J-Fusionのかなりマニアックな話題になりますのでスルーして下さい。
6/4に
日本のJazz Fusion界におけるTromboneのTop Playerである
向井滋春さんのAlbum 10タイトルがDig Deep Colombiaという再発シリーズの一貫で紙ジャケで発売されます。内6タイトルは初のCD化になります。
向井滋春さんは、先日無くなられた松岡直也さんのBig Bandの
松岡直也 & WesingでTromboneを担当されていました。
凄いテクニックで、しかも他のTrombone奏者とは全く比較にならない独特の柔らかい音色で、他の奏者には出せない、
とてもTromboneとは思えないほどのきれいなHigh Noteを楽々出していたのでいつも驚かされていました。
90年代以降はJazzの分野で活躍され、
洗足学園音楽大学で講師も勤めておられますが、
80年代はFusionの分野でバリバリのテクニックを披露されていました。
まさにその時期のAlbumの再発売で、
向井滋春 モーニング・フライト、向井滋春 ORISSAのAlbumは長年待ち望まれていた初のCD化になります。
Pleasureでは松岡直也さんがProducerを勤め、以降松岡直也さんの人脈の方々が共演されています。特に
向井滋春 ORISSAでは松岡直也 & Wesingとその後の松岡直也Bandのメンバーがかなりオーバーラップしており、Latin FusionのAlbumになっています。
Real Timeで向井滋春さんの演奏を聞いたのは、松岡直也 & WesingのAlbumと六本木Pit Inn等のコンサートで、向井滋春さんのAlbumで聞いた事があったのは、向井滋春 Orissaぐらいでした。
後々CD化されたSpacing Out、Pleasure、So & Soを購入しました。
向井滋春 OrissaはCDが発売されないかずっと待っていましたが、一向に発売される気配がないので、暫く前に残っていたレコードを録音したカセットテープからPCに音声を取り込んでACC化して聞いていました。
今回めぼしいものは一通り購入しようかと思います。
2012年の音楽活動60周年記念の松岡直也 & WesingのLiveがありましたが、残念ながら向井滋春さんは参加されていませんでした。
代わりに片岡雄三さんと言う方がメンバーとして参加されていました。片岡雄三さんも国立音楽大学、昭和音楽大学の講師を勤められ、向井滋春さんを凌ぐかと思われる程素晴らしいテクニックをお持ちでしたが、音色に関しては向井滋春さんの方が柔らかく滑らかであったと感じました。
片岡雄三さんの父親も素晴らしいJazz Trombone奏者であったようで、松岡直也さんがコンサートの際に、お父さんにしか演奏できない曲があり大変お世話になったとの話しをされていました(蛇足)。
以下今回発売の10 Title
日本コロンビアのサイト等から転記

【For My Little Bird】向井滋春
板橋文夫、川崎燎などのグループで活躍していた向井滋春の記念すべきファースト・リーダー・アルバム。
そのダイナミズムとスケールの大きさで、4ビートのファンにも8ビートのファンにも人気の作品。初CD化。
向井滋春 (tb) / 高橋知己 (ss,ts) / 古野光昭 (b) / 元岡一英 (p) / 亀山憲一郎 (ds) / ゲスト:今村裕司 (perc) / 土岐英史 (as) / 大徳俊幸 (e-p)
オリジナル・リリース:1975年3月25日

【むかい風(A Head Wind)】向井滋春
20分を越える表題曲は圧巻ひスピリチュアルに攻める充実のセカンド・アルバム。
スピリチュアルな大作「A HEAD WIND(むかい風)」や、クールな4ビート「BIRD TO FREEDOM」、柔らかなメロディと心地よいリズムが美しく響きあう「EASTEN」と、全編が素晴らしい傑作。初CD化。
向井滋春 (tb) / 高橋知己 (ss,ts) / 元岡一英 (p) / 望月英明 (b) / 古澤良治郎 (ds)
オリジナル・リリース:1975年12月25日

【Spacing Out】向井滋春
ジャズのダイナミズムとフュージョンの華やかさを併せ持った、向井のベター・デイス・レーベル第1弾作品。
多彩な魅力に溢れたクロス・オーヴァーな1枚。
向井滋春 (tb) / 清水靖晃 (ts,ss) / 元岡一英 (p) / 川端民雄 (b) / 古澤良治郎 (ds) / 渡辺香津美 (g) / 大徳俊幸 (clavinet) / 横山達治 (conga)
オリジナル・リリース:1978年2月25日

【Hip Cruiser】向井滋春
フュージョン路線が一気に開花した1978年録音作。
この時期の向井の代名詞ともいえる、ラテン/ブラジリアン・フュージョンの人気作。
この後のKYLYN、SPICK&SPANの参加へと繋がるスタイルを明確化させた、向井のターニング・ポイントともいえる重要作。
向井滋春 (tb,cho) / 植松孝夫 (ts) / 元岡一英 (p,e-p) / 橋本信二 (g) / 真鍋信一 (b)
オリジナル・リリース:1979年2月25日

【Pleasure】向井滋春
松岡直也プロデュースによるNYレコーディングで、スティーヴ・ガッドら一流のセッション・ミュージシャンが参加した代表作。
レーベル・メイトだった渡辺香津美『TO CHI KA』に続くNYレコーディングで、日本のフュージョンのレベル・アップに大きく貢献した作品。
スティーヴ・ガッド(ds)のほか、ウォーレン・バーンハート(key)、ナナ・ヴァスコンセロス(perc)ら一流のセッション・ミュージシャンが参加。
向井滋春 (tb) / 松岡直也 (key) / Warren Bernhardt (key) / Jorge Dalto (key) / 川崎燎 (g) / Jeff Mironov (g) / Neil Jason (b) / Steve Gadd (ds) / Raphael Crus (per) / Nana Vasconcellos (per) / Ed Walsh (key,pro)
オリジナル・リリース:1980年6月25日

【Margarita】向井滋春 モーニング・フライト
当時気鋭の若手ミュージシャンを率いて結成したモーニング・フライトによるラテン/ブラジリアン・フュージョン作品。
新進気鋭の若手実力派と共にラテン/ブラジリアン・フュージョン路線をさらに進化させた作品。
ドラムのトニー木庭は当時22歳! 初CD化。
向井滋春 (tb) / 佐山雅弘 (key) / 廣木光一 (g) / 斉藤誠 (b) / トニー木庭 (ds) / ゲスト:ペッカー(perc)
オリジナル・リリース:1981年2月25日

【Live 97】向井滋春 モーニング・フライト
モーニング・フライトの活きのいいメンモーニング・フライトの活きのいいメンバーで臨んだ六本木ピット・インでのライヴを収録した2枚組。
灼熱の97分ひ半年間で全国30ヶ所のツアーを回り、バンドの一体感とグルーヴが最高潮に達した状態でのライヴを記録。
モーニング・フライトの集大成的作品。初CD化。
向井滋春 (tb) / 佐山雅弘 (key) / 廣木光一 (g) / 斉藤誠 (b) / トニー木庭 (ds) / ゲスト:宮野弘紀 (g) / ペッカー (perc) / Martin Willweber (perc) / 三島一洋 (cuica,perc)
オリジナル・リリース:1981年12月25日

【Orissa】向井滋春 Orissa
アフロもレゲエも取り込み、さらにその表現の幅を広げた、オリッサ名義の第1弾。
ヴォーカルでペニーが参加。
“ペッカー・パワー”“インスタント・ラスタ”といったダブ/レゲエ作品を発表したペッカー、オルケスタ・デル・ソルの高橋ゲタ夫など、ワールド・ミュージックの猛者を引き入れた新バンド〈オリッサ〉の第1弾。
向井の音楽はまた新たなフェイズへと踏み出した。初CD化。
向井滋春 (tb) / 津垣博通 (key) / 高橋ゲタ夫 (b) / トニー木庭 (ds,Linn Drum Computer) / ペッカー (perc,marinba,voice) / ゲスト:川崎燎 (g) / 塩次伸二 (g) / 宮野弘紀 (ag) / Penny (vo)
オリジナル・リリース:1982年7月21日

【So & So】向井滋春 / Astrud Gilberto
アストラッド・ジルベルトと共演した、ブラジリアン・フュージョンの傑作。
アンソニー・ジャクソン、オマー・ハキムらが参加。
ボサノヴァのミューズ=アストラッド・ジルベルトと共演した、ボサノヴァ、フュージョン両ファンから人気の名盤。
NYレコーディングで、これまでのラテン/ブラジリアン・フュージョン路線を突き詰めた究極の1枚!
向井滋春 (tb) / Astrud Gilbert (vo) / Anthony Jackson (b) / Omar Hakim (ds) / Eliane Elias (p) / Jorge Dalto (p) / Jeff Mironov (g) / Guilherme Franco (perc,berimbau) / Manolo Badrena (perc) 他
オリジナル・リリース:1983年2月21日

【Japonesia】向井滋春 Orissa
リゾートからジャングルへ。より土着的なリズムをフィーチャーした、トライバル・フュージョンの傑作!
じゃがたらにも参加したヤヒロ・トモヒロ、日本におけるラテン・パーカッションの第一人者ウィリー長崎をはじめ、強力なパーカッションが生み出すトライバルなリズムをフィーチャー。
ベター・デイズ・レーベルでのラスト・アルバムとなった向井フュージョンの最終形! 初CD化。
向井滋春 (tb) / 津垣博通 (key) / 加藤崇之 (g) / 高橋ゲタ夫 (b) / ヤヒロ・トモヒロ (perc) / ゲスト:古澤良治郎 (ds) / 山岸潤史 (g) / 塩次伸ニ (g) / 三島一洋 (perc) / 細畑洋一 (perc) / ウィリー長崎 (timbales)
オリジナル・リリース:1984年5月21日