
今年で最後となるレッドブル・エアレース
その最終戦である千葉戦へ予選、決勝と2日間行ってきました。
2015年の初開催から毎年欠かさず見に行っているレッドブルエアレースは私の楽しみのひとつでした。
最後のレースということで、今年は思い切ってカメラマンエリアを購入し、2日間撮影してきました。
まずは初日の予選の様子からお届けしたいと思います。
前日にフリープラクティス1と2が行われ、ここで各選手は初めてレーストラックを飛ぶことになります。
そして翌日の予選
フリープラクティス3が行われ、ここで各選手は最終チェックを行い、その後予選が始まります。
今年は千葉戦でもチャレンジャークラスが開催されることになり、レッドブルエアレースで唯一の女性パイロット、メラニー・アストル選手のフライトを楽しみにしていたのですが、残念ながら千葉戦では飛びませんでした。
チャレンジャークラスの機体
前日にオイル漏れのトラブルがあり、FPを飛べていなかったクリスチャン・ボルトン選手

チャレンジャークラスのFPの後に前日飛べなかったぶんのフライトがありました。
レッドブルエアレースの楽しみのひとつにサイドアクトがあります。
毎年、魅力的なサイドアクトが目白押しで、過去には零戦が飛んだこともあります。
私が今年のサイドアクトでいちばんの楽しみとしていたのが、海上自衛隊の救難飛行艇「US-2」
水陸両用の機体であり、水面に離着水する姿をぜひカメラで撮影してみたいと非常に楽しみにしていたのです。
着水の瞬間!
この瞬間が見たかった!
関東では初のお披露目
実は数年前のレッドブルエアレースのサイドアクトに登場する予定だったそうです。
しかしその時は訳あってキャンセルとなり、その後ずっと登場することもなく。
それが今回のレースで登場となったことは非常に嬉しかったです。
向きを変えて離水の準備に入ります。
いよいよ離水です。

着陸、離陸ではなく、着水、離水という聞きなれない言葉が新鮮でした。
こうして後ろ姿を見ると、通常の飛行機とは違い、お腹の部分が船底のような形状をしており、水上での運用も難なくこなせる機体であることが良く分かりますね。
毎年参加の千葉市消防航空隊の「おおとり」

900リットルの水を投下する空中消火はいつ見ても迫力あります。
今年のサイドアクト、もう一つの目玉は海上自衛隊の「ホワイトアローズ」でした。
4機のT-5が美しいフォーメーションで上空を駆け巡る姿は見応えありました。
ブルーインパルスの様にスモークを出して派手な曲技飛行ではありませんが、統制の取れたフォーメーションはピタッと決まってカッコ良かったです。
ホワイトアローズの撮影も楽しみにしていたのですが、まぁ写真が見れたもんじゃない😅
こういう少ないチャンスをモノにできない自分の不甲斐なさにがっかり😞
なので雰囲気だけでも(笑)
ここからはレースの様子を
カメラマンエリアはシケインの目の前に設置され、シケインをパスする機体が向きを変えて通過していくので、機体の捻りを狙えるポイントになっています。
三脚も持ち込みが可能で、今回せっかくなので三脚を持ち込んで撮影してきました。
名称はカメラマンエリアですが、普通に観戦するのも、他の観戦エリアよりいちばん近くで見れるのでより迫力あるレースが楽しめました。
撮影も他の観客を気にすることなく、手持ちで自由に移動して撮影できるメリットもありました。
他のエリアは満員で撮影も気を使いそうな感じだったので、スペース的に余裕のあるカメラマンエリアを選んで正解でした。
以下、似たような写真ばかりになりますがお付き合いください。
カービー・チャンブリス選手
フアン・ベラルデ選手
マイケル・グーリアン選手
室屋義秀選手
今回、いちばん綺麗に撮れた写真がムロヤ機で嬉しい♪
ここまで2勝を挙げポイントランキングでも3位に付けている室屋さん
年間総合優勝の可能性も残されており、期待がかかります。
サムライパイロット ヨシムロヤ
操縦桿を持つ手に注目。
両手で操縦桿を握るスタイルが日本刀を構える姿に見えることからそう呼ばれてたりします。

なんとなく室屋さんの顔も分かるかな?
ベン・マーフィー選手

ピンボケですが、シケイン前のゲートでパイロンヒットをさせてしまいました。
このとき、ウイングレットにちぎれたパイロンが引っ掛かったままの状態となってしまったベンの機体
このままレース続行をするのは、ちぎれたパイロンが観戦エリアに落下して危険もあるということから、管制塔からの指示で
「外せる?」
「ok、ok」みたいなやりとりがあり、
すると空高く上昇してハンマーヘッドを繰り出して見事にパイロンを外してみせたベン
エアロバティックのチームリーダーでもあった彼からすればこんなこと朝飯前なんでしょうね。
これはチャレンジャークラスの選手がパイロンヒットをした時の写真ですが、パイロンはエアゲーターと呼ばれる人達の手により素早く修復されすぐにレースが再開されます。
ペトル・コプシュタイン選手
フランソワ・ルヴォ選手
マルティン・ソンカ選手
現在、ポイントランキング1位、年間総合優勝にもっとも近いのがソンカ
FPから速さを見せつけ、まるでマシーンの如く飛ぶ姿は、こりゃあ決勝もソンカで決まりか?
それくらい安定している様子でした。
クリスチャン・ボルトン選手
ピート・マクロード選手

品川巻パワーで今日も飛びます(笑)
ミカ・ブラジョー選手
マット・ホール選手
現在、ポイントランキング2位のマット
過去に3度も年間総合優勝争いに加わりながらもそのすべてが2位で終わり、いまだに年間総合優勝のタイトルを取っていないマットにしてみれば、最後のシーズンとなる今年はどうしてもほしいタイトルであるはず。

マットの顔なんとなく分かるかな?
ニコラス・イワノフ選手
操縦桿を持つ手に注目。
片手で操縦桿を握り、もう片方はスロットルを握るのが通常のスタイル
因みにレースが始まったら基本、スロットルは全開のままです。
マティアス・ドルダラー選手
機体に書かれたTHANK YOU♥の文字
今年は前日のハンガーウォークが無くなってしまい、プライベートでサイン会を開いたマティアス
多くのファンが詰めかけてマティアスは全員にサインをしたそうです。
レッドブルエアレース千葉 予選結果
1 フアン・ベラルデ
2 マルティン・ソンカ
3 フランソワ・ルヴォ
4 マティアス・ドルダラー
5 室屋義秀
6 ペトル・コプシュタイン
7 マット・ホール
8 マイケル・グーリアン
9 ミカ・ブラジョー
10 ベン・マーフィー
11 ピート・マクロード
12 クリスチャン・ボルトン
13 ニコラス・イワノフ
14 カービー・チャンブリス
予選の順位をもとに決勝での対戦相手が決まるシステム
1位と14位
2位と13位
3位と12位
という風に上位と下位の選手が対戦する組み合わせ
Round of 14で室屋さんは10位のベン・マーフィー選手と対戦
ベンの機体は遡ると元室屋さんの機体でもあり、新旧ムロヤ機による対戦となりました。
ソンカは予選2位に入り、しっかりと2ポイントを獲得。
マットと室屋さんはポイント獲得ならず、更にポイント差が開きソンカが有利な状況に。
室屋さんが年間総合優勝をするためには優勝が絶対条件なので、室屋さんが優勝することを信じて会場を後にしました。
レッドブル・エアレース千葉 決勝へ続く