクスというネジでとまっているので外すには対応の工具が必要。



近所のホームセンターで難なくゲット。280円。 996C4SはT20でした。





さてその結果は!



・・・・変らねぇ~(;´゚д゚`)


やはりアイドリングのふらつきがある。
原因はここではなかったようです。
外した物も綺麗に洗浄されていたし、無駄なことしちゃったな。
3万弱支払って得られたのは安心感だけ。


まあ回せば調子もかわるか?と思い中央道に乗る。
目指すは上野原~大月JC~河口湖ルート。近隣じゃ少しだけスピードを乗せやすいエリア。

うん、ぶん回してる分にゃ快調! 交換した足回りは高速域も安定している。


河口湖から富士周辺を散策。このあたりも自転車で大賑わい。気をつけて走る。




都内34度を記録したこの日ですが富士周辺はさすがに涼しく。
エアコンを切ってエンジンの出力を4輪すべてに与えることにする。



しかしこれが良く無かった。回転数が落ちたことでより不安定になるアイドリング。
とうとうエンジンチェックランプが点灯(;´Д`)

しかしある程度踏み込むと消える。

あー、また整備工場入りか~と思いつつ、このまま何事もなく復活してくれないかなと甘いことを考えながら帰路を行く。



途中ホッケンハイムサーキットのようなワインディングを発見。



写真を撮って再始動したときだった。

エンジンチェックランプ点灯!

そして消えない(;><)

こうなるとエンジン保護の燃料調整が働きノロノロとしか動かせなくなる。


結果ローダーで整備工場に運ばれることになった貴婦人号



地面すれすれのリップスポイラーがついている貴婦人号を難なく積載するローダー。手慣れた様子に伺うと御殿場方面はFSWで動けなくなるスポーツカーが多く、低い車はお手の物なのだとか。

御殿場から電車で帰るのは初めて。本数の少なさと乗換の多さに閉口。観光地列車の割に横向きの普通座席でビール(やけ酒)も飲めない。

■■■

夜間、突然の受け入れに対応してくれたのは西東京にあるいつもの整備工場。
即座にPIWISテスターを当ててくれる。結果、やはり6番シリンダーミスファイヤとのこと。
やはりこいつになにかある。

もっとも疑わしいのは油圧バルブ(油圧タペット、バルブリフターとも言われる)だが、そうなるとエンジン下ろし&パーツ交換だけで100万コース!

その前にバンクに1機ずつあるバルブアクチュエーター(ソレノイドバルブとも言われる)を交換してみることに。ただし本国取り寄せで時間が掛かるとのこと。


■■■


そんなわけで再び始まった代車ベリーサーとの生活。
うちのかみさんはこれがあると機嫌が良い。



自ら運転して前から行ってみたかったという旧白洲次郎邸「武相荘」に向かう



学生の頃乗り回していたというPaige(アメリカ製)が展示されていた
こんな80年前の車でも動いているというのに貴婦人号ときたら・・・



それにしても居心地の良い場所。次郎氏と随筆家であった正子夫人の美学が随所に散りばめられている。



楽しそうなかみさん。
うちはベリーサがあったほうが幸せな夫婦関係を維持できるのかも。


そのまま町田リス園にも向かう




大型動物園の「ふれあいコーナー」のみ切り取ったような小さな動物園。
うちの夫婦はプレーリードッグを飼う前、休日よくここでプレを眺め過ごしていた。

いつもガラガラ、いつ潰れるかと危ぶまれていたが最近はSNSのおかげで大賑わい。どうも若者の定番デートコースとなっているよう。



確かに手から餌を食べるリスと一緒にインスタUPするのはイイネもらいやすそう(^.^)



暑さに強い台湾リス。日陰に逃げるでもなく平気で日向に寝そべる。



でも喉は渇く模様。あちこちで水を飲む姿を見かける。


可愛さはやはりシマリスの方が上ですね。この模様と艶やかな毛並み!



そしてプレーリードッグ。
一時期にくらべてずいぶん少なくなってしまいいまや2匹のみ。うちと変らない。
やはり輸入禁止で高くなっちゃったからでしょうね。



ここのプレは土を掘れる場所に放してあってそれこそモグラのように穴を掘ってる。


はっ。モグラ。


ああ、うちの貴婦人号のモグラはいつになったら全部でてくるのだろう(;´Д`)






次回予告



突きつけられた衝撃の見積


Posted at 2016/06/26 12:29:49 | コメント(11) | トラックバック(0) | 996C4S | 日記
2016年06月05日 イイね!

貴婦人号 初めてのモグラ叩きと復活までの35日

貴婦人号 初めてのモグラ叩きと復活までの35日貴婦人号 復活!

よかった(T_T) 一時はほんとどうなることかと。

ということで今回は不調の発見から復活までの顛末を報告します。

ただし。

今回貴婦人号を襲ったトラブルはPORSCHEセンターに整備を依頼している人にはまったく無縁なものです。
少しでも維持費を安くあげようと海外オーダーなどで互換品パーツを買いあさる底辺オーナーゆえに起こったもの。

そんな方がどのくらい居るのか分かりませんが、参考になればと。


■■■


足回り、ボディアライメントなどかつて無い費用にてリフレッシュされた貴婦人号
かみさんも見るかも知れないのでいくら掛かったかは書かないでおく。

これで連休は楽しむぞ~と思っていたのもつかの間
その異変は翌朝の始動時に突然訪れた。

ブルルルン! ブルン・・・ブルルン!  ブルン・・・




あれ、アイドリング安定しないな。
不整脈のようにばらついてるし・・・


   [ピコーン!]



ギャー! 怖い(;´Д`)

これが噂に聞くエンジンチェックランプか!  初めて見たが心臓に悪い。

慌ててエンジンを止めてボディ下を覗く。
良かったオイルは漏れていない。話に聞くインターミディエイトシャフト破損ってやつでは無さそうだ。


■第一の発見

足回りをお願いしていた整備工場にローダーで逆戻りの貴婦人号。
いわゆるコンピューター診断を受ける。

その結果 カムシャフトセンサー エラーとのこと。

カムシャフトのタイミングに合わせてプラグの点火時期をコントロールするそいつがダメというわけ。そりゃエラーになるってなもんです。

庶民に優しく、持ち込みパーツOKの整備工場。
今回もご厚意に甘えてネットで安価な互換パーツを取り寄せる。

MEYLE製 カムシャフトポジションセンサー (左側)



ポルシェ純正だと3万円以上するこのパーツ、しかも2個必要。
対してMEYLE製のものは一個9,900円!

フィアットパンダやボルボXC V70なども同じものを使っているらしく、意外とあっさり手に入りました。

さあこれで連休ドライブもバッチリだ!



と思ったのもつかの間。


■第二の発見 



「ダメです! 点火が安定しません。」

えーっ、ぼくの連休ドライブは?

「イグニッションコイルもグサグサにクラック入っててそこからリークしてるようです。これも交換しましょう」



・・・(;´Д`)  ああしょうがいないな。前回の車検でも交換奨められていたし。
こりゃ自業自得だ。



品番を調べて例によってできるだけ安価な互換品を探す。

とりよせたのがこいつ。

イグニッションコイル NGK  (右)




ついでにプラグも。996のプラグ交換はDIYに長けた強者でも二度とやりたくないともらす面倒なもの。ついでにやっておくのが吉です。

イグニッションコイルがNGKなので同じくNGKイリジウムプラグを選択。
ツヤピカで綺麗! 今まで使ってたBOSCHのは汚れてるな~。




■復活・・・・してない!?


ここまでやって整備工場ではひとまず状況は改善したとの判断。
イグニッションコイルから不規則にリークが見られるのが気になるが、、とのことで一旦納車いただく。


次の日朝。


ブルルルン! ブルン・・・ブルルン!  ブルン・・・


   [ピコーン!]





ギャー!

これ見たくない(>_<) 



直ってない。直ってないよ? どうなってんの?


■第三の発見

6番コイルが失火してます。エンジンとのかみ合わせも緩く、カッチリはまらないのでそもそも合ってないんじゃないでしょうか?」

ええ~っ! 一応品番確かめて買ってるんだけど・・・。

「純正のをうちで購入しますからダメ元で替えてみませんか?」

いや、そこまでしてもらっちゃ申し訳無い(;´д`)ゞ

それは払いますからと取り寄せて貰う。
ああ、安く納めようとして結局高くついたな。

でもこれで直るなら良い教訓になったな。


しかし


ここまでしても直らないのでした。


魔の6番シリンダー


こいつが動いてくれない


■藁にもすがるモード突入

この状態は以下いずれかのトラブルだと言われる
・燃料ライン
・点火系
・タペットまわり


最後のだったら大ごとです。

燃料ラインの可能性を願ってドクターカーボンを施工してもらう。

11万kmも走ると燃料ラインが汚れている可能性大。
インジェクションノズルも洗浄したいところだが、スナップオンのドクターカーボンという装置を使ってガソリン洗浄剤を送り込めばかなりの改善が見られるという。


 (画像はイメージです)


もうこれでダメならエンジンを開けるしかない。
そうなるとエンジン下ろしの工賃含めて80万コース!
今回の整備だって相当掛かっているのにそんなことになったらまたかみさんの車が遠のく・・・・

祈るように結果を待つ。

夕刻電話してきた社長の声は低いトーンのまま。

アイドリングでは安定 復活かと思ったが
回すとダメ。チェックでもミスファイアリングのfaultが点くとのこと。



とほうにくれる。



社長いわく、やれることはやった。
でもダメ元で組合せを全部試して見るとのこと。

外したプラグに戻すのはやってないから次はそれをと。

最近は貴婦人号が夢に出るようになったという社長。
本当に申し訳無い。

それにしてもこの車はどうなってしまうのか
夢のような足回り、滑らかにして剛胆なそれを1回体験しただけに
ここに来ての迷宮入りが恨めしい。

6月2日。まだ光明は見えず。




と思ったら1時間後に衝撃のメールが


■事態急転!


「直ったかも知れません!」


えっ、えっ!?

ほんと? 

さっきまで貴婦人号との5年間を思い起こして気持ちの整理をつけようとしていたのにそんなことってあるの?


交換する前のプラグを洗浄してもとに戻してみたところいきなり安定したとのこと。
回転を上げて走りまわってから祈るようにコンピューター診断にかけたところ一切のfault表示無し!
整備工場一同、やったー!と声があがった。



電話機を持つ手が震えた。
夢じゃないよな?

そんなことで復活するの?

ただし冷えた状態でどのような挙動をするか分からない。
翌朝状態を見て問題無ければお戻ししますとのこと。

果たして最終審判は翌朝にくだされることとなった。


■6月3日(金)

期待と不安で仕事が手に付かない。
それでも集中しはじめていた11時頃、メールが届いた。



「エンジン、問題ありません! 今日お戻しできます」



やった! やった! (T_T) やった~!



そうか、直ったのか。昨日の夕刻の絶望から一転、こんな結末を迎えることができたとは。
珍しく定時退社し、貴婦人号を迎える。



社長に深々と御礼をいい、そのまま尾根幹線で八王子までテストドライブ。
ドクターカーボンとワコーズFuel1の溶剤がまだ残っているため若干アイドリングにバラツキはあるものの、上まできっちり回る。

直った。長かった。


■ポルシェの電装周りは純正に限る

今回の顛末で得た教訓です。
考えてみればポルシェはある意味BOSCH製。
信頼性高そうって理由でNGKなんて混ぜようとしたのがそもそもの間違いだったわけです。なにかが狂う。

良く見ると電極の形も全然違う! (右 NGK)



プラグの価格差は一本1,000円程度。どうってことないものなのですが、そんなものをケチったがゆえのこの騒動です。

社長、整備工場の皆さん、本当、お騒がせして申し訳ありませんでした。



■■■


復活した貴婦人号で早速ホームコースの奥多摩へ。



エンジンは2,000以下の低回転からトルクフルに
5,000回転以上もウルトラスムーズに変容!
これはドクターカーボンと、これじゃまだ足りないと整備工場の社長さんが入れてくれたワコーズFuel1の効果だと思う。



シフトダウンして踏み込んだ際、トルクバンドに入る時間が短縮されている。

ただ、これとその前のドクターカーボンの溶剤の影響なのかアイドリングが少しバラツク。さらに悪い物が排出されているのか、リヤフェンダーにススが付く。



この悪い物が出きったらさらに快調になるんだろうか。楽しみだ!


リフレッシュ後の足回りも久々に堪能。柔らかくはないのだが懐が深い。ギャップで跳ねても何事も無かったかのように同じラインをトレースし続けるのが素晴らしい。




困ったことと言えばまったく膨らまなくなったのでいつもの感覚より切りすぎてしまうこと。このセッティングに早く慣れなきゃ。


■■■


「ごかんひん・・・?」



「そういえばこのあいだキャベツが無くなったとき『これでいいよな』となにか食べさせようとしたな」



「そのあと奥さんにめちゃめちゃ怒られてたっけ。まったくソナスは懲りないやつだな」




おしまい
Posted at 2016/06/05 16:29:23 | コメント(16) | トラックバック(0) | 996C4S | 日記
2016年04月30日 イイね!

11万キロの996に中古PSS10を履かせてみた結果

11万キロの996に中古PSS10を履かせてみた結果今年も始まりましたねGW! 

レンタルヤギもあちこちの公園の出張で忙しくなるこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。


さて貴婦人号こと996C4S、足回り交換がようやく完了です。
昨日引き取っていつもの奥多摩を走ってきました。
果たして吉と出るか凶とでるか(?)

今回はその顛末をご報告します。


■整備工場に到着

いつもお世話になっている整備工場で久々のご対面。

こちらが外し終えたフロントサス。
バンプストップラバーがくだけてボロボロ。11万Kmお疲れ様でした!




しかし汚いな(^_^; 



こちらが新たに組んだビルシュタインPSS10(中古) 

2年1万Km使用とのことで、届いた当初は汚ったねぇな! と思いましたが外した自分のを見るとこれでも綺麗なほうだったことが分かりました(^_^;



バネが太いのと細いのの2組に分かれているのが気になりますよね。
そこで外してみたときの写真



この薄い方、手で握るだけでつぶれるくらい柔なのです。
なんの役に立つのでしょうか。



こちらはアッパーマウントとの接点に用いられるベアリング。


汚いのと砂を噛んでたので新品を発注したのですが・・・整備工場のオヤジさんによるとこれはどうやってもこうなるものだとか。
そんなに大きく稼働しないので気にしなくて良かったのにって、遅いよ!


外したリヤディスクローター 

ぼくが乗った5年6万Kmでは交換してません。
もしかしたら11万km持っちゃったのか?



同じくリヤパッド。

これもぼくは初交換なのです。まさかの11万Km疑惑がここにも。



これは外したエンジンマウント
オヤジさんの見解では特にやれた様子はないとのこと。「993までは流体が入っててそれが漏れるってことがあったけど996からゴムの塊だからね~」
うっ、こんなところでもコストダウンさせられているのか996。



まああんな重いもの支えてるパーツ、手で動かしたくらいでは分からない違いがあるのでしょう。


さてここで残念なお知らせ。

取り寄せた25mmのスペーサーですが今回セットする車高ではNGなことが判明!



いわゆるフェンダーの爪折りが必要なレベルとのこと。
そもそもこの車でここまで出すのはあまりお奨めしないとも。
ロングボルトまで買ったのに(;´Д`) 

まあ綺麗だから飾っとくか(*´ω`*)

結局もとのスペーサー15mmでアライメント調整。
ここで今までフロントがトーアウト気味になっていたことが発覚。どうりで轍に取られやすいわけだ。ちょっとしたギャップでも舵が取られて酷いものでした。

やっぱあれだろうな、スペーサー付けてから調整してなかったからだろうな。

車高長になったので初のコーナーウェイト調整もしてもらう。
減衰力はフロント4・リヤ5にセット。

これで、きっと、バッチリのはず!

ワクワクの試乗、目指すはいつもの奥多摩!



■激変! もはや別の車■


違いは整備工場から道路にでる段差で分かりました。
ボディ剛性が上がったみたい。
ダン!とくるのを覚悟していると、なにもなかったようにスッと乗り越える。

トーインになったフロントはステアリングの重さこそ増したものの鬼のような直進性。車内も静か。
新調したサスマウントやブッシュ類が細かなたわみやきしみを吸収しているのでしょうか。

その違いは高速道路でより如実に表れました。

いつもの速度感覚でメーターを見て驚く。

えっ、この速度でこの安定感?

とにかくぶれない! まっすぐ走ってシュッ!と曲がる。
911の高速性を評す言葉で速度を増すほどに路面に吸い付くかのような走りってのがあるじゃないですか。それです。

この効果がPSS10の性能なのか、マウントブッシュ類の新調なのか、
全体に車高を下げつつ、コーナーウェイトもとった効果なのか。
一気にやり過ぎたので分かりませんが起きた変化は凄まじい物でした。


■スッ、スーパーカー?



上野原から奥多摩に向かういつもの道でも違いは顕著。
ギャップだらけの一般道がストレスフリーに。

例えば上野原から奥多摩周遊、旧料金所を過ぎてすぐの左コーナー。
逆バンク気味になってて途中に継ぎ目もあるというやっかいな場所。
今までだとダシン!とフロントが跳ねて一瞬舵を失う恐怖のスポットだったのです。
しかし新しい足回りはこれをタタン!と路面をつかんだまま軽やかにこなす! 結果嘘のようなスピードでスイスイクリア。もはやコーナリングスピードに中身がついてこれない。
スーパーカーってこんな感じの車のことを言うのだろうか。

もしくはこれが本当の996C4Sの実力だとしたら・・ぼくが今まで喜んで乗ったのはなに?



ふるさと村から川野駐車場区間の連続カーブはおつり無しのピッタリ勘定。
おつり。つまりコーナー中加重が掛かっていた側からニュートラルステアになった際に加重の反対側に揺り戻しのロールが来る。このロールに合わせて舵を切る。乗り手が車の動きに合わせているわけです。

ところがPSS10ではそれがない。コーナーをクリアしたらすぐ次の動作に移れる。
ドライバーのコントロール範囲が俄然広くなった印象。速く走らせるのもそうじゃないのもドライバー次第。


ただこの感覚には覚えがある。

デジャブどころじゃなく、もっとはっきりしている。

なんだっけ?



■行き着いたのか戻ってきたのか



答えは月夜見駐車場に駐まってました。





そうだロードスター!
これにロールケージいれてビルシュタイン履かせてってやってたときの走り。それがこんな感じだった。

バカみたいに金掛けて結局そこに戻ってきたってことか。

税金・維持費安く、16インチで十分楽しめるロードスターはやっぱり偉大です。


「そうだよ。無駄遣いばっかりしてさ。ぼく達のケージももっと広いものにしてもらわなきゃ」



そうなんだよな~。車にばかり金使ったからお前らにボロボロにされたソファの買い換えもままならないよ。

「ぎくっ(-_-;)」

そうだ、お前らレンタルされてくれないかな? DMMなら知り合い居るし。

「やめてよ! ぼくら草なんて刈れないからね」



分かってたがおもちゃ以外なんの役にも立たないと改めて判明したプレーリードッグ。


■次のテーマはオシャレポイント

さて足回りも固まったところで次は外見に少し色気を足してみたいなと思ってます。
まずはサイドデカール

やるとするとこんな感じかな?



ところが奥多摩で凄いインパクトのインフィニティと並びまして。



メーカーの宣伝カーなのか。しかしリヤウィンドウやBピラーまでキャンパスになるってのが面白い。


こいうのも  ・・・ありか?


ということで



やってみました↓



小動物専門病院のオーナー様 よろしかったら広告宣伝引き受けますよ!



以上 ビルシュタインPSS10(中古だけど)換装大成功の巻きでした!

おしまい

撮影機材 EOS6D EF70-200mm F2.8L IS ⅡUSM
Posted at 2016/04/30 14:51:10 | コメント(13) | トラックバック(0) | 996C4S | 日記

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何シテル?   05/19 21:47
通信系会社勤務の50代。 庶民の味方こと中古996をまんまと掴んじゃったのが2011年。 沢山壊れて、沢山使いましたが、得がたい経験も沢山させてもらった...
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