さて、前回の
旭岳山行の続きです。半年ぶりの登山ともあってテンションは上がり気味(笑
そして標高も上げていきます(^^;
ふと稜線に目をやると…蟻の大群が群れてるではないですか!(爆
ズームしちゃいましょう。いや~、おもろいですね!って…自分もこの後あそこに行くんですが(^^;
この感じからすると…登山ツアーでしょうかね?旭岳登山ツアーというとどうしても
あの事故が
頭を過ってしまうんですが…今日の天気ならきっと問題はないでしょう~。
噴気活動展望台からはコース外となる姿見の池の東側の斜面を登っていきます。
特に深く考えずに登ってますが…ツルっと滑ったら100mくらい余裕で滑落しますね(汗
無事に登りきったので今度は正規ルートにもある地獄谷の際のところを登っていきます。
久々に…パノラマ写真とか(笑
標高を上げていくと右手にトムラウシ山の山体が徐々に見えてきます。
登り始めた姿見駅が随分遠くに見えてます。
旭川市北部~当麻町の方角を眺めてみると…今旅5日目に車中泊したオートオアシスが!
写真左端をよく見ると小さい三角形をした山が見えますが、あれが展望台のあるとうま山です。
ってことはやはり、あの展望台に登れば大雪山系をはじめ石狩山地が一望出来そうですよね。
真っ白な雪原とと真っ青な空…最高です!…が、相変わらず先へ進めません(笑
せっかくよく見えてきたトムラウシ山の方面ですが…少し雲がかかってきちゃいましたね。
ガスって見えなくなる前に…山座同定もしておきます(^^;
ちょうど中間地点あたりまで登ってきたのかな?最初にいた団体さんはいずこへ…(汗
麓からだとわからないですが…山頂へ近づいてくるとこの地獄谷のデカさに驚かされます。
先ほど団体登山客が登っていたあたりですが、地獄谷の際のところはトレースもないので
あまりギリギリまで寄ると雪崩そうです。一面真っ白だとわかんないですよね(汗
噴気活動展望台からはよく見えてなかった噴気孔もここからだとこんな感じで見えてます(^^;
地獄谷の反対側(左手)、北側の稜線は…やっぱり立ち入られないんですかね~。
なかなかの登り坂?で半年ぶりの登山がしんどくなってきました、体力無さすぎて泣ける(涙
斜面の右手には石狩岳や音更山が…。あの山の向こうに十勝平野があるんですね~。
随分登ってきた…のかな?山頂に近づくに連れ…所々岩が露出し始めたんですが…。
ここまで来るとなかなか高度感がありますよね(^^;
しかし…なかなか山頂らしき場所が見えてきませんね~(汗
高いところまで登ってくると麓にある天人峡の谷間がよく見えてきました。これも凄い~。
そして、山座同定もしておきます(^^;
トムラウシ山の方はやはり雲が増えてきましたね。そして十勝連峰も雲が消えないですね。
時折こんな標柱がポツンと顔を出してます…雪がなかったら何があったんだろうか(汗
これだけブッチギリの快晴であっても、ガスが涌くとわずか1~2分でご覧の通り…真っ白に(汗
で、あれ?あれ?とかやってるうちに谷間へストーーーーン!って落ちていくんですよね(怖
さらに高度も上がってきました。ようやく山頂っぽいところが近づいてきた…気がします(笑
いよいよ、遭難の名所、ニセ金庫岩のあたりに到達した…っぽいです(^^;
このニセ金庫岩が右手に見えたら山頂直下。左に折れて山頂を目指します。
このニセ金庫岩は昔から登山ルートのランドマークとして利用されてます。
そしてポイントに到達しました。雪で何だかよくわからない物体と化してますが…
紛れもなく、ニセ金庫岩。すぐ隣にも同じくらいの巨岩が並んでいるので偽物とわかります。
ただ、2~3mの積雪がある時期なので、冬場だとちょっとわかりにくいかもしれませんね(汗
ここを左へ折れてほんの5~6分も登れば今度は左手に本物の金庫岩が見えてきます。
ニセ金庫岩からは本物の金庫岩は見えないようですね。雪が無ければ見えるのかも?
と思いましたが金庫岩は地獄谷の斜面にくっついているので少し登らないと見えないようです。
因みに、Googleマップで無雪期の様子を見てみると…こんな感じです。
ニセ金庫岩から山頂方向を望むとこの写真のような感じで、10~15分も登れば山頂です。
5~6分ほど山頂を目指して登っていくと左手に斜面に取り付いてる金庫岩が見えてきます。
パッと見、写真だと半分くらい雪に埋もれていて尚更判りにくいんですが…
高さは3mくらいあるほぼ立方体の巨岩です。なので、昔から金庫岩と呼ばれています。
これも無雪期の様子をGoogleマップで見てみると…崖っぷちに岩が傾いて取り付いてます。
前出のニセ金庫岩もほとんど同じような形で、大きさはひと回り小さいかな?って程度です。
なので、昔はよくこれらを混同してしまい、さらに登りと下りでは当然、見える方向が違いますが
そこもつい勘違いしてしまって間違ったルートへ侵入してしまい、遭難が絶えませんでした。
詳細は先述したリンク先のウィキペディアを参照してもらうとして…。
え?そんなの間違えるもんか?と実際に登るまで半信半疑でしたが…確かに勘違いするかも?
今は間違えないようにロープで侵入しないように対策されてますが、雪の時期だとわかりません。
この遭難事件では、亡くなられた愛知県の男性は全く違う方向へ下山を試みてしまいました。
グーグルアースでこうして俯瞰で見てみると、そんなアホな!って思えちゃいますよね。
そもそもこの間違ったルートは登山道でも何でもなく、基本的に人間が立ち入らない領域。
ですが、北海道のような厳しい気候だと標高2000m以上の山肌には植物が育たないので
ほぼどこも似たような岩場や砂利場だったりハイマツ帯だったりで、歩こうと思えば歩けます。
おまけに遭難者は初めてなので、登ってきたルートを同じように引き返しているか否かを
あまりよくわかってなかったんでしょう。というか、視界不良だった可能性大ですね。
最終的に彼は早く脱したいと願うあまりとんでもないところまで下って来てしまい、
身動きが取れなくなって、最後の手段として上空から気づいてもらえるように倒木を集めて
SOSの文字を作り、さらに前出の動画にあるような助けを求める声を録音したのでしょう…。
結局、誰にも救助されることもなく、数年後にはヒグマなどに食べられ白骨死体で発見されるも
当時は女性の遺骨との判定がされていたので世間ではミステリー事件として話題になりました。
こういう事実は山に登る身分として絶対に教訓にすべきですよね…改めて御冥福お祈りします。
さて、山頂直下の最後の急登を登っていくとまたすぐにガスが湧いてきて視界不良に…(汗
しかし、ついに…!!
日本百名山で北海道最高峰、標高2291mの旭岳に無事登頂しました~!乙山~!!
これで、数年前から何となく始めた山登りですが、気づけば百名山も約70座目!!
まだ3分の1くらい残ってますが…コレクター気質じゃないので、難しい山はパスします(爆
アラフィフの初心者でも百名山ならメジャーだし、登れるんじゃね?ってことで始めましたが、
こんな高所恐怖症で持病だらけの初心者でも頑張ればそこそこ登れるものです、ええ(笑
…というワケで、今回もまた文字数制限が…(涙
次回、北海道で一番高い場所から望む絶景と奇跡の下山となった後編に…つづく!!