2017年10月20日
RedBull AIR RACE WORLD CHAMPIONSHIP 2017 室屋さん、年間総合優勝おめでとうございます!!
室屋さんの優勝で興奮しっぱなしだった自分ですが、ようやく落ち着いてきたのでブログをアップしたいと思います。
既に多くの記事が出ているので、詳しい事はそれらを参照していただくとして、ここでは自分の感想を述べたいと思います。
レッドブルエアレース2017まとめ
いやぁ凄かったですね~
最終戦であるインディアナポリス戦は間違いなくレッドブルエアレース史上に残る名レースだったと思います。
この日はNHKで生中継をしてくれる事もあり、放送時間が深夜2時からという事もあり、私はいったん仮眠して放送に備えていました。
前日の予選はネットでライブ配信を見ていて、予選が11位という結果に心配していました。
この結果、決勝のRound of 14ではなんといきなりポイントランキング1位のションカ選手と対戦する事に!!
運命の神のイタズラにしてもいくら何でもこれはないだろ~と思いましたね。
いきなりここで年間総合優勝の行方が決まってしまうかもしれない対決になってしまったのですから。
おそらくは勝負の行方はFinal 4で決着が付くのではないかと思っていた自分ですが、まさかいきなり最初から戦う事になるとは思いもしませんでした。
前戦のラウジッツ戦では作戦としてタイムを調整し、わざと遅く飛んで、ポイントランキング上位の選手と直接対決に持ち込み、ポイント獲得を阻止するというとんでもない作戦を実行した室屋さんですが、最終戦のインディアナポリスはシンプルに速く飛ぶだけだと言っていただけに、予選でペナルティーも多く取られていた室屋さんは非常に厳しい戦いになるのではないかと思っていました。
案の定、Round of 14が始まって室屋さんはインコレクトレベルで+2秒のペナルティー
しかしながらタイムはそこまで悪いものではなく。
この日は強風でパイロンが揺れるほどのコンディションで機体コントロールも難しい状況。
後攻のションカ選手のフライト、予選でも室屋さんよりいいタイムを出しているだけあって区間タイムも室屋さんより速く、室屋さんもここで敗退してしまうのかと思っていたら、ションカ選手がまさかのパイロンヒット!!
これにより+3秒のペナルティー
ションカ選手がまさかの敗退。
しかしションカ選手もファステストルーザーとして残り、Round of 8へ駒を進めました。
Round of 8での室屋さんのフライトは調子を取り戻した室屋さん本来のフライトで勝利。
Final 4へ進出を決めてくれました。
ションカ選手もホール選手との対決に勝利し、Final 4へ駒を進めます。
いちどは室屋さんとの戦いに敗れたションカ選手が敗者復活から勝ち上がり、両者再び決着をする時が来るなんて誰が想像したでしょうか?
ここで室屋さんが優勝してもションカ選手が2位に入ってしまえば室屋さんの年間総合優勝は無くなってしまう訳で、室屋さんにとっては最後まで気の抜けない状況だったと思います。
Final 4を最初に飛ぶのは室屋さん
ここで見せたスーパーラップは奇跡としか言いようがない。
レースアナリストのベンも両手を頭に抱えて「oh my god」と叫ぶ位の信じられないパフォーマンスを見せたのです。
テレビを見ながら私は両手を組んで祈る様に必死で(でも早朝なので家族に迷惑にならないように声は出さずに)応援しました。
その結果、あの強風吹き荒れるコンディションの中でコースレコードを樹立。
鳥肌が立ちました。
室屋さん自身も、「コンピューターでははじき出されないようなタイムが出た」と言っているくらいあり得ないタイムなのです。
だとしたら、このタイムはファンの思いが室屋さんに届いた結果なのかも知れません。
昨年、室屋さんが初優勝した千葉戦では最後の最後でファンの声援が後押ししてくれたファンブーストによるものが大きいと言っていました。
それが今回も同様に起きたのではないかと思います。
室屋さん自身も会見で
「奇跡的なことが起きた。運、不運もどっかにある、実力だけではとれない。今年はラッキーだったかもしれないが、奇跡は作るもの。機体制限やルールがあり、実力が飛びぬけられない世界だが、いろんな材料が揃ったときに、がんばって、がんばりぬいて、ちょっとした運があれば(優勝に)届く。その空気を作って応援してもらうファンベースが大きくなると、いろんなことが、ほんのちょっとの作用で起きるんです」
マジで室屋さんの機体にはサイコフレーm。。。やめておこう w w w
後から飛んだドルダラー選手とベラルデ選手もこのタイムを上回る事はありませんでした。
最後に飛んだションカ選手も機体にトラブルを抱えており、4位に終わりました。
年間総合優勝が決まった瞬間はもうね、テレビを前に涙が止まりませんでしたよ。
こんなにも感動を与えてくれた室屋さんを応援してきて本当に良かった!!
解説の能勢さんも泣いちゃってるし、リポーターを務める辻さんも歓喜の声を上げ、応援に来ていた佐藤琢磨選手と室屋さんとの二人揃ってのガッツポーズは最高の瞬間でした。

年間総合優勝を決めた室屋さんの姿を見て、私も興奮しっぱなしでした。ずっとこの感動に浸りたくて、この数時間後に仕事に行くのが嫌だったくらいです(笑)
それにしても今年のインディアナポリス・モータースピードウェイは凄い事になりましたね。
100年以上続く歴史あるサーキットで空と陸を二人の日本人が制したのですから。
インディ500で佐藤琢磨選手が日本人初優勝を飾り、これに室屋さんが続いて優勝してくれたら凄い事になると思っていたらそれが現実となるなんて!
20年以上前から操縦技術世界一になると言っていた室屋さん。その思いが現実となった。
「未来を思い描くから現実になる。描かない未来は起きない。成功したから自信がついたのではなく、自信がついたから成功した」
今年はシーズン開幕前に年間総合優勝を掲げ、チーム体制も万全の体制で自信があったからこその結果なのかも知れません。
来シーズンは更に厳しい戦いになりそうですが、V2を目指して頑張ってほしいと思います。
さて、来月は毎年恒例のFLY AGAIN TSUCHIURA2017が開催されます。
なんと今年は2機の飛行機によるエアショーが開催されるとのこと。
通常は室屋さんによるエアショーなのですが、今年は土浦青年会議所60周年を記念しての開催という事もあり2機の飛行機でのエアショーとなっています。
室屋さんと一緒に飛ぶのはなんとチームメンバーでレースアナリストでもあるベンジャミン・フリーラブ氏 マジすか(笑)
※諸事情によりパイロット名は伏せさせていただきます。
公式発表がありしだい塗りつぶし部分を消します。
1機でも迫力あるエアショーなのにそれが2機の飛行機によるエアショーが見られるなんていったいどんな凄いエアショーになるんだろう。
もう今から楽しみで仕方がない!!
Posted at 2017/10/21 01:31:20 | |
トラックバック(0) |
レッドブルエアレース | 日記