2025年05月07日
GW明けのまっことお忙し時に大変失礼しております、新卒の頃から今日まで重篤の五月病に罹患しっぱなし、そして、現在、みんカラで絶賛、現実逃避中のFlyingVでございます。
そんな中、車ネタとは全く無関係のくだらないお目汚しを一つ、GW中の無聊にかこつけて、恥かきついでにキーボードを叩いておった次第でございます。
さて、高度成長期の織物業が盛んだった頃の一宮市で開業し、その自動織機がバッタンバッタンと動き始めるとやることがなくなってしまう、バッタン長者と言われる、高給取りの職人たちをターゲットとしたことと独自のメニューが受け、その後、紆余曲折あり、現在は、日本の食文化にまで成長した当地が誇るコ〇ダコーヒー。
メニュー逆詐欺でも時々話題になり、そのボリュームたるや複数人でシェアすることが前提で、もしシロノ〇ールなど1人1個を頼もうものなら、周りからフードファイターか、またはオツムを疑われるレベル。
こと私もほぼ毎週のように、午後からの講義の前に、学校近くのコメ〇に立ち寄り、腹パンになりつつ授業の準備をしておりまして、平素は大変お世話になっているのですが、実は、ある時期、この店舗と因縁浅からぬ関係となった事件が立て続けに勃発していたのでした。
千年戦争とも呼ばれ、今も尚、ごくごく一部で語り継がれるメタラーとコ〇ダコーヒーとの一触即発の緊迫したやり取り、長文故に、2分割しております。
永遠にGWが続いている、もしくは暇で死にそうな方は是非、お付き合いください。
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この日も、私はF20を少し離れた店舗駐車場に停め、コ〇ダの扉をくぐった。
いつもの通り、カランコロンと軽やかなベルが鳴り、すぐに感じの良い店員さんがやってきて、席まで案内をしてくれる。
ほぼ毎週来ている私にとって、座る席は違うものの、見慣れた店内に顔なじみの店員さん達がきびきびと働いている光景は、もはや生活の一部だ。
初夏というのに汗ばむほどの日差しで、駐車場から100メートルほど歩いただけで、シャツが熱を帯び、皮膚からの湿り気を帯びてくる
猛烈に暑い。
頼むものは決まっていた。
アイスティーだ。
それほど空腹ではないため、食事は講義が終わってからにしておこう。
そう考えながら、呼び出しボタンを押して、店員さんが来るのを待った。
「お待たせしました~」
そう元気よくやって来たのは、いつものベテラン店員さんではなく、初めて見る顔のバイト君だった。
名札の上に『研修中』のプレートが揺れている。
年の頃からすると、大学生になったばかりの男子学生といったところだろうか。
あどけなさの残る、純朴そうな彼は、
「ご、、ごちゅ、ご注文はお決まりでしゅ、、したでしょか?」と盛大に噛みながら、ぎこちない手つきで端末を取り出していた。
その端末もよく見たら上下逆だ。
恐らく、初めての注文取りに行かされたのだろう。
その相手が私とは、いかにも気が弱そうで、ある程度の粗相は許してくれそうだと知ってのこと、コ〇ダも舐めたこと、、、いや、初めての相手とは光栄の極みじゃないか。
私はゆっくり、はっきりとした口調で告げた。
「ア・イ・ス・ティー、ストレートで。」
「あ、、はい、、、ア、イス、あ、、、、」とその新人バイト君は端末を逆に持っていたことに気が付き、慌てて持ち変え、もう一回やり直そうとしたのだった。
『うんうん、慌てず、ゆっくりでいいからな。』
かつて飲食店などでバイトをしてきた身としては、彼の胸の内は痛いほど分かる。一度躓くとパニックが連鎖していくことも。
「す、すいませんでした、、、えと、アイスティーが、おひとつ、、と、、、、」
額に汗をにじませ端末を一心不乱に操作している姿からすると、緊張もあってコマンドの選択に難儀しているのだろう。
「そう、アイスティーのストレート。」
もう一回、私はゆっくりとメニューを繰り返した。
「あ、はい。アイスティー、、ストレートですね。」
ようやく目当てのコマンドを見つけたのか、少し落ち着いた口調で、彼は注文を繰り返した。
しかし、その後、私は自分の耳を疑うような信じがたい場面に遭遇したのであった。
「ご注文を繰り返します。アイスティーのストレートがおひとつ。」
「うん。」
「そ、その、アイスティーですが、ホットかアイスかどちらになさりますか?」
「う、、うんんんん???」
その斬新すぎる確認に、私の思考は一瞬停止してしまった。

ホットの紅茶が運ばれてきて、氷と混ぜて作るタイプのアイスティーなのだろうか、
それとも今、もしかしたら私は何かを試されているのだろうか。
全くもって分からない。
だが、すぐに私は一つの結論に至った。
頼むしかないのだ、アイスティーのホットを。
「じゃあ、ホッ、、、、、」と言い掛けたところで、
「あ!!すいません、すいません、アイスティーでしたね。」と彼が先に気づいてしまい、ホットのアイスティーは幻に終わった。
運ばれてきたのは、いつものアイスティーだった。
私はそれで喉を潤し、講義へと向かった。
このエピソードに生徒達は爆笑したので、私としてはまあ良しとしておこう。
漫画でもあり得ないベタ過ぎる展開だったが、まごうことなき実話。
しかし、この事件は単なる序章でしかなかったのだった。
翌週、同じ時間帯に、私はまたこのコ〇ダに入店していた。
空腹だったため、ドリンクと食事をとることにした。
呼び出しボタンを押すと、例のバイト君がやってきた。
胸には研修中のバッジがまだ付いている。
私は再びアイスティーを頼むことにした。淡い期待込めて。
ただ、さすがに学習したのか、端末操作はそつなく、同じ事は起きなかった。
私は少し落胆し、たまごサンドも注文した。
コメ〇のサンドイッチは、パン生地をトーストに変更することができる。
都合、アイスティーのストレートと、たまごサンドのトーストを注文したのだ。
注文の確認も、2、3回噛んだものの、間違いはなく、私は教材を取り出し、料理が来るのを待つことにした。
『人は成長するんだなぁ。』と受験勉強を頑張る生徒達の姿に重ね、仕事の準備をしている内に、
「お待たせしました~」と例の彼が注文した品を運んできた。
料理が置けるよう教材をどかしたところに、まず、アイスティーが置かれ、
「たまごサンドとなります。」と厚切りのサンドイッチ。
そして、その次の彼の行動に、私は驚愕のあまり、フリーズしてしまったのだ。
「こちらがトーストになります。」
となんと、滅茶苦茶分厚い何枚ものトーストが別皿で差し出されたではないか。
「ご注文、以上で宜しいでしょうか?」
いやいや、全然宜しくない。

※画像はコーポレイトサイトから引用。実物はこれの逆詐欺と呼ばれるボリュームです。
〇メダで食事をされた方はお分かりだと思うのだが、具がたっぷりのサンドイッチで腹パン、トーストですらも大盛ご飯レベル。
私が注文したのは、たまごサンドで、そのパンをトーストにして欲しいとしただけのもの。
白いパンのたまごサンドとトーストのウルトラわんぱくセットでは断じてない。
だが、フードファイターのみならず、こんなアタオカ注文する漢がこの店にいるに違いなく、ごく自然に2人前超の食事が並べられ、
「ではごゆっくり。」と仰々しくお辞儀をする彼を呼び止め、オーダー間違いであることをやんわりと伝えると、
「あ、あわ、、あああああ、、、大変、す、失礼い、、いたしました。」と料理をもって、慌てて厨房へと戻っていったのだった
その後、再び現れた彼は、驚くべきことに、
「こちらのミスですので、トーストはサービスさせて頂きます。」と申し訳なさそうに、さっきのトーストを差し出そうとしてきたのだ。
「無理無理、食べきれないから結構です。」ときっぱり伝え、注文のトーストされたたまごサンドが来る頃には、割とギリギリの時間になっていたのだった。
これも授業で話すと再び大ウケで、たまごサンド並みに美味しいネタとなった。
とここまで、無邪気で一生懸命なバイト君に、2度もおもちゃにされた私だったたが、この因縁は複雑に絡まりながら先へ先へと伸びていくのであった。
後編に続く。
Posted at 2025/05/07 16:35:20 | |
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My Life | 日記
2025年05月03日
※お断り:車ネタとはちょいと乖離した極めて私的で冗長な文章となります。
この世に生を受けてから本日まで、前世の因果か、内向的で独善的、そして暇があると一人で良からぬ妄想に浸るのが何よりも好きな性格故、空気を読むのが苦手で、感情の機微に疎いばかりに、人様に迷惑をかけること数えきれず。
そうして生き恥に塗れつつ、たまにやってくる小さな幸せや親切にしがみきながら、何とか生きながらえてきたこの半世紀。
常々、生きづらさを感じつつも、どういう訳か、友人達には恵まれ、
このGW、幼稚園、小学校、中学校、高校(+予備校)、そして大学時代と、多感な時期を過ごしてきた仲間たちから次々に声を掛けられ、それぞれと食事、スタジオを借りてのリハやら野球観戦やらで邂逅を果たすことができたのでした。
仮にK、M、S&Y、Iとしておきましょうか。
彼らにまつわる思春期の甘酸っぱいエピソードの一端に触れておきますと、
幼稚園時代、Kとは「タ〇エちゃんが好きなのはボクのほうだー!!」と取っ組み合いの喧嘩をした間柄。
結果、どっちもなんとも思われておらず、別の男子と両想いだったというオチに幼心に涙したのでした。
そして、小学生時代、学区が違うKとはここで別れ、次に、勉強やら当時入っていた野球チームで、何かと張り合ってくるMと小4の時に出会い、
またしても好きな女の子が被り、同じピアノ教室に通っていた私が一歩リードしていたかに見えたのですが、全くそんなことはなく、6年生の時に、幼稚園時代と同じオチに見舞われ、お互い涙目に。
中学時代、再びKが合流し、新たに出会ったSとYとで、今も思い出すと
「ああああぁぁぁぁぁ、、、、」と床を転げまわる程の、
壮絶な黒歴史を刻んてしまいましたので、諸々の事情により割愛させていただきますが、一言でいえば、全員が中二病をこじらせ、さらにファッションヤンキーだったため、本当にやらかし過ぎたのです(謎)
ご迷惑をお掛けした皆様方、既に時効ではあるものの、改めまして誠に申し訳ございませんでしたm(__)m
なお、高校入学後に、K、Mと私とでバンドを組み、現在に至るという。
(※画像:Mの実家の納屋を改造したスタジオにて。ドラムがMで画像下がK、この時の私のギターはJacksonカスタムの27フレ、Kのミュージックマンのベースは、この3年後に偽物と判明。冷暖房がないため、夏は40度を超える室温の中、汗だくになって感電しかかったり、冬は石油ストーブを焚いて閉め切るため、途中でどこを弾いているのか全員が分からなくなり、慌てて換気したりと、本当に命がけでロックな場所でした。)
そうそう、なぜかKは学年一の美少女と付き合っておりまして、S&Yも卒業式にボタン全部がなくなるというモテっぷりを、私とMは傍観するしかなく、この世の不条理というものを心に刻んだのでした。
ちなみにIを除く全員とは、受験浪人も一緒にしておりまして、T大クラスの高偏差値受験生たちとの悪ふざけがエスカレートしていき、全国の予備校生を巻き込んでの、今もなお予備校生達に語り継がれ、予備校からはマニュアルでその対策まで取られることとなった、退校処分寸前かつ前代未聞の破廉恥で不適切な伝説がいくつも生み出されたのです。
そのうちの一つが新聞記事にもなり、授業で話すと生徒達もドン引きするこれらのエピソードはまたの機会にご紹介するとして、その予備校時代、仲良くなった女子達の中から、色々な間違いと勘違いが起き、長い黒髪のクールビューティーに告白されるも、それがYが好意を寄せる子だったことを知っていた私は、受験に集中したいとの理由で、泣く泣く断ったあの日あの時あの場所。
今でも、もし告白を受けていたらどうなっていたか、時々、寝る前に考えてしまうことがあったりするのはここだけの秘密。
なお、この破廉恥で不適切な伝説が原因で、私は今でも、ここで仕事をさせてもらえません(涙)
いや~SNSがない時代で本当に良かった。。。
で、大学時代、何とか滑り込みで入学したものの、バンドに没頭しすぎて、ゼミに全くついていけなかった私を救ってくれたのがI。
テニサーでリア充だったIとは、住む世界があまりにも違い過ぎているにも関わらず、コンパはじめ諸々のイベントにはもれなく声をかけてくれたり、何かとかまって来る、お節介、、あ、いや、爽やかナイスガイ。
とある合コンで、Iと女子大生がしっぽりと帰っていったのを横目に、この夜、いつものごとく女子達に相手にされずに酔いつぶれた私が、新宿2丁目の道端でぶっ倒れていると、お店明けのニューハーフさんにお持ち帰りされそうになったりと、ま、そんなことはどうでもいいのですが、私が家庭教師をしていたJKを、オープンキャンパスに連れて行った時にIが気に入ってしまい、Iからの紹介しろとの圧力に根負けし、彼女の受験後に渋々引き合わせた際、リア充陽キャが苦手なその子が、私とのことをただの家庭教師との関係ではないと捏造して匂わせをしたことで、Iとプチ修羅場に。
すぐに誤解を解けたものの、夜が白々と明け始めた歌舞伎町で、コロンのいい香りを漂わせながら、優しく介抱してくれた綺麗なお姉さん(但し性自認)の「大丈夫~!?」の野太い声と、伸び始めた頬髯のジョリジョリとした感触はしばらくトラウマとなり、お陰でお酒が全く飲めない体になりましたとさ。
みんカラに無理やり絡めますと、ここに登場した全員が車好きで、20代の頃、インプWRXやら、AE101、ランクルの初代70、R32タイプM、プリメーラなどなどを駆り、サーキットや峠、高速ステージにと、良く走りに行っており、E36M3、E46M3、GTV、F80はその乗り味をしっかりと堪能してもらっております。
発売まもないGTOのレンタカーを借り、ゼロヨンに出たのもこの当時でした。
G80と彼らの新たな愛車のお披露目は次回のお楽しみということで。
と、まあ、思春期にまつわる甘酸っぱい思い出を共有する各世代の学友達と、このGWを過ごした訳でして、気の置けない間柄ではありますが、友情というよりも、ここではとても書けない、お互いの人生において甚大なダメージが想定される、墓までもっていくべき『やらかし』という『核のボタン』をそれぞれが手元に持つ、いわば運命共同体のような関係性であり、その相互確認を兼ねての不定期会合な気もしないでもなのです。
え~、ここまで、今年のGWの備忘メモでございました。
なに??高校時代がないって??
はい、もうご承知と思われますが、高校時代の同級生と言えば、嫁がそうでして、私の一方的な3年間の片思いで終わるはずが、本当に様々な奇跡と幸運が折り重なって、現在に至っており、心からの感謝と変わらぬ愛情を注いでおります。
だからこそ、こいつら彼らと嫁とを接触させてはいけないのです。
平穏を守るため、そして、その『ボタン』が有効であるかどうか、これからも押さないことをリマンドし続けなければならないのでした。
Posted at 2025/05/03 22:00:26 | |
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My Life | 日記
2025年04月22日
古くからのみん友さんは、私の4ビットのオツムが絶望的に病んでいるのはご承知のことかと思われますが、今回のブログもきわめて個人的な性癖と妄想に終始し、非倫理的な内容に仕立てておりますので、ドグラ・マグラなどへの耐性をお持ちでない方は、Fatal Attractionや社会性の崩壊に巻き込まれないよう、どうぞご注意ください。
「おい、今日こそ、気持ち良くしてくれんだろうな?」
「はぁ?いつもと変わらないだと!?」
「ふざけんな!!お前んとこに来てから、全然イケてねぇんだよ。」
「四の五の言わず、踏め!!」
「足りねえっつってんだろ、もっとだよ!」
「ギターの速弾きは大好物な早〇の癖に、車は遅えんだな。」
「一体いつまで、てめえのヘタレに付き合ってやればいいだよ、あぁ?。」
「やっとモノを出したと思ったら、ふにゃ〇んじゃなぇか。」
「こちとら、シフトアップなしで、待っててやってんだよ。」
「踏むなら踏み切れ、このイ〇ポやろう。」
「もう終わりって冗談だろ?いつになったら、この火照った体の責任とるってんだよ。どうしようもねぇ玉無しだなっ!!」
と、さっきまで深窓の令嬢のごとくしとやかだったM3に口汚く罵られ、毛皮を着たビーナスの主人公よろしく、別の扉が開いてしましそうな、、いや、若干手遅れ感があるFlyingVでございます。
G80は、歴代のMシリーズに比べ、高性能であることはそのままに、よりラグジュアリー志向が高まり、乗り心地も角が取れたように丸くなっていることから、目を三角にして走ることより、快適かつジェントルなドライブが似合うように思えてしまうのは私だけではなく、様々なジャーナリストも書いている通り。
現に、乗り換え需要はそれほど多くないのも、F80やそれよりも前のモデルを乗り続けているオーナーさん達は、愛車に惚れ込んでいる一方で、メガキドニーやらボディの肥大化が受け入難く、そしてM3としてのアイデンティティが希薄化しているように感じているからなのだろうなと、E36から乗り継いだ身として勝手に想像してしまうのです。
そんな春の日差しの中、ラグジュアリーな乗り心地に身をゆだね、まったりとしたドライブを楽しむべく、郊外へと向かった時のこと。
ボディ剛性がもたらす安定性、ZF製の8ATの変速ショックを感じさせない緻密な制御、良く動く足は少々硬さがあるも路面からの雑音を最小限にとどめ、そしてS58の低速域のマナーの良さと、チタンマフラーのバルブを閉じておけさえすれば、NVHの効いた乾いたキャビンの中では、ハミングが遠くの方から聞こえてくるだけで、快適そのもの
全てがドライバーへのやさしさで出来てると錯覚するような、そんな穏やかなドライブが続いていると、交通量が少ない有料道路の前方が突如、オールクリア状態に。
即座にBGMをメタルメドレーに切り替え、
『たまには少し、踏んでみてもいいかな?』とM3に問いかけてみると、
『そうね、でもやさしくね。あまり激しくはダメよ。』と返ってきた気がしたのでした。
『じゃあ、行くよ。』
『ええ、、あ、やだ、怖いかも♡』なんて淑女のような恥じらいと戸惑いを見せながら、パドルを引いて、アクセルペダルを深めに踏み込むと、S58は傲然とうなりを上げ、バブルが解放されたチタンマフラーは甲高い嬌声を上げてむせび泣き、周りの風景が後方へと溶けだすのでした。
ブースト計がピーク付近を指したところで、アクセルを抜き、再び、巡行速度に。
『いや~本当に凄い、、、やっぱりM3はM3だなぁ。』と感心していると、
M3がちっともシフトアップせず、S58はパワーバンド付近で勇ましく回っているではないですか。
そして、信号待ちからスタートすると、2速でやたら引っ張らせるようなシフトプログラムになっており、ATモードでは次の信号まで3速、せいえい4速までしか上がっていかない。
そして、ちょっと踏み込むだけで、過剰なレスポンスが返ってくる。
『あれ?こんなにアグレッシブだったっけ・・・・』
さっきまでのジェントルな乗り心地が嘘のように、まるでオーナーを焚きつけて来るかのような攻撃的な制御に切り替わっているようなのです。
もしかして、Mボタンでも触ったのかと思うも、ディスプレイはそのまま。
さっきまでのノーブルオブリージュを体現した淑女のような振る舞いが一変し、全ての枷を外し、ただ快楽をもとめ、己のみだらな本性をさらけ出した獣が目をぎらつかせている気配が充満しているのです。
『どうした?ん?』とM3に問いかけたところで、
「てめぇ、そのぶら下げてる粗末なもんは土産屋のキーホルダーかぁ!?」との冒頭の罵声が脳内に飛んできたのでした。

思い返すと、少し踏んだ後は、度々こんな感じになっていることが多く、それはM3の束の間の喜びでもあり、溜まっていたフラストレーションでもあることを、彼女なりに私に伝えてきてくれていたのだなと、良家のご令嬢たちがロックバンドを組み、セッションやライブの後に本気で罵り合う画像の『ロックは淑女の嗜みです。』に重ねて、脳内再現してみたら、狂気をはらんだアタオカブログが出来上がった次第です。
末筆ではございますが皆様におきましても、一線を踏み越えないようくれぐれもご自愛くださいませ。
もしかして、私が恍惚の表情を浮かべながら嬉々として罵られているんじゃないかって??
いえいえ、そちらに関しては否定も肯定もいたしかねますので、その答えをお知りになりたければ、こちら側の世界を少々覗いていただければと。
そう、ほんの少しだけ、そして、その少しがやがて、うふふふふ(謎笑)
Posted at 2025/04/22 11:30:50 | |
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G80M3 | 日記
2025年04月05日
昨年の春、桜と共にやって来てから早一年。
愛車登録でこれを書くと愛車レビューになってしまい、個人的にはレビューは1回にしておきたいので、ブログとしておきます。
【現在の走行距離】
納車後1年間で3,800㎞のマイレージを刻み、未だ8,100㎞という体たらくぶり(猛省)
【この1年間でやったこと】
① モディファイ
吸排気系(透け透けフィルター、フルチタンマフラー)、ダウンサス、タイヤアルミセット(F20+R21)、低ダストパッド、Pivotマルチメーター、内装部品として大陸性カーボンパーツなど。
② メンテナンス
オイル交換2回(Motul300v 0w-40+フィルター)、アライメント調整、ガラス系コーティング、車検時のブレーキフルード交換、Rewitec+パワーショット+クーラントブースターを添加など。
【1年経過して変化したこと】
・慣らしが済み、Rewitecの効果と当たりが付き始めたのかエンジンの回りが軽くなってきたこととそれに付随して燃費が良くなってきたこと。
・アライメント調整で直進安定性が増したこと。
・チタンマフラーに焼きが入り、低音域が中心だったサウンドにファルセットが加わって、うっかりトンネルの中で踏むと脳汁がドバドバ出てしまうこと。
・車両感覚が身についてきたこと。
・異形のフロントマスクが結構カッコよく見え始めてきたこと。
・車好きにはレーシーに聞こえても、大多数にとっては黒板を引っ掻くがごとく生理的嫌悪を催すであろう、ブレーキ制動時の不快な擦過音がなくなったこと。
【1年経っても変わらないこと】
・私ごとき素人の腕では、凄まじい走行性能を引き出せない上に、相変わらず、怖くて踏めないこと。
・鬼のようなスタビリティながら、それを過信し過ぎると、FRゆえにハーフスロットルでも、時々リアのトラクションが抜けてしまいそうになること。
・嫁から「おハナさん」と名付けられた割に、当の本人がフロントマスクをあまり見てくれないこと。
・先代S55の低速から太いトルクを発しつつ高回転へ向かって突き抜けるように回る硬質なフィーリングとはまた違う、S58の、低速域でのトルクをあえて絞り、出力特性にドラマを持たせる演出により、耽美的官能を伴いながら回る情感豊かなフィーリングと、8ATのウルトラ電光石火の制御。
・様々なデバイスの使い方が未だよく分からないこと。
・ターボ化され肥大化してもM3らしさは健在だったこと。
【不満な点】
・過剰な電子制御、特にアイドリングストップとレーンキープアシスト機能は不要。
・エフィシエントモードの足回りが柔らかすぎること。
・肥大化したボディサイズゆえ、駐車場を選ぶこと。
・さらにDIYで弄れる余地がなくなったこと。
・高いボディ剛性とNVHが利きすぎて、ロードインフォメーションがやや希薄に感じるところ。
・Wifiがホットスポットにならないこと。
【周りの反応】
•よく見られる上に、時々、話しかけられるのと、速そうな車に追い掛けられる。
・車好きのクライアントや高校生のみならず先生方にもウケが良い。
【気を付けていること】
・安全運転は当然として、コールドスタートが大丈夫な出動時間をはじめとした嫁とご近所さんへの配慮。
・小まめな補充電となるべく週に1度は遠出をすること。
・盗難対策。
【トラブル、故障等】
ありませんが、保険含めた維持費はそれなり、パーツ代もMモデルとして相応のプライス。
【これからやりたいこと】
・オフ会含め、もっと色々出かけたい。時間が許せば、日本1周もしてみたい。
・パワーチェックをしたい。
・クーリング・アンダーカバーを付けたい。
・コールドスタートのみ解除したい。
・ラッピングに興味あり。
【この1年の思い出】
・家族に思いのほか好評を博していること。
・箱根でのモデルさんとの撮影会オフ。
・みん友さんとのプチオフでAlpina2台の極上フィーリングを堪能できたこと。
・新しいみん友さんができたこと。
【個人的な思い入れ度】
私にとって、4台乗り継いだM3は、E36の頃から、シートに座りハンドルを握るたびに新鮮な気持ちになり、身が引き締まる特別な1台。
Xドライブか迷ったものの、M3最後のFRモデルを乗っておかねばと決断し、嫁を説得して、大好きなF80を手放したことを、時々懐かしく思い出すも後悔はなく、嫁と約束した終の車であるRZ34を迎えたとしても、手元に置いて、世界中がEVにシフトした未来、カウンタック、F40やM1等を筆頭に、歴史に残るガソリン市販車の1台として次世代へのレガシーの仲間入りが出来たら嬉しいかな。
※画像は、先日立ち寄った、近所の公園の桜と。
Posted at 2025/04/05 13:42:14 | |
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G80M3 | 日記