2015年10月17日
VWのディーゼル不正問題が公になり
その大きさが次第に明らかになるにつけ
スズキの安堵感は 想像を絶するものだったでしょう
なんせ つい先日VWとの提携交渉のトラブルが解決したばかりでした
一つ間違えばこの事件 スズキも巻き込まれてる可能性がありました
『提携してる』と言うだけですが 場合によって色メガネで見られる可能性も
VWのスズキに対する傲慢な姿勢(上から目線が)
スズキという会社と言うより 先代の名物社長との反りが合わなかった
提携話が数年間 何も進まなかった
(勿論こんな単純な理由ではありませんが)
・VWはスズキを傘下に収め あわよくば買収すると言うのが本音だったのでは
まさかこれが 今回の事件で結果オーライになろうとは
『先代社長の悪運の強さ』とも言えます
ところで
『 これからの国内の自動車メーカで トヨタにつ続く注目企業はどこだろうか 』
今時点では当然 ホンダだろう
が多くの方は 『スバル ・ マツダ』と答えるでしょうネ
私は 条件付きながら スズキではないだろうか
スズキのすごいところはどこだろう
1、商品の企画力
・ジムニー、アルトからワゴンR 最新のハスラーなどと
新ジャンルへの商品企画力が強いこと
2、あなどれない技術力
① 3気筒エンジンの開発とその先見性
② 電気自動車ツインからマイルドハイブリッドの先進技術
③ AGSの搭載 (オートギアシフト:MTとATの二つの機能を併せ持つ)
(注:追記)AGSそのものはスズキの開発ではないはずです
VW等のヨーロッパ車が最初と思いますが
国内では多分スズキは初では
*まちがっていたらご指摘ください
古いワーゲン(カブトムシ)やベンツの商業車(T1N)に同様なのが搭載されていましたね
国内では軽自動車メーカとして
普通自動車メーカと比較して 一段低く評価されがちながら
全く引けを取らない実力を持っている
そのアピール度は トヨタのような派手さはないが
しっかり時代の流れに沿った商品を
タイムリーに開発・販売しているのである
こんな評価がある
※ 軽自動車キャンピング架装メーカが車作りの比較事例を紹介していた
(注 : お恥ずかしい 仮装=誤字訂正しました)
それは軽トラックだったが
・走りのバランスが最も良かったのは リアエンジンを搭載したスバルサンバー
・足回り、フレーム等 最もしっかりした車体作りがスズキと紹介され
最も架装シャーシに向いているというものが 記憶に残っている
スズキと比較されるダイハツがあるが 見た目以上に会社自体の実力差は大きい
スズキは真のグローバルカンパニーだが
ダイハツは全く日本に軸足を置いた企業だ
・数年前からマレーシア等の東南アジア地域で販売を始めたばかり
スズキは東ヨーロッパにも工場を持ち
また インドでの生産・販売、シェアは皆さんもご存知の通りであり
あらゆる点で 海外での経験が違いすぎる
先に条件付きながらと言ったのは 下記の理由である
四月からの自動車税アップにより 軽自動車の販売低迷が続いているが
実はこのブログを書こうと思っていた先月末から
スズキから 立て続けに新車が発表された
その発表されたのは
①スズキ・ソリオ ②スズキ・エスクード と ③インド向けの新型車
軽自動車ではなかったことだ
*もちろんインドには軽自動車規格はない
私が考えていたのはまさにこれ
つまり今こそ 軽自動車ではなく
普通自動車に本気で取り組み
販売することではないだろうk
現実的には1600cc以下 としたほうがスズキという会社の身の丈に合ったクラス
このクラスには 走りのスイフト 4駆のエスクード等と
エンジンも車体も モノ造りのノウハウがある
軽自動車のユーザがクラスアップしようにも 充分な普通自動車がないのが
今のスズキの弱点なのだ
1、1300〜1500ccクラスのワンボックスカーは必須だろう
・旧シエンタ、フリードクラスだ
そのままトヨタ・ホンダを追わないで 5人乗車に限定すればいいのだ
そして5人乗車+そこそこの荷室(でもこの容量が大事)
・子供3人分(自分子供+友達2人)程の
クラブ活動の道具一式が充分に入る容量
但し 新しいシエンタの登場で このクラスにも
斬新なデザイン性を求めていることが明確になったことで
デザインの目標は非常に高くなったと言える
・シエンタは三列シートでサイズも大きい
このクラスには スズキの従来の経験が最大限生かすことができる
1、必要充分なエンジンがある
1300cc〜1500ccクラスなら4気筒エンジンだけではなく
今はやりのダウンサイジングターボエンジンでもカバーできるクラス
そうスズキには3気筒エンジンのノウハウがどこよりもあり
3気筒ターボエンジンのチューニングでも期待できる
2、パッケージング の実績
軽自動車で培われた 広い室内空間とパッケージングの妙
小学低学年までの子育て世代ユーザの受け皿が無く
トヨタ・ホンダにみすみす逃しているのはもったいない
そう思うのは私だけだろうか
更に
気合の入った正統派セダンを販売
してほしい
『キザシの様にやる気のない車の投入はやめましょう』これぞムダ!
・購入層が高いセダン需要は今後も一定量ある
①2000ccクラス
トヨタ:ボクシ―・ノア
ニッサン:セレナ
ホンダ:オデッセイ・ステップワゴン
競合激戦区
あえてっ真っ向勝負してもはね返されるのみ
②2500cc~3500cc
この排気量クラスは販売ボリュームがない
投資対象にならないし 残念だがスズキのブランド力では売れない
・高額 ハイクラスワンボックスはもはやステイタス性が求められている
さてこの激戦区に
こんな車でスズキは参戦(挑戦)してくるだろうか
これらの車をぜひ販売し
一軽自動車メーカから脱却し
スズキの立ち位置を変えて欲しいと願うばかりだ
一癖も二癖もある前社長から その息子は挑戦者になれるだろうか
それとも 販売台数拡大が見込めない国内はあくまでも保守的志向で
あえてそんな冒険はしないだろうか
国内で新たな車種を立ち上げ しっかり生産技術を確立して
海外工場に移管してゆく このパターンに変化が起きない限り
販売台数が見込めなくても スズキには国内で挑戦してほしいと願っている
今回の東京モーターショーに合わせたと思われる新車発表
いずれの車も余り興味を持てるような車はなかった
新型ソリオ
フロント・リアのデザイン なんでこんなにダサいんだろう
こんなデザインなら ワゴンRのデザイン等をまねて欲しいくらいだ
新型エスクード しっかりシティーランナー(都会派四駆)だ
時代の流れだろうが 質実剛健のエスクードは望むべくもないのだろう
インドで製造販売している車は800cc〜1000ccクラスが主流
底辺の人口が多いだけに ここでも少しずつ中流階級が増え
中国同様 急速なクラスアップに向うだろう
それに答える車種は インド国内では次々販売されつつある
そう これらはゆくゆくはこれにも応えられる
今のスズキに欠けていること
1、内装のデザイン、素材があか抜けしてないこと
決して好みではないがダイハツの方が見た目がいい
2、車体の軽量化に特化して燃費を向上させているが
それにも増して 早急に安全性の向上に努めて欲しい
(軽自動車等でのホンダとの差は歴然)
『 1500cc以下のワンボックス そしてセダンに限定し 』
軽自動車のモノ造りを集中投下すれば スズキの企画・技術力からすれば
これらのニッチ市場で競合できる 充分に勝てる
ハスラーのようにこれらにも
新たなクラスを創造して欲しい
そう願っている
甥っ子が今年ダイハツの販売会社に就職しました
ダイハツ (キャスト・コペン) も宜しくお願いします
ダイハツから何ももらってませんが
頑張ってるので 応援してます
Posted at 2015/10/18 00:00:49 | |
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もの申す | クルマ
2014年11月29日
しばらく車に乗っていません
まったくブログを更新出来なくて
ここ2回程は まったく見たままのネタでした
このネタ 実は2ヶ月以上前に書こうと思っていたものです
ですが 何か 筆が進みません。PCで書いてますが
そんな中で タカタのエアバックのリコール対象が 全世界で拡大しているニュースが注目され
流れています
ホンダもその対象となる車種がある会社の一つです
ここまでは 日本•米国•欧州、自動車メーカどこも大変な事態になったな
そんな感じで見ていましたが 数日前からの米国での このエアバックの事故情
報の隠ぺいが取り沙汰されるニュースに
まさか と言う思いです
ホンダは皆さんもご存知の通り 日本の自動車メーカとして最も早く 海外製造工
場をアメリカに作り 進出した企業です
2000年の三菱自動車リコール、数年前のトヨタのレクサス•プリウスの電子機器
関係のリコール と日本国内外で大きな問題となった経緯がありました
ここでホンダが この種の問題で取り上げられるとは
但し ホンダの問題はまだ実態が明らかに成っていませんから 冷静に経緯を見
ていきましょう
トヨタの問題は米国自動車事故調査委員会から 電子機器に問題は無かったとの
調査結果が出ています
しかし 報告遅れの問題を指摘され100億以上の 賠償金(この表現がある適切
でないかもしれません)を取られています
書きたかったのはコレでは
無い
レジェンドがハイブリッド化しMC 第5世代になった
大雑把な言い方ですが ハイブリッドされた以外 第4世代と変わりばえしない
どこにも魅力を感じない
古い話しを持ち出して恐縮だが
ホンダと言えば従来の構造
•機能にとらわれず 独自性にこだわる
俗に80点主義のトヨタと対極にある 独自路線を歩む
それがホンダという企業だったはず
ホンダが世界で最初であったかどうか 私も絶対とは言い切れないが
ボルグワーナー特許を逃れた
ホンダマチック
中空カムシャフト
FFの欠点を補う為のエンジンのオイルパン(❓だと記憶)をぶち抜いた
等長ドライブシャフト
F1からのフィードバック 燃料噴射システム
PGMーF1
常に従来システム•特許を回避して 独自のアイディアで あっと言わせて来たの
がホンダと言う会社でした
ホンダがF1での実績を(ここではエンジン関係だけですが)重ねるに従い
誰もがホンダと言う会社に これからの国内自動車メーカを牽引するのは トヨ
タではなくホンダではないかと思ったはずです
会社の規模とかでは無く
魅力ある車を我々に提供す
るのがホンダではないかと
しかしNSXの製造停止(2005年生産終了)と前後して 2000年以降ホンダの
魅力もフェードアウトしてしまいました
ハイブリッドではトヨタの後塵を拝し やっと車のコンセプトでも一歩抜け出せ
たと思ったヴェゼルも IMAハイブリッドシステムでの度重なるリコールでの冷
水を浴びせられる始末
複雑化したシステムが招いたとはいえ 明らかに設計段階で 実車試験で判明し
ていたと思われる不具合がみられる
先にも書いたが トヨタハイブリッド車の販売実績で引き離され 営業部隊から
の突き上げもあり
設計•開発部隊の焦りの結
果が出ている
新車の販売計画も先送りされ 正に負のスパイラルに入ったホンダが 今の姿だ
最後に 1990年代のアコード•ビガー•レジェンド以来 『デザイン、機構』を
含め 魅力ある4ドアサルーン(セダン)を出せないのは ホントに残念だ
元気なのはN-BOXシリーズ等の軽自動車のみ 軽自動車メーカで終っていいの
か ホンダよ
ニッサンにも言えるが しっかりした4ドアセダンを作れない会社はダメだ
台数としては売れないかもしれないが 車作りの基本は『セダン』と断言し
たい
ベンツ•BMW•VW ここ一番成長著しいアウディ
アウディは車作りの何かを掴んだ感があるな〜
そんなホンダにもわずかな期待がある
HONDA-JET

挑戦続けた結果が間もなく出ようとしている
そのコメントの一部に こんな一言が
このターボJETを生かしたい

F1のターボエンジンで他の追随を許さないホンダが この航空機のターボシス
テムを車に生かしたいと
どんな形で生かして来るのだろうか 期待したい
しっかりとした4ドア車に 車体、エンジン、サス共に妥協しない車作りに生かし
燃費規制の壁があるが ハイブリッドに依存しない車を ホンダが独自のシステ
ムで作り込んで欲しい
マツダと共に
※個人的にはポテンシャルの高いNAエンジンがあり(まずコレ) ターボエン
ジンでスペシャルティカーを作って欲しい
国内メーカにこんな原価高の開発は望めないが かすかにLEXUSがその期待
に応えてくれるか
そう 86みたいな車にこそ そんなエンジンを搭載して欲しいのだが---
三角形の底辺を大きくしないとネ
4輪車に挑戦したあの時の
初心に帰った車作りを ホン
ダに望む
Posted at 2014/11/30 00:00:31 | |
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もの申す | クルマ
2014年08月12日
三菱自動車がアウトランダーのPHV車を しっかりアピールして販売数を伸ばしたい との役員発言8月7日付けの新聞に掲載されていました
一見すると企業の経営者として 至極当然の発言と受け止めますが それでいいんでしょうか
トヨタのプリウはその基盤となる車両がなく 全く新しい車種として販売され今の地位を得ています
しかし、それはトヨタと言う他社に無い強力な販売網が販売力があったから ほとんどの方がそう言う見方ではないでしょうか
もちろんプリウスと言う車の商品力があったのは当然です
又、その後の流れとしてECOと言う気運が高まり プリウスが目指した目標とベクトルが一致し
その後はプリウスがまさに、ECOを牽引して来た言っても 言い過ぎでは無いでしょう
更に 3.11での福島原子力発電所の事故により その機運は一気に加速し アクア、フィット等のハイブリッド車の販売をも加速させたと思っています
そんな事を念頭に起きながら 先の三菱自動車の事を考えてみました
三菱自動車が厳しい経営環境の中 PHV車を開発•販売したことは大変立派だと思います
PHVを考える前に アイミーブの電気自動車の販売状況は かんばしく有りません
アイミーブの電気自動車での損益分岐点の販売台数は 30.000台/年間 とも言われていますが 実際の販売台数は大きく下回っています
そしてアウトランダーも又同様です EUなどでは一時好調なスタートとなりオランダを始めとして いい感触
との報道も有りましたが その後はいいニュースを聞きません
以上に二つ事から まさに三菱自動車が置かれている問題が浮かび上がって来ます
1、特長のある車種がない事
2、ヒット量販車がない事
この状況の中で 電気自動車のアイミーブ PHVのアウトランダー 三菱自動車の利益に貢献するどころか
大きな開発費がのしかかり 少額の利益を圧迫し続ける負のスパイラルでしょう
三菱自動車の販売台数では コストカットによる利益貢献も期待できません
では どうすればいいのでしょうか
私は次の5項目を提案したい
1、売れる車を作れ
どの企業もヒット作•量販車種を開発すべく日夜頑張っています 何を今更と言われるでしょう
しかしこの程度の生産規模の会社だからこそ もっと徹底した市場調査をやり 開発すべき製品コンセプトをしっかり立て 何がダメで何が消費者から好かれている部分なのかを しっかり認識すべきです
誤解を恐れずに言えば 80点の車を作る(少なくとも 今より万人受けするデザイン志向に振るのも一つでしょう)
今の三菱のデザイン 一言で表現すると ダサい‼️
※ランサーをダメにしたのは第一にこれです、スバルWRXと対照的
更に言えば 余計な電子デバイスの多用がランサーをエボを つまんない車「魅力の無い車」にしてしまった
※パジェロは売れてる事をいい事に メーカ主導の商品が市場から駄目出しをくった例
ラダーフレーム→モノコックボディ そして車高を下げたことでズングリムックリなデザインに
誰もパジェロにモノコックボディなんか求めていなかった(グローバルな視点で見れば更に明白)
四駆でも端正なスタイルにみんな惚れていたのに(カラーリングがそれを更に引き立たせた好例)
メーカの思い上がり 商品企画のミスと言いたい
2、開発と発売のロードマップをユーザに示せ
時に様々な雑誌にMC(フルモデルチェンジ)、mc(マイナーチェンジ)の年月が掲載されます
ニューモデル、モデルチェンジ共にコンセプトを含め そのロードマップを明確に示しユーザに関心を引かせる
関心を持たせる事が重要、もちろん限度があるのは分かるが 何もしないで客離れして行くなら
もうマル秘なんて言わないで 今までの殻を自ら破りオープンにしてはどうだろうか
3、イノベーションを具現化せよ
三菱の負のスパイラルからの脱却 本来はこれがトップにしたい項目
正にこれが見えないことが マツダとの大きな違いであり どの車をどうしたいのかが見えてこないのだ
何の特長もない車ばかりとなる
もちろんたやすい事では有りません
‼️どの企業もこれでもがいています‼️
4、三菱のZOOM zoomを作れ
GDI、四駆、丈夫さ---------------今の三菱の車に対するイメージってなんだろー。何も浮かばない
明るい企業への発信力が不可欠-------暗いイメージの会社に未来はない
マツダのブランド戦略 ZOOM zoomに習え これでマツダの印象が一変「この年のマツダのモーターショーはこの音楽だけで人を寄せ付けていた」
これも一つのイノベーションと思え
5、信頼への取り組みを示せ
今の低迷は これに尽きる訳ですが その後の会社としての発信力が何も有りません
どんな事でもいい メッセージが発信されないと 関心の持たれない会社になります
「信頼」も付いて来ない と言う事になるのでは-------もう10年も経過しています
「リコール」出したくて出す企業なんてありません 、でも信頼性向上の為日々の取り組みを示すべきです
又これからリコールを出すかもしれません。リコールを出したくせに と言われてもそれでも発信力は大事です
( グローバル調達の今、リコールの危険性は想像を超えています)
社内は何か変わりましたか❓
Posted at 2014/08/12 02:25:23 | |
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もの申す | クルマ