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2016年06月12日 イイね!

女子大生とM3 最終章 【モア・ザン・ワーズ】 前編


割とご好評いただいておりました、M3とそれを取り巻くお姉さま達との、悲喜こもごものエピソード。
さて新章に入ろうかと思った矢先、『女子大生とM3 第5章 リクルーティング・マッドネス』が中途半端な終わり方をしているのに気がつき、3年前に書きためておいた続編をやっと発掘しましたので、まずはこちらから。

あれほど頭脳明晰かつ極めて常識人だったT先生を狂わせ、生まれ持った魔性と悪魔が喜んで魂を差し出すほどの手練手管を駆使し、私とM3を巻き込みながら、艶やかなエピソードの数々をまき散らしていったMちゃん、堂々?の完結編でございます。

実は、MちゃんとT先生第2章から第4章は書籍化のオファーがあり、削除してしまいまして、、、
すったもんだした挙句、出版社と喧嘩別れに終わったため、どこかでアーカイブ化いたします。

そうそう、このシリーズ、当初よりお断りしてりますが、あくまで僅かな事実に基づいた壮大なフィクションですので、読み物としてお楽しみくださいませ。

さて、随分とひっぱりました、女子大生とM3 最終章 モア・ザン・ワーズ前編です。
お休み前のひと時や通勤のお目汚しやにどうぞ。

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(この前のエピソードはこちら>>>>

これで何度目だろうか。
M3のハンドルをMちゃんに向け、T先生を口実にフライバイワイヤーを煽るのは。
あれだけの目に遭い、頭では絶対にダメだと分かっていても、Mちゃんのイメージがよぎると胸の中が甘く痛む。

待ち合わせ場所のコンビニに着くと、珍しく、彼女が先にいた。
こちらに気がつくと、照りつける日差しを左手で眩しそうに遮りながら、駐車スペースに入れたM3に、小走りに駆けてきた。
スカートが張り付く度に浮かび上がる形のいい脚。

私がサイドブレーキを引くのを待って、サイドウィンドウがコンコンと鳴った。

まるで今気付いたかのように顔を向けると、ニコッと手を振り、右側にまわってドアを開け、ナビシートに素早く体を滑り込ませる彼女。

「や!」
少し鼻にかかった涼やかな声に、M3の空気が途端に、彼女特有の締め付けるような甘い匂いへと変わり、私の視床下部をズキズキと刺激する。

隣に停めたプリウスオーナーのネットリとした中年男性の視線が、遠慮なしに彼女に纏わりつく。
喫煙所で一服する、スーツ姿の若い営業マンはガン見だ。
否が応でも、コンビニ客の視線を集める、その主とは、そう、Mちゃんだ。

この日の彼女は、トレードマークの栗色の巻髪でなはく、リクルート用にした黒髪を後ろにヘアピンで丸くひっつめ、大きく黒目がちな瞳ばかりが目立つ瓜実顔は、ナチュラルメイクもあって、普段よりずっとあどけなく健康的だ。
むしろ、こっちのほうが、等身大に見える。
うっすら汗ばむ、ノースリーブから覗く白く小振りな肩は、剥きたての果実のように瑞々しく、
際どいミニスカートから伸びた脚は、細いながらも艶かしい稜線を描き、太腿、膝、ふくらはぎが黄金比となって、ウェッジソールのサンダルに繋がっている。

これは、健康な男子が凝視してしまうのは無理からぬこと。

そんな、罪作りな自分を知ってか知らずか、屈託のない笑顔で、
「わー、久しぶりVさんの車。あ、はい、これ。どっちがいいですか?」
彼女はそう言うと、バックからカフェオレとアイスティーを取り出し、慣れた手つきでドリンホルダーへ入れた。
「スタバのじゃん。いいよ、先選んで。いくらだった?」
と財布を出そうとする私を、
「そんな、ダメですよ。じゃあ、アイスティーにします。」
「悪いね。では、お言葉に甘えて。」
アイスカフェオレにストローを挿し、一口飲み込んだ後、イグニッションを捻ってコンビニからM3を出した。

「もう誘ってくれないかと思いましたよ。」
「なんで?」とわざとらしい私。
「ええ、だって、色々あったし、迷惑掛けたから。」と珍しくしおらしいMちゃん。
全くもってその通りだ。だか、それよりも迷惑を掛けた自覚があるのが驚きだった。

「ところで、どこ行きます?」
乾いたエキゾーストにかき消されないよう、気持ち大きくなる声。
「うん?お茶とスイーツだけど。」
「うーん、それもいいんですけど、、、」
と少し間を置いた後、Mちゃんは、唐突にこう言ってきた。

に行きたい。」
「は、はい?」
「海です。ダメですか?」
「え?海?泳ぐの?」
「突然閃いたんですよ。見たいですかぁ、私の水着?」
ふふふと意味深な微笑みを浮かべているMちゃん。
見たいですかだと?
長年のメタルライフでつちかった鋼鉄の理性を見くびってもらったら困る。こんな破廉恥な挑発、最初から答えは決まっている。
『はい、喜んで(≧∇≦)』だ。
なんなら水着をプライベートビーチごと買ってしまっても構わない。間違いなく水着より小さいビーチになるけれど。
T先生の為に一肌脱ぐつもりだったのが、まさか、Mちゃんを脱がしてしまうことになるなんて、T先生には愛蔵のデラベッピンでも進呈することにしよう。
「あ、Vさん、なんか、いやらしい顔してる。」
Mちゃんのツッコミに、危うくセンターコンソールにカフェオレを噴き散らすとこだった。

(女子大生とM3 最終章 モア・ザン・ワーズ 中編に続く)
Posted at 2016/06/12 22:54:35 | コメント(3) | トラックバック(0) | M3とお姉さま達 | 日記
2013年07月06日 イイね!

女子大生とM3 第5章 【リクルーティング・マッドネス】 後編

それでは、最終章たる後編でございます。
梅雨明けが続いておりますが、Mちゃんが加わったテーブルは、先生のぶっちゃけも飛び出し、さらに荒れ模様となります。

長文掲載につき、お時間のあるときにどうぞ。

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「なんのお話してたんですか?」
ふと見上げると、Mちゃんは眼鏡女子になっている。
就活という特殊な環境下での、素顔を曝け出すに近いナチュラルメイク、そしてはちきれんばかりの色香を拘束衣となって押さえつけるリクルートスーツ、さらにミステリアスな仮面のごとき眼鏡が加わってしまったら、Mちゃんのオヤジ殺傷能力は、フリーザ様を遥に超えてしまう。
ここに大量破壊兵器があったことをホワイトハウスにホットラインしようとしたが、あいにくデザートが来てしまった。
「コンタクト外してきちゃいました。」
凝視するおっさん達の間に、座りなおすMちゃん。
ねっとりとした視線をずり落ちた眼鏡の下から向けていたT先生は、
「Mちゃんさぁ、ほら、何ていうか、特定の、、し、、人、とか、さ、いん、ぐ、る、、」
アルコールが入って呂律が回らなくなった上に、自分が一番聞きたい核心部分を口にした途端、噛みまくった。
「キャハハハ、、、先生、大丈夫ですか!?それってもしかして、彼氏とかいるってことです?」
水を喉に流し込みながら、Mちゃんを指差し、しきりに頷く先生。
「え~いないですよ。」
「う・そ!」とハモるおっさん二人。
「本当ですって。ずっといませんから。」
「随分前から同じこと言ってない?」
それに関しては、私も黙ってられない。
「だって、二股掛けられていた話ってしましたよね。あれ以来、全然いい出会いないですもん。いいなぁって思ったら、彼女や奥さんがいたり。」
ふうと、先生と私のどちらに向けたでもない意味深な溜息をつくMちゃん。
「それに、同年代の男の子って、子供と言うか、もっと落ち着いた恋愛したいなぁなんて。私、もしかしたらファザコンかもしれない。」
Mちゃんの話を聞きながら、先生は腕を組んで、考え込んでいる。
ダメだダメだ、何度もこの手には引っかかっては痛い目見てきたじゃないか。私も危うくその気になるところだった。
まさにアンパンチともいうべきお約束の必殺ブローを繰り出してきたMちゃんに、
「そうか、Mちゃんがここまで正直に話してくれたのなら、僕も皆に言わなければならないことがある。」
真っ赤な顔に決意を浮かべ、なぜか目を潤ませ唇をワナワナと振るわせるT先生だった。

Mちゃんの今のくだりの、一体どこに胸を打つ要素があったのだろうか。
あまりの意味不明ぶりに困惑を通り越して見守るしかない私と、気持ちワクワクしているMちゃんに、先生は語り出した。
「僕が北陸に行った理由はね。実は、ある女性を追っかけていったことなんだ。」
「やだ、先生、なんか切ない。」と心にもないことを口にするMちゃん。
いきなりやばい展開だ。迷惑した相手が先生から逃げる為に北陸に行ったのを、追い詰めに向かったとしか聞こえてこない。
「その彼女、僕のクライアント先で知り合ってね。ものすごく優秀だったし、僕を慕ってくれていたんだ。僕に対する彼女の態度は、間違いなく特別だった。僕はそれが嬉しかった。最初は抑えようとしていた彼女への好意は日に日に増していった。」
「なんか、アメリカ映画のナレーションみたい。」何故か目をつぶって聞くMちゃん。
この二人なら、意外とお似合いかもしれない、なんてことを考えていると、食後のドリンクが運ばれてきた。
突っ込みどころ満載だが、一先ず先生の話を聞くことにした。
先生はコーヒーで一息つくと続けた。
「でもね、僕と彼女には大きな壁があって、最初から、破恋だったんだ。クライアント先の社員だってこともある。それに、彼女の左手薬指には、、、、、リングがあった、、、グフ、、」
ここで、目頭にナフキンを当てるT先生。
すると、「先生、しっかり。」と言って先生の肩に手を置くMちゃん。

目の前で起きる吉本新喜劇に、紅茶を噴出しそうになった私は、咽返しながら聞いた。
「エホ、エッ、、ホ、、、それって北陸の前のことですよね。」
「うん。で、何だっけ、そうそう、左手の指輪があって、聞くところによると、旦那は、大手銀行に勤める社会人ラガーマンなんだよ。それで諦め切れたら、僕も楽だった。けれども、そうじゃなかったんだ。僕の気持ちは本物だって分かってしまったんだ。彼女もどうにも止まらないみたいだった。」
「先生、ちょっと待って下さい。お二人は付き合ってるんでしたっけ?」
思い込みが激しい先生のこと、先を聞くのが怖くなった私は、一番肝心なところをぶつけてみた。
「Vさん、それは野暮だよ。だったら、もう少し色々あったんだけど、今から、運命の夜について話すことにする。
会計帳簿のことで、彼女と打ち合わせをしていた時のこと、妙にかしこまった彼女から、旦那の転勤が決まったので、ここを辞めると告げられた。
耳を疑ったというよりも、呼吸をするのも忘れて、しばらく視点は空中をさまよっていたのかもしれない。」
「分かります。」Mちゃんがさらに煽る。
「その時、僕は、何の考えもなしに、彼女に告白してしまったんだ。ずっと好きだったと。」
先生は再びコーヒーカップを傾け、
「その勢いで、彼女に、明日の夕方、ヒ○トンホテルのレストランで食事をしようって言ったら、彼女、何て言ったと思う?」
「私だったら、勿論、YESですよ。」と聞き上手なMちゃん。キャバ嬢なら内定どころか契約金も確実だ。
「そう、YESだった。そして、その次の夜、僕らは結ばれたんだ。」
「えぇぇぇぇぇ~!!!」と私、そして少し遅れてMちゃん。
私以上に口をあんぐりと開けているMちゃんは、案の定、先生の話に適当に合わせていたのだ。

「結ばれたって、あれですよね。ていうか、そのホテル、A子ちゃんもだったじゃないですか。」
「Vさん、良く気が付いてくれた。そう、そこなんだ。僕の本気の証だよ。」
「だって、相手の旦那さん、大手銀行に勤めていて、社会人ラグビーの選手なんでしょ?またなんで、そんなことに・・・」
「そこは、Vさんには、分からないところかもしれないな。」と上目線な先生。
さっきまであれだけ悲壮感漂よわせて表情は、得意げなミスターオクレへと変わり、無性に腹が立ってきた。
「それって、毎日美味しくて脂っこいもの食べてばかりいたら、胸焼けがしてきて、目の前にある、しおれたキャベツに手を出しちゃったってことですか?」
Mちゃんもにわかに信じられないのか、毒を吐き始めた。
「キャベツというよりも、あくびした途端、虫が飛び込んできちゃったって感じじゃない。」
「先生、もしかして、同じホテルのレストランということは、A子とその人に一服盛りませんでしたか?」と好き放題の私とMちゃん。
「こっちは真剣に話をしているんだから、茶化さないでもらいたいな。」
と、先生はプンプンしている。
「で、彼女が北陸に言った後も、僕は連絡を取っていただんだよ。でも、彼女が、何度も会いたいって言ってくれるから、思い切って。でも、もう終わったんだ。離婚する気もないし、相手の旦那さんもいい人だから、身を引いた。」
「そんなに簡単に諦めちゃんですか。」とMちゃん、
「うん。もう携帯とか全部消去した。」とテーブルライトの陰影が映し出す先生のアンニュイな様子が妙にかっこよく見えてきた。
「いやいや、先生にそんなロマンスがあったなんて、知りませんでした。」
と感心しきりの私。
と、スマホを取り出したMちゃんが、
「あ、私、もう失礼します。お勘定は、、、」と言ってカバンから財布を取り出したところを、「いいよいいよ。」と手で制すT先生。
「またご連絡します。相談ありがとうございます、ご馳走様でした。」

ぴっちりとしたリクルートスーツに浮かび上がる体のラインを嘗め回すように視線を送ったT先生は、私と向き直ると、
「実を言うとね、Mちゃんに会いたくて戻ったんだよ。ほら、僕一人じゃ、A子ちゃんのこととかあって、絶対に会ってくれないから、Vさんも一緒ならと思って。」
私をオトリ鮎に仕立てたことを、堂々と伝えてくるT先生。
「で、Mちゃんに彼氏がいないことも分かりましたし、どうするんです?」
「僕、明日には大学に戻らなくちゃいけないんだよ。だからさ、Vさん、泣いた赤鬼じゃないけど、一肌脱いでくれたらありがたいんだけど。あ、ここは僕が持つから。」
と、どこまでも厚かましいT先生は、私が知っている先生その人だ。
「Mちゃん、就職活動で困っているみたいだったし、そうこらへん上手く相談に乗るとかしたらどうですか、ご自分で。」と突き放す私に、
「それができたら、ここにVさん呼んでないよ。ね、お願い。」
テーブルに伝票ごと顔を押し付けるT先生だった。

こうして、私は再び、ミッションを託されたのだった。
だが、その難易度は過去最高、課題は山積みだ。
再びMちゃんと対峙した時自分を保ってられるのだろうか、そんな煩悶とした日々が続いている時、最近、先生からとあるSNSに一通のメールが届いた。
内容はこうだ。
『Vさん、最近、結婚願望が自制が効かなくなるほど強くなっている。もはや、ライオットと呼んでも差し支えないレベルだ。昨日、飲み屋で知り合った、怪しげなブローカーから、きれいな中国人女性の写真を見せられて、この娘と40万で偽装結婚をしないかともちかけられた時、結婚できる上にお金がもらえるなんて、あんたは神様かって、聞いてしまうところだった。
今、浅田次郎の『ラヴレター』を読み返したところだけど、もう一度、あのブローカーに出会ったら、断れる自信がない。旧交に甘えてしまうのは情けなく、本意ではないけれど、早急に頼みます。』

それを目にした私は、スマホを取り出し、削除済みホルダから、1通のメールをサルベージして電話帳に登録した後、メールを打った。
ほどなくして、「全然内定出なくて落ち込んでます(絵文字)当日、楽しみにしてます。」との返信が来た。

その数日後、私は、M3のボディカバーを捲くり上げると、ファブリースの残量を確認した後、ETCカードを差し込み、イグニッションを捻ったのだった。


【女子大生とM3 リクルーティング・マッドネス完 次章に続く】
Posted at 2013/07/06 23:54:06 | コメント(4) | トラックバック(0) | M3とお姉さま達 | 日記
2013年07月05日 イイね!

女子大生とM3 第5章 【リクルーティング・マッドネス】 中編

まだまだ書き溜めたものがいくつもございますゆえ、やむを得ず長文掲載となります、女子大生とM3シリーズ 第5章。
私の背後から、ピンポイントで先生のピンポイント○ィックスを打ち抜いた声の持つ主とは。
お馴染みのあの人の登場で、場が一気に荒れてまいります。

週末のお供に中編です。
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「違うよ、医学の進歩だって。毛根再生とか知らないの?」
T先生が、まるで聞かれることを前提に用意してきたかのような返しを口にした。
「あ、お医者さんに相談しよってCMのですか??でも、先生、いきなり生え過ぎですって、、、、
て言うか、もうさっきからお腹痛い、、、あっはははははは。触ってもいいですか?」
といきなり先生の頭頂部を指で押し始める、リクルートスーツに身を包み、髪を小さく後ろに縛り上げた、スラリとした清楚な女子。
「失礼だな。眼鏡も変えてイメチェンしたんだから。」
彼女の指を軽く払いながら、そのままちゃっかり握り続けるT先生。
「あ、本当だ、眼鏡もって、誰が気付くんですか、こんな革命みたいなことが起きているのに、玄関の表札変えましたみたいなこと。ほんと、可笑しいです。」
尚も笑いながら腰掛ける、Mちゃんその人だった。

「君だって、随分、雰囲気違うじゃん。」とムッとする先生に、
「仕方ないじゃないですか、就職活動中なんですから。ちょっと、もう手離してください。あ、Vさんもお久しぶりです♪」
と私に向けられた小顔は、派手な目鼻立ちはナチュラルメイクで控えめに抑えられているも、バランスが際立っていいため、もともとの美しさに清純さが加わり、今まで見たMちゃんの中で、最も好みのルックスだった。
これなら、内定なんて切って捨てるほど出ているに違いない。
「なんか久しぶりだけど、変われば変わるもんなんだね。」とワザと意地悪く言ってみると、
「え~どれも本当の私なんですよ。ていうか、Vさんの中で、どんなイメージだったんですか?」と少し頬を膨らますMちゃん。
まずい、いやイイ、いやいやイカン、ああ、もう否定することなんてどうでも良くなってきた。可愛い、しかも、ぶっちぎりにタイプだ。過去のことなんか忽ちどうでも良くなり、Mちゃんのメールをほったらかしにしていたことに今更ながら後悔の念が沸いてきてしてしまった。
「ねえ、取り敢えず、ドリンク頼まない?」
先生の一言で、待ち構えていたウェイターが飛んできて注文を取り、その後、ドリンクが運ばれてくると、なんだかしっくりこない雰囲気のまま、食事会はスタートした。

「そう言えば、こうして3人で会うのって初めてじゃないですか。」とMちゃん。
確かにそうだ。Mちゃんを軸に、おっさん二人がみっともないほど振り回されていたのだから、こんな風に集まるなんてまずあり得ない。
その口で言うのかと、Mちゃんにナニを、いや、ただ突っ込みたくなる気持ちをグッと堪え、よく似たところを思案してみると、さしずめ、安○楽牧場の社長と、被害者2人といったところだろう。
決定的に違うのは、私とT先生は、被害者としての自覚はおろか、Mちゃんの気持ちがもしかしたら自分に向いているのではとの淡い妄想を抱いていることだ。
現に、T先生の鼻の下は、松の廊下を引き摺る袴の裾よりも伸びきっている。
Mちゃんが軽くおねだりするだけで、追加投資は確実だった。
とにかくお互いが久しぶりに会うので、まずは近況報告とあいなった。

先生は、噂で聞いたとおり、北陸の私学で、経済学と情報工学の客員教授をしているとのこと。
「先生、ご結婚とかはどうなんですか?」頭頂部のことといい、全く遠慮のないMちゃん。
「いや全然。いいなあと思う人はいるんだけど、多分無理。」
「ふ~ん、なんだか大変そうですね。そう言えば、A子も彼氏出来たみたいですよ。先生に宜しくって言われました。」
「え、な、なにそれ?それじゃあ、もう僕のお役目は終わりってことなの?」
と動揺しまくる先生。そう、A子ちゃんとの不肖の息子アントニオ※1がやらかした産婦人科の診断書以来※2、T先生はA子ちゃんの家賃含めた生活の援助を約束していると聞いた。
その口ぶりでは、今も続けているに違いない。
「え~よく分からないので、A子に聞いてみてください。それより、Vさん、R香と最近仲いいんでしょ。」
「あ、え、いや、ま、そうなのかな・・・」
二人がツーカーなのは分かっていたが、まさかこのタイミングで振られるとは思ってもみなかった。
ていうか、一体何しに来たんだ、Mちゃんは。
「なんだい、その仲良しってのは。」
数々の金融機関のお偉方を黙らせてきたのと同じギラギラとした眼力で、私を見据えるT先生。Mちゃんは、A子ちゃんのことで、ささくれ立った先生の気持ちをまんまとこちらに向けさせたのだ。
「いや、まあ、相談に乗っているというか、単なる、知り合いの一人だよ。」
ヘタなことは絶対に言えない。帳簿のどんな齟齬も見逃さない先生の鋭い視線が注がれている。
「そうだよね、あのR香ちゃんがVさんなんかと、絶対にないでしょ。」
と、上目線でさも納得したかのようにしみじみ言う先生にイラッとするも、この話が切れたことで良しと思った。
「でもR香は、そんなつもりじゃないみたいですよ~いっそのこと、付き合っちゃえばいいじゃないですか。」
とさらに蒸し返すMちゃんは、私が妻帯者と知った上で言っているに違いなく、楽しげな表情は悪魔的に可愛くもあり、悔しそうな先生の様子を、満足げにちら見している姿は、私の良く知るドス黒い彼女そのものだった。

「で、Mちゃんは、就活真っ最中ってとこ?」
さっき少し触れた話題について、オードブルを口に運びながら聞いてみると、
「そうなんです。マジで私って必要とされてないんだなって、落ち込んでます。」
いじらしくうなだれるMちゃん。
「Mちゃんももう就職活動か。そうか、そんなに経つんだな。」
その横で、噛み締めるように言うT先生。
「ところで、Mちゃん、今日はどうしたの?」
先生と二人で旧交を温める予定だったのが、突然の乱入でかき回すだけかき回すMちゃんの真意がさっぱり分からない。
しかし、そのMちゃんは少し口憚ったそうにしている。
すると、デカンタをあっとう間に空にしたT先生が、顔を赤らめながら、
「Mちゃん、相談があってきたんだよね~」と気持ちの悪い猫撫で声で助け舟を出すと、
「そうなんです、なかなか就職活動が上手くいってなくて。で、お二人に色々ご相談があってまいりました。」と、途端にかしこまるMちゃんだった。
「内定は?」と私。
「ないんです。」
「嘘?出るでしょ、Mちゃんなら。ちなみにどの辺狙っているの?」
「え~と、アナウンサーになりたくてTV局、片っ端から受けてるんです。明後日から、関西に行きますし。」
そんな話、初めて聞いた。だが、それについては、少しぐらいの口利きぐらいはできるかもしれないが、相談に乗れるようなものではない。
そうこうしている内に、メインの肉料理が運ばれてきた。
「就職浪人とかしたら実家に帰らなきゃいけないし、そうならないようにはどうしたいいのかなって。」
「最難関だもんね。いっそのことタレントにでもなったらいいんじゃない?」
と軽口ついでに言ってみると、
「そういうお話もありますけど、使い捨てられるのってちょっと。すいません、お手洗い行って来ます。」
そう言って、Mちゃんは、席を立って行ってしまった。

私の向側で、真っ赤な顔をしながら三田牛のヒレ肉を黙々と咀嚼する先生。
と、突然、
「ねえ、Vさん、オッカムの剃刀って知ってる?」
との大学教授らしい知的な質問が飛んできた。
「まあ、学生時代、一般教養の哲学の講義で聞いたことはありますけど、あれですよね、仮説を検証する際に、あまりに多くの仮説が存在するのは思考経済的に無駄なので、コアとなる仮説だけ残して、他を削ぎ落とすみたいな論証方法じゃなかったでしたっけ。」
と、丁度、オリジナルメタルの作詞のために、形而上学とか妙に凝っていた時期に習ったことだけあって、覚えていたことだ。
それを聞いた、T先生は、さも満足そうに、
「ま、雑学程度の知識なら、それでよろしい。」と相変わらず人を小バカにしたニュアンスを含みながら、
「例えばだね、『質量と体積は、体積のいかなる変化によっても、神の意思によって質量は変化しない。』とあるところの、『神の意思によって』をこの剃刀で削ぐわけだ。そうすると、質量保存の法則の仮定が成り立つ。」と講釈を垂れ始めたのだ。
「はあ、、、」としか出てこない私。
だが、酔っ払っているとは言え、先生の真剣な眼差し目は真っ直ぐに私へと向けられている。これは、先生と徒との、いわばタイマンなのだ。
椅子をひき背筋を伸ばして、先生と向き合うことにした。

「でさ、今日、Mちゃんが持ってきた相談事なんだけど、良く聞いて。
『Mちゃんは、アナウンサーになりたい。でも、なかなか就職が決まらない。就職浪人が嫌で、僕に相談を持ちかけてきた。とにかく就職がしたいわけだ。ついでにVさんにも会いたいといってきた。』
「ええ、まあ、そんなとこですね。」
「ここで、オッカムの剃刀の出番だ。Mちゃんの相談には多くの仮説が含まれているから、どんどん削ぎ落としていくとだね、いいかい?
『Mちゃんは、アナウンサーになって、僕に就職したい。ついでに、Vさんにも会いに来た。』ってな訳だ。グフフフフ。」
背筋を伸ばしてわざわざ傾聴した私もバカだったが、先生は楕円関数的にくそバカだった。
我が当地のインテリジェンスの巨人と言われ、畏怖の象徴だったあのT先生が、酒が入り、Mちゃんが絡むと、なぜこうも頭が悪くなるのだろうか。
しかも、『ついでに、Vさんにも会いに来た』って真っ先に切り捨てるべき部分を、敢えて残していること自体、悪意すら感じる。
「でへへへへ、内定通知は僕のマイク。その後は永久就職。」としまりのない顔で、3本目のデカンタを空ける先生の横に、Mちゃんが戻ってきた

(続く)

※1 アントニオ・マラデカス・・・T先生の股間に生息するご自慢の立派な息子。暴れん坊で手がつけられないらしいが、引きこもり状態なので真偽は不明。
※2 A子ちゃんの診断書・・・筆者自身、未だに信じがたいことではあるが、先生とA子ちゃんが、いくつもの間違いと偶然が重なって、当て逃げみたいにして結ばれた際、そのアントニオが、A子ちゃんのデリケートな粘膜に傷をつけたとかで、産婦人科の診断書を取ってきたこと。先生と話し合いがつき、A子ちゃんは家賃やら色々と援助を受けていた。全てがMちゃんの入れ知恵。
 
Posted at 2013/07/05 18:56:57 | コメント(4) | トラックバック(0) | M3とお姉さま達 | 日記
2013年07月04日 イイね!

女子大生とM3 第5章 【リクルーティング・マッドネス】 前編

ここ最近、インターバルのないブログの多投に、さぞ皆様のお目ざわりになっているかと反省しきりのFlyingVでございます。
こうしているのには少々訳がございまして、どこかでご紹介できる機会がございましたら、そうさせて頂きますが、決して、生き急いでいるわけでもなく、収監されるというものではないことを申し添えておきます。

さて、創作シリーズの続きを行こうかと意気込んでおりましたところ、本人も忘れていた下書きを見つけてしまいましたので、また忘却の彼方に追いやる前に掲載をば。
悪魔的な可愛さとしたたかさを持つ女子大生Mちゃんに振り回された、T先生と私の、悲しいアラフォー哀歌を書き記した、『女子大生とM3シリーズ』の最新章でございます。

実は、これ以前のMちゃん&T先生の3シリーズ全部を、嫁のヘビープレッシャーに屈し、消し飛ばしてしまいまして、どうせこれもお蔵入りだろうと踏んで忘れることにしていたのでした。
それでも、シリアス展開になりつつある創作シリーズと恐怖体験シリーズでは、ちょいとブログが重くなるのではと判断し、軽めのものをここで一作上げておこうと思い立ち、時限的になるかもしれませんが、連続掲載をさせていただきます。

創作シリーズも控えておりますので、そちらを楽しみにされている方も、しばし女子大生とM3シリーズの与太話にお付き合いいただき、恐怖体験でエンガチョ寸前になられた方は、お口直しにどうぞ。

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Mちゃんと同じお嬢様大学に通うモデルのA子ちゃんとT先生の一件以来、私の日常は平穏を取り戻していた。
当のMちゃんからメールはたまに来るものの、以前のように甘くほろ苦い棘で胸ごと締め付けるような切ない痛みは消え、私の感情は波一つない摩周湖の湖面のように穏やかだった。
なにより、Mちゃんの正体を嫌というほど身に染みて分かったことが大きい。
失敗に学ぶに勝る経験はないとはこの通りだと痛感した。

平穏が続いている理由がもう一つある。
我が僚友でもあり、Mちゃんに高級ブランドの数々を貢ぎ、あげくにA子ちゃんとエッチをしたまではいいが、裁判沙汰にまでなりかかったT先生が、傷心の末、北陸のどこかに逐電してしまい、会うことがなくなったからだ。
風の噂では、北陸地方の某大学で経済学の教鞭を取っているとのこと、それこそ女子大生がワンサカのいる環境のど真ん中にいて大丈夫なのか一抹の不安が過ぎったが、いくらT先生でも、単位を落としそうな女子大生を教授室に呼び出して、
「単位のことは任せたまえ。でもね、これだけははっきりしておこう。いいかい、誘ったのは君の方なんだからね。」などと安っぽい学園もののAVみたいな展開にはならないだろう。
そんなことを考えている内に、例のパーティーでの、貧相な体とご自慢のカマンベールチクビを晒すT先生を思い浮かべ、嘔吐きそうになったのだった

先日、そんなT先生から久々に連絡があった。
何でも、こちらに戻ってくる用事があるので、夜、食事でもどうかとのこと。
指定してきた日の午後は、特に予定もなく、『了解です。』と短くメールを送り返すと、ほどなくして時間と場所が添付されたメールがT先生から飛んできた。
だが、それを開けた途端、私の胸の中に、どこか複雑な思いが去来したのだった。

T先生と会うのは、実に半年ぶりだ。
合意があったこと自体、未だに信じがたいのだが、先生の不肖の息子、アントニオ・マラデカスが女子大生モデルA子ちゃんに許すまじき狼藉を働き、あろうことか敏感な部分の粘膜を傷つけ、診断書まで用意されたりと、こじれまくったあの件を境に、お互いに連絡を取ることもなかった。
ちなみに、Mちゃんのことで良く情報をくれていたR香ちゃんとは、ちょいちょい食事をしている。
どのぐらい親密かどうかは、ここでは控えさせてもらおう。

さて、当日。
アルコールが入る前提だったためM3は家におき、公共交通機関で、駅ビルの高層階にある展望レストランへと向かった。

そう、このレストランは、かつて私が、破産と人格破綻がいっぺんにやって来るほどMちゃんに入れあげていたT先生のためを思い Mちゃんを誘って、その本心を聞き出そうとしたのと同じ場所なのだ。
もっとも、T先生とMちゃんがグルになって、逆にモニタリングされていたのはこの私だったのだが。
腕を絡めてきたMちゃんの柔らかな感覚が蘇り、かすかに胸が甘く痛んだ。

出迎えた案内係に、ツレがいると先生の名前を告げ、奥に通された私は、最初、先生がどこにいるのか分からず、しばらく店内を見渡していた。
すると、一番窓際の席で、こちらに向かって手を振る、しなびた中年男性が目に入った。
先生だ。
だが、私の脳内では、本人だと知覚しているにも拘らず、照合結果にエラーが生じていた。
先生のシルエットから、なんとも言いようのない違和感が漂っている。
しかし、その正体は近づくにつれ、すぐに判明した。
先生の頭頂部が増えていたのだ。
それも少々どころでなく、かなり大胆に盛られているではないか。
大方、北陸に行って新たな人生の再スタートついでにMA○P増毛でもしたのだろう。

違和感の出所をマジマジと見つめる私に、
「やあ、久しぶり。」と立ち上げるT先生。
「お久しぶりです。」慌てて視線を外し、会釈する私。
「すいません、あまりにご無沙汰でしたので、すぐ分かりませんでした。」
しまった、先生の変貌ぶりに、いきなりアンタッチャブルなところに手を突っ込んでしまった。
「あ、分かる?イメチェンしたんだけどさ。」
さらっと流してくれればいいものを、なんてことを言ってくるのだ。イメチェンどころか別人じゃないか。
「そうなんですか。確かに若々しくなった気がします。」と、無難にやり過ごそうとすると、
それを聞いたT先生は嬉しそうに笑い、
「ふふふ、実はね、、、、、、、」ともったいぶった口調で、私をじっと見据えながら、ゆっくりと右手人差し指を持ち上げ、
「変えたんだよ。」
「やっぱりですか、見違えましたよね。変えたということは実は以前もそうだったんですか?」と先生のカミングアウトをなんとかトレースする私に、
「眼鏡。フレームレスに」
金属のツルを指差しながら、一番トランスフォームした頭頂部は完璧にスルーしてしまったのだった。
「勿論、分かってましたよ。」
と言いつつも椅子からずり落ちそうになった私は、
「じゃあ、飲み物、注文しましょうか。」とメニューを開こうとすると、シルバーのセットかもう一人分あることに気が付いたのだった。
「誰か来るんですか?」
「あ、うん、もう一人呼んだんだ。」
「聞いてませんけど。」
「今日突然決まったことだったもので、言いそびれてしまって。」
先生の表情が心なしかウキウキしているように見える。
その様子に、突如、ざわざわと鳴り始める胸の内側。
同時に、私の動物的な勘が、ここにいてはダメだと、伝えてきた。

とは言え、まず、それが誰なのか聞いてからではないと、拙速な判断は禁物だ。
もしかしたら、新しいクライアントの一人かもしれないし、ただの勘ぐりであれば、何の問題もない。
「先生、それって誰・・・」と言いつぐんだ私の背後から、
「やだ、先生、めっちゃヅラじゃん。」
デリカシーもヘッタクレもない、底抜けに明るい声が、先生の生え際へと突き刺さり、私のざわざわ感を現実へと引き摺り出したのだった。

(続く)

Posted at 2013/07/04 20:36:43 | コメント(6) | トラックバック(0) | M3とお姉さま達 | 日記
2010年02月13日 イイね!

OLさんが熱く語る『車と男性観』 

OLさんが熱く語る『車と男性観』 週頭から国税にカチコミを喰らい、尻の奥まで見られた挙句、生気すらも吸い取られ、今日もリビングデッドと化している私こと不肖FlyingVでして、下書きしていたブログをどうにかUPする僅かな気力が出てまいりましたので、先週のことながら、やっとご紹介。

土曜、CBCTV主催のイベント、『食べモノ作りから東海は元気になる』の招待券をいただいたので観覧してまいりました。

朝日新聞がもっとも忌み嫌い、数々の激辛コメントで『たかじんのそこまでいって委員会』ですら、発言をカットされてしまう勝谷誠彦氏が、初めて政府系のイベントの招待され、しかもそこでパーソナリティを務めるという、これも政権交代の効果があってのことだなぁと感慨深く会場に。
自民党政権時から氏が紛糾してきた農水省の、そのトップである赤松農水大臣やら元官僚との討論などなど興味深い催しでして、テーマ以上に何かが起こる予感。

折角の催しですので、一人で見に行くなどというもったないことはせず、金融商品のネタにでもなればと、日本の金融経済をしょって立つであろう、頭脳と美貌を兼ね備えたうら若き20代の女性ファンドマネージャー(以下、Wさん)をお誘いいたしました。

Wさんは、「農は国の元。現在の日本の自給率40%では腹4分目しかお腹が膨れないということ。これじゃあ、草食系男子が増える訳だわ。」と、女子アナ顔負けのルックスに巻き髪を揺らしてクールに言い放つ、なかなかの慧眼の持ち主。

討論会の前にランチでもと、会場近くの中華レストランを予約いたしました。

レストランでは、私より先に到着していた彼女。

凛とした雰囲気はある種の近寄りがたさを感じますが、黒のスーツとタイトスカート、スラリとした脚からのぞくロングブーツとTPOを弁えた出で立ちはいつものことながら、栗色の巻き髪は気持ちふんわりしていて、少しカジュアルな感じがします。

佇まいは、OLっぽい佐々木希といったところでしょうか。

そんなルックスで現れたら、普段の私でしたら、目を細め、伸びきった鼻の下を引き摺るぐらい舞い上がるってなもんですが、この方との打ち合わせは、いつもある程度、経済指標やFOMC、FRBの動向など予習をしていかないと話が噛み合わないぐらいでして、メタルドランカー症状が出始め、思考にディストーションが掛かり始めた私の無知が、展望レストランから名古屋の繁華街に晒されないよう、体を強張らせていたところ、まず切り出されたのが、トヨタの品質問題。
Wさん「やっぱりトヨタバッシングなんでしょうね。Vさんはどう思います?」
私  「ええ、過剰ですね。でもトヨタがつぶれたら日本経済が成り立たなくなるので、困るのはむしろアメリカじゃないですか。」
Wさん「なんでも、アメリカでは、トヨタはモア・ベターで、このリコールでベターになったということみたいです。品質の高さは折り紙つきで、自国の車メーカーなら、あんなことで目くじら立ててたら乗ることもできなくなるって、向こうの友人が言ってましたよ。」
私  「な、なるほど。ということは、報道が過熱している節があると。」
とWさんの新鮮な切り口に、ボロが出ないようにするのにいっぱいいっぱいな私でしたが、実は彼女はロールケーキオフでご一緒した、スポーツカー好きOL二人組のお一人。
話題は時事ネタから外れ、自然とそちらの方に。

Wさん「でも、私もトヨタ車乗ってますけど、自分で乗る分にはとてもいい車なんです。」
私  「あれ、Wさん、トヨタ党だっけ?」
Wさん「いえ、そういう訳ではないのですが、、、やっぱり男性に乗ってもらいたいのは・・・」
私  「なんですか?やっぱりYAHOOのアンケートの通り、ハイブリッドですか??」と意地悪く聞いていしまったのは、tetsuさんのブログが頭にあってのこと。

Wさん「いえ、やっぱり助手席に乗りたい車は、スポーツカーです!!」
私  「えらい!!どういう車がいいんですか?」
Wさん「え~と、国産ならNSXとか、そうそう、最終型のRX-7(FD)なんて、カッコ良過ぎますよね。あとは、最近のガルウィンングのSLSのリアビューは、私的に久々にキました☆」
と目を輝かせて乙女の顔になるWさん。
さらに、「私の同僚にも、この車カッコイイよね~って洗脳しているんです。最近の一押しはあの、アウディのリアエンジンの、、、え~とR8ですね!!」
と、20代のOLさんならフェラーリ、ポルシェあたりで「すご~い。」の一言で話題が広がっていかないところを、車雑誌を読み込んでないとR8なんぞ飛び出さないマニアックな発言に、逆に私のほうが「すごいね。」と感心しきり。

Wさん曰く、「やっぱり、男性の向上心の一つの現れだと思います。」だそうで、
「若い世代の車離れ、深刻だよね。特に国産では魅力的な車が減ってきてるし。。。もっと声を大にして言おう!!なんだったら、日を改めて、討論会をそのテーマで、、、いやこうなったら国会答弁で!!」とまぁ、盛り上がり過ぎて、ついつい開演時間をオーバーするまで話し込んでしまいました。

Wさんは、「カッコいい車が持つ華と毒というか、、、それに乗るという肉食系のモチベーションは必要です。それを目標に頑張る男の子も、これまたカッコよく見えますし。」とキッパリ。

聞きましたか、モテたい世の男性諸君!!
草食系と日和っている場合ではありません。ガツガツ頑張ろうではありませんか!!
う~ん、このあたりの発言、LEON編集部に企画として持ち込みたい。

さて、少し遅れて入った討論会はなかなかの盛り上がりでして、その前半で「私はこれで。」と、次の予定があるWさんとお別れしました。
「はい、お疲れ様でした。」とお見送りしたものの、んん?なにか忘れているような、いないような・・・
本日は、2月13日。といえば、バレンタインデーシーズンど真中。
「あれ、そういえば・・・・・」
義理の一つでもと味の素程度の期待を潜在的にしてしまっていた私の下心は見事に空振りに(男泣)
お陰で、今年のバレンタインも、たかだか足が速いだけで、クラスメートがわざわざ家にチョコを届けに来るぐらいウハウハだった息子に、質でも量でも完敗。。。
あの勝ち誇り、そして憐れむような顔のこ憎たらしいことといったら、、、くぅぅぅぅぅ(握拳)

Wさんのようなスポーツカー好きの20代女性は極めて希少ながら、スポーツカーが大好きと熱っぽく語る姿勢に激しくシンパしつつ、義理チョコすらスルーされてしまう自分の姿を、夏の終わりの弱り切ったカブトムシのオスと重ねてしまった、少しセピア色のウィークエンドでした(涙)
Posted at 2010/02/17 19:06:50 | コメント(5) | トラックバック(0) | M3とお姉さま達 | 日記

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