2025年04月22日
古くからのみん友さんは、私の4ビットのオツムが絶望的に病んでいるのはご承知のことかと思われますが、今回のブログもきわめて個人的な性癖と妄想に終始し、非倫理的な内容に仕立てておりますので、ドグラ・マグラなどへの耐性をお持ちでない方は、Fatal Attractionや社会性の崩壊に巻き込まれないよう、どうぞご注意ください。
「おい、今日こそ、気持ち良くしてくれんだろうな?」
「はぁ?いつもと変わらないだと!?」
「ふざけんな!!お前んとこに来てから、全然イケてねぇんだよ。」
「四の五の言わず、踏め!!」
「足りねえっつってんだろ、もっとだよ!」
「ギターの速弾きは大好物な早〇の癖に、車は遅えんだな。」
「一体いつまで、てめえのヘタレに付き合ってやればいいだよ、あぁ?。」
「やっとモノを出したと思ったら、ふにゃ〇んじゃなぇか。」
「こちとら、シフトアップなしで、待っててやってんだよ。」
「踏むなら踏み切れ、このイ〇ポやろう。」
「もう終わりって冗談だろ?いつになったら、この火照った体の責任とるってんだよ。どうしようもねぇ玉無しだなっ!!」
と、さっきまで深窓の令嬢のごとくしとやかだったM3に口汚く罵られ、毛皮を着たビーナスの主人公よろしく、別の扉が開いてしましそうな、、いや、若干手遅れ感があるFlyingVでございます。
G80は、歴代のMシリーズに比べ、高性能であることはそのままに、よりラグジュアリー志向が高まり、乗り心地も角が取れたように丸くなっていることから、目を三角にして走ることより、快適かつジェントルなドライブが似合うように思えてしまうのは私だけではなく、様々なジャーナリストも書いている通り。
現に、乗り換え需要はそれほど多くないのも、F80やそれよりも前のモデルを乗り続けているオーナーさん達は、愛車に惚れ込んでいる一方で、メガキドニーやらボディの肥大化が受け入難く、そしてM3としてのアイデンティティが希薄化しているように感じているからなのだろうなと、E36から乗り継いだ身として勝手に想像してしまうのです。
そんな春の日差しの中、ラグジュアリーな乗り心地に身をゆだね、まったりとしたドライブを楽しむべく、郊外へと向かった時のこと。
ボディ剛性がもたらす安定性、ZF製の8ATの変速ショックを感じさせない緻密な制御、良く動く足は少々硬さがあるも路面からの雑音を最小限にとどめ、そしてS58の低速域のマナーの良さと、チタンマフラーのバルブを閉じておけさえすれば、NVHの効いた乾いたキャビンの中では、ハミングが遠くの方から聞こえてくるだけで、快適そのもの
全てがドライバーへのやさしさで出来てると錯覚するような、そんな穏やかなドライブが続いていると、交通量が少ない有料道路の前方が突如、オールクリア状態に。
即座にBGMをメタルメドレーに切り替え、
『たまには少し、踏んでみてもいいかな?』とM3に問いかけてみると、
『そうね、でもやさしくね。あまり激しくはダメよ。』と返ってきた気がしたのでした。
『じゃあ、行くよ。』
『ええ、、あ、やだ、怖いかも♡』なんて淑女のような恥じらいと戸惑いを見せながら、パドルを引いて、アクセルペダルを深めに踏み込むと、S58は傲然とうなりを上げ、バブルが解放されたチタンマフラーは甲高い嬌声を上げてむせび泣き、周りの風景が後方へと溶けだすのでした。
ブースト計がピーク付近を指したところで、アクセルを抜き、再び、巡行速度に。
『いや~本当に凄い、、、やっぱりM3はM3だなぁ。』と感心していると、
M3がちっともシフトアップせず、S58はパワーバンド付近で勇ましく回っているではないですか。
そして、信号待ちからスタートすると、2速でやたら引っ張らせるようなシフトプログラムになっており、ATモードでは次の信号まで3速、せいえい4速までしか上がっていかない。
そして、ちょっと踏み込むだけで、過剰なレスポンスが返ってくる。
『あれ?こんなにアグレッシブだったっけ・・・・』
さっきまでのジェントルな乗り心地が嘘のように、まるでオーナーを焚きつけて来るかのような攻撃的な制御に切り替わっているようなのです。
もしかして、Mボタンでも触ったのかと思うも、ディスプレイはそのまま。
さっきまでのノーブルオブリージュを体現した淑女のような振る舞いが一変し、全ての枷を外し、ただ快楽をもとめ、己のみだらな本性をさらけ出した獣が目をぎらつかせている気配が充満しているのです。
『どうした?ん?』とM3に問いかけたところで、
「てめぇ、そのぶら下げてる粗末なもんは土産屋のキーホルダーかぁ!?」との冒頭の罵声が脳内に飛んできたのでした。

思い返すと、少し踏んだ後は、度々こんな感じになっていることが多く、それはM3の束の間の喜びでもあり、溜まっていたフラストレーションでもあることを、彼女なりに私に伝えてきてくれていたのだなと、良家のご令嬢たちがロックバンドを組み、セッションやライブの後に本気で罵り合う画像の『ロックは淑女の嗜みです。』に重ねて、脳内再現してみたら、狂気をはらんだアタオカブログが出来上がった次第です。
末筆ではございますが皆様におきましても、一線を踏み越えないようくれぐれもご自愛くださいませ。
もしかして、私が恍惚の表情を浮かべながら嬉々として罵られているんじゃないかって??
いえいえ、そちらに関しては否定も肯定もいたしかねますので、その答えをお知りになりたければ、こちら側の世界を少々覗いていただければと。
そう、ほんの少しだけ、そして、その少しがやがて、うふふふふ(謎笑)
Posted at 2025/04/22 11:30:50 | |
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G80M3 | 日記
2025年04月05日
昨年の春、桜と共にやって来てから早一年。
愛車登録でこれを書くと愛車レビューになってしまい、個人的にはレビューは1回にしておきたいので、ブログとしておきます。
【現在の走行距離】
納車後1年間で3,800㎞のマイレージを刻み、未だ8,100㎞という体たらくぶり(猛省)
【この1年間でやったこと】
① モディファイ
吸排気系(透け透けフィルター、フルチタンマフラー)、ダウンサス、タイヤアルミセット(F20+R21)、低ダストパッド、Pivotマルチメーター、内装部品として大陸性カーボンパーツなど。
② メンテナンス
オイル交換2回(Motul300v 0w-40+フィルター)、アライメント調整、ガラス系コーティング、車検時のブレーキフルード交換、Rewitec+パワーショット+クーラントブースターを添加など。
【1年経過して変化したこと】
・慣らしが済み、Rewitecの効果と当たりが付き始めたのかエンジンの回りが軽くなってきたこととそれに付随して燃費が良くなってきたこと。
・アライメント調整で直進安定性が増したこと。
・チタンマフラーに焼きが入り、低音域が中心だったサウンドにファルセットが加わって、うっかりトンネルの中で踏むと脳汁がドバドバ出てしまうこと。
・車両感覚が身についてきたこと。
・異形のフロントマスクが結構カッコよく見え始めてきたこと。
・車好きにはレーシーに聞こえても、大多数にとっては黒板を引っ掻くがごとく生理的嫌悪を催すであろう、ブレーキ制動時の不快な擦過音がなくなったこと。
【1年経っても変わらないこと】
・私ごとき素人の腕では、凄まじい走行性能を引き出せない上に、相変わらず、怖くて踏めないこと。
・鬼のようなスタビリティながら、それを過信し過ぎると、FRゆえにハーフスロットルでも、時々リアのトラクションが抜けてしまいそうになること。
・嫁から「おハナさん」と名付けられた割に、当の本人がフロントマスクをあまり見てくれないこと。
・先代S55の低速から太いトルクを発しつつ高回転へ向かって突き抜けるように回る硬質なフィーリングとはまた違う、S58の、低速域でのトルクをあえて絞り、出力特性にドラマを持たせる演出により、耽美的官能を伴いながら回る情感豊かなフィーリングと、8ATのウルトラ電光石火の制御。
・様々なデバイスの使い方が未だよく分からないこと。
・ターボ化され肥大化してもM3らしさは健在だったこと。
【不満な点】
・過剰な電子制御、特にアイドリングストップとレーンキープアシスト機能は不要。
・エフィシエントモードの足回りが柔らかすぎること。
・肥大化したボディサイズゆえ、駐車場を選ぶこと。
・さらにDIYで弄れる余地がなくなったこと。
・高いボディ剛性とNVHが利きすぎて、ロードインフォメーションがやや希薄に感じるところ。
・Wifiがホットスポットにならないこと。
【周りの反応】
•よく見られる上に、時々、話しかけられるのと、速そうな車に追い掛けられる。
・車好きのクライアントや高校生のみならず先生方にもウケが良い。
【気を付けていること】
・安全運転は当然として、コールドスタートが大丈夫な出動時間をはじめとした嫁とご近所さんへの配慮。
・小まめな補充電となるべく週に1度は遠出をすること。
・盗難対策。
【トラブル、故障等】
ありませんが、保険含めた維持費はそれなり、パーツ代もMモデルとして相応のプライス。
【これからやりたいこと】
・オフ会含め、もっと色々出かけたい。時間が許せば、日本1周もしてみたい。
・パワーチェックをしたい。
・クーリング・アンダーカバーを付けたい。
・コールドスタートのみ解除したい。
・ラッピングに興味あり。
【この1年の思い出】
・家族に思いのほか好評を博していること。
・箱根でのモデルさんとの撮影会オフ。
・みん友さんとのプチオフでAlpina2台の極上フィーリングを堪能できたこと。
・新しいみん友さんができたこと。
【個人的な思い入れ度】
私にとって、4台乗り継いだM3は、E36の頃から、シートに座りハンドルを握るたびに新鮮な気持ちになり、身が引き締まる特別な1台。
Xドライブか迷ったものの、M3最後のFRモデルを乗っておかねばと決断し、嫁を説得して、大好きなF80を手放したことを、時々懐かしく思い出すも後悔はなく、嫁と約束した終の車であるRZ34を迎えたとしても、手元に置いて、世界中がEVにシフトした未来、カウンタック、F40やM1等を筆頭に、歴史に残るガソリン市販車の1台として次世代へのレガシーの仲間入りが出来たら嬉しいかな。
※画像は、先日立ち寄った、近所の公園の桜と。
Posted at 2025/04/05 13:42:14 | |
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G80M3 | 日記
2025年04月01日
尾張名古屋の片隅に、とある男がひっそりと暮らしておったとさ。
その男は、家族を愛し、わんこ&にゃんこを可愛がり、メタルギター、本、アニメ、映画、ゲームを嗜み、ちょっといい話、ちょっと怖い話、ちょっとエッチな話のほか、墓まで持っていくほどエッチな話を好んでおったそうな。
元来、気が弱く人見知り、基本的に出不精で、外に出ることよりも家の中に籠ることが多く、珍しく外に出ても、人目を避け、ぼっちで行動していることがほとんどじゃった。
なにより、この男がそのようになったのは、くぼんだ頬、尖った顎先、青白く面長な頭蓋、ぼさぼさの髪の毛、乏しい表情筋がもたらす引きつった笑いと、まるでアンデッドのような風貌に加え、極めつけは、生まれついての目つきの悪さを、痛いほど自認していたからに他ならなかったのじゃ。
切れ長と言えば聞こえはいいが、常に、上瞼が瞳孔の半分を覆い、平行四辺形をした奥二重の三白眼は、眠そうというよりも、常に不機嫌な表情となって現れ、例え気分がいい時でも、この目つきにより、周囲に不穏な空気を撒き散らすこと数え切れず。
幼少期は、キツネ顔と気味悪がられ、中学性になると、視力が落ちたことも手伝って更に眼光鋭く、
入学早々、「お前、何ガンつけとんじゃ、こらぁ。」と怖い先輩達に絡まれ、校舎裏にベタに呼び出されたりして大乱闘スマッシュブラザーズなどしている内に、いつの間にか同学年のヤンキー達から一目置かれ、勝手に仲間認定されてしまい、そして高校入学とともに、奴らとも縁が切れたと思ったのもつかの間、今度は、通学電車や、一人穏やかに楽しむはずだったゲームセンターで、他校のヤンキー達から「何ガンつけ飛んじゃ、オンドりゃー!!」と胸倉掴まれるなどしている内に、散り散りになったはずの中学時代のヤンキー達が、再び、その男のもとに集まり始め、某K駅での駅員総出で鎮圧しに来た大乱闘マッシュブラザーズ2をはじめ、デンジャラスなイベントが頻発し、それにほとほと嫌気を覚えた男は、電車を替え、少し遠いゲーセンに自転車通学を併用するなどして、難を避けていたのだったとさ。
それでも、全ての雨粒を防ぐことができないのと同じく、予備校に向かう途中の名古屋駅裏地下街や近鉄百貨店など、行く先々で、望まないトラブルに遭遇していたのじゃ。
進学後、上京した時は、本気でバンドに取り組んだおかげで、長い金髪をたなびかせ、いかにもバンドやってます雰囲気を醸し出すことに成功し、その手のデンジャラスイベントはめっきり減ったものの、その代わり、体脂肪率一桁に落ちた体は、長髪とほっそい体系から、時々、夜の繁華街で酔っ払いからガチ目のナンパをされたり、男子トイレに入った途端、「うわぁぁぁ」と驚かれたりしたのだとさ。
当時、西荻窪のRHJと呼ばれていたのは、随分前に話したっけなぁ。
成人になると、好印象を与える表情の作り方を学んだり、眼鏡を掛けたり、なるべく人と目を合わさない術を身に着けるなどして、色々な奇跡が重なって理解ある伴侶を得て、家族を持つことができたものの、自身の目つきの悪さは依然、その男の中では大きな引け目となっていたのは仕方がないことじゃったそうな。
そんな人目を避け、隠遁とした生活を送っていた男じゃったが、ある暖かな春の日、麗らかな日差しと桜の開花の気配に誘われ、自宅前ガレージに愛車G80を移動させ、久方ぶりの洗車をしておった時のこと。
ピカールのコンパウンドを使って小傷を浚い、ピカピカに仕立てた愛車の拭き上げをしていると、近所の森から、隣家の横を沿って、男の内の玄関近くに続く、人一人が通れるほどの狭い小道が出来ていることに気が付いたんじゃ。
10年以上、雑草と茂みに覆われており、小道になっていること自体知ることなく、最近、綺麗に伐採されたことで、埋没していたそれが出現していた。
男が小道の横に立って、その奥を眺めていると、童たちの声が聞こえ、こちらに向かって元気に走ってくる姿が見えたそうな。
男は邪魔にならないよう、愛車の後ろに移動し、その様子を眺めておったそうな。
小学生と思しき、7~8人の童達が、その小道から、歓声とともに、次々元気よく飛び出し、男の家の前を横切っていったのじゃった。
森から駆けてきたのじゃろう。
少し汗をにじませ、エネルギーにあふれた小さな体が飛び跳ねているのを、男は、コーティングの仕上げをするのも忘れ、微笑ましく目で追っておったのじゃ。
最後の1人がひと際大きくジャンプして、小道から飛び出し、駆けていったところで、男は、ようやくウェスを動かし、愛車の仕上げに掛かった。
男は子供たちから、元気をもらった気がしておった。
自らの幼き頃の記憶、小さかった子供たちと過ごした思い出、、、、
春の空気とともにそんな温かい気持ちで一杯じゃった。
すると、男の家から5,6メートルほど先の道端で、先ほどの童達が集まって、なにやら話している声が聞こえてきたんじゃ。
男の姿は塀に阻まれ、童達には見えてない。
その死角からでも、はっきりと聞こえてくる無邪気な声は。
「やばいやばい、、、、」とオノコ童。
「あのおじさんに、すっげええ目で睨まれた汗」と別の童。
「俺も俺も!!」とまた別の童。
「あの目はやべえ、、、絶対殺すマンの目してるわ。」とまたまた別の童。
「怖いよね。どうする?」と混じっていたオナゴ童の声には恐怖が滲んでいる。
「やばい人だってことは間違いないから、あっち行こ。」とリーダーと思しき童の一声で、わらわらと去っていったそうな。
男は茫然と立ち尽くしておった。
ガレージから出て、「怪しんもんじゃないよ。」と言いに行ったところで、かの妖怪人間同様、余計に怖がらせてしまうに違いない。

胸が潰れるほどの失意に見舞われた男は、洗車を終え、鏡で自分の顔を確かめ、愕然となった。
そこには、花粉症で真っ赤に血走り、瞼が瞳孔の半分にまで掛かった、見たことがないほどの凶悪な目付の、幽鬼と見まがう怪人が写っていたのだった。

男は胸の中で、『怖がらせて、ごめん。』とつぶやくと、三島由紀夫の自身の顔について書かれたエッセイを思い出し、イケメンに転生するにはどの程度徳を積めばよいか逡巡し続けたのじゃった。
ここまでが、ワシが見聞きした、哀しき怪人の一幕じゃ。
この哀れな怪人が、これから挽回するのはどうしたらいいのか、親切などなたかが、こっそりと教えてやってっくれたらと、老婆心ながら思ったり、はたまた、しばらくは、そっとしておいてやるのが時薬として一番の処方なのじゃないかと考えたりしたのじゃが、
ちなみに、この男の嫁と息子&娘は、これが起きた日の夕食時に、この話を聞いて、腹を抱えてヒーヒー笑い転げておったそうな。
おしまい。
※いつものことながら、名作エンジェル伝説から拝借した画像と本文は一切関係ございません。
Posted at 2025/04/01 12:31:53 | |
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悲しいとき | 日記