• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

FlyingVのブログ一覧

2011年09月30日 イイね!

オカルト再び 「M3のハンドル矯正日記 所見と結果報告」

オカルト再び 「M3のハンドル矯正日記 所見と結果報告」タイヤ交換後、ハンドルのセンターがやや右に切れはじめ、先日、専門ショップにて職人の手によるアライメントを3度取り直したにもかかわらず、症状が治まるどころか、センターがさらに右に傾き、車が菅政権よろしく左に流れるようになったしまったうちのM3。

納車以来、足回りに大きなショックを与えたことは皆無、ほぼ平地の車庫で引きこもっていただけで、ハンドルセンターがここまでぶれるとは考えられず、ブッシュ、ジョイント類の経年劣化含めて、診断してもらおうと、昨日、藁にもすがる気持ちでTKさんにM3を持ち込みました。

ここTKさんは、並行車と伝えただけで、店員さんの声のトーンが途端にそっけなくなり、お茶すら出てこなくなるという名門ディーラーの高い敷居を跨ぐことが許されない、私のようなはぐれBMW乗りを温かく迎えてくれる駆け込み寺的存在であり、小石川養生所の赤ひげ先生とも言うべきBMWのプロショップ。

数々の無理難題や難問奇題もお手の物で、もし、ここがだめなら、モルダーとスカリーに極秘依頼するぐらいしか思い当たらない、私にとっては最後の望みの綱なのです。

もともとオイル交換をお願いしていたこともあって、朝一からピットを空けてもらい、所見が開始されました。

サーキット仕様のE92M3、バンパーからインタクーラーが覗くカーボンブラックのE46M3、バリスのフルエアロで武装したアルピンのE46M3などなど、錚々たる猛者たちが所狭しと並べられる敷地内。
そんなHPポイント桁違いのマシン達に囲まれたうちのM3は、ドラクエⅡの最終ダンジョンに間違って入り込んだ、銅の剣の勇者にしか見えない(汗)
さらに、その奥のシートがかぶせられた中で、真のモンスターが育っていたことに、全く気づくよしもなかったという(詳細後ほど)

試運転から戻ったスタッフのけんけんさんが、辻社長に症状を伝え、アライメントを再測定。
しかし、若干、キャンバー角が左右でバラつきがあるもののハンドルのセンターに影響が出る数値でも全くなく4輪ともに基準値内。
再び一回りして、ハンドルのがたつき、直進時のブレを確認するも、異常なし。
ブッシュの破断やジョイント部分の遊びもなく、ここまでで判明した事実といえば、ハンドルを少し右に切った状態でタイヤすべてが前を向いていることと、メカニカルな異常がないこと。

決定的な原因がなかなか出てこないことで気持ちばかりが逸りましたが、邪魔になってはいけないと、後はプロの手に任せて、待合室で作業が終わるのを待つことにいたしました。
雑誌をめくるも頭に入らず、時々響くホーンの音は、今、ハンドルを外しているという経過報告。

そして、作業開始から1時間ほど経過したところで、辻社長から、「終わりました。」との声がかかり、文字だけを事務的に追っていた雑誌から顔を上げて、ピットに案内された私の前にあるのは、ウマから下ろされたM3の姿。
「ど、どうだったんですか?」手術室から出てきた外科医に祈るような気持ちで聞く私。
「センターは出ました。」
「ああ、良かった。。。。」と安堵するも、
「数値にも異常がないものですから、ハンドルを外して、ノッチを左に一こまずらして付け直しました。」
と、ハンドルを付け直したことで、ひとまず、ハンドルセンターは戻ったものの、原因については「う~ん。。。」と首を傾けるばかりとなりました。

それでも、帰路ではハンドルセンター時の直進安定性が蘇り、走りの気持ち良さを取り戻したうちのM3。

以前、ボンネットの裏にマルコビッチの穴が開いていたり、DMEのヒューズがなくても走行していただけのことはあるオカルトマシーンですので、これぐらいのことをいちいち気にしていたら、付き合いきれないよと言った念押しだったのだろうか・・・

とにもかくにもTKさんの手により、センターが出たことには変わりはなく、結果、アライメントもばっちりに。

さて、前述した胸躍るモンスターマシンがこちらです。
幸運にも、オーナーさんがお見えになっていたので、お話を聞かせていただきながら、ボンネットの中も拝見することが出来ました。

以前、こややんさんのブログにも登場していたこともある、一見、前後の赤いARMAキャリパーが目を引くぐらいで、ノーマル然としたE46の330セダンですが、このボンネットの下には、135iの3Lツインターボユニットが移植されており、ミッションも6MTに換装済み。
しかも、エアロは一切つけず、マフラーはノーマルをそのまま使うという、オーナーさんのこだわりとご家族への気遣いが具現化した、まさに「羊の皮をかぶった狼」的な激熱の1台。
とにかく、E46のセダンがお好きでして、M3の4Drが出なかったことに大変がっかりされたそうです。
年内シェイクダウンとのこと、高速でノーマルのE46だと思ってかかると、火傷間違いなしのM3イーターが、このシートの下に潜んでいようとは、「私、脱いだらすごいんです。」どころではないサプライズでした。

それにしても、うちのM3ときたら、いくら私がオカルト好きだからといって、あと一体どれだけ不思議ワールドへと引きずり込めば気が済むのだろう・・・
たまには、奇跡のエンジンで360psのCSLよりパワーが出てましたなんて、うれしいオカルトがあってもいいのに(嘆息)

Posted at 2011/09/30 11:48:47 | コメント(12) | トラックバック(0) | E46M3 | 日記
2011年09月27日 イイね!

右曲がりのダンディーを気取るM3

右曲がりのダンディーを気取るM3「ある晩、風呂から上り、姿見に目をやると、そこに見知らぬ老人が立っていた。」とは、CGの名編集長だった加藤哲也氏が、鏡に映った自分の姿を見て、もらした言葉。

仕事や趣味に没頭し、充実した日々を過ごす反面、いつの間にか老いの影に包まれ、誰にでも来る残酷な現実と対面した瞬間を、見事に言い表した至言です。

先週の頭から、ややこしい案件に巻き込まれ、家族サービスどころか自分のことすら気にする時間もなくなり、ふとトイレの鏡に写った、デスマスクかと思うほどの生気の抜けた自分の顔に、「うわっ・・・」と背筋が寒くなったのと同時に思い出したのがこれでした。


幸い、今週に入り、ようやく仕事も落ち着き始め、まだまだやりたいことだらけの人生を急いで消費することもなくなって参りましたので、先日うちのM3に起きた、私にとって偲び難く、そして、不可解なトラブルについて書き進めたいと思います。

と、その前に、このお題『右曲がりのダンディー』でピンと来た諸兄は、セルシオとNSXが飛ぶように売れ、荒木師匠と一緒にお立ち台でセンスを振り回し、タクシーチケットがバンバン切れた良き時代を過ごされ、そして今では年に1回の健康診断で、バリウム飲んでグルグル回されているお年頃の方ばかりかと(笑)

何のことか見当もつかない20代の方のために簡単に説明いたしますと、バブルの頃に、モーニングに連載されていた漫画で、主人公の一条まさとは、右曲がりの螺旋構造をしていたナニを持ち、それを駆使して世の美女たちを次々と篭絡していくという、『特命係長 只野仁』の遥か斜め上を行く、当時ならではのくだらなくも懐かしい作品なのです。
この漫画の影響で、泌尿器科と形成外科に、この漫画を持ち込む男性患者が殺到したという(嘘)

え~、、、毎度毎度の脱線をお許しいただき、ここから本題。

6月にしたタイヤ交換以来、ハンドルのセンターが若干右に寄っていたうちのM3。
タイヤが馴染めば戻るだろうぐらいの軽い気持ちで、高速ステージはじめ、100km程度を走破してみると、気にならない程度にまで症状は緩和。
この調子なら、その内センターが出てくると楽観視しつつ、さらに100km走り込むも、ほんの気持ち右にズレたまま。
舞妓サンデーでの知多半島道路往復でも、一向にセンターが出てくる気配がなかったため、ズレの程度は僅かとはいえ、アライメント調整を決意し、その足でアライメントのプロショップにM3を持ち込みました。

ここは、過去に2度、M3のアライメントをお願いし、その都度、ドンピシャのセッティングを決めていただいた信頼できる職人の店。
今回お願いしたのも、ハンドルのセンター出しと、いつもの『直線まっすぐ、コーナーじわじわ、出口でドン

「ああ、このM3ね。まあ、任せてよ。ほれ、これに掛けて待ってな。」との頼もしい一言を頂き、オイル缶に座布団を被せただけのワイルドな椅子に腰掛け、M3の作業を見守る私。



作業中、技術的な薀蓄だけでなく人生の先輩としてのハートフルなお話を聞かせていただき、あっという間に1時間が経過して調整が終了。

モニターの数値もすべて基準値内にあることを一緒に確認すると、
「じゃあ、ちょっと乗ってくるわ。」と手馴れた調子で出て行くM3をお見送りしました。
ほどなくして、乾いたエキゾーストとともに戻ったM3から出てきたのは、なぜか、浮かない顔の職人。
「あれれ、、ごめん、ちょっと乗ってもらえるかな。」と首を捻る職人からキー受けとり、M3のハンドルを握ると、そこには信じがたい光景が。。。。

なんと、ハンドルのセンターが出ているどころか、もっと右に切れてしまっているじゃありませんか(呆然)
ピットに戻り、事実を説明すると、「そうだよな。悪い、もう一度だけ診させてちょー。」と名古屋弁で申し訳なさそうにする職人に、「もとより承知の上です。納得するまでお任せします。」と全てを託すことにいたしました。

確かに数値はすべて基準値内だった。どこで狂ったのだろうか・・・
再びテスターに載せられ、調整を受けるM3。
「うん、こんなところかな。」
そうつぶやくと、再度、テストドライブへ。

数分後、いつもだったら駐車場に置かれ、精算を済まして無事帰宅のはずだったのが、そこにあるのは、ピットの中に入れられたM3と、さらに険しい顔をした職人の姿。
「やっぱり右に切れとるわ。乗ってもらえるかな。」とキーを渡され、M3で一回りすると、症状は変わらず。

いつの間にか、西日が差し込み始めたピット内で、「時間大丈夫?もう一回いいかい?」
「もちろんです。」と言うが早いか、三度目のアライメントチェックに。
実質、これがラストチャンス。
果たして、E46M3のあの一切の曖昧さを排した剛性の塊のようなハンドルセンターは戻るのだろうか。。。。

やがて、テスターからゆっくりと降ろされ、祈るような気持ちで職人とともにテストドライブに向かったM3を見送る頃には、どこかともなく漂ってくる夕食時のカレーの香りに、空腹であることを気づかされる自分。

そして、私の前に戻ってきた職人の表情が、、、、、、全てを語っていたのです。

結局、3度アライメントを取り、職人の手をもってしても戻らなかったM3のハンドルセンターに、頑として、「お代はもらえない。」と言って、勘定を突っぱねる職人。
「申し訳ない。今度、今の数値をデータとして取りたいので、もう一度時間のあるときに来て欲しい。」
そう見送る職人に再来店を約束して、帰路に着きました。

 

車齢10年とはいえ、僅か35000kmで、右曲がりのダンディーを気取るうちのM3。
そのM3に、「V8もいいかも、、、」と気持ちが離れそうになる自分との葛藤が続くここ数日。
前後違う銘柄のタイヤの特性なのか、ブッシュのヘタリか、それとも、ステアリングのどこかに原因があるのか、いまだ分からないまま、今週、TKさんに持ち込んで診断を仰ぐ予定です。

そういえば、右利きの健全な男子なら、逆に左曲がり、、、、あ、いや、なんでもございません(謎汗)


おまけは、アライメントなんて無関係、旧ソ連製兵器『ZIL-29061』の、ドリルで突き進むハリケンポリマーもびっくりの映像





Posted at 2011/09/27 19:15:18 | コメント(6) | トラックバック(0) | E46M3 | 日記
2011年09月20日 イイね!

舞子サンデーで見掛けた希少車の一コマ

舞子サンデーで見掛けた希少車の一コマみんカラのお友達であり、GTV乗りのい~さんが立ち上げた、ここ東海地方でありそうでなかった、肩の力を抜いて気軽に車仲間と交流できるマンスリー・イベント『舞子サンデー』の第1回が新舞子マリンパークで開催されたのが、1年前のこの時期。

気楽さだけでなく、公園内の清掃や一般の来園者へ気遣いなど、参加者全員の心掛けが試金石となるこのイベント。

その甲斐あって、回を重ねるごとに参加車両は増え、また、本でしかお目に掛かったこともない希少車を目の当たりにして、熱いまなざしを浮かべてシャッターを切る、そんな、往年のスーパーカーショーを彷彿とさせる光景がそこかしこで展開されています。

今回の舞子サンデーは、海水浴シーズンだった6-8月の3ケ月を開けての、丁度1周年を迎える節目の回。

この日、東日本大震災の爪痕が今だ深く残る東北では、BMW最大のオフミ『みちのく』が今年も開催されていまして、美しい磐梯山の空に思いを馳せつつ、新舞子マリンパークにM3を駆って参加してまいりました。

到着時間が遅かったのと、3連休の中日と重なり、そして、3カ月ぶりの開催につき、参加車両はやや少なめ。

天候にも恵まれるのもこのイベントの特徴ですが、残暑というには生易しいほどの過酷な暑さ(滝汗)
車から出て、日向を数歩進んだだけで、汗が体中に滲んでしまいます。

会場で、レギュラー参加の遼介さん、れぃさんと合流し、私の連れのMさん、そしてれぃさんの主治医のショップオーナーさんと会場を一回りして車両見学をいたしました。

相変わらず華やかなイタ車、フランス車が中心となって会場を彩る中、ドイツ車勢では、TTクーペ、911、スリーポインテッドスター達がそこそこ集まっているにもかかわらず、BMW勢が最小勢力であることは変わりはなく、この日参加したBMWは確認する限り、うちのM3含めて3台と寂しい限り(泣)

途中、今月だけで、ミラフィオーレ、G友全国オフ、そして今回の舞子サンデーと立て続けにビッグイベントを立ち上げるなど、ドン・キングの向こうを張るイベンターとも言うべき、幹事のい~さんとご挨拶。
その反動で、今日はご家族の元へと早めに戻らなくてはいけないそうでして、、、、いや、もう、ここでの立ち話もなんなので、是非、そうしてくださいませ(汗)

折角ですので、この日来ていた、レア車をいくつかご紹介。

まずは、会場入りした途端に、目の前を横切った、スーパーカー世代にはたまらない、この車!!


出口を曲がったところで、「必殺、多角形コーナリングゥゥゥゥ」と叫びたくなってしまうお父さんは私だけではないはず(笑)
なんと、このヨーロッパは二桁ナンバー。新車から乗り続けているそうでして、もはや家宝の域。
後期型のビッグバルブかと思われます。
それにしても、この美しいフォルム、そして地を這うような車高の低さときたら、、、今のスーパースポーツ達が高性能と引き換えに失ったものが、ここにある気がしてしまいました。


こちらは恐らく日本で1台のスマート・カブリオ。


詳しくお話を聞くことができませんでしたが、フロントガラスとか、トランスフォーマー顔負けのどうなっちゃっているの状態。
パドルシフトに、エンジンも専用チューンがされているベビーギャングです。


お次は、ARMAスーパーチャージドキットを奢られた、320ツーリング。


台湾では有名なARMA社のボルトオンキットはカタログ比50psUPだそうでして、取り付けるだけで快速ファミリーワゴンに早変わり。
コストパフォーマンスが半端ではなく、ブレーキにしても、BMW用フロント4Podで、お値段なんと、ジャパネットもびっくりの13万円(驚愕)
それを聞いた途端、脊髄反射が起き、うちのM3のリア用のお見積りをお願いしてしまいました。


さて、90年代J'Sからの希少車です。


皆さん、このスタイリッシュなクーペ、お分かりになりますでしょうか??
そうです、MAZDAのMX-6です。
90年代前半、アルシオーネSVXやエクリプス、プレリュードをライバルに、高性能GTとしてアンフィニチャンネルから発売されていたんですね。
この頃、MAZDAはアンフィニ、ユーノスと販売チャンネルを増やし、そして、それぞれからエンジン&プラットフォームを共有した兄弟車種を精力的にリリースしていました。
結果、どれも泣かず飛ばずの貧乏子沢山となった訳でして、その中のクーペがこれ。
搭載される2.5LV6の200psユニットはポルシェチューンだったりとそこそこお金が掛かっていたりしましたが、クロノスを筆頭とする他の兄弟達やSVX、エクリプスと同じく、マイナー車の道をたどることに・・・
マイナー車であることのカタルシスを感じさせてくれる、個人的に結構好きな1台です。


さて、最後に、会場の数少ないジャーマンスポーツから、BMW&メルセデス勢を代表する3台を。


500Eのこの押し出しときたら、昔、高速で後ろにつかれた時、左車線に瞬間移動したこと数知れず。
シーマですら自ら進路を譲ったという、90年代最強のオラオラカーではないでしょうか。
性能に関しても、ポルシェのラインで生産された5LV8DOHCは330psと、その気になればフェラーリイーターにもなりうるモンスターセダン。
私もZ31の頃、苦手な峠で追い回され、生きた心地がしなかったことがありました(思出汗)

ダカールイエローのE36M3はれぃさんの愛車。
20代前半ながら、他に部品取車を持つほどE36M3に惚れこむれぃさんの愛情が注がれた、幸せな1台。
しっかりと手が掛けられたE36M3を見る度に、また消えたはずの残滓が沸いてきてしまう・・・

真中の黒いのはうちのE46M3です。

と、ここまで、簡単ではありますが、記念すべき1周年を迎えた舞子サンデーで、出会った希少車達の1コマでした。

そして、帰路の知多産業道路、なんとなくハンドルのセンターが左に流れるうちのM3に、この翌日、あんなことが起きるとは、この時、露とも思わなかったというorz
Posted at 2011/09/20 11:51:24 | コメント(10) | トラックバック(0) | E46M3 | 日記
2011年09月17日 イイね!

M3をパワーアップさせてこの11台とゼロヨン勝負したいぞ

M3をパワーアップさせてこの11台とゼロヨン勝負したいぞ「十数年後、息子にM3を渡すまで、なるべくいい状態にしておきたい。」
そんな体のいい理屈を建前に、M3にボディカバーを掛けっぱなしにしたまま、GTVとの官能的堕落をむさぼったこの1年半。

ファーストレディたるM3のハンドルを握るのは、GTVを迎えて以来、ボディコーティングやらを含めても月数回程度にまで目減りし、M3のトリップメーターが回らない反面、次第に広がるのはM3と私との距離。。。


かといって、気持ちが離れてしまったとか全くそんなことはなく、たまの天気のいい日にエンジンに火を入れ、ハンドルを握って近くの高速に乗り入れると、高速コーナーを抜けるたびに、納車から5年目に突入し、お互いのことを知り尽くした中とはいえ、常に新鮮な感慨と感嘆が湧き上がってくるのです。
そして、その魅力の最たるものは、内燃機関フェチの私が愛してやまない、直6NAの最高傑作にして不世出のユニットであるS54。
先代のM3Cで、もはや肉厚はギリギリと言われ、それでもキャリーオーバーした時代遅れの鋳鉄ブロックをさらに削り取り、当時の持てるだけの技術を投入し、リッター100psオーバーとなる343psを達成したものの、その代償に度重なる重大なリコールに見舞われたのも周知のこと。

そんなM社の技術と熱い意地が結晶化するのと同時にある種の危うさを漂わせる心臓部は、E92M3へとシフトし、BMW最後の直6となった今。
なお大切に乗り続けようと思うのは、坂本竜馬が、白刃をぎらつかせる人斬り達を前に、「おんしら、まだそんなもん持っちょるのか。もうこれの時代ぞな。」と懐からリボルバーを取り出し啖呵を切るも、「いや、侍の魂はこれだよ。」と最後まで抜刀を貫いた斉藤一に、V8へとシフトしたE92M3と、E46M3との構図を重ね、斉藤一にシンパを感じてしまう自分がいるからかもしれません。

その玉鋼のような心臓部も343psでは、500psが普通となった今のスーパースポーツに比べると、アンダーパワーの部類に入るようになってしまい、それでもハイチューンユニットであるが故に、下手にいじると、パワーダウンとなるリスクもあるわけでして、特に吸排気系は、デリケートな部分。
かつて、国内の一級チューナーが等長エキマニを何本か試作するも純正を上回る性能向上が果たせなかったり、キノコエアクリーナーを入れると熱害などであまり良くないと言われているのです。
E36M3も純正エアクリーナーに戻すオーナーさんもちらほら見かけます。

うちのE46M3は、エンジンパワーに関して言えば、本国使用だったこともあり、日本の気候にアジャストすべく、ケレナーズのROMを入れ、これで、プラス21psのエクストラパワーを、そして、HKS純正交換タイプのエアクリーナー、アーキュレーのオーバルテールで、およそ+8ps程度と、
経年劣化、製品誤差などは度外視して、純粋なカタログ値から積算すると、372psと39kgが出ている計算に。
プーリー交換は少しばかり怖いので、後は、プラグを交換するなど後は燃焼効率とオイルの潤滑性能だけで、基礎体力を上げていくしかないのかと、ほぼパワーアップへの情熱が薄れつつあった時、とあるパーツを見つけてしまい、その場で購入してしまったものがこちら。




え~と、、、、下の箱の両側を叩くと、上のパイプから煙の輪が飛び出す、でんじろう先生でおなじみのあれではございません(汗)




付帯のゴムバンド、金具を組み付けると、aFe社製のインテークパイプのできあがり。
サージタンクとエアクリーナーボックスをバイパスするただのパイプ。
純正のものと交換するだけで、なんと+10psと0.6kgmパワーアップするコストパフォーマンス抜群の製品。



そのメカニズムは、純正のインテークパイプはプラスティックの蛇腹構造が故に、吸入速度が上がると、蛇腹部分が潰れ、その部分が抵抗となってパワーロスが起きるとか。
流体力学的になんとなく納得できる理論ですが、本当なのか・・・

オカルトに目がない上に、こういうグッズは大好物ですから、鼻息荒く取り付けるべく表に出てみると、台風接近による荒天(汗)
侍を語る者がこんなことでくじけて堪るかと、車庫でボンネットを開けて、辻社長からアドバイスを頂きながら、作業を進めたところで、再びアクシデント発生!!
10年を経過した純正のインテークパイプが固着していてどうにも外れない(汗)
壊しながら引っぺがす手もあったのですが、気温33度に蒸し暑さが加わり、頭がボーとなったところで、慌ててエアクリーナーボックスやらを元に戻して作業中断(泣)

侍を語る以前にへタレ・メタラーだった自分、、、もう少し涼しくなってから再チャレンジしますorz


そして、晴れて382psとなった暁には、是非、この11台に混じって、勝負を挑んでみたいのです!!
GT-R、LF-A、458、コルベット、911GT3、マスタング、エボーラなどなど、各国を代表するスーパースポーツ達11台が一斉にスタートするなんとも豪華なゼロヨン大会!!
BMW勢からは、世代は違えど弟分にあたる1シリーズのMクーペがエントリー。



お、恐るべしGT-R!!
もはや日本のみならず世界の名だたるスーパースポーツにそのテールを見せ付けるとは(驚)
蘇る、3年前に名古屋高速で撃墜されたあの時の記憶、、、、

なんですと?最下位が12秒9!?
確か、ゼロヨンオフでのうちのベストは13秒6だったような気が・・・・
もうちょっとパワーアップしてからにしようかな(滝汗)

Posted at 2011/09/17 16:00:55 | コメント(13) | トラックバック(0) | E46M3 | 日記
2011年09月12日 イイね!

GTV全国オフレポ&『極』インプレ

GTV全国オフレポ&『極』インプレ9月11日の今日(日付変わって昨日)、GTVの全国オフ会が開催されました。
SNSの実は老舗である『G友SNS』に登録しているメンバーが一堂に会したのが、知多半島の先端にある師崎の旅館『花乃丸』。

幹事は、舞子さん、そしてミラフィオーリなど、次々とイベントを企画するなど八面六臂の大活躍が眩しい『い~さん』です。
来週の舞子さんもどうぞ宜しくお願いします。

夏の残滓を帯びた青空の下、前泊から集うGTVは20台強。
登録台数は不明ながら、恐らく全国でもっともGTV濃度が高いスポットであることだけは間違いありません。

乗り換えたOB含め、30台を超えるメンバー達が駐車場の半分以上を占拠しており、前夜は、観光と漁業の町に、突如舞い降りたフェロモン娘達に、度肝を抜かれた地元のハマグリ少年達がいたとかいなかったとか。

GTVは4種類のエンジンラインナップがあり、初期モデルは2000ccSOHCターボ、中期モデルになると3000ccV6DOHC、最終型は、3200ccV6DOHCと2000ccTWINSPERAKの、
その全部が老舗旅館の駐車場に居並ぶ様子は、初秋の海風と色づきだした木々と相まって、まさに、ゴッホが浮世絵を習作として描いた、エキゾティック・ジャポニズム!!

そして、ご開帳したボンネットから燦然と輝く20×6本の吸気管を想像するだけで、コーラスラインのクライマックスか、はたまた、けっこ○仮面のおっぴ、、、、すいません、少し頭を冷やして来ます(汗)

私はと申しますと、息子の公文の行事があった為、ご一緒できたのは朝の30分だけと、い~さんはじめロペ会長、togさん、はるばる関西から参加の遼介さん、そしてM3C乗りのれぃさんと簡単なご挨拶を済ませ、後ろ髪ひかれる思いで、旅館を後に。


(画像はツーリング出発間近のロビーの様子)

その帰路、ちょっとした企みがございまして、
それは、燃費が伸び悩むうちのGTVに、もはや不治の病と化した『ケアレスミス』から、うっかりNUTECのAT用を購入し、捨て鉢になりつつあった私に、はいぺりおんさんから教えていただき、すかさず取り寄せた、バーダル社のエンジンオイル添加剤『極』のインプレを知多半島道路の高速ステージで試したかったのです。



お値段は割とリーズナブル、効能はWEBでは高評価なこの添加剤。
『極』というだけあって、これが効かなければ、諦めるしかないのか。。。

本来ならば、オイル交換時に施工するのがベストですが、今入っているエンジンオイルは、Lubrossのフルシンセで、交換後2ヶ月と1000kmを走破したところ。
汚れもほとんどない状態でしたので、そのまま注入し、しばらく循環させて施工完了いたしました。
若干気になるのは、オイル量。。。確か据え切り一杯入れてもらっていたのが、もうゲージの半分しかないなんて、「2ストかよ。」と突っ込みたくなってしまう(汗)

あまり気にしてもしょうがないので、さて、そのインプレですが、
5分ほど走行したところで、気がつくのは、メカニカルノイズが明らかに減っていること。
高負荷時の、歌うようなアルファサウンドが盛大に響いてくるのは歓迎すべきことながら、低回転時に、「カチャカチャ・・・・」とタペットやらギアの音までも伝わってくるのは、少々興ざめ。
しかし、驚いたことに、それが、全く聞こえてこないのです。

そして、肝心なエンジンフィールは、雑味がなくなりトルクが少し増えたかのようで、アクセルを踏む量も減っている感じがいたしました。
そのGTVの変わりように「よっぽど疲れていたんだなぁ。。。」と酷使してきた自分に反省。

元々は高回転を好むこのV6ユニット。
『極』の効果もあって、ファァァァァァンと叙情的で済んだサウンドはオーナーをその気にさせるのに十分すぎるほど刺激的で、それに応えようかとフライバイワイヤーにもっとV6を泣かせるべく信号を送ると、
ここで、本日最大のクライマックスがやってきたのです!!

左車線の合流レーンから現れたのは、白いパナメーラS。
そして、GTVの後ろにぴたりと張り付いてきたのは、ジャガーXJ-R、さらにパナメーラSのテールを追うように加速するZ33。
日独英伊の4ヶ国が誇るスポーツカー&ハイパワーサルーンの競演が、ここ知多半島道路で実現してしまったではありませんか。
「こっちは、マグネットコーティングしてるんだぁぁぁ」とガンダムネタで意気込んでみるも、パナメーラSの鬼加速、そして、英国紳士とは到底思えない仁義なきオラオラ走りでそれに追随するXJ-R、ヒラヒラと車線変更を軽快に繰り返すZ33の3台は、あっという間にワープゾーンに突入し、私のGTVはいきなりロンリードライブモードに(寂泣)
小さくなる3台のテールランプに、TOPGEARのジェレミーが「ダーッハハハハハ。」と高笑いするシーンが脳裏に浮かんでしまいました(汗)
くっそー次はM3で、、、と思うも、ほどなくしてXJ-Rは覆面の餌食に(合唱)
気になる燃費は明日、測定してみます。

こちらは、頂いたノベリティのマグカップ。
間もなく到来する、温かい飲み物がありがたい季節に使うのが楽しみです♪



息子の公文の行事も無事終わり、午後は家族サービスに徹した日曜。

幹事のい~さんはじめ、GTV全国オフに参加された皆様、お疲れ様でした。
来年こそ、ひょっとしたらOBになっているかもしれませんが、ゆっくり参加させていただきたく、宜しくお願いします☆

PS:遼介さん&れぃさん、コナスト、印鑑持って行きましょうね(笑)
Posted at 2011/09/12 00:13:58 | コメント(5) | トラックバック(0) | GTV | 日記

プロフィール

「世の中、捨てたもんじゃない http://cvw.jp/b/192969/48592459/
何シテル?   08/10 22:33
20年前に偶然出会った96年式M3CLimousineを溺愛すること4年、そして涙の別離を乗り越え、その後、やって来たE46M3と忘れえぬ10年来を共にした不人...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2011/9 >>

    1 23
45 67 89 10
11 1213141516 17
1819 2021222324
2526 272829 30 

リンク・クリップ

蛇使いたちの特濃空間 エテロドッソさん 
カテゴリ:メンテ&チューン
2011/12/06 10:03:34
 
BMWのマイスターショップ TKsquareさん  
カテゴリ:メンテ&チューン
2011/12/06 09:56:25
 

愛車一覧

BMW M3 セダン おハナさん (BMW M3 セダン)
M3最後であろう純粋な内燃機関をどうしても乗っておきたく、大好きなF80M3を手放し、迎 ...
BMW 1シリーズ ハッチバック BMW 1シリーズ ハッチバック
スイフトRS-Tを嫁に進呈し、その後釜としてやってきたのがこちら。一度は真剣に購入を考え ...
スズキ スイフト スズキ スイフト
初めての新車として我が家にやってきたスイフトRS-Tです。 旧型よりも格段に向上したボデ ...
BMW M3 セダン 電子制御の鎖で繋がれたバイエルンの獣 (BMW M3 セダン)
難病が寛解したら絶対にこれに乗ると心に決め、闘病し続けた3年半。 2020年に待ちに待っ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation