Hall & Oates(Dalyl Hall & John Oates)がTears for Fearsとの全米ジョイント・ツアーの実施を発表しました。5月4日から7月28日まで北米各地を回ります。ナンジャそれ???という組み合わせで、日本では全く話題に上がっていません(>_<)
お互い80年代にMTVで大ヒットしてはいましたが、Hall & Oatesは1969年結成のアメリカのBlue Eyed Soul Duo、方やTears for Fearsは1981年デビューのイギリスのElectro Pops Duoで全くジャンルは異なり、実力、人気ともに大きな差があります。 年齢もHall & Oatesが60代後半、Tears for Fearsが50代半ばで一回り以上離れています。レコード会社も異なっており、お互い80年代にMTVを活用してヒットを飛ばしたDuoである点以外何の接点も共通点も見出せません。
突然ツアーの日程が発表されただけで、それ以外に何の情報も発表されていません。なぜこの組み合わせになったのか全くわかりません。プロモーター都合なのでしょうか? 元々日本ではジョイント・ツアー自体あまり多くなく、Tears for Fearsの人気、知名度から言って日本での開催はありえないし、どうせ見るなら別々で観たいところです。
Tears for Fearsは単独公演は「Shout」が大ヒットした1985年だけで、その後2012年にSummer Sonic出演で久々の来日となりました。
1990年から2000年にかけては解散状態で、2004年に「The Seeds Of Love 」(1989)以来15年ぶりに2人が揃ったOriginal Studio Album「Everybody Loves A Happy Ending」をリリースしましたが、日本盤は出ていません。The Beatlesの「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」インスパイアという感じで結構良いAlbumでした。
【EVERYBODY WANTS TO RULE THE WORLD - TEARS FOR FEARS live at CASINO RAMA】
【Tears for Fears "Shout" Live-Sept 29, 2016】
Hall & Oatesは言わずもがなですが、1970年代に「Sara Smile」(1976)、「She's Gone」(1972、1976年再発売)、「Rich Girl」(1977)、「It's a Laugh」(1978)、「Wait for Me」(1979)とバラード系の曲を次々ヒットさせました。
80年代にはMTVに乗ってPopになって「Kiss on My List」「Private Eyes」(1981)、「I Can't Go For That (No Can Do)」「Maneater」と全米No.1ヒット。
その後も「One on One」「Family Man」「Say It Isn't So」(1983)、「Adult Education」「Out of Touch」(1984)「Method of Modern Love」(1985)等もヒットしました。
1990年代前半には一時Duoでの活動を停止し、それぞれSoloで活動していましたが、1985年にDuoでの活動を再開。 Hall & OatesとしてのOriginal Studio Albumは「Our Kind of Soul」(2004)以降リリースしていませんが、依然人気、実力とも第一線級を保っており、4年振りに来日した2015年10月の日本武道館公演も記憶に新しいところです。
【Daryl Hall & John Oates "Maneater" - Live in Dublin AXS TV】
【Daryl Hall & John Oates - She's Gone | Live in Sydney | Moshcam】
【Daryl Hall & John Oates - Sara Smile | Live in Sydney | Moshcam】
【Daryl Hall & John Oates - Kiss On My List/Private Eyes | Live in Sydney | Moshcam】
元U.K.のKeyboard、Violin奏者のEddie Jobsonが2000年代半ば以降Keith Emersonとともに活動していたアメリカ人のGuitalist、VovalistのMarc Bonillaと4月末から5月初旬に掛けてJohn Wetton & Keith Emersonの追悼Live「Fallen Angels Tour」を行う予定だと発表しました。
John Wettonの最後のLiveは2015年4月30日の再結成U.K.のLastと銘打ったConcertでEddie Jobsonとの共演でした。この時既に体調が優れなかったらしいのですが、帰国後検査で結腸癌が発見されて5月18日に大手術となり、その後も化学療法の闘病が続いていましたが、復帰叶わず2017年1月31日に亡くなってしまいました。
そしてMarc Bonillaは2008年10月にKeith Emerson Band Featureing Marc Bonillaとして来日公演を行なっており、2016年4月にもKeith Emerson Band Featureing Marc BonillaとしてBillboard Live 大阪、東京で来日公演を行う予定でした。しかし、直前3月10日にKeith Emersonが亡くなってしまいました。Marc Bonillaは歌唱力は若干落ちるものの、比較的John Wetton、Greg Lakeと声質が似ているとも言われており、適任かと思われます。
今回の追悼公演はSemi-acoustic duo performanceになるとの事で、Eddie JobsonはKeyboard1台で一部Violin、Marc BinillaがVocalをとり、acoustic guitarを弾き、UK, Crimson and ELP の曲を演奏するとの事です。