3月15日
ラストフライトが間近に迫った岐阜基地のファントムをひと目見たくて会いに行ってきました。
もともとこの日は休みだったので、当初は百里基地へいつも通り基地活へ行くつもりでした。
事の始まりは前の週にフライトフェスタへ行った時のこと
みん友のかずさんとご一緒したのですが、15日に岐阜基地へ行くとのこと。
「一緒に撮影しましょう」とお誘いを受けるも、行きたいけど、遠いしどうしようかなぁとちょっと悩んでいました。
で、フライトフェスタが終わって帰り際のかずさんのひと言で行く決心がほぼ付きました。
「kouki☆さんファントム大好きだからきっと来るはずだよ」
それ言われたらもう自分の中で行くしかない!
決心がついた瞬間でしたw
パソコンで見ている方は分かると思いますが、僕のみんカラのページのスタイルシートはファントムになっています。
プロフィール画像はファントムのイメージキャラクターであるスプークにしています。
日曜日に出発して、前日に現地入りして車中泊すれば日程にも余裕がある。
そう決めたら、行くまでの一週間はもうワクワクが止まりませんでした。
出発の日
行きは時間もあるのでオール下道も考えましたが、高速で移動することにしました。約500kmの旅です。
行きは天気も良く絶好のドライブ日和で富士山もクッキリとその姿を見せてくれました。

休憩を挟みつつ、約7時間で現地に到着しました。
現地でかずさんご夫妻と合流し、夜はこちらへ

岐阜といえば岐阜タンメン
連日、岐阜基地での撮影後に続々と岐阜タンメンの画像がSNSにアップされていることから、ぜひ行ってみたいと思っていたお店でした。
これは美味いですね~

透き通ったスープなので、アッサリ系の味かな?と思いきや、しっかりとダシが利いていてコクがあってうまかったです。
好みで辛さの調節も出来て、後からのトッピングの追加も出来るので、味変をしながら食べることも可能です。
岐阜に来たらまた食べたくなるラーメンですね。
今回車中泊はリアシートを倒して、ラゲッジスペースで寝たのですが、その時に大いに役立ったのが、座面の跳ね上げ機構。
この機能があることで、荷室がフルフラットとなり、そこにクッション性のシートを敷けば快適なスペースになります。
身長175cmの自分で、ちょっと体を丸めれば寝返りもうてるくらいのスペースが確保できます。
これにはホントに助かりました。
3月15日
いよいよ撮影当日です。
初めての場所なので、移動しながらの撮影は駐車場問題もあるので、今回は撮影もしやすい降りのポイントからの撮影としました。
1stはいきなりF-15のハイレートクライムからスタート。
自分達のいる場所からだと、豆粒程度にしか見えないので肉眼で見ることに。
めちゃめちゃ空高くまで上がっていくその姿に度肝を抜かれました。
最初、ファントムと勘違いしていたのはここだけの話ですw
続いてファントムも上がったのですが、429号機は築城への片道切符でラストフライトとなっていたようで、降りを撮ることは出来ませんでした。
T-4

見慣れない飛行開発実験団の機体はどこか新鮮に見えてしまいます。
撮影地はヒコーキとの距離も近く、パイロットさんからも多くのギャラリーが見えているのか、よくお手降りをしてくれます。
部隊マークも入っていないT-4
川崎重工のテストなのでこれも岐阜ならでは
銀色の機体であることから『銀ちゃん』の愛称で親しまれている機体です。

築城へのラストフライトとなったファントムのパイロットさんを乗せて帰ってきました。
海上自衛隊のP-1も撮れました。

岐阜基地は様々なヒコーキが撮れるチャンスがあるので撮影していて楽しいですね。
しかし、2ndではファントム飛ばず。
3rdでも飛ぶ様子はなく、一通りのヒコーキも上がって時間だけが過ぎていく。
この状況からすると、今日はもう飛ばないんだろうな。
せっかく遠路はるばる岐阜基地までやってきたのに、撮影することができないなんて悲しすぎる😢
そう思っていたら、かずさんがツイッターみて「kouki☆さん、ファントム飛ぶかも?」って
マジ?
自分もすぐさまツイッターをチェック。
すると確かにファントムがタキシング開始とのツイートが!
時間も時間なのでツイッターでは
「まさかハイタクではあるまいな」とのツイートすら見受けられ、その可能性もあり得る!
※ハイタク ハイスピードタキシーの略。転がりのみなので飛ばない。
安心してはいけないことに気付く。
それでも、離陸前に行われるファントムのエンジンの空ぶかし
この音を聞いただけで、もうテンションMAXです。
きたきたきたー これだよ!この音が聞きたかったんだよ!!
直後に風に乗ってやって来るJP-4が燃焼されたあの香り。たまらん。ファントムを肌で感じることのできる幸せな時間であります。
お願いだから飛んでくれ~
たぶんそこにいたみんながそう願っていたと思います。
そしたら、上がった!!
飛ぶのか飛ばないのかドキドキものでしたが、しっかりと上がってくれたときは本当に嬉しかったです。
1630過ぎ
431号機がやってきました。
エアバンドから聞こえてきたのは、エマ訓練をやるというもの。
アレスティング・フックを出してフックランディングをやるようです。
やっと君に会えた!
まさか本当に会えるとは。もう本当にうれしくてうれしくて最高の瞬間でした。

431号機は近代化改修された最初のF-4であり、301号機がオリジナルの初号機とするなら、こちらも近代化改修された最初の初号機ということになりますね。
スプリッターベーンにはファントムと岐阜城が描かれ、その下にはThank Youの文字が
岐阜にやってきたんだなと実感しました。
夕日を浴びながらランディング態勢に入るファントムを見て泣きそうになりました。

良く見れば、給油口も空いているのが分かるかと思います。
フックランディングを行う際に、少しでも抵抗を増やして止まれるようにするための処置なんだそうです。
最大の目的であるオリジナルファントム301号機を見ることは叶いませんでしたが、最後の最後でファントムが飛んでくれたことが何よりも嬉しかったです。
飛んでくれてありがとう。
自分がファントムを追い続けたのはたかが数年程度ですが、そのどれもが良い思い出です。
3月17日をもって日本のファントムの運用が終了となりました。
長きに渡って日本の空を守ってくださりありがとうございました。
ありがとうエフヨン
君に出会えて本当に良かった。
Will never forget.